楽しく過ごしたい   作:白河城

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FGOのガチャで爆死したり、アバッキオの死亡シーン見て悲しんだり、Fakeのまとめ買いしようとしたら間違って同じ巻を2冊買ってしまったりして絶望してたら遅れました。

本当にごめんなさい。

いろいろ予定があるんです・・・。


第五話

 「ぐはぁ!!!!」

 

 「ダウン&クリーンヒット!プラス2ポイン!10‐0!!勝者シズハ!!」

 

 「「「「うおおぉおおおおお」」」」

 

  初戦から順調に勝ち進んでいった静葉は、ついには200階に上り詰めていた。

 

 「ありがとうございました」

 動かなくなった対戦相手に一礼をし、足早に会場を後にする。

 

 

 

 

 「やっと200階まで上り詰めれたな」

 100階クラスをクリアした時に貰った個室に向かう。

 

 次からはついに念能力者同士の戦闘ができるのか・・・。

 

 いやぁ、実に楽しみだ。

 

 「ふふふ」

 

 ここまで実戦経験を積めたのはありがたかったが、戦闘にまるで張りがなかったんだよな~。

 

 いや別に凄い実力を持っている人もいたのだが、どうしても念能力者と非念能力者の差が出てしまい直ぐに終わってしまうのだ。なので、非常に待ち遠しい。

 

 「しかし、マジでこんなに金が入るんだな・・・」

 天空闘技場では勝てばファイトマネーが貰え、上の階に行くことができる。貰えるファイトマネーは最初こそ少ないものの、150階を超えると1000万を超える。いくらなんでも挙げすぎじゃないの?

 私もファイトマネーの合計を確認した時は、目玉が飛び出る程驚いた。どの位かというと0の数が9個もあったということだけ言っておこう。いきなりこんな額を稼いだのは初めてで、使い道に困ったから取り敢えず今までの稼いだ半分を孤児院に寄付した。当然のことだが、えらく混乱していた。

 「でも、今日はゆっくりしようか」

 部屋に入って着替えた後に、ベットの上に寝転がる。

 「お?」

 ふと、横に目を向けるとテレビに文字が表示されていた。

 

 『戦闘日決定!!226階闘技場にて5月9日午後5;00スタート!!』

 

 「・・・結構早いな」

 200階クラスは申告戦闘制という闘士がお互い申告して試合を組む。

 私は申し込み用紙に希望する項目で「いつでもオーケー」にチェックしたのだが、こんなに早く申し込まれるとは。

 今日は4月29日なので試合まで後10日ある。が、油断は禁物だ。そういったところから負けに繋がってしまう。

 「準備は万全にしておかないとな」

 興奮と緊張を抑えて私は瞼を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ————廊下の物陰から自分に熱い視線を送っていたピエロに気付かずに————

 

 

 

 

 

 

 『さぁ本日注目の一戦!一体どのような戦いが行われるのでしょうか!』

 

 リングの中では二人の人物が対峙している。

 

 茶髪の髪を背中辺りで一纏めにした半袖短パンの少女と、ジャージを着て体のあちこちに傷がある少年だった。はたから見れば同い年にも見える。

 

 『一人は新人にもかかわらず、僅か4週間という前代未聞の速さで勝ち上がってきたシズハ選手!対するはツボサ選手!彼は現在6勝1敗という好成績を残しています!』

 

 (ツボサ=ギザザギか・・・。)

 

 

 ツボサ=ギザザギ

 

 

 今までの試合では対戦相手全員の体をズタズタにしていることで有名だ。事前に見た試合やビデオでは、所持しているナイフからオーラを出してそれを相手にぶつける攻撃をしていた。恐らく放出系かそれに連なる系統の能力を持っているだろうと静葉は考えている。

 「・・・なぁ、アンタ」

 実況や観客の声を聞き流しながら相手について調べた情報を振り返っているとツボサから声を掛けられた。

 「何か?」

 「あんた"使える"だろ。でないとその速さでここまで来れるのはおかしい」

 「さぁ、どうだろうね」

 念能力のことについてことだろうが、誤魔化すように返答した。

 「・・・そうか」

 その解にどこか納得したように頷くとジャージのポケットから一振りのナイフを取り出す。

 「それでは両者準備を」

 審判がそう言うとツボサはナイフを、静葉は拳を構える。

 「ポイント&KO制!時間無制限!」

 「でもまぁ」

 刹那、審判が開始の合図をとろうとした瞬間

 

 

 「始め!!」

 

 「後悔するなよ」

 

 

 静葉の脳裏に自分の体がオーラの刃で切り裂かれる未来(ビジョン)が流れた。

 

 

 「うわっと!!!」

 咄嗟に横に飛びのいて念刃を回避する。すぐ横を尋常じゃない速さで通り過ぎていき、静葉の髪の毛が数本切り裂いていった。

 「コレを躱すか・・・。大したもんだな」

 ナイフを片手で弄びつつ、感情のこもっていない声でツボサが語りだす。

 「今までは大体コレで退場とかばっかりだったんだけど、」

 新たな刃を形成しながら獰猛な笑みを浮かべた。

 「こいつぁ楽しめそうだ・・・・・‼」

 そう言いつつオーラを纏い長さが2メートル程に達しているナイフを構え、静葉に接近した。

 

 

 (あ、あっぶね~!!!!事前の調査と"告死病"が無かったらモロにくらってたぞ‼)

 あいつの攻撃速すぎんだろ!ちゃんと準備してよかったー!

