Stand in place!   作:KAMITHUNI

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すみません。先に謝っておきますね。今回はなんとなしに溜めてた夏の大会編(野球の試合のみ)を先に投稿してしまいます。はい。申し訳ありません! 今回このような処置に至たったのには理由があります。私自身この作品のストーリーを進めるのに時間がかかりすぎていると実感しておりました。今まではメインストーリーとして試合も投稿していました。勿論、そのせいというわけでもありませんが、やはりストーリーと試合は別々に投稿した方が投稿スピードも早くなるのでは無いかと判断に至ったのが理由です。勿論、読者様方にご不便を掛けるかと思います。けれどこの選択を無駄にしないように今後も精進して参りますので、何卒宜しくお願い致します!!


夏の大会編
夏の大会編 vs 米谷学園


全国高等学校野球選手権西東京大会 2回戦

府中市民球場

 

羽丘高校(第4シード)VS 米谷学園(昨年3回戦敗退)

 

結城「行くぞぉおおおおおお!!!!」

 

羽丘ナイン『シャァァァァア!!!!』

 

 

中田「勝つぞぉおおおおおお!!!!」

 

米谷ナイン『オッシャァァア!!!!』

 

羽丘高校スターティングメンバー

監督.片矢

1.中 秋野咲耶 (左打ち)

2.二 舘本正志 (右打ち)

3.一 結城哲人 (右打ち)C

4.捕 咲山大地 (左打ち)

5.左 帯刀悠馬 (右打ち)

6.三 村井豪士 (右打ち)

7.投 成田空 (右打ち)

8.遊 笠元剛 (左打ち)

9.右 田中次郎 (左打ち)

 

米谷学園スターティングメンバー

監督.斎藤

1.二 飯間悠次郎 (右打ち)

2.三 神奈佐介 (左打ち)

3.中 塩屋瀧介 (右打ち)

4.右 柿田曾 (右打ち)

5.遊 樋山三紀 (左打ち)

6.左 式野淳 (右打ち)

7.一 池谷康二 (右打ち)

8.捕 中田淳士 (右打ち)C

9.投 坂田栄次 (左打ち)

 

─────1回表 先攻 羽丘高校

 

審判「プレイッ!!」

 

坂田「ふぅ……」

 

秋野(左投げ変速アンダースローのエースか……。咲山の見立て通りできたね。持ち球は、浮き上がって沈む最速115km/hのストレートと、タイミングを外すチェンジアップ、キレはイマイチだけどコントロールのいいスライダーの3種。全体的にコントロールは内外投げ分けれる器用さはあり……。初球は見ていこうかな)

 

中田(秋野咲耶……。西東京屈指のリードオフマンだな。小柄なだけに小技は上手いし、セーフティにも気をつけたい場面。サード、気をつけろよ)

 

神奈(了解)

 

秋野(サードはセーフティ警戒態勢……か。う〜ん……出来ない訳じゃないけど、初回から無理をする必要はないしね。ここは初球を見てからヒッティングでいいね)

 

中田(初球は見てくるケースの多い打者だけに、しっかりとカウントを稼いでおきたい……。アウトコース低めにストレート。厳しくなくてもいい。しっかりと腕を振れ)

 

坂田(わかった)「ラァッ!!」

 

シュゥゥゥ!!

 

スパァンッ!

 

審判「ットライーク! ワンストライクノーボール!」

 

中田「オッケー! ナイスボール!(構えたところドンピシャだ。ちゃんと腕も撓ってる。いつもみたいに垂れ込んでない。今日は調子のいい日だな)」

 

秋野(球速は無いけど、何処が浮き上がって沈む軌道のストレートだって? アンダースロー特有のしっかりと這い上がってくるストレートじゃん。しかも、左打者にはかなり遠く感じるアウトコースか……これは、厄介だね)

 

中田(次はインコース高めで体を仰け反らせよう)

 

坂田「ラァ!!」

 

シュゥゥゥ!!

 

秋野(近っ!)

 

スパァン!

 

審判「ットライーク! ツーストライクノーボール!」

 

秋野「……(ボールじゃないんだ……顔近って訳でもないけど、若干高く入ったでしょ?)」

 

中田(ラッキー! 今日の審判、ストライクコースバカ広いぞ。これなら、アウトコース一個分ボールでもストライクにとってくれるかもな)

 

秋野(マズイな。簡単に追い込まれた……。インコース高めは、アウトコースへの変化球の為の布石か? 絞り切れない)

 

中田(相当、アウトコースに意識置いてるな……。インコースへの意識を強くするつもりだったけど、最後はインコースでも面白いな)

 

坂田(おう。わかった)

 

秋野(ストレート続けてくる? それとも、初めて変化球使ってくる?)

