楽羅來ららちゃんは語りたい   作:那由多 ユラ

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第4話は語りたい

時刻は夕飯を食べるにはちょっとだけ早い時間。私達はなーちゃんがヤンキー風になってしまった伝説を聞き入ることとなった。

 

「…いや、別に大したことねぇからな?」

 

「ですがなーちゃん、嘘でも幼い頃にパツキンのヤンキーに助けて貰ってからヤンキーにあこがれてるくらい言ったほうが格好いいですよ?」

 

「んな事したらぜってえお前が真実を暴露するだろうが。そもそもパツキンのヤンキーなんて今どきいねぇだろ」

 

「いえいえ、そうでもありませんよ?私のこれまでの人生では三名のパツキンのヤンキー風に覚えがあります」

 

「世界中飛び回って三人じゃほぼ限りなくいないに等しいじゃねぇか」

 

「うち一人はなーちゃんです」

 

「なーちゃんやったね!」

 

「ちなみにぴーちゃん先輩は私が知る中で軽トラドライバー最年少ですよ」

 

「外じゃ大問題だからな」

 

「そうなの?便利なのにな~」

 

「ええ。私ももっと幼女に大型の車とかを運転させるべきだと思います」

 

「そりゃ可愛いからってだけだろ?事故ったら悲惨だろうが」

 

「私あれやりたい!あの工事の時の高いやつ!」

 

「………クレーンか?」

 

「あれって根元どうなっているんでしょうね。キャタピラとかだったらてっぺんにライフルとか設置したいです」

 

「戦車じゃねぇか」

 

私達がほのぼのと話していると、まだ夕飯には早いにもかかわらず一人食堂にやって来て私達に気がつき、こっちにやって来る。

 

「はろー、ぴーちゃんとなーちゃんと、新しい子?はじめまして~」

 

「初めまして、未知系図書科二年、24歳、清水(きよみず) 姫乃(ひめの)さん。身長165cm、スリーサイズは上から92、61、80とふんわりほんわかな肉体と性格から『妹に欲しいお姉さんランキング』全人類中13位、おめでとうございます」

 

「あはは~、なに開口一番にぶっちゃけちゃってくれてるのかな~?今の私なら普段は『清姫(きよひめ)』って呼ぼれるのは嫌なんだけど君相手なら蛇の化け物にだってなれるかも~?」

 

「極度の可愛いもの好きで現在はぴーちゃん先輩に夢中、最近は厨房で働くぴーちゃん先輩を眺めるのがマイブームなんですか?」

 

「…よく視線を感じると思ったら」

 

ぴーちゃん先輩の目が怖いです。具体的にはガチで気色悪いおっさんに痴漢にあったJKくらい怖いです。

 

「あわわっ、ぴーちゃんごーめーんー」

 

「ちょっ、そう言いながらっ、胸で締めないでっ、窒息しそ~」

 

「あー!ごめんぴーちゃん、だいじょうぶー!?」

 

「他にもなーちゃんに『おいぶち犯すぞ雌豚がァ!』と言われたいそうですよ」

 

「ごめんなさい、私、そういうのよく分からないんで」

 

「なーちゃんに敬語使われたぁ!?これはもう新入りちゃんに責任とって貰うしかないかな~?」

 

「ごめんなさい、私ボンキュッボンよりツルペタストンの方が好みなんで」

 

「え~」

 

「申し遅れました、私、未知系創造科一年、楽羅來 ららと申します」

 

「…ららららららちゃんね~、じゃあらーらちゃんだ~」

 

「ウックク、いいじゃねぇか『らーらちゃん』、私も呼んでやろうか」

 

「いえ、なーちゃんには是非ともららおねーちゃんと呼んでください。そしたらなーちゃんの舎弟になってあげないことないかもしれないです」

 

「舎弟に……いや、いらねぇよ!舎弟なんぞ要らねぇしそもそも、舎弟をおねーちゃんとか呼べるか!」

 

「そういう方々は結構いらっしゃいますよ?私調べでは世界に2756組あります」

 

「…騙されねぇからな?」

 

「ほら、ぴーちゃんを『小鳥おねーちゃん』って呼んでみてくださいよ」

 

「あれ、私なーちゃんのしゃてい?だったの?いつの間に?」

 

「おや、違いましたか?でしたら性奴隷でしたか」

 

「「んにゃぁっ!?」」

「んなっっ!?おいらら!お前私をどんなキャラにしたいんだよ!?」

 

おや、三人とも赤くなってしまいましたね。二人はともかく清姫さんは…あぁ、耳年増ってやつですね。またの名をむっつり。

 

「なーちゃん、やっぱり私をそういう目で…」

 

「それは姫乃だ!私じゃねぇ!」

 