 

 「そらぁ‼」

 迫りくる凶刃を避けつつ攻撃の隙を探さなくては!それに相手の能力の情報ももう少しほしい。

 

 放出系っぽいことは確かなんだが・・・ん?

 「これは・・・・」

 目に入ったのは最初の一撃で傷ついた床。一見えぐったような形だけに見えるが、触ってみるとざらざらした小さい傷がいくつも付いていることが解る。

 

 この感触・・・・どこか——————股から頭まで一気に切り裂かれ、臓物が飛び散る—————⁉

 

 「っうわぁ!!」

 今度は下段から来る攻撃をバックステップで回避!

 (それにこの高速移動。放出系といえば頷けるがコイツは地面を滑るように移動している)

 

 まるで摩擦がない(・・・・・)ような。

 

 さらに言えば最初の攻撃・・・。あれ程のスピードで刃を繰り出せるのならもっと使ってきてもいいはずだと思うがんだが。いや、ただ消費を抑えるためというのもあるかもしれないが・・・。

 

 ・・・・試す価値はある。

 

 「なんだ、こないのか?あ?」

 挑発に乗せられたわけではないが相手に向かって直進する。

 「ハアッ!!そう来なくちゃな!」

 こちらが突っ込んでくるのに合わせて相手もナイフを正面に構えて直進してくる。

 二人の体が交差する寸前、私の体が滑って転倒した。(・・・・・・・)

 

 「かかったな・・・!」

 

 転倒した静葉の無防備な腹部にナイフが突き刺さる!

 

 「ぐぅぅ!!!!」

 

 咄嗟に"堅"で防いだが勢いを殺しきれず弾き飛ばされが、すぐに態勢を立て直し足で踏ん張る。防御がギリギリと削られる感触が気持ち悪い。

 

 「クリーンヒット!!1ポイントツボサ!」

 『おーーと!!最初にヒットしたのはツボサ選手!シズハ選手に強烈な一撃を浴びせた!』

 審判の判定と実況で会場がさらにヒートアップする。

 そんな中、静葉は一つの真実にたどり着いた。

 

 (確信した!コイツの能力は変化系!!自分のオーラにヤスリの性質をもつものと石鹸のように滑る性質をもつものに変える能力だ!!)

 

 ツボサの能力"傷だらけのローラ"(グレイズアナトミー)"理想の柔肌"(ハンプティダンプティ)

 ヤスリの性質をもつ"傷だらけのローラ"で敵を傷つけ、距離を開けられたら"理想の柔肌"を足に発動し高速移動で近づく。使いようによっては相手を一撃で倒せるだろう。

 

 正に隙のない能力。この実態を知った静葉は

 

 (さ、最高だ!!!ワタシが求めていたのは、この状況なんだ!!)

 

 

 非っっ常に高ぶっていた。

 

 

 能力の考察をし、その攻略をするための(すべ)を考え、己の能力で相手の能力を凌駕する!!その時が一っっっっ番大好きだ!!

 

 「どうした?もう終わりか?」

 あからさまにこちらを嘲るような表情をするツボサにいっそ清々しい笑みを浮かべる。

 「いや、キミが能力を惜しげもなく見せてくれたからね。ワタシも本気を見せようと思って」

 「本気・・だと?」

 

 怪訝そうな顔をしたツボサにまた笑顔で答える。

 

 "コレ"を静葉が今まで出さなかったのは200階まで武器が使用不可なので、"コレ"が武器と見られてしまう可能性を恐れたためだ。

 

 だが、もう出し惜しみしなくていい。

 

 

 「出ておいで、"心層心理(ブレスブロークンハート)"」

 

 呟いた時、静葉の背後から爆発的なオーラと共に黒い心臓を持つ灰色の巨人が出現し、相手を牽制するように拳を構える。

 

 「さぁ、第二ラウンドだ」

 




理解力(A)

静葉が例のピエロに気付かなかったのは200階に挑戦できるようになり、舞い上がっていたからです。

嬉しかったからね。仕方ないね。

来週はなるべく早くしたい。

さらば平成。ハロー令和。
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