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第四話 交わる世界2
「初めまして、私は帝国技術厰に属する巌谷中佐だ」
「はっ、帝国斯衛軍第205火星遠征大隊ローンウルフ小隊長の東堂 昭久少佐です。強化服で失礼させてもらいます」
俺の目の前で手を出す巌谷中佐、厳つい顔に似合わずフランクな態度にドギマギしながらも握手を交わす。
「いやはや、横浜ではウチの篁中尉が世話になったようだな」
「いえ、死にかけの要塞級でしたから。篁中尉には余計なお世話だったかもしれないですが」
「そんな事はありません!」
後ろで待機していた篁中が姿勢を正して言う、緊張しているのかぎこちない姿勢だ。
さて、何故俺が此処。帝国技術厰に居るかと言うと簡単に言えば篁中尉率いるホワイトファング中隊に連れられて来たからだ。
そしてわかった事は今居る時代が何十年前、1999年の日本と言うこと。
時間跳躍、タイムスリップしてしまったと言うわけだ。
「どこの誰かも解らない者の受け入れ、感謝します」
「なに、時代が違えども同じ日本人だ。それに人類に未来があることが分かったのだからな」
嬉しそうに笑う巌谷中佐、それほどこの時代は滅亡寸前だったのか。
「それに、あの戦術機」
「武御雷弐式ですね」
俺の乗っていた戦術機、マルチロール構想の元に開発された斯衛の新たな刀。
全てのポジションを兼任できる汎用性、武器搭載量の増加。
跳躍ユニットを四対搭載し機動力と速度のアップ。
この時代からさしたらオーバーテクノロジーの宝庫である武御雷弐式。
「帝国技術厰としては喉から手が出る程でしょう?」
「うむ、知っていると思うが。今は国産戦術機開発に躍起になっているのだ」
「存じています、武御雷弐式は国産戦術機の完成形ですから」
「っ!!」
篁中尉の肩が揺れる。