U05基地の化け物ハンター   作:イナダ大根

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お待たせしました、代わりに少しボリューミーなので許してください。
今回もグロさ一択、結構エキセントリックしてるけど怒らんといて?


第2話・人形没落の日2

ヘリアンは目の前で流されている映像があまりにも信じられず、なんでこんなことになったのか現実逃避気味に思い出していた。

発端はU08基地の偵察に送り込んだU05部隊からの報告書。

支部上層部には一笑に付され、マクラファティ支部長から渋い顔で回されてきたこれがすべての発端だ。

鉄血ハイエンドのドリーマーを確保、これは良い。しかも損傷しているとはいえAIもろともというのがうれしい話だ。だがそれ以外の情報があまりにも骨董無形過ぎた。

そのドリーマーは実験材料としてひどい暴行を受けておりAIに変質が見られ、プログラム類には強制消去の痕跡もありまだ稼働しているのが不思議なくらいだった。

U08基地は鉄血の実験場にされ、内部では密輸されたミュータントの非人道的な研究が秘密裏に行われていた。

しかしおおよそ一週間前、新しい実験の過程で施設が破損し、キメラおよびその他ミュータントが流出してバイオハザードが発生。

ウロボロス及び守備隊、居合わせたエージェントはこれを抑えることができず、撤退を開始するもかなわず全滅。

それを知らないU地区支部は偵察隊を連続して派遣、基地を縄張りにしたキメラたちの良い材料となり大半がグリム化、また複数の危険なミュータントが脱走した。

当該基地のグリムは駆逐、上位種の移動痕跡は発見できないが実験の痕跡からして汚染は確実であるため、政府に連絡し当該地区および周辺の滅菌処分を推奨。

鉄血にミュータントを流したあるいは横取りされた密輸組織のさらなる調査が必要。という報告をU05基地から受けたときは耳を疑った。

 

(だがこれは、現実味がなさすぎる)

 

U05基地は臨時雇用の指揮官と少ない戦力ながら、本部からは精鋭として見られている特殊な基地だ。

ヘリアン自身も彼の戦績は評価しており、この地区に来る原因になった以前の仕事からして実力もあると確信していた。

鉄血の攻撃がS地区に集中するまでの間、囮として矢面に立たされながら負傷者こそ出しても欠員を出さずに乗り切った実力はこの戦力不足の中ではぜひ欲しいと考えていたのだ。

しかしその指揮官が自ら率いた歴戦部隊はほぼ壊滅、精神ダメージにより現在は病棟で治療を受けている。

さらに持ち帰ってきた資料がグリフィンとしては信じられないものばかりであったら話は別だ。

しかも政府に掛け合って地区を丸ごと滅菌処分、戦略爆撃による焼却処分と正規軍による殲滅作戦という最終手段を提案して来た。

いくら何でも突拍子がなさ過ぎた、そのためヘリアンはM4も深手を負ったと聞いて飛び出したペルシカに同行し、U05まで自ら乗り込み現状を知ることにしたのだ。

そこで彼から現状を直に説明され、U08基地から回収した映像フィルムの中身をこうして延々と見続けているのだ。

この映像を見ればわかる。この実験を目の前にして笑っているウロボロスの声からして理解できる。

楽しそうに、無邪気に、そしてやりがいを感じた高笑いだった。

今流されている映像の、U08基地に作られていたらしい実験室の中で一体のリッパーがもがき、床をのたうち回っている。

周囲のリッパーがその様子に首を傾げ、上位機体のウロボロスに問いかけるがウロボロスは答えない。

 

「ひっ!?」

 

護衛として同行していたFN小隊のFNFALが、小さな悲鳴を上げた。

リッパーの口から噴き出すように、ゴキブリとフナ虫を合体させたような虫の群れが噴出し地面を這いまわり、宙を舞う。

その虫たちは標的を定めるかのように少し時間を置き、周囲で唖然としていた他のリッパーたちに襲い掛かった。

彼女たちの口、鼻から続々と体内に侵入し、体に張り付く虫たちを叩き落としながら苦しむ彼女たちを次々と昏倒させていく。

室内はパニックになった、初撃を逃れたリッパーが一人ガラス窓に飛びついてバンバンと叩く。

だが誰も彼女を助けない、絶望した表情を浮かべるリッパーの口をこじ開け、虫が体内に侵入した。

苦しみ、もがきながら助けを求める彼女の表情を最後に、その映像は一度途切れた。

 

「これがU08で行われていたことの一部です、続きをご覧になりますか?」

 

映写機を動かしていた指揮官が不機嫌な声色を隠すことなくヘリアンに告げる。

 

「頼む」

 

「わかりました」

 

