「今日までたくさんのことがありましたね」
「ここでの生活はみなさんの思い出になりましたか?」
「みなさんはこれから様々な道へ進んでいきます」
「辛いことも、悲しいこともあるでしょう」
「そんな時はここであったことを思い出してみてください」
「きっと支えになるはずです」
「たまには連絡もして下さいね」
「・・・さて、まだまだ話し足りませんがもう時間ですね」
「でも、これだけは言わせてください」
「私たちはみなさんと出会えて、とても幸せでした」
「それではみなさん、
「「「
「体に気をつけてくださいね~」
「暇な時は帰ってきていいんですよー!」
「み、みなざんおげんぎでぇぇ~!!」
「め、メアさん落ち着いて・・」
「あはは、メアさんまた泣いてるよ」
「心配しなくても、いつかちゃんと戻ってくるから」
「またねー!!シスター!!」
「俺たち頑張これからも頑張るよー!!」
孤児院の卒業生達がシスター達に暖かく見送られて孤児院を旅立っていく。
「・・・もうお別れだね・・・」
「・・・」
そこには静葉達の姿もあった。
「わ、私・・・しずはちゃんと・・うっ、ぐす、えぐっ・・・会えてほ、本当に
「えいっ」
「むぐぅ!!」
泣き顔になっている親友の顔を引っ張り、笑顔を作る。いつもとは違う朱里の姿がどこかおかしくて笑いそうになってしまった。
「うぅ~、もう何するのさ~!」
「ふふっ、ごめんごめん、何だか朱里らしくないなと思って」
「なんだと~!!」
ぷくっと彼女が頬を膨らませる。
「それに、ずっと会えないわけじゃないんだし『お別れ』なんて言うのは似合わないよ」
「あ・・・」
「それに携帯だってあるんだから」
「そ、そうだよね!何で気付かなかったんだろう!」
静葉達は地域の人の手伝いで貰ったこずかいなどを貯めて、やっとの思いで携帯を購入した。あの時は二人ではしゃいだものだ。
「ありがとう!しずはちゃん!連絡、待ってるよ!」
やっといつもの彼女に戻った。彼女にはやっぱりこの笑顔が一番いい。
「じゃあ、またいつか」
「うん!またいつか!」
こうして静葉と朱里は別の道に進んで行った。
「ふう・・・」
少し休憩をするため個室の中のベットに寝転がる。
とうとう孤児院を出た私はシスター達の卒業祝いで貰ったお金と、なけなしの貯金で船に乗り、ヨークシンに向かっていた。
そう、天空闘技場に行くためだ
この前言った通り、原作が開始するまであと一年の猶予がある。その間に戦闘経験を積んでおこうと考えた。ファイトマネーも稼げたい。
それに―――――
「こいつを試すのが本来の目的なんだからなぁ」
念じみると、"ソレ"は姿を現した。
"ソレ"は中空に佇んでいる4メートル程の人型だった。筋骨隆々な体表は灰褐色で、両手両足は金属で覆われている。また、胸の中心には人の顔が張り付いた黒色の心臓のような物があり、そこから血管が全身に向かって張り巡らされていた。
そして奇妙なのは、その二つの顔の目と口が糸で縫われているところだ。
まるで何かを
ともかく、こいつの能力についてなんだが
「と、そろそろ着くな」
それは実戦で試すことにしよう。
天空闘技場に到着した静葉は軽く手続きを済ませ、戦闘が始まるまで待機していた。
『1456番・1978番の方。Dのリングへどうぞ』
ついに順番が回ってきた。高まる気持ちを抑え、リングに上がった。
「おいおい!女が来たぜ!」
「ヒュー!可愛い顔してるなー!」
「お家に帰ったほうがいいんじゃねーの!」
罵声や嘲笑を無視し対戦相手と向かい合う。引き締まった筋肉にドレットヘアーの男だった。
「ひひひ、おれはついてるぜ!一回戦めがこんな嬢ちゃんなんてなぁ!」
「・・・」
これにも耳を傾けず審判の説明を聞く。
「ここ一階のリングでは入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮して下さい。」
「それでは、始め!!!」
「さっさと上の階に行ってやるぜぇぇぇ!!!!!」
颯爽と静葉のもとへ近寄り、拳を構える。
「おーらよ!」
男の右ストレートが静葉の体に叩き込まれる。
ゴスッッッッ!!!!
「あぎっ!!」
鈍い音が響き、少女の体がリングの端まで飛んでいく。
その体は痙攣した後、動かなくなった。
「まぁ、そんなことになるはずないんだけどね」
攻撃を半身で躱し、男のみぞうちに拳をめり込ませる。
「うぼがぁぁぁ!!!]
汚い悲鳴と吐瀉物をまき散らしながら、男はリング外へと弾き飛ばされた。
「「「「おぉぉぉぉぉ⁉」」」」
周囲が動揺に包まれているなか、静葉は高揚感に浸っていた。
(これがワタシの第一の能力"
"
・特質系の能力
予知能力。
自分の身に起こる悲惨な運命をそれが起きる10秒前に予知する。
【制約】
・自分の意志で予知を行うことはできない。
・目が開いている状態でないと発動できない。
【誓約】
・"君色に染まる"を使って作成したことを話すと死亡する。
・HUNTER×HUNTERの世界でこれから起こることを発言すると死亡する。
「あ、あいつ一発で弾き飛ばしたぞ⁉」
「どんな怪力持ってんだよ!!」
「どうなってんだ・・・」
ざわざわ・・・ざわざわ・・・
「よし、ちゃんと動いた!」
満足だ。相手が弱かったため、全部の能力を試せなかったが、最初はこんなものだろう。
「・・・1978番、キミは50階に行きなさい」
「ありがとございます」
審判から許可書をもらい、50階に向かう。
「まずは一勝」
念願の戦闘ができ、静葉はほくそ笑んだ。
静葉「エピタフ!!!!!」
ゴールデンウィークは頑張りたい。
能力の描写を少し編集しました。