Stand in place!   作:KAMITHUNI

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いやぁ〜! 野球描写、自分で書いてて楽しいです(^ν^)

でも、たぶん理論とかは滅茶苦茶だろうなとは思う時があります!!
すみません(>人<;)


第23話 『合宿』と『試合』と『ライブ』と『覚醒』と…… 前編3

─────2回表 ワンナウト ノーストライクノーボール─────

 

萩沼「ウラァアッッ!!!」

 

ギュォォォォォオォオオオォッッッ!!!

 

空「ッ!? (ボールってこんなに大きかったか!?)」

 

─────ズドォォォォォォォォオオオオンンッッッ!!!

 

杉崎(痛ぇー……。相変わらず、エンジンが掛かり始めた恒星の球は捕る方もキツイ。こんなん、バットに当たったら一瞬で御陀仏だろ)

 

審判「ットライーク!! ワンストライクノーボール!!」

 

空(こんな音がミットから響いてる時点で、ボールの威力が段違いだって分かる……)

 

《155km/h》

 

ワァァァァァァア!!

 

大地(真ん中低め……。コースは甘いけど、高さは完璧。あれは打てない)

 

萩沼(さっきの咲山のソロは本当に予想だにしなかった……)

 

グォォォォオォオオオォォッッッ!!!

 

ズゴォォォォオオオオオォォオオンンンゥゥッッ!!!

 

空「ッ……(さっきより、球威が増してる!?)」

 

杉崎(珍しいな。恒星がこんな序盤からエンジン掛かってるなんて……。ったく、頼もしすぎ。でも、手はクッソ痛い……!!)

 

審判「す、ストライークッ!!! ツーストライクノーボールッッ!!!」

 

《157km/h》

 

─────

 

ワァァァァアアァァァアッッ!!!

 

リサ「すご……」

 

紗夜「これが、プロ注目の剛腕投手……。ストレートの次元が違う……」

 

燐子「あ、あんなのを捕ったら、手が吹っ飛んじゃう……」

 

─────

 

ズドォォオオォォオオンッッ!!

 

審判「ボールッ!! ツーストライクワンボール!!」

 

《152km/h》

 

空「ふぅ……(真ん中で追い込んだ後に、球威を落としたストレートをアウトコースに外してきた……。最後は変化球で仕留めてくる為のリードか?)」

 

杉崎(コイツは投手だ。恐らく、あの球威を見て、ストレートに手を出すとは思えない。今のアウトコースにも反応を示さなかったしな。つまり、変化球待ちの可能性がデカイ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩沼(わかってるよ、スゥさん……。こういう時こそでしょ? その為に鍛えてきたんだ……。任せて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉崎(投手だけど、バッティングセンスも悪くないのはわかってるだろう? なら、尚更、ストレートで押すべきだと、コイツと出会う前なら考えてたかもしれないけど、今は違う─────)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉崎(見せてやれ、恒星。()()()()をな!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩沼「─────これは、咲山への布石だ……。遠慮なく喰らってくれ……。成田 空。君とは投手としての戦いを楽しみにしているよ。だから、これで終いだ……!」

 

 

 

萩沼「これが、()()()()のボールだよ!」

 

 

ヒュゴォォオオォッッ!!!

 

空(来たッ!! ストライクコースの変化球ッ!! しかも、真ん中に入ってきてる!! これは打てるッ!!)

 

杉崎(悪いな、成田)

 

杉崎(そのボールは()()()()()()()()ぞ!)

 

─────カククッッ!!

 

空(ッ!? う、そだろ?! ボールが消え─────ッッ!?)

 

ブォンッ!!!

 

ズバァァァァァァーーンンッッ!!!!

 

大地(俺が打ったのとは別物だな……。あれがエンジンの入った『萩沼 恒星』……。マグレとはいえ、入って良かったよ……)

 

大地(正直、今のヤツから点を取るイメージが湧かない)

 

審判「ットライークッッ!! バッターアウトォオォォオ!!!」

 

《142km/h》

 

空(最後、変化球でヤマ張ってたのに、カスリもしなかった……)

 

空(あの球速が出て、あの落差……。どんな回転かけたらそんなボールが投げられる? これが、全国No. 1投手の実力か……。おもしれぇじゃん!!)

 

─────

 

その後、帯刀も萩沼の球威ある速球に押され続けて、三振。

結局、大地のソロアーチ後は三者連続三振に抑えられ、守備につく事になる。

 

─────2回裏─────

 

東「すぅ……ふぅ…………。お願いします」ペコリ

 

大地「此方こそお願いします(東 龍太郎……。やっぱり、この打者だけ闘気が違う……。主将と遜色ない……いや、それ以上の強打者)」

 

大地(選抜では、チームトップの打率と、3ホーマー。通算こそ32本止まりだが、その勝負強さと決定力は全国の中でもトップクラスの怪物スラッガー……)

 

大地(普通にドラフト上位候補に挙げられる実力者相手に、甘いコースは命取り……。だからといって、“逃げる”という選択肢は最初から俺らには無い。そもそも、1点とはいえ、先制した方が4番との勝負を避けてるようじゃあ、それまで……)

 

大地(求めるのは、緻密かつ豪胆なピッチング!! 初球、インローにスライダー!! 別にボールになっても構わない!! 低く来い!!)

