Stand in place!   作:KAMITHUNI

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不滅の【大樹】ってタイトルだけじゃ、手抜きに感じられたので変えました^_^(他のタイトルも変えました!)



第39話 事務所にはいりませんか? なら、誘拐はやめてください!

─────都内の警察署─────

─────AM20:05 取調室─────

 

大地「─────あのぉ……。俺、いつになったら解放されるんでしょうか? 流石に帰って家事しないと、明日の学校に差し障るんですが……」

 

警官1「うん。ごめんね? 本当は僕達も直ぐに君をここから出してあげたいところなんだけど、上の指示でそれが出来ないんだ……。本当に申し訳ないね。はは!」

 

別に謝って欲しいわけじゃ無い!! 早く出して! お願い!! 俺、おウチ帰りたいッ!!! 帰さないにしても、しっかりと説明してほしい!!

てか、笑ってんじゃねぇ!!!!

 

へい!! プリーズ!! 説明!!

 

大地「せめて説明する義務が─────!」

 

警官1「まぁまぁ、お茶でも飲んで落ち着こうよ。ほら、高村」

 

警官2「はい。わかりました」

 

コポコポ……

 

本当にお茶淹れてきやがったよ……。

警官2さん、嫌なら引き受けなくていいんですよ? 完全に顔ひきつってますからね!?

俺も乗らなくて─────

 

大地「は、はぁ……ズズッ……!」

 

あ、このお茶美味しい───────────────じゃねぇ!!!

普通に乗っちまったぁあ!!!!

 

大地「─────って!!お茶で茶化されてたまるかぁ!!!」

 

警官1「お! 上手いねぇ! お茶と茶化すを掛けてダジャレを生み出したんだね!! 君、大喜利向いてるよ!」

 

大地「もうヤダ! この人……!!」

 

警官2さん! そのわかります的な目を向けてくんのはやめてください!! 分かるなら助けてくださいよ!!!!

誰か他にいたでしょう!? もっと話の通じる人材が居たはずだぁ!!

職務怠慢ダァ!!! 責任者連れて来いやぁあ!!!!

 

それと! 俺が何故こんなカオスな状況とかした警察署内にいるのか説明して欲しいやつは、前回の話を読み直せっ!! だいたいそっから推察できるから!!

 

というやり取りを暫くした後、どうやら連絡をしていたであろう他の警官から警官2さんが話を受け取り、警官1さんに真面目な顔を近づけ、何故か此方に視線を向けながら部下から受け取った伝言を伝えていた。

 

 

警官2「……雪山さん……先方も聴取が完了するとの事です。そろそろ、そこの少年を捕ば─────ごほん……付き添ったほうが良いかと」ヒソヒソ……

 

警官1「はは! そうかい? それは残念だねぇー! せっかく、イジ─────ごほん、久々に楽しい若い子と話せて良かったのにね!!」

 

大地「テメェら!! 何にも隠せて無いからな!? 完全に捕縛とイジリ甲斐があるって言おうとしたろ!! 常識人っぽい雰囲気出しておきながら、結局テメェもボケ役かよっ!! 警官2ィィィィィィ!!!!!

 

ヒソヒソじゃねぇんだよ!! 丸聞こえなんだよぉおお!!! 隠す気がそもそもないだろ!! こんちくしょお!!!!

 

警官2「はい。隠す気など持ち合わせておりません」

 

大地「人の心の中読むのヤメテ!! 俺の捕手としての尊厳をこれ以上踏みつけないで!!」

 

どうやって、人の心読んでんだよっ!! 捕手として身につけた観察眼を無に化す芸当を平然とやってのける人が多すぎて泣きそうになってます。だれか、助けて(血涙)!!

 

 

大地「っておい!! なんで俺の周りに2人が集まって─────ちょっと待てぇえ!!!! ロープを巻きつけるんじゃ無い!! 俺! 一般市民!! 善良な民間人ッ!!! ロープで巻きつけ─────ムグゥッ!!!」

 

警官1「あはは! 大丈夫大丈夫! ジッとしてれば痛く無いし、すぐ終わるからね!!」

 

く、轡ッ!!? なんでそんな物がッ!!?