「えぇ!?私でもないよ~

…むしろされたい………かも」

 

「もし宜しければ私となーちゃんの相部屋、変わります?」

 

「いいの?」

 

「やめろバカ!姫乃と相部屋になるくらいなら、らら、お前の方が…お前の方が…あれ、もしかして姫乃の方が誤差程度でもマシか?」

 

ちょっ、さすがにそこまで言われると辛いんですが…

あ、そういえば

 

「ぴーちゃん先輩と相部屋の方は誰なんですか?やっぱり同年代の方ですか?ラブラブなんですか?」

 

「えっ!?そ、そそそんなことないよ!?私とののちゃんはラブラブでもなんでもないよ!?」

 

「へぇ、ののちゃんと言うんですか。では、そのようにそちらの方にお伝えした方がよろしいですかっ!?」

な、なんか後ろからヤンデレラの気配がします!私、背後から刺されたりしませんよね!?

 

「結構です。誰がなんと言おうと私と小鳥先輩はラブラブです。いつでもイチャラブです。相思相愛です。身体だけの関係なんかじゃないですからね、いいですか、違いますからね?いつでもいつまでも私は小鳥先輩のことが大好きで尊敬してて敬愛してて恋愛してて親愛しててつまり愛してて、小鳥先輩も私のことを妹のように娘のように恋人のように妻のように夫のように愛してくれています。この座は絢美先輩にも姫乃にも譲りません。もちろん貴女にもです。……すいません、貴女誰でしたっけ?前にも会った事ありますか?ありましたらごめんなさい、私覚えるの苦手なんです。

おや、机から小鳥先輩の涙の匂いがしますね。まさか貴女、先輩を泣かせたんですか?でしたら許しません。しっかりと設備を整えたうえで心臓を蒸し焼きにした後に毛髪のパスタ、右腕の唐揚げ、左腕の叩き、右脚の刺身、左脚のスペアリブ、眼球のたこ焼き、脳みその味噌汁、他胴体部の焼豚を絢美先輩、貴女に振舞って差し上げます」

 

「なんで私が!?」

 

いきなり現れかなりの長台詞を話すのはまるでこけ…日本人形のようなおカッパショートのぴーちゃん先輩より少し大きい幼女。

 

「あ~、ののちゃん久しぶり~。外に出るなんて珍しいね~。どーしたの?」

 

「お久しぶりです、姫乃。…ちょっ、いい加減私達を膝の上に乗せるのをやめなさいっ」

 

同じ二年生だから仲がいいのですかね?私達の中で1番背が高い清姫さんの膝にののちゃんとぴーちゃん先輩がうまい具合に収まってます。なるほど、高身長だとあんなことが出来るのですか。

清姫さんとさほど背の変わらないなーちゃんに期待を込めた視線を送ります。

 

「…なんだよ」

 

「……」

 

「無言で姫乃を指さすな!やらないからな!?お前さっき自分から体重75キロとか言ってたじゃねえか!」

 

むぅ、しかたありませんねぇ。今回のところは諦めます。

 

 

 

「申し遅れました、私は楽羅來 ららという今日来たばかりの新入生です。

よろしくお願いしますね?未知系愛情科二年、浄花町(じょうかまち) ののさん。貴女からぴーちゃん先輩を寝取ろうなんて考えは一切ありませんから是非ともこの場でイチャついてくれて結構ですよ。実況は私に任せてください。これでも昔の将来の夢はスポーツの解説のおっさんでしたから」

 

「最後のそれは絶対に嘘ですよね?まぁ、小鳥先輩を狙わないと言うのでしたら貴女と仲良くしてあげないことも無いかも知れませんし今後一切出会わないように対策を練るかも知れません。せいぜい私と小鳥先輩のイチャイチャを指をくわえて見てることです」

 

「ぴーちゃんとののちゃんイチャイチャしちゃうの~?私の上で~?だーいかーんげーい!らーらちゃん、カメラは任せたよ!」

 

「ええ!しっかり濡れ場を収めて見せましょう!」

 

「ほら先輩、ちゅー、しましょ?」

 

「や、やー!なーちゃんとか見てるんだよ!?ののちゃん正気に戻って!ここベットじゃないよ!」

 

「ふふふふふ、何を言ってるんですか先輩?ここにふわふわな枕があるじゃないですか」フニフニ

 

「んんっ、ののちゃん、それ、私のおっぱいだよ~」

 

「おい、ここ食堂だぞ?」

 

何故かこの時なーちゃんの声がとても良く通りました。

 

「「「「はっ、私は何を?」」」」

 

「おまえら…」




なんと、これ前話から30分も経ってないんですよ?恐るべき会話率。

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