もう、毎度毎度すんませんね!!
第21話 『合宿』と『試合』と『ライブ』と『覚醒』と…… 前編
大地「─────大変ッッ!!! 申し訳ありませんでしたぁぁあぁああッ!!」(土下座)
大地「あれは、試合の副作用っていうか、脳の酷使が及ぼした悪影響といいますか……えぇ!! あぁもう!! 兎に角、ホントすんませんでしたァァアァァァアッ!!」ズガァンッ!! (地面に頭を叩きつけた音)
リサ「ちょっ─────!!? お、落ち着きなよ!! とりあえず、頭上げて!!」
紗夜「えぇ!! 早くあげて下さい!! 今、頭からなってはならない音がなっていました!! 早く治療しなければ!!」
友希那「///」
あこ「……りんりん……もう、あこにはこの状況について行く気力がないよ」
燐子「あこちゃん……大丈夫だよ? 私も、だから……」
燐子「でも、確か……あの、人と、背の、高い人は、この前テレビに出て、たような……」
我妻「実際、有名人ですよ。アイツら」
燐子「ヒィッ!!」
我妻「そんな怖がらなくても……」
あこ「え? 有名人!? なんでですか!?」
我妻「あれ? 聞いたことない? 羽丘高校野球部の『天地コンビ』の事」
あこ「あ! それなら知ってる!!─────クックック……この我とは真逆の……えっとぉ……全てを照らす日輪の如し金色の……えっとぉ……」
燐子「……超波動」
あこ「そうだ! それだ!! こほん! 金色の超波動を解き放つモノ!! 【神童】と、それを傍らで根太く折れずに寄り添う……えっとぉ」
燐子「……超神木」
あこ「あぁ!! うん! そう!! 寄り添う超神木の【大樹】ッ!! であろう!? この超大魔姫あこに間違いなどあるまい!! ふっふーんッ!!」
我妻「そ、そうだね。うん、よく知ってたよ。ホント(なんか、一風変わったコンビだな)」
我妻「で、その2人がアソコの無駄にデカくてボーッとしてるやつと、今現在、地面に頭を擦り付けてるバカが。【神童】の『成田 空』と、【大樹】の『咲山 大地』だ」
あこ・燐子『……へ?』チラッ
空「……ぼー(大地の食欲は、ほんとにどっから出てんだよ……。しかも、他の奴らめ、オレに全部奢らせておきながら、帰りやがって……。今月どころか、暫くは金欠じゃねぇか!! はぁ、本気でバイトを探そうかな)」
大地「スミマセンスミマセンスミマセン……」
あこ・燐子『……絶対に別人だと思います!』
我妻「……いや、言いたい事はわかるけど、それが現実なんだ!! 無情だとは思うけど、事実は曲げられないッ!!」
あこ「いやだぁ〜ッ!! あんな、ダメ男達が、世間ではチューモクされてるなんて、嫌だぁぁッ!!」
燐子「ヒッ!? 頭、おかしい……。 なんで、頭を叩きつけてるの……?」
我妻「……まさか、初対面の女子達に頭おかしい認定されるなんて、流石は『天地コンビ』。……悪い意味でもスケールがデカいな」
─────
大地「────え? イマ、ナンテイイマシタカ? オレ、ヨクキコエナカッタ」
空「あ、大地が片言になった……。そんなことより、ATMに保管してた預金が殆ど尽きたんだけどぉ。主に……いや、 全部、お前の食費でな!!」
大地「エ? イマ、ナンテイイマシタカ? オレ、ヨクキコエナカッタ」
我妻「あ、ダメだ。コイツ、あまりの衝撃情報に感情がついていけてないから、壊れたロボットみたいに繰り返すことしかできなくなってやがる」
リサ「はは……。 やっぱり、ちょっと変わってるよね?」
空「大地ぃぃぃいッ!!!」
大地「エ? イマ、ナンテイイマシタカ? オレ、ヨクキコエナカッタ」
友希那「─────そう? なら、もう一度言うわ。大地、私達のバンド……『Roselia』のライブを今度やるのだけれど、見に来てくれないかしら?」
大地「『ロゼリア』……ナニ? ソノアオバラ。オイシイノ? ─────ジョウホウエラー!! ジョウホウエラーッ!!」プシューッッ!!