多少の対抗を見せるも、実戦形式で常に鍛え続けてきた警官に、野球部で体を鍛えているとは言え、なんの訓練もしてこなかった俺が対処できるはずもなく、呆気なく捕縛され、最終的には目隠しまでされる始末……!!

 

なんだよ! この魔境!!! 本当にこの人達警官かよ!!

今まさに犯罪してる警官達がいるだろぉ!! さっさと取っ捕まえて解放してくれぇえぇええ!!

しっかりしろよ正義の味方ぁあ!!!!

 

大地「むがぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

最後の叫びも虚しく、取調室に残響だけが木霊した。

 

─────

 

拝啓、愛するお父様─────。

 

少し汗ばむ初夏の今日この頃……。いかがお過ごしでしょうか?

暑くなってきたとはいえ、まだ5月の中旬です。まだ夜になると肌寒いので薄着になる時はお身体に触らぬ様にお気を付けてください。

 

え? 俺の近況、ですか……?

はは……。げ、元気ですよ? えぇ、きっと……恐らく……そうであってほしいです……。

 

なんでそんなに言い淀むのか、ですか……だって、俺の1番目新しい出来事と言えば─────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────何故か……女の子しか居ないアイドルグループに、親友と共にスカウトされた事ですから……。

 

 

─────

─────AM21:10 〇〇芸能事務所 Pastel✽Palettes共有スペース

 

彩「まん丸お山に彩りを! どうもこんにちは! Pastel✽Palettesのボーカル! 丸山 彩です! ─────う〜ん……もっと自己表現した方が盛り上がるかなぁ〜」

 

日菜「あれぇ〜? 今、彩ちゃんしかいないのぉ〜?」

 

彩「あ、日菜ちゃん。うん、イヴちゃんはバイトが立て込んでて、ちょっと遅刻するって連絡があったんだけど、麻弥ちゃんと千聖ちゃんからは連絡ないんだよねぇ……千聖ちゃんが無断で遅刻って珍しいよね?」

 

ふ〜ん。といいながら、興味を失ったのか丁寧に置かれた真新しいソファーに腰をかける日菜。彩は興味を失った日菜を見てズッコケそうになるのを必死に堪えて、いつも通りの彼女に苦笑を浮かべるしかなかった。

 

とはいえ、比較的真面目でストイックな2人が何の連絡もなしに遅刻するなど、初めての事なので、リーダーとして心配は心配だった。

 

さっきの口上を考える仕草も、いつも? は笑いながら写真を撮る日菜が興味を見せるそぶりも見せないので、きっと彼女だって2人の事が気になって─────と思って、日菜の方へ視線を向ける。

 

彩(あれって……野球の雑誌? )

 

そう、日菜はソファーに腰をかけて真剣に読んでいたのは野球の有名雑誌の『月刊! 野球天国』だった。

毎月、プロ野球の有名どころから、アマチュア野球の小学生の部まで取り上げている大手の雑誌会社が排出している有名雑誌。

通算100万部を去年達成して話題になった掲載誌でもある。一時期、アマ●ンの売り上げランキングのトップ10に名を連ねていた程の人気雑誌だ。

 

アイドルの日菜には全く関係のない雑誌。だが、彼女はそれを真剣に読み耽っては違うとボヤキ、次のページを捲る。どうやら、目当てのページがあるようで、なかなかお目当のページが出てこないからか、眉間に皺を寄せて見るからにイライラしているように見えた。

 

彩は不思議に思いながらも、自分のスマホを取り出して、日菜の隣で同じ様に腰をかけて自分のエゴサを掛けて他のメンバーが来るのを待つ事にした。

変に掘り返す必要はないと判断したようだ。ほっておいても彼女なら直ぐになんとかする。なにせ、日菜は天才でありなんでも出来る完璧少女だ。心配こそ無駄な事である。

 

しかし、メンバーが中々来ないのには少々焦りを覚えている。

 

何かあったのだろうか? 事故に巻き込まれたのか? ファンとのトラブル?

