同時にoldsnake様作『破壊の嵐を巻き起こせ!』よりH&R社の方々も同時出演。
リホーマーさんたちによる派手な砲撃とともに、S-10部隊と作戦を開始します。
DMCみたいなスタイリッシュ長回し描写を再現しようとして失敗した感があります…後なんか生えた。
駐車場が一撃で吹き飛ぶ、その轟音と惨状を奏太たちは思わず腹を抱えて笑いそうになるのを抑えて見守っていた。
そんな一撃をいきなり食らわせてくるとは、彼女たちもかなり本気らしい。
奏太はリホに無線をつなげ、ニヤニヤしながら話しかけた。
「派手にやったな、ワイルダー」
≪ふふふ、どうや?ヒュージキャノンの威力は?≫
「最高だ、連中完全に泡食ってるぞ。あとでカタログもらえるか?」
最初のギルヴァたちが乗り込むバンによる突入で正面警備を突破された動揺、そして先ほどのヒュージキャノンによる砲撃で基地内は混乱気味だ。
さらに突入したギルヴァ、エージェント、フードゥル、404小隊が暴れまわっているのがさらに拍車をかけている。
今ならばそれにさらに拍車をかける形で最高の奇襲が可能だろう。
≪作戦開始!≫
シーナも同じ考えだったのだろう、作戦開始を告げる号令が下りS-10の制圧部隊が突入する。
奏太たちもそれを援護するように攻撃を開始した。戦いはやはりというべきか、グリフィンの人形部隊が優位に進んでいる。
悪魔が寄生しているとはいえ、出てくる前は人間だ。戦術人形相手では分が悪い戦闘を強いられているようだ。
人権団体過激派の迎撃第一陣は次々に銃弾に倒れていく、同時に人体が倒れると同時に何かがその体を突き破って出現し始めた。
≪撃て!≫
S-10部隊は迷わない、指揮官の命令と作戦に下から生まれる前に悪魔を撃ち殺す。
倒れる過激派の肢体から脱皮するように生まれる悪魔は、生まれる瞬間は無防備だ。
そこが狙い目、それに気づいたシーナ・ナギサは敵を殺した後も油断せず、出てくる瞬間を見極めるよう部隊に厳命していた。
≪全員ツーマンセルで行動、弾幕を絶やさないで!≫
「了解!撃って撃って撃ちまくれ!!」
次々と倒れていく悪魔たち、圧倒的な弾幕を前に悪魔たちは何もできないままハチの巣になっていく。
このままの戦闘が続けば自分たちの仕事はなさそうだ、そう考えるくらいには順調だ。
処理が間に合わなかった悪魔も出てくるが、S-10部隊は容赦のない弾幕射撃で対処する。
素早い動きと普段の鉄血人形にはない不可解な挙動にS-10部隊の照準が少しぶれているが、それは404小隊にはなかった火力と数で押しつぶすのだ。
火力による徹底した面制圧、ダミー人形と連携してリロードの隙をカバーしつつ部隊は常に敵を捉えながら前進していく。
その頭上を、人型の巨大なナニカが一気に駆け抜けた。
「ほないくで、アサルター!」
「!!」
リホ・ワイルダーを背中に乗せたカラフルな3メートルの巨人、アサルターが削岩槍を構えて支援ビットをばらまきながら戦線に突貫。
迎撃に出てきた過激派の部隊を防衛線や土嚢ごと破壊し、撃ち込まれる銃弾をものともせずに前進する。
死体から生まれる悪魔が次々アサルターに突貫するが、支援ビットと電磁シールドに触れた途端次々と感電しては灰に変わる。
さらに巨大な削岩槍に持ち帰るとそれをぶんぶんと振り回し、悪魔もろとも粉みじんに過激派をつぶしていく。
「こりゃすげぇ。FALさん、この先の手助けはいるか?」
「結構よ、あなたたちはあなたたちの仕事をして頂戴!っていうか、なんて火力よあいつら…」
増援の過激派に手榴弾を投げ込みながら同じように笑うしかないといった様子のFAL。それもそうだな、奏太は基地周辺から響く落雷みたいな轟音や砲撃音を聞きながら頷く。
火力という意味では笹木一家は小さいものだ、周りで大怪獣バトルが始まっているならS-10部隊と共同しても大して手助けにはならないだろう。
「了解、いくぞ!」
「気を付けるのじゃ、巻き込まれたらシャレにならんぞ」
奏太とナガンM1895軽く会釈するFALとアストラに手を振り、奏太たち笹木一家は、部隊から離れてあてがわれた倉庫施設の制圧に向かう。
「ワイルダー、頼むぞ!」
「おう、カタログ毎度!」
「無理すんなよ、また会おう」
カラフルな巨人を連れ立って別の建物の中に消えていくリホに軽く手を振り、あてがわれた倉庫に向けて走る。
倉庫にたどり着くと電子ロックをかけられた重厚な扉の脇にあるカードリーダーの前に片膝をつき、リーダー下のメンテナンスハッチを開ける。