 

空「ラァァッ!!」

 

ビュゴォォォオオオォッ!!!

 

ククッ!!

 

ズバァァーーンッッ!!

 

審判「ボールッ!! ノーストライクワンボール!!」

 

ガヤガヤ……

 

観客「バッテリー、東相手に勝負か?」

 

観客「いや、初球にインローのスライダーって事は後全部アウトコースにして、カウント悪くしたら歩かせるかもよ?」

 

紗夜「彼なら、迷わずに勝負を選びますね」

 

あこ「えぇ? どうしてー? 相手は強いんでしょう? なら、ここは歩かしても良いんじゃないのー?」

 

友希那「あこ、状況を考えれば当然よ」

 

友希那「相手の投手は大地に一発を貰ったけど、その後は三者連続三振で悪く行き始めていた流れを完全に捩じ伏せた」

 

友希那「そして、この嫌な流れのまま大地は事を運びたくないはず……。断ち切るにはまず間違い無く、自分達の力を固持できると証明できる4番と勝負するしかない……。実質、木更津実業の1番強打者を捻り潰す事でそれが証明できる。大地達はこれを狙ってる」

 

燐子「で、でも……! そ、その、勝負に、負け、た、ら……」

 

リサ「うん、マズイよね……」

 

友希那「えぇ、完全に流れを持って行かれる。一種の賭けね。敗ければ試合に勝つ可能性を失いかねない重要な場面」

 

紗夜「序盤ですが、ここが一つ目のターニングポイントになるでしょうね」

 

─────

 

ビュゴォォォォォォオオオッ!!!

 

ピク……ッ!

 

ズバァァァァーーンンンッッッ!!!

 

審判「ボール!! ノーストライクツーボール!」

 

《145km/h》

 

東「……(ふむ、やはり手元で浮き上がってくるように感じる。目測では凡そ、ボール2つ半程か? 厄介といえば厄介だが、完全に打たないというわけではない)」

 

大地(……ストレートの反応がいいな。完全にストレート一本狙いってことか? 今のアウトコースが入らなかったのは辛いけど、ここから立て直すしか無い……。本来は序盤で使うつもりは無かったが、カーブでカウントを─────)

 

空(いや……)

 

大地(ん? カーブは嫌か……。なら、スライダーを─────)

 

空(違うッ!! ここは、ストレートだ!!)

 

大地(は!? 何言ってんだ!? 相手の狙いがストレートなんだぞ!! ここで態々、相手の狙い球を投げてやる必要はねぇだろ!!)

 

ガヤガヤ……。

 

─────

 

リサ「何してんだろ? 大地と空……。中々、サインが決まらないね」

 

紗夜「この場面なら、確実にカーブかスライダーでカウントを取りに行く場面。無理してストレートで行くところではありませんけどね」

 

─────

 

笠元(何考えてるんや?! 成田!! この場面はどう考えても、カーブかスライダーでカウント取るタイミングやろ!? ここは咲山の言うこと聞いとけや!!)

 

結城(空……。まさか、ストレート勝負を望むのか?)

 

大地「た、タイム!!」

 

審判「タイム!!」

 

─────

 

観客「バッテリー、余りにもサインが噛み合わずにタイム取ったぞ」

 

観客「ここは、無理してストレートで行く場面じゃないだろ? あの投手、天狗になったのか?」

 

観客「【神童】とか騒がれてても、やっぱり所詮は1年だ。多少の色気を出したくなるんじゃない?」

 

観客「それをリードできてない、捕手も捕手だけどな! ちゃんと手綱は握っておけよ!! ほんと! 無能だな!!」

 

─────

 

リサ(……大地達の事、何も知らないくせに、好き勝手言って!!)

 

友希那(……大地)

 

─────

 

大地「……一応、聞いといてやる。テメェ、何が投げたいんだ?」

 

空「ス・ト・レ・ー・ト!」

 

大地「……だろうな? てか、テメェ、この状況を理解していってんだな? 東さんがストレートを狙ってるのも知ってるよな? それでなんで、投げたがる? わざわざ危険を犯す? 只でさえ、この勝負は危険な賭けなんだ……。これ以上の負債を追う必要性は─────」

 

空「─────逃げんの?」

 

大地「あ? なんだと?」

 

大地「誰が、いつ逃げたって? 巫山戯るのも大概にしろ!!」

 

空「巫山戯てる訳ねぇだろ!? オレは本気だ!! この場面でアイツを真っ向勝負で捻り潰す事に意味があるんだろうが!! そんな場面で小細工な変化球は要らない!!」

 