悪いことばかりが頭に過ぎるが、そんなことはないと頭を振って脳の隅に追いやった。

 

エゴサをやっていると、やはり嫌な気分になる言葉も時折見えるので余計に気が滅入っているのかもしれないと思った彩はスマホの電源を落として天井を見上げる。

 

時刻は既に21:30になろうとしているところだ。

集合時間が21:00だと考えれば、大遅刻と見ても良い。

これは流石にお灸を据えなければならない。何かあって連絡が取れない場合は別だが、何も無く大幅に遅刻してきた場合はリーダーとしてガツンと言ってやるぐらいの気概は見せておいた方がいいと決意した。

 

流石にこれ以上の遅刻は明日の学業にさし障る可能性があるのだ、それぐらいの怒りなら見せても構わない筈だ。

 

コンコンコン……!

 

彩(あ、言ってるそばから誰か来た! さぁて! リーダーとして威厳を見せてあげるよ☆)

 

……主旨が変わっている気がするが、まぁいい。

ノックが響いたのち、すぐに扉が開く音がして─────。

 

ドサッ!

 

……何か重たい物が床に落ちた音がした。

しかも、生々しい音が…………。

 

ズルズル……っ

 

大地「ムググゥゥゥッッ!!!!!!」

 

警官1「白鷺様! ここまででよろしいでしょうか!?」

 

千聖「はい。手伝ってもらって感謝します。後日、御礼のサインを教えてもらったご住所に配送いたします。この度は私情ながらお手伝いいただきありがとうございました」

 

警官1「いえ! これも白鷺千聖ファ─────ゴホン! 警官としての当然の責務ですので!! それではこれで! 今後は犯罪にはお気をつけください!」

 

彩「いやいや!! 絶対に違う!! それは警察官としての当然の責務じゃ無いよ!? しかも、今完全に白鷺千聖ファンって言おうとしてたよね?! あの人、絶対に買収されてるよね?! てか、買収したよね!? 千聖ちゃんどういう事!? それと、誰この人!? めちゃくちゃ巻かれて口まで塞がれてるんだけど!?」

 

千聖「 私、少しクタクタなの……少し黙っていましょうか? 彩ちゃん?」

 

彩「説明放棄っ!? そして口悪っ!?」

 

大地「ムゴォォォ!!!」

 

日菜「あれぇ〜? 師匠だぁ!! どうしてここにいるのぉ? それにどうしたのさ! その『るるるるん♫』ってくる格好!! おもしろーい!! それも野球の練習っ!? 私もしてもいい!?」

 

彩「良くないよ!? それと師匠!? ち、ちょっと待って!! 私ついて行け─────!!」

 

無いっ! と言う所で、又々ガチャリと扉が開く音と同時にドシャリと生々しく重々しい音が室内に響く。

 

空「ムグゥゥゥゥ……!!」

 

黒服「大和様、これでよろしかったですか?」

 

麻弥「ア、ハイ」

 

黒服「それでは私は通常業務にもどります! お疲れ様でした」

 

麻弥「ア、ハイ」

 

彩「待って! 本当に待って!! 何!? このカオスは!? どうなってるの!? いつから私達のグループは男子高校生を攫う犯罪者になったの!? しかもご丁寧に2人ともロープでグルグル巻きにされてるし!! ちょっと説明して!」

 

麻弥「ア、ハイ」

 

日菜「アハハ! 麻弥ちゃんおもしろーい!! 『るるん♬』な壊れ方してるね!!」

 

彩「面白く無いよぉ!! 麻弥ちゃん!! 壊れてないで何があったか教えて!!」

 

大地「ムゴゴォォ!! ムグゥォォオオ!! (そんな事より、先にロープと轡と目隠しとれやァァァァァァ!! 何が起きてるか全くわからん!!)」

 

空「ムグゥ……! ムゴォォォオ!!!(死ぬ……! 助けろォォォォォ!!!)」

 

既に狂った共有スペース内……脳の処理が追い付かない状況を打破する方法があるのだろうか!?