画面が早送りになり、昏睡して倒れた人形たち体から虫が数匹出てくる。するとその虫は、彼女たちを思い思いの場所に移動させて何か繭のようなもので覆い始める。

ガラスを叩いていたリッパーの体も、元凶となったリッパーもまた、映像の中で肉の繭に包まれていく。

映像が再び早送りになり、次々と被害者たちの体が肉の繭に包まれていき、やがてコクーンとなった。

そしてまたしばらく早送りになり、コクーンが破裂した。

そこに立っていたのはぼろきれとなったリッパーの服をひっかけた、ヒョロヒョロで長身のキメラ、グリムだ。

 

「くっ…」

 

コクーンから生まれたグリムがぎょろぎょろとあたりを見回す映像に、ヘリアンは目を背けたかったが何とか堪える。

そのグリムがうろつく室内にまたリッパーが放り込まれ、それを見つけたグリムに襲われて八つ裂きにされる。

今度はP7が中に放たれる、汚れていたが五体満足なシスター服の彼女はぽかんとしていて現状を理解していない。

その彼女を背後からグリムが襲い掛かった、咄嗟に前に屈んで前に飛び出しつつターンで振り向く。

そこで一瞬だが彼女の動きが鈍った、鉄血のIFFとはいえ見た目がおぞましい敵に電脳がエラーでも吐いたのかもしれない。

その隙をほかのグリムは見逃さなかった、別のグリムのタックルで押し倒され、悲鳴とともにP7も八つ裂きにされた。

生体部品を貪り食われ、機械部品を分別される。そのさなかに今度はドリーマーが放り込まれた。

ひどくやつれたドリーマーは、グリムを見た途端怯えて逃げようとするが逃げられずにつかまり、床に押し付けられる。

やつれているとはいえ鉄血ハイエンドの身体能力はすさまじいはずだが、グリムは意を返すことなく押さえつけている。

今までの場合、このまま八つ裂きにされるのだが、グリムはドリーマーを見聞するように見つめると聞くに堪えない奇声を上げた。

起用に両足で彼女を押さえつけ、ドリーマーの馬乗りになったグリムは彼女の目の前で自らの腹に己の腕を突き入れた。

 

「っ!?」

 

ぐちゃぐちゃと体内をかき回し、腹から噴き出る体液がドリーマーを汚す。息を荒げるグリムは、寄生を上げながら腹から肉の塊を引き出した。

まるで内蔵のような何か、それを見てドリーマーは目を見開き叫び声をあげて狂乱する。その開いた口に、グリムはその肉の塊を押し込んだ。

暴れる彼女の口をこじ開け、無理やり口の奥にその肉塊を何度も何度も押し込んでいく。

ドリーマーの口から半透明な何かボロボロとこぼれて転がる、カメラが勝手にズームしその虫の卵をアップにした。

 

「も、もう無理!」

 

「トイレは左奥だ」

 

FN小隊の中で最後まで残っていたFNFALが席を立ち、両手で口を押えて部屋から飛び出していく。

己の腹の中身をほぼ押し込んで仕事を終えたグリムが力尽き、死体をほかのグリムが引き裂いて分別を始める。

別のグリムに死体の下からひき釣り出されたドリーマーは、わずかに膨れ上がった腹部を触り絶望した様子で涙を流した。

さらに映像が先送りされ、今度はグリムに押さえつけられたドリーマーの前にリッパーとMP40が投げさらせる。

続いてイェーガー、SKS、ヴェスピッド、TAR-21、ガード、ルガーP08が室内に投げ出された。

映像にIOP製と鉄血製の変異の差異実験と題されたフリップボードがかざされ、ウロボロスの合図で伏せられる。

その異様な様子にMP40達IOP組は呆気にとられ、鉄血組は上司のウロボロスに問いかける。ウロボロスは答えない。

ただ熱心に紙に何か書いていて、その目は実験場の全員をただの動物としか見ていないようだった。

ドリーマーがうめく、全員逃げろと。だがそれを理解できる人形はいない、別の映像で顛末を知るヘリアンと指揮官、映像の中のドリーマーと研究員以外。

腹部が脈動し、苦しみもがくドリーマーの口からあふれ出たクロウラーが人形たちに襲い掛かった。

指揮官が映像を早送りし、コクーンとなった人形たちを世話するグリムと隙を見て回収される気絶したドリーマーが早回しで動く。

グリム達の動きが徐々に理性的になり、破壊された戦術人形の部品や自分の体から引きずり出した部品で何かを作り始める。

いくつかの部品はコクーンに突き刺され、何かの調整器具のようでグリムは時折操作する

さらに別途で組まれた装備は背中に取り付ける何かのようで、いくつも棒が突き出した不格好な何かだった。

それをグリムは調整を受けたコクーンから生まれたより洗練された肉体を持つキメラの背中に押し付け、搭載した。

IOP、鉄血どちらも調整されたコクーンから生まれた新型にそれをグリムは張り付けていく。

 