空「オレは真っ向からぶつかりたいんだ!! 勝てば文句は無いだろう?」

 

大地「……もう、何を言っても無駄そうだな─────好きにしろ。だが、叱られる時は一緒に叱られてやる……。連帯責任だからな─────」

 

大地「─────最高に『カッケェ』ボールを投げ込んで来い」

 

空「おう!!」

 

─────

 

大地「お待たせしました。再開しましょう」

 

東「作戦会議はお終いか?」

 

大地「えぇ。十分に認識を合致させて来ましたよ。すみませんね、時間をかけてしまって、集中が途切れちゃったんじゃないですか?」

 

東「フッ、その程度の事で精彩を欠くようでは、このチームでの4番は務まらないぞ。恐れせずに全力で挑んでくるがいい……」

 

大地「はい。最初からそのつもりですよ……。─────真っ向勝負を楽しみましょう」

 

審判「プレイッ!!」

 

大地(サイン・やっちまえ!!)

 

空(応!! 任せろ……!)

 

空「……ゴメンな、大地。わざわざ、オマエのサインに首振って……」

 

空「でも、嬉しかったぜ? オマエの言葉……」

 

空「だから、俺はオマエの『期待』に応えたい!! いや……!!」

 

空「越えてみせる─────ッ!!! ラァッ!!!」

 

ビュゴォォォォオオオォオォッッッッッッ!!!

 

東(ストレートッ!! 真ん中低め!! それを待ってた!!)

 

ズバァァァァァァァァァァァーーーーーーーーンンンンゥゥッッ!!!!

 

ブォォオンッ!!

 

東「な、んだ、と?! (明らかな振り遅れだ、と? そんな、バカな……球速は─────!?)」

 

《151km/h》

 

東「……なんだ、コレは……! (たかが、151だと?! 巫山戯るな!! これの何処が! 151km/hなんだ!?)」

 

 

東(低めだと思ったら、明らかな高めに浮き上がってきた!! そして、このスピード!! 体感だけなら、160のマシンより明らかに速い!!)

 

審判「え? ぁ、す、ストライーク……! わ、ワンストライクツーボール!!」

 

大地「ナイスボール!!」

 

大地(ヤベェ……。一瞬、ボールに見惚れちまった。なんつーストレートだよ……!)

 

 

空「ラァッ!!!」

 

ビュゴォォォオオォオオォオォオオッッ!!!

 

東(ちょっと待て!? そんな、あり得るはずが─────!?)

 

ズバァァァァアァァアァアアァアーーーーンンンッッッ!!!!!

 

審判「スイング!! ツーストライクツーボール!!」

 

大地(インコース高めに中途半端なスイング……。完全に呑んだか。やっぱ、テメェは『天才』だよ─────空。全国最強クラスの打者相手にストレートで呑み込むなんて神業が出来るんだから、ホント、『カッケェ』よ!)

 

 

東(なんでだ!? なんで!!? なんでだよ!?)

 

ビュゴォォォォォォオオオオォォォオオッッッ!!!

 

東(ストレートだけ狙って、そのボールが打てないだと!? そんなボールがあるはずが無い!! 俺が狙って打てないストレートなんてあるはずが─────ッ!?!?)

 

大地(東さん……。貴方は間違いなく、対戦した打者ではトップでした。けど……)

 

ズッバァァァァァァアァァアアァァァァーーンンンゥゥッッッッ!!!!

 

大地(ウチの、空の方が強いッッ!!)

 

審判「ットライークッッ!!! バッターアウトォオオオオオッッ!!」

 

 

空「シャァァァァァーーッッッ!!!」

 

 

大地(空、テメェ……。また、ステージを上げやがって……。ホント、付いて行くのが厳しい相棒だぜ)

 

 

 

ワァァァァァァァアッ!!!

 

 

《155km/h》

 

東「……(インズバ……。 最後、ボールが消えていた。最初から最後まで、認識できなかった……。バッティング練習を怠らなかった、俺が─────?)」

 

東(恒星のストレートとは別系統の『凄味』……)

 

東(危険度で言えば、成田の方がヤバイ……)

 

東(ヤツのストレートはモノが違う……)

 

 

 




東 龍太郎 右投げ右打ち
弾道 3
ミート S
パワー A
走力 C
肩力 D
守備力 B
捕球 B
特殊能力:勝負師、鉄人、いぶし銀、アベレージ、芸術的流し打ち、広角砲、チャンスメーカー、メッタ打ち、一球入魂、低球必打、恐怖の満塁男、走塁B

咲山 大地
ミート A→S
一球入魂、勝負師、メッタ打ち、低球必打を取得。

成田 空
151km/h→155km/h
復活、速球プライド、強心臓、ドクターKを取得。

萩沼恒星
キレ→驚異の切れ味

─────
空の『神球』が状況を変え、萩沼の『魔球』が場を混沌とさせていく……!

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