 

そんな混乱を無視するように、ヒラヒラと一枚の可愛い桃色のメモ用紙が舞い落ちてきた。乱雑に放り込んだのだろう。扉の隙間から覗くマネージャーが凄く嫌な笑顔で手を振って直ぐにどっかへ行ってしまった。

まるで鬼から逃げるようなそぶりだったと思った。

 

嫌な予感を感じながらも、彩は宙に浮いていた紙を取り、内容を読み漁る。

 

 

─────頑張れ彩!! こういう時のために君の努力があったのだ!!

君ならできるよ!!!(他力本願 )by 君の愛しいマネージャー

 

グシャッ!!

 

日菜「る、るるん!? あ、彩ちゃん?」

 

彩「……私、ちょっと行くね? イヴちゃんが来たら、一度みんなでO☆HA☆NA☆SIしようね?」ゴゴゴッ……

 

大・空・千・日・麻『ら、ラジャーッ!! 』『む、ムゴォ!! (り、了解ッ!!)』

 

 

 

もはや、マネージャーと千聖達に助かる道はなかった。

 

 

 

─────

 

 

マネージャー「─────って事です! 本当に申し訳ない!!」

 

大地「なぁ? 空……」

 

空「なんだ? 大地……」

 

大地「この人、何言ってんの?」

 

空「オレが分かると思うかぁ? ていうか、オレってなんで括られてたの? 起きたら真っ暗だし、身動きできないから死んだかと思ったわ!」

 

千聖「ま、簡略な説明しちゃうと、私は貴方……咲山大地をスカウトしたいのよ。そのスター性を評価してね」

 

麻弥「じ、ジブンはマネージャーに遅刻する理由を送ったら、良い病院に送りますって来たので身を任せたらこうなっていたというかなんというか……すみませんでした……」

 

うむ……。

兎に角、話を纏めると……。

 

千聖助ける→目を付けられる→スター性云々があると見極める→オーナーと相談→オッケー! by オーナー→警官に報酬(サイン)を送る約束をして俺を捕縛→連行→スカウトしました!

 

麻弥ともう1人が倒れてる空を発見→保健室に運ぶ→遅刻する旨をマネージャーに報告→偶々、オーナーがそのやり取りを聞き取る→あれ? そういえば咲山って有名人じゃね?→それだったら、そこに倒れてる奴はもしかして成田?→はい by 麻弥→なら、一緒にスカウトしちまおう!→事務所の黒服が空を拘束→連行→スカウトしました!

 

……滅茶苦茶だ。なんだこの芸能事務所!! 人を誘拐する事でしかスカウト出来ないのか!? 気狂いだろ!! 気狂いだろっ!!(大事なので二回言った!!)

 

大地「とりあえず、帰って良い? 眠い、怠い、腹減った、風呂入りたい!」

 

空「ガキか! ま、でも確かにそうだよな……! オレ等をスカウトしてくれるのはうれしいんですけど、オレ達野球に一生懸命になんで、そんな事してる暇はないです。特に今は─────」

 

空……。やっぱり、倒れたのって、イップスをなんとかしようとして無理した結果なのだろうか? 結果として何も上手く入ってないようだし、過度なトレーニングは危険だと釘を刺しておく必要があるかもしれないな(どの口が言う!)!

 

とりあえず、飯を食ってから話を進める事にしました〜。

 

何故か、飯食ってると「遅れてしまいました!! これはブシドーに倣って切腹して詫びなければ─────」といって、場を混沌とさせたハーフ少女が現れた。

 

みんなが慌てて、その少女の行き過ぎた行動を押さえつけようとしているのを見て、逆に俺は和んだ。




もはや、なんでもありな気がする……。

駄文すぎて申し訳ない!
キャラ崩壊の欄を増やしておきます!!

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