「大きいのがハイブリッド、キメラの歩兵です。小さいのがメニアル、メカニックであり縁の下の力持ちです。

ここまでくるとグリムどころの話じゃない。幸い、実験室の個体は鉄血のフェイルセーフにより全滅していました。

U08全域にジャミングによる蓋がされていましたからクロウラーの拡散も防げたでしょう。ですが、楽観はできません。

クロウラーは何とかなってもほかの奴らは逃げた可能性が高い、グリムにも変わり者が居た可能性もある」

 

「ほかのミュータント?」

 

「報告書にも書きましたよ、あそこは事故を起こして一週間ほどですがそれ以前から小物の脱走やらといくつかやらかしてる。

あそこにいたのはキメラだけじゃありません、ラーカーやゲッコー、ローチなどは特に増えやすい。

ほかのやつらも縄張りを作っているでしょう、寝床が整えば数を増やし始めますよ」

 

キメラたちの動きは規律を持ち始めた。実験場の中で何かを探り始め、そこでフィルムは終わった。

ヘリアンは落ち着かない脳裏によぎる嫌な感覚を落ち着かせるために水を飲もうとして、コップが空なことの気づいた。

 

(飲んでいたのか、いつの間にか)

 

相当に参っている、ヘリアンは改めで自分が極度の緊張状態に置かれていたことに気が付いた。

ライブラリアンと武装人形の戦闘、武装人形を相手にしたウォッチャーやランポスの狩りから始まった映像資料。

ウィラメッテホーネットに寄生された人形の生態、ラーカーの巣穴に放り込まれた武装人形たちの戦闘。

先ほどのようなドリーマーを相手にした様々な非道の実験、薬物実験や女性の尊厳を破壊するものまでありとあらゆるものをだ。

そんな奴らがこのU地区を中心に繁殖を始めているというのか?あまりの骨董無形さに笑いたくなった。

 

「発見が遅すぎた、もうだいぶ根付いていると考えられます。この地区、あるいはグリフィンの制圧地区ならばなんとかなるかもしれません。

ですが十中八九、鉄血支配領域にも侵入しているでしょう。

鉄血がどこまでヤツラを脅威と考えるかもわからない、手出ししてこないから捨て置くと判断したら最悪だ」

 

「なぜだ?奴らは凶暴なのだろう?鉄血が放っておく理由がない」

 

「鉄血がちゃんと判断できるならこんな馬鹿な真似はしなかったはずだ!」

 

指揮官の語尾が跳ね上がる。

 

「すみません、ですが、あり得る話です。ヤツラは凶暴ですがそれも場合によりけり、化け物すべてが敵になるわけじゃない。

腹が減って凶暴になるのもいれば、縄張りにうるさいタイプもいる、こっちが手を出さなきゃ縄張りにいようがお構いなしとかもね。

例えばこのライブラリアン、大変強力で襲ってくると手が付けられませんが非常に慎重なクリーチャーです。

決して無理をするタイプじゃないし、静かな場所を好むので縄張りにこちらから出向かないとまず目にはしません」

 

「つまり鉄血の駐屯地はむしろ避けると?」

 

「少数ならまずそうでしょう、勝ち目がないですからね。突っかかってこなければ無駄に撃つ必要はありません。

そうやっているうちに増えるんです。もしここ最近雨が降っていればまだよかったのですがね。

あいにくしばらく快晴続き、巣作りには絶好の天気だ」

 

「雨だと?」

 

「ヤツラもコーラップスが怖いのです、E.L.I.D化を懸念して安全な寝床から動きません。人間と同じですよ。

クリーチャーやモンスターとて、コーラップスに侵されれば最後にはE.L.I.D化します。

ロシアでのキメラの侵攻はそれでとん挫したようなものですからね。

そもそも正規軍が相手をするE.L.I.D感染者の何割かはそいつらの成れの果て、ぱっと見は変異体なので区別はつきませんが」

 

ヘリアンは正規軍から回されてくる最新のE.L.I.D対応マニュアルに付属していた、新種の画像を思い出した。

人型ではない異形の変異体、それ自体は依然から確認されていた個体だがその中にはあまりに逸脱した個体もいたはずだ。

U08で死体が確認されたイャンクックと呼ばれるモンスターに酷似したドラゴンタイプもいた。

 

「ほかのフィルムもご覧になりますか?」

 

「もういい、やめてくれ…」

 

「承知しました、では本部で続きを。あと私の持つデータもお渡ししましょう、私見もありますが役に立つかもしれません」

 

ヘリアンの苦しげな言葉に指揮官は軽く肩をすくめて映写機からフィルムを取り外す。

鉄血の資料室から押収したフィルムは、古典的すぎる研究用の高解像映像フィルムだ。

このことからもウロボロスは、この実験を鉄血内部にすら秘密にしていたことがうかがわれる。

情報の機密性を保つために、あえてこんな古い機材を使っているのだ。

見るためにはフィルムがなければならない、そして現物は基地にしかないならどうにかして盗み出すしかない。

甘かった、こうなった以上は正規軍との交渉もあるのだから情報は知っておくべきだと軽く考えた自分がバカだった。

 

