Stand in place!   作:KAMITHUNI

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こんだけ間を空けといて、このクオリティーの低さ……。
逆に才能あるんじゃないかと思い始めた(~_~;)


第36話 飼猫がシャベッタァァァアァァァアッッ!!!!

─────羽丘高校 野球グラウンド─────

 

VS.王川高校(昨年 東都大会 ベスト16)

 

王川|000 001 00ー|1

羽丘|102 000 00ー|3

羽丘バッテリー:雪村(7回1失点降板)→我妻─帯刀(8回からレフト)→宗谷

王川バッテリー:杉村(2年)─兼城(3年)

 

9回表 ツーアウト ランナー無し

 

ギュルゥォオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!

 

ズッパァァァーーーンンゥゥゥッッ!!!!

 

審判「ットライーク!! ツーストライクツーボールッッ!!」

 

王川3番打者「ぐっ! (インコースにストレート……!! しかも、なんだこの球の軌道は!!? 全く見た事がねぇ!!)」

 

宗谷(うん。我妻の球質に驚いてる。つまり、コッチが有効だけど? それとも、最後はアレで決めたいか?)

 

我妻(いや、コッチとアレは本戦まで隠そう。俺の本来の武器をストレートと勘違いしておいて貰った方が夏は楽に戦える。安心しろ、今の俺のストレートはそう簡単に打たれやしない……!)

 

宗谷(わかった。なら、最後はアウトコースに渾身のストレート。捻じ伏せろ)

 

我妻(あぁ、任せろ)

 

王川3番打者(ここまで、こいつの投げた球は、さっきの回を通してストレート一本のみ。ここで初めて変化球を投げてくる割合は少ない。多分、相当ストレートに自信があるパワーピッチャーだ。なら、ここはストレート一本に絞って強振する! さぁ、来いっ!!)

 

我妻「黒服師匠と松原さん……。本当にありがとう。俺はこの球で、漸くエース争いに加われた気がする。それもこれも二人のおかげだ。だから、教えに従って、俺は笑顔で戦うよ!」

 

我妻「そして、成田と雪村先輩……。覚悟しろ。これがお前たちへの宣戦布告だ。存分に受け取ってくれ!! ウラァッッ!!!!」

 

ギュルゥゥォオォォォォォォォオッッッ!!!!

 

王川3番打者(来たっ!! ストレート─────)

 

ズパァァァァァァァァァァァァァーーーンンンゥゥゥッッッ!!!!

 

王川3番打者(クソッタレ!! 完全にヤマ張ってたのに……!! 手が出ない!!)

 

《144km/h》

 

空「たった1つのフォーム変化でここまで球速と球質を化けさせるのかよ……」

 

─────

 

我妻『─────お前みたいに完全試合は無理でも、完封ぐらいはしてやんよ!』

 

─────

 

空(何が完全試合は出来ないだ)

 

空「……ほんと、手なんて抜いたらんねぇよ……。おい、我妻……。気づいてるか? お前、合宿の練習試合から、ただの一本もヒットを許してないんだぜ? しかも、殆どストレート一本で。決め球を使わないでここまでの投球ができるオマエと、大地が居ないと投げる事さえ出来ないオレのどっちがエースに相応しいか……。なんて、答えは決まってるよな? ─────でも、負けねぇ」

 

─────

 

片矢(投手陣は万全に近い……。たしかに、リリーフ力は心許ないが、本山も本来の速球が戻りつつあるから、然程の心配は無い。さらに、今日は雪村と我妻の継投がハマったことも大きいか)

 

片矢(ただ、そうなるとやはり鍵になってくるのは、野手陣の攻撃力……。序盤こそ相手エースの杉村がバタついていたから哲を中心として点を取る事が出来たが、中盤から終盤にかけて復調した杉村からウチは得点を捥ぎ取る事は出来なかった)

 

無限に広がる青空を見上げて、一つ溜息をつく。

 

片矢(咲山の抜けた穴を埋めるのにここまで苦労するとは……。ディフェンス面は当然格落ちしているが、以前とは見違えるアビリティをみせてくれた宗谷と、元正捕手の帯刀がいてなんとかなってはいる。だが、打撃力……。咲山の打撃力の抜けた穴を埋める事が出来ていない)

 

片矢(やはり、このチームを牽引していくのは哲でも、圧倒的爆発力を持つ成田でもない。攻守の要である咲山だ。ヤツが戻ってこない限り、どれだけ投手がいい投球を披露しようが、最大限の力を発揮することも、得点率を上げることも叶わん)

 