厳重な電子ロックだが配線は簡素だ、コードを引きちぎり、持ち込んだ基盤につなげてバイパスすると電子ロックが開く。
唐突に開いた扉にびっくりしたのか、ドアの前にいた過激派の二人はびっくりつぃて目を丸くしたまま固まっていた。
奏太が指示を出すと同時に、銃声が4発響く。放たれた9ミリパラベラム弾2発はまっすぐ過激派の頭を撃ち抜いた。
間髪入れずに打ちだされた45口径が、産まれかけた悪魔の頭を撃ち抜いて即死させた。
銃声に気付いた過激派の一人が顔を出すと同時にナガンM1895が額に穴をあけ、産まれかけた悪魔をM14が撃ち抜いた。
「結構いるな」
倉庫内部からわずかに聞こえる足音を聞きながら奏太はつぶやく。倉庫内部はコンテナや木箱が乱雑に収められていて手狭だ。
どうやら通常の倉庫スペースに収まりきらないようで、廊下にも木箱やコンテナが置かれている。
何を思って、何を集めたのからわからないが、奏太たちにはとてもやりやすい。
笹木一家は互いに目を合わせ、頷きあう。一気に突き抜ける、瞬間、全員の目つきが変わった。
「死ね、グリ―――」
コンテナの脇から銃を構えた男の額に9ミリパラベラム弾が突き刺さり、次いでワルサーP38は左腰に差した対化け物用九五式軍刀で切り裂いた。
相変わらず手早いな、奏太は木箱の隙間から奇襲をかけてきた悪魔の脳天をマチェットで刺し貫きながら廊下を進む。
死んだことを確認してから勢いよく引き抜き、その勢いを利用して背後に迫る悪魔の首を斬り飛ばした。
どうやらすでに悪魔が生まれてきている、厄介だなと考えつつガリルで過激派を射殺しつつ頭上のダクトから飛び出した悪魔にマチェットをふるう。
その背中をM14が埋める、廊下の奥でサブマシンガンを腰だめで撃とうとした過激派を撃ち抜いて次いで悪魔も撃ちぬいた。
コンテナを乗り越えてくる悪魔を銃剣で貫き、そのまま射殺しつつ腰のホルスターからM29を抜いて過激派をけん制。
飛び出しかけた過激派を木箱の陰に縫い留めつつ、奏太の肩を叩いてコンテナの陰に奥に連れ込んだ。
「くそ、なんだこいつ―――」
M14の銃撃を遮蔽に伏せて避けた過激派の男が飛ぶ、その相方の男は遮蔽の木箱ごと男の首が抜かれるのをはっきりと見た。
金髪の人形、コルトM1911のふるった対化け物用バトルハンマーの一撃が木箱ごと男を殴り飛ばしたのだ。
流れるように振るわれるハンマーは遮蔽ごと過激派を殴り飛ばし、ハンマーの距離でなければM1911を抜いて撃ち殺す。
殴られた過激派は血を撒き散らしながら吹き飛び、壁に叩きつけられてひどい血のアートを作っていく。
防弾盾で防ごうとした過激派を盾ごと叩き潰し、そのままハンマーを背負うと彼女はM1911を両手で抜いて発砲。
小倉庫に入る扉越しに、機関銃を抱えた過激派をハチの巣にする。
男が奮起して遮蔽から飛び出し、コルトM1911の背中を狙おうとしてその背中を守る小柄な人形と目が合った。
その人形の両手に握られた双剣が煌めく。ナガンM1895は両手に握ったツインショートブレードでその男を斬った。
右手の剣で首を切断することで一撃のもと即死させ、宿主の死をトリガーに飛び出す悪魔を生まれきる前に左の剣で突き殺した。
突き殺した過激派の死体を盾にしナガンM1895は右手の剣を納刀し魔改造ナガンリボルバーを抜いて新手に発砲、暴れるM1911を援護しつつ一気に廊下を駆け抜けた。
二人で同時に廊下の奥のドアをけ破る。奥は倉庫の収納スペースだ、乱雑に置かれた木箱やコンテナ、収納棚にフォークリフトが乱雑に置かれている。
その合間に、倉庫を担当していたらしい過激派の迎撃部隊が武器を構えて待ち構えていた。
ドアの脇を固めようとしていた過激派に二人はすぐさま殴り掛かり、一人はM1911に一撃でホームランされた。
ナガンM1895も男の首を斬り飛ばし、胸元から飛び出す悪魔の首を刺し貫いてから、M1911の首根っこをつかむ。
彼女がコルトM1911を床に引きずり落とし、次いで自分も伏せるとその頭上を大口径の機関銃により掃射が突き抜けた。
「ハハッ!デュシーカじゃ!!」
倉庫の奥に土嚢を積んで陣地化して設置された機銃座に据え付けられたDShK38重機関銃2丁の銃撃を避け、手近なコンテナの裏に転がり込む。
二人をコンテナごと撃ち抜こうとした機銃手だったが、開かれた廊下から銃撃を受けて一瞬怯む。M14の発砲だ。
その二人の頭に5.56ミリの銃弾がめり込んだ。M14の後ろでガリルを構えた奏太が撃ち抜いたからだ。
機銃座は一瞬虚を突かれるが、すぐさま装填手を務めていた過激派がDShK38のグリップをつかむ。