「最後にこちらをご覧ください」

 

指揮官はさらに別のフィルムを映写機に取り付け、再生する。そこには様々な機材が新しく備え付けられた実験場が映し出されていた。

映像の題名は『キメラ拠点おけるキメラの生態系』つまり実験場にキメラの拠点をあえて作らせて、それを観察しているのだ。

 

「キメラの小型拠点、よくあるキャンプです。武器製造、整備、キメラ改造、すべてをコンパクトにまとめた傑作だ。

もし奴らと出会ったら探してみてください、きっと助けになる」

 

「…よくあるのか?」

 

「えぇ、弾薬補給にぴったりで武器も見つけられるし稼ぎになる。こういうのが大体転がってますからね」

 

指揮官はフィルムを止め、丁寧に証拠物品保管トランクに締まってから別のトランクを机の上に置いて開く。その中には2丁の見慣れない銃器が収められていた。

 

「これは?」

 

「キメラ製ハイテク銃です。左がブルズアイ、右がオーガー、U08で発見しました。ここじゃめったに見られません」

 

「あの化け物は自分で武器を作るのか?信じられない」

 

「えぇ、お渡しするフィルムにはその様子も記録されています。あとでご覧になってください、そのうえで、どうか」

 

指揮官は静かに、言葉少なに頭を下げる。黙ってヘリアンはうなずいた。

そうする気力しかない、今の自分はきっとひどい顔をしているだろうと心の隅で感じていた。

 

『すごい、すごいぞ!勝てないわけだ、強いわけだ!レベルが、経験が違うんだぁ!あっはっは!!』

 

自分のダミーがライブラリアンに八つ裂きにされ、バラバラにされていく様を見ながらウロボロスは笑う。

それはあまりにも純粋で、恐怖を覚えるほどに透き通った喜びと興味の感情にあふれていた。

最初は危機感からの研究だったはずだ。ハイエンドキラー、U05基地の強さを知るためにやり始めたはずだった。

だがその理由は、ウロボロスの暴走が始まったことで変質しただの言い訳になってしまい鉄血の上層部すらも欺いて、このざまだ。

あの何か使命を見つけた年頃の少女のような彼女の声がヘリアンの頭から離れなかった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

M4達が化け物にやられた、U05基地にその事実はすぐに広まった。

ヘリの安全確保に尽力していたM3とM2HBから伝えられたヘリポート防衛の絶望感、なにより鉄血が新たな敵を呼び込んだという事実が基地に大きな衝撃を与えていた。

この基地に所属するG11もその一人、普段は基地外周の監視所を寝床として寝ながら仕事をする彼女だが非番の今日は自主的に屋外射撃訓練場に来ていた。

普段ならば思うままに眠っているが、仲間がやられたとあってはそうもしていられない。

落ち着かない気持ちを静めていつでも出られるようにしよう、そう考えて食堂で軽食とお菓子、飲み物を数本買って撃ちまくることにした。

 

(あー、でも考えることはみな同じ、か)

 

リゾート施設時代に作られたクレー射撃場を改修して作られた屋外射撃場にはすでに先客が2人いた。

誰もが暴徒鎮圧プログラム設定で的を出し、自走型ロボが映し出す迫りくるホログラムの的を片っ端から撃ちぬいて破壊していく。

どう考えても迫りくるグリムの群れに対応するための自主練に他ならない。考えることはみんな同じなのだろう。

これからまた厄介なことが起きるに違いない、それも指揮官たちが身を置いてきたような戦場がやってくるかもしれないからだ。

 

「隣いい?」

 

「G11?そうか、君もか」

 

「まぁね」

 

空いているブースに入り、隣でスコアを睨んで渋い顔をしているSVT-38に一声かけてから準備をする。

端末で選ぶのはみんなと同じ暴徒鎮圧プログラム、本来は迫りくる暴徒に対して銃口を向けて随時威嚇していくものだ。

迫りくるホログラムの足元か非殺傷部分を狙い、ビビらせて退散させるというのが本来の目的である。

しかし今は違う、G11は愛銃に弾倉を取り付け、装填用コッキングピースを回して装填。

ブザーが鳴り、難易度最高でホログラムが無数の人型を映し出す。それを容赦なくG11は射殺した。

警告が鳴り、スコアがマイナスになる。G11はそれに構わず次々と的を撃ち、人の群れをどんどん倒していく。

弾がなくなれば再装填し、次々と撃っていく。しかし仲間との連携がなければ長くは続かない。

あっという間にホログラムを投影する自走型ロボが規定位置に到達して訓練終了のアラームが鳴り響いた。

得点は堂々の赤点、マイナスだがそれは全く問題ではない。どれだけ倒せたかが問題だからだ。

 