我妻「ダメだ!! 咲山の許量がオーバーしたぞ!!? 成田!! お前達仲いいんだから、コイツをなんとかしろ!! このままだと、また『幼稚化』するぞ!!」
空「大地ぃいいいぃぃい!!! 目を覚ませ!! いや、やっぱり起きなくていいから!! てか、起きんなぁぁぁあ!!」
我妻「成田ぁぁぁぁあぁあ!!! それは違うぅぅぅッ!!! オマエの財布が死んだからって、咲山を殺そうとするなぁ!!」
燐子「……やっぱり、頭、おかしい」
あこ「りんりん……。さっきから、あの人達に頭がおかしいしか言ってないよ? でも、その通りだね」
紗夜「……モクモク(宇田川さんが素の状態で話してる時間が多いですね……。よほど、呆れてるのでしょうか? あ、フライドポテト美味しい)」
リサ「あ、あはは……。なんだろう、この阿鼻叫喚……」
─────ここからは、第14話の最後を参照して下さい。
(中略)
友希那「でも、今度のライブはゴールデンウィークを活かしての遠征なの……。遠征とはいっても、千葉県の太平洋側なのだけれど」
リサ「うん。野球部の予定とかは大丈夫なの?」
大地「あ、それなら大丈夫です。俺らもゴールデンウィークを使って千葉に合宿と試合をするので、監督も1日なら休みを入れるらしいですし、十分見に行けますよ」
空「え? そんな事、ボス言ってたか?」
我妻「いや、聞いてないけど……」
大地「そりゃあ、まだ誰にも伝えてないからな。合宿の件」
大地以外全員『え?!』
大地「今年、空が入ってきたことによって、羽丘の評判は鰻登りに上がってきているし、その流れでテメェの研究をしたがる強豪校が続々と湧いてきたのなんの……。練習試合を申し込んでくる学校が多かったんだよ」
大地「でも、テメェばかりに負担をかけるスケジュールになるのは此方としても避けたい。そこで、この合宿だ」
大地「本当は未だ話すつもりはなかったけど、状況も状況だし、伝えておくと……」
大地「─────空には、千葉の名門でプロ注目の豪速球右腕の『萩沼 恒星』率いる木更津実業高校を相手に投げてもらう……。後の強豪との試合は投げさせない……! それが俺と監督の予定だ」
我妻「ち、ちょっと待て!!? 何その新情報!!? 頭がついていかないんだが!?」
我妻「つまり、お前は監督と今話した案件についてまとめてたって事か?!」
大地「あぁそうだ。少なからず、春季大会が終わってからは監督と一緒にスケジュール管理をしてるのは俺だぞ? なら当然、提案を出すのだって普通だろ?」
リサ「いやいや! 普通、一部員がスケジュール管理して、監督に合宿の提案を上げるなんて、考えられないって! そういうのって、マネージャーさんか、顧問の人が決めるものでしょ!? 少なくとも主将でも副主将でもない1年生が出来るものじゃないよ!」
あこ「そもそも、なんで千葉に合宿?! 他にも候補があったはずだよね?!」
大地「まぁ、そうだな……。理由は四つあります」
紗夜「四つ、ですか……」
大地「はい。一つは、千葉へのアクセスのし易さ。これは言わずもがな、電車で行ける近場という意味ですね。こうなれば、部費も浮きますし、それなりに通行面での時間短縮になります」
大地「そして、二つ目。これは、相手のチーム……特に、敵の『萩沼 恒星』がいることですね」
燐子「プロ注目の、投手……ですか? 確か、選抜で準優勝へ導いた……」
大地「はい、その通りです。詳しいですね……えーっと、確か、白金先輩? でしたよね?」
燐子「は、はい……そう、です……」
大地(随分、気弱な方だな……)
友希那「それで? その『萩沼』がどうかしたのかしら?」
大地「はい。簡単に言えば、全国最強クラスの投手の球を直に見れるという利点ですね」
