Muv-Luv 交わる世界   作:ハンニバル

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上手く続けていけるか分かりませんが、よろしくお願いします。


第一話 異なる世界で

 

異なる世界、2045年日本。 日本帝国空軍厚木基地

 

 

 

〔タワーより、ローンウルフ1。滑走路はクリア、ハイレートクライムにて離陸後。CPの指示に従え〕

 

「ローンウルフ1了解、滑走路に進入後ハイレートクライムにて離陸する」

 

アイドリング状態だった機体を起こし滑走路に足を進める、隣に駐機していた戦闘機を下に見ながら、ペダルを踏み込み相棒の足を進める。

 

戦術機と呼ばれるロボット兵器、かつて地球を侵略してきたBETAと呼ばれる地球外生命体をと戦う為に作られた兵器。

 

今では戦場は火星の殲滅戦に移り、火星派遣軍から負傷

で地球に帰ってきた俺は。

復帰祝いと洒落混もうと、愛機に乗って空に上がろうとしている。

 

BETA戦役初期の空は光線級の制空権支配で自由に飛べないそうだったが、今では自由に飛べる空だ。

 

「ローンウルフ1よりタワー、離陸位置に着いた」

 

〔こちらタワー、東からの風、風速15。問題なし、離陸後2Aまで高度をあげろ、離陸を許可する〕

 

「ローンウルフ1了解」

 

滑走路に足を付き、ハイレートクライムの体勢に入る、強化服の進化で対G性能が上がっているが何回しても緊張する。

 

四対の跳躍ユニットの回転数が上がり、唸りを上げる中で久しぶりの空に心が踊る。

 

機体が地面から離れスロットルを全開に、跳躍ユニットが火を吹き機体を空に上げていく。

 

〔レーダーサービスを終了する、管制をCPに移譲。久しぶりの空を楽しんで来てください少佐〕

 

「感謝する、ローンウルフ1よりCP」

 

〔こちらCP、お帰りなさい少佐。これより飛行ルートをそちらに送信します、2Aを維持してください〕

 

投影モニターで現れたCPの女性士官に頷く。

 

「やはり空は良いな…」

 

負傷で三ヶ月空を飛べなかった、衞士生命を絶たれなかっただけマシだろと友人に言われたが。

それでも、空を飛べなかった日は苦痛だった。

 

〔飛行ルートを送信、任務としては哨戒ですので気楽に空を楽しんでください少佐〕

 

「ありがとう少尉、では楽しませてもらおう」

 

機体を傾け横浜方面に飛び立つ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

かつて、ハイヴがあり国連軍横浜基地のあった横浜は復興の真っ只中である。

米軍のG弾の影響で自然の復活は難しいとされていたが、科学の進歩は素晴らしく自然を取り戻しつつある。

 

それを眼下に哨戒任務と称して遊覧飛行をしているのだが、写真で見たかつての横浜との違いにビックリさせられる。

 

「先人達のお陰でこの空がある…感謝しなくてはな」

 

横浜上空を抜け、海に出ようとするとアラームがなり響く。

 

〔CPよりローンウルフ1、宇宙軍より入電。BETAと思われる飛翔体の進入を許したとの事、二分以内に横浜に上陸されます!〕

 

「宇宙軍の防衛ラインを抜けるとは、増援は?」

 

〔厚木及び横須賀からSC機が既に出撃、コールサインはウィザーズとフューリーズです〕

 

「俺に対する司令部の要望は?」

 

〔飛翔体の破壊、無理な場合は増援の到着までに戦域の維持です〕

 

戦術機一機に下す任務ではないが、ここにいるのは俺だけ。

上陸された場所には戦う事の出来ない一般人しかいない、ならばやることは一つだけだ。

 

「任務了解、ローンウルフ1は飛翔体の迎撃に入る!」

 

〔御武運を、横須賀フューリーズの到着は五分後です〕

 

レーダーアラームが鳴り、投影モニターに横浜に降り立とうとする卵の様なBETAの飛翔体、母艦級程の大きさだ。

 

〔目標は宇宙軍の攻撃を全て受けても傷ひとつありません、内部からS-11での破壊を推奨しますが…〕

 

「哨戒任務にS-11は必要ないからな、搭載していないし…」

 

飛翔体が建設現場を押し潰して着地、母艦級の様に戦車級、突撃級を吐き出していく。

 