「同じスナイパーとして、君の銃がうらやましいな。私はすぐに息切れしてしまう」

 

「私はアサルトライフルだから、でもやっぱ数で押されたら長く持たないね」

 

結果は赤点、一人倒すのに3発撃ち込み続けたが大体15人ほど倒したところで自分は八つ裂きにされていた。

やはり銃の特徴的な装填方式がネックなのだろう、G11はケースレス専用弾ということもありかなり特異なタイプだ。

これが実践ならば仲間のフォローもあるのだからもう少し長生きできるはずだが、現実はそう甘くないに違いない。

 

「私なんてこれでは全く不向きだ、銃剣をつけるべきかな?」

 

SVT-38は、冷却中の愛銃を静かに障る。装弾数10発のセミオートライフルでは確かに分が悪い。

 

「どうかな、付け焼刃は怪我の元だよ?」

 

「それでもさ、イングラムの話では指揮官はマチェットだけでバサバサ切り倒しまくったって話だ。

グリムは力こそ強いが軟なんだろう?銃剣でついてやれば倒れてくれないかな?」

 

「そもそも大群相手に近接戦するほうがきついよ、一体相手にしてる間に他の奴に絡まれておしまい。あれできるの指揮官達くらいだよ」

 

思い出すのは自分も見たことのある指揮官達の近接戦闘、鉄血の近接特化戦術人形のブルートが大部隊で攻めかかってきたときだ。

両手に握ったエネルギーナイフを巧みに操るブルートたちを難なくいなして指揮官達は手持ちの近接武器で難なく殲滅してのけた。

指揮官とM14はマチェット、P38は片刃の直刀、M1895はナイフ、M1911はハンマー。

戦術人形らしい戦闘技術を持ち合わせたブルートを難なく切り裂き、叩き潰し、首を刎ねまくっていた。

 

「やはりそうか、なら別の方法か…」

 

SVT―38は小さくため息をつき、ブース内にたたまれたパイプ椅子を広げて座る。

G11も同じように座り、持ち込んだコーラを口にしているとSVT-38のブースの向こうから声がかけられた。

 

「なら手榴弾投げまくるのはどう?」

 

「手榴弾ね、でもモノによらないか?」

 

ブースの仕切りからちょこりと顔を出しているMG34の提案にSVT-38は問い返す。

 

「焼夷手榴弾かな、燃やしちゃったほうがいいと思う」

 

「燃やすか、なるほど。なら火炎瓶はどうだ?ほら、前使ったあれだ」

 

「あ、あれ!あれなら着発で一気に燃えるからいいかも」

 

SVT-38の言葉に思い出したのかMG34はうなずく。G11もその手製火炎瓶のことを思い出して合点がいった。

旧来の火炎瓶ではなく、電気着発信管を使った現代版火炎瓶だ。旧来の物のように口をふさいだ布に自分で着火する必要がなく、信管を起動すれば勝手に火が付くので手榴弾と同じ要領で投げられる。

材料も空の瓶と可燃物、ジャンクの電子部品とバッテリーだけで作れるので任務の時に時折作って使っていた。

 

「でもさ、あいつらって火を怖がるの?」

 

「怖がりはするぞ、火炎放射器は効果てきめんだったそうだ」

 

「ならいざというときは―――」

 

「ならファイアウォールなんかもどうです?」

 

割り込んでくる声にG11がブースから首を突き出すと、隣のブース手前にガンケースを抱えた指揮官のワルサーP38、サラの姿があった。

デフォルトのP38とほぼ変わらない容姿だが、アイドル云々を言わない大人びた立ち振る舞いと左腰に差した日本刀のような片刃の直刀が彼女の特徴だ。

 

「専用のナパームシェルを使うショットガンみたいなもんですね。地面に横一線にシェルをばらまいて炎の壁を作るんです」

 

「直接撃ち込んだほうが早くない?」

 

「もともと緊急回避用のサブウェポンとして開発されましたからね、炎を怖がるのには効果てきめんで結構売れ筋ですよ?」

 

「それがそのファイアウォール?」

 

「いいえ、これは鹵獲品ですよ」

 

「どこの?」

 

「キメラのです」

 

聞き捨てならない言葉だ、グリムはあくまでキメラの一種であって他にも銃を使う種類がいるとはすでに耳にしている。

G11はブースから身を乗り出してP38が持ちこんだケースの中を覗き見た。

 

「サラ、これ何?新型?」

 

「ブルズアイとオーガーです、キメラのいつものですよ。一応テストしなくちゃならなくて」

 

P38が取り出した見たことのないメタリックで機械的な造形を持つライフルを見て、G11はまず新型武器だと考えた。

しかしP38はそれを笑って否定し、銃下部の挿入口にバッテリーを取り付け、銃の安全装置を解除する。

小さく銃が稼働する機械音が鳴り、銃の各所についている赤いランプが光を灯した。

 