1年捕手に掛けるには過度な期待ではあるが、実際に大地がチームを引っ張っていったお陰で萩沼率いる木実に勝利を手に入れたようなものだ。

とっくに、チームの期待は振り切れている。

 

体を壊そうとも、それは不変であり此れからも変わらない真実。

片矢は例え怪我をしていようとも、完治して戻ってきてくれるのなら夏までに間に合えば良いと考えている。

 

大地に渡す背番号は既に決まっている。

2番である。

 

確かに、帯刀も高い捕手能力を誇ってはいるが、リード能力は大地が2歩も3歩も前にいる。さらにいえば、帯刀をレフトに置くことで攻撃力に幅が出る。大地が捕手以外の守備位置を守れない中、帯刀はオールラウンダーで基本はどこでも守れるユーティリティプレイヤーである。当然、穴となるポジションに彼を置く事ができる。

 

打撃能力だって元からクリーンナップだっただけあり、高いチカラを持つ。

最近不調気味の村井を6番に置くとして、以前やった2番大地は奇襲に近い形で起用して上手く巡ったが今度はそううまく事が運ぶとは限らない。そういう点で考えると、やはり大地は安定のクリーンナップに置く必要性がある。

そうなってくると、前の打者が鍵となる。舘本も出塁率は高いがパンチ力が今ひとつ。

 

片矢(この夏、さらなるチームの飛躍を望むために必要なのは─────)

 

帯刀(う〜ん……。4打数2安打1打点か……。微妙だなぁ)

 

─────この男が何処まで成長するかが鍵になりそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────咲山家 PM7:05

 

 

 

大地「……」

 

蘭「すぅ……ぅ……ぁぅ…………」

 

え? な、なんだこの状況っ!? 病院でのデジャブ感半端ねぇんだけど!? つーか、なんで蘭が俺の胸の中に埋まって寝てんのさ!? カワユス!! 激写もんだろ!! ─────ゲフンゲフン……! 落ち着くんだ咲山大地っ!! この状況を一旦整理して写真を永久保存しようっ! て、違うっ!!

 

ペス「にゃ(キモっ)」

 

大地「……おい、ペス。なんだその無愛想な鳴き声は─────。おい、止めろ。そのゲスを見るような視線で俺を見てくるな! 俺は悪くねぇだろっ!? それよか、テメェ! 昨日何処に行ってたんだよ?」

 

ペス「にゃにゃっ。にゃにゃにゃ(テメェが女連れてくるから、空気読んでセ○レのところに行ってやってたんだよ馬鹿飼主。普段から節操なしだと思ったが、まさか本当に手を出すとは……。もう、呆れてモノが言えねぇな)」

 

大地「……なんだろ。飼い猫が『にゃにゃ』しか言ってないはずなのにトンデモナイ事言ってる気がするんだが……。てか確実にピー音が必要な下品で卑猥な言葉使ってたよね!? コイツ!! 絶対口悪いって!!」

 

俺はそんな子に育てた覚えなんてないぞ!!

いつからそんなにヤクザぽい感じになっちゃったんだよ!!? そのサングラスどっから取ってきたぁ!! 咥えてるタバコは捨てなさい!! 今すぐにっ!!

 

ペス「にゃー……。にゃにゃにゃーにゃにゃ(はぁ……。んな事どうでもいいから、はよ飯だせ。コッチは朝帰りで腰が痛てぇんだ。精力を増させる飯もってこい)」

 

大地「明らかな溜息しながら飯を要求すんな!! 腰を抑えて腰痛を強調すんな!!めっちゃおっさん臭するだろうがっ!! テメェは未だ2歳だろ!? ナニしたら腰痛めるんだよ!!」

 

態度デカすぎだろ! このミケ猫……。飼い主をなんだと思ってやがるんだっ!!

ったく、コッチは蘭の寝顔を堪能─────ゲフンゲフン。なんでここにいるのか理由を探してる途中だつーのに……! テメェに付き合ってる暇はねぇんだ!!

 

ぷにぷに……。

 

蘭「ぁぅ……ぅ……ぁ………すぅ………ぅ」

 

大地「おふ……!マジですべすべモチモチかよ。てか、早く撮ろう!! か、カメラは……!! 」

 

ペス「にゃっ! (十分堪能してんじゃねぇかっ!!! 微塵も理由を考えてねぇじゃんか!! グダグタしてねぇで飯作れやっ!!!)」

 

大地「ギャァァァァ!!! お、俺の新しいデジカメがぁぁぁぁぁあ!!!! これ! 高いんだぞぉぉぉぉ!!! この前のイヤホンといい、テメェ!! 俺のモン壊しすぎダァぁぁあぁあぁ!!!」

 

蘭「ぅぅ〜……だいちぃ〜……うるさい…………っ」ゲシッ!!