その一瞬の乱れに紛れるように機銃座の中にピンの抜かれたM61手榴弾が転がり、一拍おいて炸裂し機銃座ごと過激派を爆風と破片で切り裂いた。
その爆風を機銃座の土嚢に張り付くようにして躱したP38は、土嚢に張り付いた死体を蹴り飛ばしながら中に突入。
死体から飛び出す悪魔を下段からの逆袈裟切りで切り殺し、右足を軸に体を半回転させて別の悪魔を頭から切り伏せる。
そのまま刀を胸元にまで引き寄せ、頭を勝ち割った悪魔の後ろから襲い掛かる傷だらけの過激派の女性を胸元から串刺しにした。
「あ、悪魔…」
呆然とつぶやいた過激派女性の頭に、P38を押し付けて発砲。頭から湧こうとした悪魔ごと、脳髄をぐちゃぐちゃにかき乱した。その銃声を最後に、倉庫内での戦闘音が途絶えた。
「悪魔には言われたくないですね」
九五式軍刀を引き抜き、血を払ってから鞘に納める。人間というやつは、P38は久しぶりに何とも言えない気持ちになった。
「何言われた?」
死にぞこないの悪魔をマチェットで切り殺しながら機銃座に乗り込んだ奏太はP38に問いかける。彼女は小さく肩をすくめた。
「悪魔って」
「化け物を体に植え付けといてか…あと危ない事すんなよ」
大暴れする4人を囮にしながら片っ端からなます切りにしていくP38を過激派たちは止められなかった。
しかし12.7×108ミリをまともに受ければ正規品の人形だってただでは済まない、魔改造品の彼女であればまず即死だ。
機銃座に取り付いて手榴弾を転がすだけでもかなり危険だ、たとえいつものことだとしても奏太は肝を冷やしていた。
「奏太たちが暴れてくれてたので楽でした、それに信じてますから」
「できないことあるんだけどね」
「死ぬときは一緒ですよ?」
「そっちかよ…」
まぁいいや、奏太はすぐに頭を切り替えるとふと添えつけられたDShK38重機関銃に目が行く。
手榴弾で死んだ機銃手が盾になったらしく、血で汚れてはいるが無事のようだ。
「デュシーカ、なぜこんな倉庫に機銃座を?それに弾もたっぷりだ」
「何か守るべきものがあったんじゃ?」
「コンテナごと撃とうとしてたぞ」
「奏太!サラ!こっちこっち!!」
「どうした?」
「これこれ!すごいよ金ぴか!」
金ぴか?M1911の言葉に首を傾げた二人は、声がするコンテナの方に足を運ぶ。
コルトM1911と一緒にナガンM1895とM14も居て、何かの拍子に開いたらしいコンテナの中を覗いて目を見張っていた。
「悪趣味だな」
「悪魔の絵、ですかね?」
コンテナの中に収納されていたのは金色の額縁に飾られたおどろおどろしいよくわからない絵や何かの儀式用具のようなものだった。
ただ雰囲気がかなり禍々しい、そういう造形をしているにしても放たれる気配が尋常ではないのだ。
「やっぱり悪魔召喚セットだったりするんかのぅ?」
「確か戦前とかこういうのも流行ってたって言ってたっけ」
M14はこれまで聞いたことがある悪魔に関するオカルトを思い出しながら頷く。
下手に触らないほうがよさそうだ、この倉庫にはそういったものが他にもあるかもしれない。
「援護に行く前に管理事務所を探るか、やばいのが収まってるなら管理されてるだろうし」
「そうだね、触った瞬間わっはっはー!とかやだし」
「…なんでこっち見るのかな?美奈」
「べっつにー?」
明後日の方向を向いて吹けない口笛を吹くM1911に半目を向けるM14は肩を落とす。
その背中をP38が優しくたたいた、諦めろという意味で。
管理事務所はちょうど二階にあった、外をみえる窓もあり未だに外では戦闘が続いているのが見える。
どうやら外での戦闘は佳境に向かっているようだ。派手に落雷が落ち、ビットが舞い、メイドが巨大な武器を振り回している。
肝心のギルヴァと悪魔の親玉の方は見えないが、無線のやり取りからしてド派手に斬りあっているらしい。
「こちら笹木一家、倉庫内を制圧。中は悪趣味な美術品がありますが、ちょっとおかしい。援護に行く前に少し調査します」
≪美術品…わかりました、お願いします≫
「リストを見つけたらそちらに画像を送ります、以上」
手短に無線を入れ、奏太は事務所の書類棚を開く。
その中にあったひときわ目に映る赤表紙のリストに奏太は少しげんなりした気分だった。
あとがき
これにて我が部隊のこちらでの戦闘は終了、この後どうしたかはお任せで(丸投げ)
でもDMC基準で動くギルヴァさんたちと肩を並べられる気がしない。アサルターさん基本火力凄いし、リホーマーさんもやばいし
さて、あとは戦闘後だ…