「これはブルズアイ、キメラのエネルギー式サブマシンガンです。装弾数50発、副兵装は追尾タグです」

 

「追尾タグ?」

 

「ま、見ててください」

 

レーン内部の端末を操作して訓練メニューを選択し、P38は慣れた様子でブルズアイを構える。

ブザーが鳴り、実物型の訓練的が地面から顔を出した。人間の上半身を模した的を、P38はブルズアイでどんどん破壊していく。

ASSTによるアシストもなく、自分に最適化された武器でもない銃でも彼女の動きには全く陰りがない。

 

「なかなかの火力、でも弾速は少し遅めかしら」

 

「狙撃には向かなそうだな、だいぶばらけている。火力で押すタイプか」

 

「うん、まぁこんなもんでしょう。お次はこう!」

 

メニューが変更され、訓練的が左右に高速で横振りされながら前後に動き出す。高速起動を行う敵を模した訓練メニューだ。

弾速が遅めのブルズアイでは厳しくないだろうか、G11はサラがどうするのか興味が出てじっと見ていると彼女はブルズアイのセレクタースイッチを一度操作して再び発砲。

飛び出した一本のレーザーが的に着弾し、わずかに発光しながら付着して的と一緒に揺れ動く。

次いで発砲、再び打ち出された球体型のエネルギー弾はわずかにまっすぐ飛び出して軌道を変えて的に殺到した。

 

「追尾機能!?」

 

通常射撃よりも幾分か速い速度で殺到するエネルギー弾に、的は瞬く間に細切れにされていく。

そのさなかにも的は高速軌道を繰り返すのだが、動きに沿って軌道を修正するエネルギー弾は外れることなく突き刺さる

 

「と、このように追尾タグを打ち込むと撃った弾がタグに向かって殺到します。持続時間は一マガジン撃ち切るくらいですね。

くっつけられたら速攻で身を隠しましょう、一気に肉塊になるまで撃ち込まれちゃいますよ?

ちなみにタグは除去手段がありません、効果が切れるまで耐えましょう。じゃないと死にます」

 

「なるほど、これはタグをどう使い分けるかが重要ね」

 

「その通り、通常射撃と追尾タグをどう使い分けるかが肝、通常射撃も威力は十分ですがタグを使いこなせばもっと使い道が広がります。

カーチェイスにももってこい、近づいたら適当にタグをつけて穴あきチーズにしてやりましょう!お次はこれ!」

 

どうやら気分が乗り始めたのかサラは上機嫌になり、ブルズアイを箱に戻すとオーガーと呼ばれた銃を取り出す。

 

「これもまたキメラ製、貫通型エネルギーライフルです!狙われたら?避けろ」

 

「どういう意味?」

 

「見ててください」

 

P38がブース内の操作盤を操作すると、自走型ロボ2体がP38のブースの前までやってくる。

彼女は自走ロボのアームに、もう一つの保管ボックスから取り出した合成生肉の塊を一機につき二つ吊るすと10メートルほど離れさせる。

そしてもう一度操作盤を操作し、地面から遮蔽物としてコンクリートの壁を出して的の自走ロボを隠す。

さらに見えやすいようにブース背後の共有スペースにある電子パネルに射撃場を横から撮ったカメラ画像を映した。

 

「さてみなさん、このオーガーなんですが少し特殊です。こんな感じに」

 

P38がオーガーを構え、コンクリート越しに的の生肉を狙うようにして適当に射撃する。

その射撃にG11は疑問に感じたが、それを質問する前に命中したコンクリートの異変に気付いた。

 

「弱くない?」

 

「焦げただけだな、貫通してないぞ」

 

「弾も遅いですね、正確ではありますけど」

 

ビシュンビシュンと撃ちだされる金色のエネルギー弾は目視で躱せるほどに遅く、当たったコンクリートにも多少の焦げができるほどであまり削れていないので威力はなさそうに見える。

 

「そうですかね?さ、皆さん後ろをご覧ください!それですべてがわかります」

 

P38に従い、射撃レーン横からの視点を映し出す壁のモニターを見る。

再び画面の中でP38が射撃を始めて、金色のエネルギー弾が発射されコンクリートの壁に着弾する。

すると、反対側で異変が起きた。コンクリートの向こう側で金色も波紋が広がり、わずかにタイムラグを置いて金色のエネルギー弾が飛び出したのだ。

その弾は狙いを過たず肉を撃ちぬいた。さらにそれに呼応して自走ロボが自走してランダムに場所を変える。

だが、その位置をP38は背後のモニターを見ることなく狙って当てて見せたのだ。

 

「貫通ってこういう事か!どんな技術だ、それになんだあの射撃、まるで見えているようだったぞ?」

 

「はい、38さん鋭い!なんとこのオーガー、単純な無機物なら貫通します。複雑な機械とかは壊しちゃうんですけどね。

弾速は遅いし射程はやや短めですが貫通力は折り紙付き!さらに壁の向こう側をある程度透視できる視覚補助機能『オーガービジョン』搭載しているのです!