大地「『萩沼 恒星』。身長192cmから投げ下ろされる最速157km/hの球威ある直球と、高校野球では比較的珍しいパワーカーブ……通称『縦スライダー』を決め球として、奪三振を奪うパワーピッチャー」
大地「コントロールは荒削りだが、ストライクコースにバンバン放ってくるだけに、非常に攻略の難しい投手です」
リサ「なんか、聞いてるだけでも恐ろしいね」
紗夜「はい。実際、今年のドラフトでは1位は確定したようなものでしょう。殆どのチームが彼を調査しています。実力もトップクラスの彼の球を見れる上に、打席に立ち、実際に打者として対戦できる。たしかに、これは大きな利点ですね」
大地「はい。そして、3つ目は、本人がいるのであまりいいたくありませんが、『成田 空』が全国最強クラスのチーム相手に何処まで投げられるかですね」
空「は!? オレ!?」
大地「そうだ。テメェが自分で自分の事をどう思ってるかは分からんが、テメェは世間様からかなりの注目を与えている投手だ。そもそも、1年の春で151km/hを投げられる奴が注目されないわけがない。それも、試合数もソコソコに投げてるのに、未だ許したヒットは無しの奴が今更何いってやがるって話だけどな」
我妻「あ、それは俺も同意見だ」
全員『うんうん!!』
空「えぇ……?」
大地「そもそも、徳修高校は選抜の疲れが抜けきっていない状態での完全試合でしたから、空の力が完璧に測れたものではなかったですし、これから先、甲子園を目指す以上、空には更に一歩上のステージに行ってもらわなきゃなりません」
大地「だから、今は上にいる投手と投げ合ってもらって何かを掴んでもらおうと思いましたね」
リサ「なるほどねー……。つまりは、空の腕試しってわけだね☆ すごいね大地わ☆ そこまで考えてるなんて。お姉さん感激しちゃった」
大地「えぇ、まぁ……(急な名前呼びか……)」
友希那「それで? 最後の理由は何なのかしら?」
大地「あぁ、それは至極簡単な理由ですよ」
大地「─────俺、最近なったばかりですが、Roseliaのファンなんです」
全員(あれ? この流れは……)
大地「わざわざ、Roseliaが良く練習するって聞いた『CiRCLE』まで出向いて、月島さんに予定を聞きにいった甲斐があったってもんですよ」
大地「チケットは当日に何とかするつもりでしたけど、日程は部活で埋まるかもしれない……! そこで指した光明の千葉行き……!!」
紗夜「ま、まさか……!!」
大地「フッ! そうです!! 俺はRoseliaのライブを見るためだけに、この予定を組み込み、なんとかしてその日を休暇にするように影から仕組んでたんですよ!! 俺の初ライブに障害が付き纏わないようにねッッ!!」
全員『汚ねぇッッ!!』
大地「なんとでも言えッ!! 本当なら、貴女達の正体はその日に知るつもりでしたが、まさか友希那先輩達がRoseliaだったとは……。通りで聞いた覚えがあると思った」
大地「兎も角、これで晴れてライブも見れて、野球の実力を上げることができる。まさに、一石二鳥!! この俺の完璧な作戦は何人たりとも邪魔なんてさせねぇ!!」
全員『必死すぎかよ!!』
こうして、千葉合宿(Roseliaのライブ付き)が決定したとさ。
萩沼 恒星 右投げ右打ち オーバースロー
球速 157km/h
コントロール E
スタミナ S
変化球:Vスライダー6、フォーク4、スライダー2
特殊能力:怪物球威、キレ、低め、闘志、奪三振、強打者、打たれ強さA、四球、暴れ球、ギアチェンジ、終盤力、速球プライド、超尻上がり、復活
ヒロインは何処から選ぶべき2
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アフグロ
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