「BETAどもの足止めをしなきゃならん!」

 

2A(2000フィート)まで上げていた機体を急降下させ、建設現場を食い荒らしている戦車級に36m砲弾の雨を降らせる。

肉片が飛び散り、一帯を肉片と血で染める。建設現場は無人だった様だが、突撃級が群れをなして町へと進軍していく。

 

36mから120m連装砲に切り替え、突撃級の先頭集団に撃ち込んでいく。

APB(アーマー・ピアシング・バースト)弾頭が突撃級を弾けさせ、死体で進路を妨害させる。

 

「光線級が出てくる前に空から蹂躙させてもらう!」

 

戦車級や突撃級の攻撃の届かない空からの攻撃、押し止めるには行かないが進行速度を抑える。しかし数の暴力に一人ではきつい。

 

〔フューリー1よりローンウルフ1、現在そちらに急行中。こちらからでもデカブツが見える〕

 

「デカブツは母艦級同様に腹のなかにBETAをたらふく抱え込んでいる、光線級はまだ確認していないが来る前にデカブツを潰したい」

 

〔了解だローンウルフ、S-11は持ってきている。デカブツの処理はこちらが引き受けよう〕

 

「頼むぞ、こちらは哨戒任務にあたり弾薬が少ない。」

 

120m砲で突撃級を吹き飛ばし、距離を取る。

 

センサーで確認出来るだけ既にBETAの数は1000を超え始めている、戦術機一機で相手にする数ではないな。

 

〔CPよりローンウルフ1、さらに横田及び御殿場基地より増援が出撃。あと5分耐えてください〕

 

「死の8分より難しそうだな…」

 

〔貴方ほどのベテランが言うことでないですね〕

 

大群をなして来る突撃級に担架に固定されいたミサイルコンテナから2発の大型ミサイルを発射、突撃級達の上空で炸裂し。数万発の徹甲貫通弾が穴だらけにする。

 

普通なら数機での面制圧用に使用するので、一機での打撃力は低いが。それでも足並みを崩すことはできた。

 

残りのミサイルを発射し、コンテナをパージ。

 

機体を地面から上げ、仲間の死体で塞き止められた突撃級の真上から120mの雨を降らせる。

 

ドラムマガジンで毎分15発の炸裂弾を発射出来る78式120m制圧砲、積載量の多さが売りの愛機だから載せる事の出来る武装だが…使えるな。

 

機体をさらに後退させて地面に下し、空になったマガジンを付け替えているとレーダーが味方のIFFを捉える。

 

 

「IFF確認、フューリーズか!?」

 

真上を四機の戦術機、帝国軍の量産型戦術機である轟雷が突撃級や戦車級を蹂躙しながらデカブツへと飛んでいく。

 

〔フューリー1からローンウルフ1!待たせたな!〕

 

投影モニターに渋めの男が現れサムズアップをしている。

 

顔に似合わず陽気な性格をしているようだ。

 

「もう少し遅刻しても良かったぞ?まだ喰い足りなかったからな」

 

〔一機でこれだけ食い散らかしてよく言う、デカブツはもらうがな!!〕

 

投影モニターが消え、四機の轟雷はS-11を持ったフューリー1を先頭にデカブツへと距離を詰めていく。

 

しかしBETAを吐き出している口から要塞級が現れるとフューリーズは散開、同時にレーザーが一機の轟雷の足を吹き飛ばす。

 

〔ここで光線級だと!?フューリー3!!〕

 

〔足をやられただけです!まだっ…〕

 

体勢を崩したフューリー3の轟雷は真面な回避行動が取れず光線級に射抜かれ爆散してしまう。

 

〔CP!!光線級が出現した!!フューリー3がロスト!!〕

 

「光線級は俺が相手する!フューリーズはデカブツに食らいつけ!!」

 

〔ローンウルフ1!!〕

 

機体を上げ、ぎりぎりの高度で光線級の殲滅に向かう。

 

確認できるだけで光線級は20体、一斉射撃を回避してインターバルの間に一気に距離を詰める!

 

「おおぉらぁぁ!!」

 

レーザーを回避し切り、スロットルを全開にし光線級に120m炸裂弾をばら撒く。光線級が弾け飛び、フューリーズの道を開く。

 

新たな光線級が現れる前にデカブツを潰したい所だ。

 

 

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