半信半疑ですか?でしょうね、ならば試してみてください!」

 

ほらどうぞ?とP38はオーガーを差し出してくる。一瞬の逡巡が互いの間に満ちた。

興味深い、P38が変なことをするとは思えないし、やってみる価値はありそうだ。

 

「わかった」

 

G11はオーガーを受け取り、P38がどいたブースに入る。

 

「ブルズアイもそうですが、照準は網膜投影式です。構えてみればすぐにわかりますよ、普通の銃の様に狙ってみてください」

 

P38の言うとおりに構えてみる。いつもの銃とは違う、ASSTが反応しない銃を使っているちょっとした違和感と頼りなさがある。

スコープを覗くように銃身に沿って狙うと一瞬のわずかな違和感の後、見える景色にカメラの撮影画面のようなものが被さった。

P38のいう網膜投影式の照準器なのだろう、目に少し圧迫感を感じながらコンクリートの壁の向こうに狙いを定める。

 

「見える、黄色い影になって見えるよ!」

 

壁の向こうで絶え間なくゆらゆらと位置を変える自走ロボとそのアームにつるされた肉が黄色く投影されていた。

 

「はい、オーガービジョンは壁の向こうの敵を黄色い影として投影し位置を教えてくれるのです。

見えるのなら届くという意味ですので、その状態で撃ってみましょう」

 

P38の指示で自走ロボが停止する、G11はすかさず狙いを定めて引き金を引いた。

ビシュンという発砲音と同時に感じるちょっとした軽い衝撃は、まるで銃を撃っているように感じさせない。手首だけで簡単に抑制できるほどだ。

 

「大当たり!」

 

一拍おいて貫通した弾が肉を食いちぎる。その様子はG11にも黄色い影として見えていた。

 

「これマジ?38」

 

「マジよ。避けるしかないって、そういう事?」

 

「はい!普通の遮蔽はオーガーの前では役立たず、悠長に隠れてるならただの的ってわけですね。

装甲車両にも効果てきめん、軽装甲ならないも同然、対エネルギー塗料だって一撃蒸発、二射目で貫通!

でもこれにだって限度はあります、単純に分厚すぎる壁とか装甲とかは厳しいです。

戦車の正面装甲、モンスターの外殻とかも抜けないものはあります。何でもかんでもってわけではありません。

そこはオーガービジョンで確認しましょう。貫通範囲は透けて見える範囲だけです、逆に言えば透ければ抜けるのです。

さらにさらに!オーガーの強さはそれだけじゃありません。G11さん、こっちに向かってセカンダリを使ってください!」

 

「え、どうやって?」

 

「あ、セレクターボタンを押して引き金を引くだけでいいです。ほら親指のところです、二人は少し離れてください!」

 

P38の言う通り、親指のあたりにセレクターボタンがついている。それを押して、銃口を床に向けてから引き金を引く。

すると、ハニカム模様の半透明の黄色い壁が現れブースと共有部分を隔てた。

 

「シールド発生装置、なんと内側からの攻撃は透過しますが外からの攻撃はシャットアウトするチート仕様のエネルギーシールドを少しだけ設置します。

発生させるには銃下部の発生装置にあらかじめエネルギーを充てんしときましょう、大体4回使えます」

 

P38が外側からシールドを叩く、音はしないが確かに手が受け止められた。

彼女の言葉が気になってG11もシールドに手を伸ばす。その手は何の抵抗もなくすり抜け、腕を曲げて外側からシールドを触ることもできた。

 

「うっそぉ!?」

 

「持続時間は短いですが、対戦車ミサイルを受けても穴一つ空きません。護衛の仕事にはぜひ一丁!あ、でもオーガーは天敵ですのであしからず!」

 

おおよそ10秒ほどでシールドは点滅して自然と消滅したが、G11の頭の中は自分が握るオーパーツのことで頭がいっぱいだった。

ブルズアイならばまだわかる、正規軍や鉄血の兵器に少し特殊な機能が付加されただけと考えられる。

だがこのオーガーは別だ。これ一丁で今後の作戦や戦闘が一気に変わる。

壁の向こう側を透視し、壁を破壊することなく貫通する弾を撃ちだせる銃、場所さえ選べばやりたい放題にできるのだ。

短い射程と遅い弾速も弾が見えなければよけようがなく、狭い閉所なら補う手はいくらでもある。

さらに銃についたシールド発生装置も魅力的すぎる、持続時間は短いが緊急回避や移動補助にはもってこいだ。

内側からの射撃は貫通するので撃ち返し放題であるし、P38の話であればかなりの強度も持っている。

明らかなオーバースペック、これが対鉄血戦に使用できれば戦いはぐんと楽になる。だが逆に敵が使ってくればとんでもない脅威だ。

なのに目の前のP38は当たり前のように扱い、当り前のように宣伝している。

あまりにありふれた、当り前のように使われている武器としての扱いだ。

 

(待ってよ、それってさ…)

 

「両方とも弾薬はキメラ規格複合マガジンですが、アダプターを用いて人類製ユニバーサル規格に変更の可能です。

鉄血製にも対応、砂塵対策も施してますのでバッテリーとエネルギータンクさえ奪えれば弾切れの心配もありません!