 

大地「ウボァ!!?!!?」

 

ペス「にゃにゃ!? にゃにゃにににゃっ!! (完璧なボディーブローだと!? これは世界を狙える右だっ!!)」

 

大地「感心してないで……うばっ!? た、助け─────!!」ガスガスガスッッ!!!

 

鳩尾に入ってくる拳に呻きをあげる。身体から力が失われていき、最後は意識を飛ばした。

 

─────PM11:20

 

蘭「─────それで、こんな時間になったと……」

 

大地「はい。その通りでございます……」

 

蘭「……バカじゃないの? バカじゃないのっ!?(大切なので二回言った)」

 

大地「言い返す言葉がございません!! ほんと!!申し訳ねぇ!!」

 

誠心誠意のド・ゲ・ザ☆を遂行しているのは、当然俺!

そして、その俺を見下していらっしゃる御方こそ! 我らが姫様であられる蘭様でございまするマッスル!!

 

蘭「仕様もないギャグ言ってないで、反省して」

 

大地「い、イエスマム!!」

 

どうやって心読んでんの?

滅茶苦茶怖いんですけど……。

 

ペス「やれやれ、面倒な主人だぜ」

 

大地「はい。その通─────。ん? い、今……ぺ、ペスが喋ったのか?」

 

おいおい、おかしいって! 猫が喋る? んな訳あるわけねぇ!!!

スッと視線を蘭に向ける。

……蘭さん? なんで顔が青ざめておられるのですか?

うん。わかるけど、わかるんだけど……。分かりたくねぇ!

 

蘭「な、何言ってんの? そ、そんなわけないじゃん!! 猫が……! 猫が喋るわけない!!」

 

蘭さん……。必死すぎですよ?

取り乱していた蘭を見ていると、逆に冷静─────。

 

ペス「あ? んなわけねぇだろ。猫と人が意思疎通できてたまるってかっての!」

 

大地・蘭『シャベッタァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!』

 

ペス「あ、本当に喋れてる。ま、いいや。めんどいし」

 

え?! そんな適当な感じでいいのか!? コッチはマ○ドで出てきたスポンジ○ブのオモチャのCMの子供の真似するぐらいに動揺してんのに、現在進行形で可笑しい張本猫が冷静すぎません!?

 

─────

 

ペス「とりあえず、デート行って来いや! ボケナス!!」ゲシッ!!

 

大地「ウガッ!! い、いきなり飛び蹴りっ!? この猫っ! マジでどうなってんのぉぉお!! てか、こんな状況でデートなんて行ってる場合じゃ─────」

 

蘭「え? い、行かない……の? そ、そうだよね。こんな状況じゃ、デートなんて─────」(涙目)

 

大地「ペスの兄貴! 俺達がデートに出かけている間の留守番は頼みやす!!」

 

ペス「見事なまでの手のひら返しだなぁ……。ま、いいか。ワレの事は放っておいて早行ってこい。─────飯は鰹節で」

 

大地「放っておいてとか言っといて、結局飯請求してくんのかよ……。ったく、どっちの手の平がクルクルなのかがわっかんねぇな!」

 

ペス「うっせぇぞ! バカ主人!! 早く出てけ!! この能無し!」

 

大地「口悪っ!!」

 

蘭「もう、飼い猫が喋る事には何も言及しないんだ……」

 

大地「あぁ。もういいや。どうせ作者のネタ切れが原因なんだろ? こんなトンデモな設定を打っ込むぐらいならサッサとデート回書けばいいのにな!?」

 

蘭「……今のメタ発言を打っ込まないといけないぐらいに追い詰められてるんだ。どれだけストック無いのよ」

 

ペス「嬢ちゃん。それ以上はいけない! 作者のSAN値はとっくになくなってる!!」

 

凄くどうでもいいやり取りは放っておいて(閑話休題)

 

大地「ま、とりあえず……。いくか?」

 

大地は優しい微笑みを浮かべて、蘭へと手を差し出す。

差し出されたこの手の意味は分かってる。

 

蘭「うん」

 

だから、蘭も朱に染めた顔ながらも微笑を浮かべて大地の左手を掴む。

手から伝わる体温はとても暖かくて、どこか懐かしさもあって─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────心地良かった。

 

 

 




酷っ!!
見返してみても、やっぱり駄文!!

ヒロインは何処から選ぶべき2

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