さぁどうです?使ってみません―――ってどうしたんです?」

 

「ねぇ、これ、どれくらい高いの?」

 

恐る恐るG11は問いかける。自分の想像を信じたくなかった、これが当たり前に流通しているなんて考えたくなかった。

高濃度汚染領域の向こう側、指揮官の故郷の危険だけれど和やかな街の想像が崩れ去ってしまう。

 

「価格は結構しますよ、ブルズアイの5倍くらいです。機構も特殊なんで修理とかも、武器職人に頼むと結構持ってかれますね」

 

「そうなんだ、結構珍しいんだね」

 

「そうでもないですよ?」

 

ブルズアイよりだいぶ高い、と聞いて希少品ではあるのかと安心したG11の心は凍った。

世界は厳しいもんだよ、いつか指揮官がしみじみつぶやいていた。

 

「中堅のハンターならその場で使い捨てるくらい見慣れてますよ。私も2丁持ってます、あ、家にですけど」

 

「へぁ!?」

 

「キメラ狩りの時は大体2丁か3丁は回収できますから。ぶっちゃけ買うより拾ったほうが安上がりです。これ機構と能力が売りなんで結構高値で売れるんですよ。

そもそもこういうハイテク武器は精密でもろいところありますから常に部品は買取してますし取引価格も安定してるんです。

キメラってグリムじゃなければ結構良い稼ぎになるんですよ?向こうじゃ貴重なハイテク部品の塊ですから」

 

「嘘だろおい!!」

 

叫んだ、そして頭を抱えるしかなかった。

 




あとがき
なお、オーパーツがそろっていても死ぬときは死ぬのがこの世の中である。はい、大根です。
世界が世界ならキメラは世界を終わらせますのでG11の叫びは間違いじゃない。
けど、この世界では常にE.L.I.Dによる変異が付きまとうのでどんな化け物も危ないのです。
まぁつまり、コーラップスってやべぇなという話ですね。だからキメラもだいぶえぐいことになってます。
人間も人形も似たり寄ったりですけどね、なんだかんだで大体残酷です。







ミニ解説

ブルズアイ
分類・エネルギー式SMG
使用弾薬・キメラ製複合バッテリー、人類製複合バッテリー(アダプター使用)
装弾数・50発(通常)8発(追尾タグ)
出典・RESISTANCEシリーズ
キメラが配備する主力SMGであり、人類製の粒子式ハイテク武器とは異なる系統のハイテク武装。
球体のエネルギー弾を連射するSMG。弾速はやや遅めだが威力は十分、散布界がやや広い。
標準セカンダリ装備として追尾タグ射出装置を装備、タグを打ち込み相手をマークすることで銃撃にホーミング機能を追加できる。
キメラ独自規格の複合バッテリーを使用するが、アダプターを装着することで人類製ユニバーサル規格に対応可能。





オーガー
分類・エネルギー式貫通ライフル
使用弾薬・キメラ製複合バッテリー、人類製複合バッテリー(アダプター使用)
装弾数・22発(通常)4発(シールド)
出典・RESISTANCEシリーズ
キメラが配備する強力な貫通エネルギー弾を発射するライフル。
撃ちだされたエネルギー弾は、簡素な無機物(ただの壁など)を破壊することなく貫通して目標に着弾する。
弾速は遅く、連射も遅いが散布会は小さく正確な射撃が可能。
さらに強力なエネルギー放射により遮蔽物の向こうを視認できるオーガービジョンによってその能力をさらに高めている。
貫通できる範囲はオーガービジョンに見通せる範囲のみであるため、遠距離射撃には向かない。
セカンダリ武装としてシールド発生装置を装備、最大で大人二人が隠れられる大きさの黄色いハニカム模様の特殊エネルギーシールドを10秒ほどその場に展開する。
シールドは展開場所により勝手に範囲を決定するので周囲の物体を破壊しない。
このシールドは外部からの攻撃は遮断するが、内部からの攻撃はいかなる種類も透過するので一方的な攻撃ができる。
しかしオーガーのエネルギー弾はシールドを貫通するので注意が必要。
エネルギー弾は物質を貫通するほど威力が増加する特性があるが、その理由は不明。
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