 

坂田「はっ!」

 

シュゥゥゥ!

 

秋野(! インコース続けてきた! でも、反応でき─────!!)

 

ククッ!

 

秋野「なっ!? (し、シュートッ!! バットが止まらない!!)」

 

ガギィンッ!!!

 

秋野「ぐっ!!」

 

観客「インコース打ち上げた!!」

 

飯間「オーライッ!!」

 

パシッ……。

 

塁審「アウト!」

 

坂田「おっしゃあ! ワンアウト!」

 

米谷ナイン『ワンアウト! ワンアウト!』

 

飯間「サカっちゃん! ナイスボールな!」

 

坂田「おう! メシやんもナイスプレー!」

 

─────

 

舘本「……」ごにょごにょ……

 

秋野「うん。最後のボールはシュートだったね。しかも、ナチュラルじゃなくて意図して曲げてる印象が強いかな。ただ、変化量もキレもイマイチだから、狙っていってもいいかも」

 

舘本「……」コクン

 

─────

 

カキィィィンンッ!!

 

バシッ!!

 

舘本「!!?」

 

塁審「アウトォ!」

 

観客「おぉ!! ファーストのファインプレー!! ライン側の難しい痛烈なライナーをダイビングキャッチ!!」

 

観客「抜けてたら間違いなく長打になってただけに、今のプレーは大きいぞ!」

 

坂田「オッケー!! ナイスプレー!! 助かったぞ!! 池ちゃん!!」

 

池谷「おう!! これでツーアウトな!! いい球いってるからこの調子で行こうぜ!!」

 

観客「いいムードだな。米谷。やっぱ、初戦で流れが来る勝ち方したから、感じがいいんだろうな!」

 

観客「シード校相手に堂々としてるし、これはワンチャンスあるんじゃねぇか?」

 

─────

 

斎藤「ふっふっふ! これも油断よ!! 偶々去年が上手くいっただけで調子付くから簡単にツーアウトを献上するのだよ!! ウチのデータ取りを舐めてかかると直ぐにボロが出る! これこそ、斎藤のデータ野球ぞ!!」

 

マネージャー「次のバッターは強打者よ!! みんな! 気をつけてね!!」

 

斎藤(3番の結城は、名実共に、このチームの柱だ。折れば流れは確実に此方に傾く! 必ず次の打者に繋げようとする右意識の打撃を展開してくる筈だから、ここはバレバレでも構わん! 極端な右シフトでいけ! バッテリーはアウトコース主体だ!)

 

斎藤(さぁ! 片矢! 貴様の化けの皮を直ぐに剥いでやる! 偉そうな面構えが驚愕で染まるのが今から楽しみだ!!)

 

─────

 

舘本「……守備位置変えられてやり辛いですけど、強い打球を打ってればそのうち、簡単に抜けると思います……」

 

片矢「うむ。舘本の言う通りだな。たしかに、データに無かったシュートは予想外だったが、我々のやる事は変わらない。鋭く低い打球を撃ち続ければ、守備にも相当なプレッシャーを与えることになる。しぶとく、そしてバットを振り抜け! 中途半端なスイングは相手を勢いづけるだけだ! 三振になっても構わん! ゴロになっても構わない! その打球で、そのスイングで相手の守備を突き破れ! お前達にはそれが出来る力がある! 結城の打席を見ろ!」

 

─────曲.SEE OFF

羽丘高校ブラスバンド部

 

羽丘生徒「さぁ燃えろ 白亜の球児たち 今こそそのとき!栄光に火をかざせ!

行くぞ! 結城〜!」

 

結城「ふぅ……」ゴゴゴッ……!!

 

坂田「っ……(雰囲気ヤバっ)」

 

中田(自然体な構えだな……。流石に1年からプロから注目を受ける打者だ。ガタイが良いわけでもないのに、そこに立ってるだけで迫力が半端ない……)

 

中田(甘いコースは命取り! アウトコース低めにチェンジアップ。これで、打者の打ち気をそらす!)

 

坂田「はっ!!」

 

シュボッ!

 

坂田(マズっ!! 少し内に入った……!)

 

中田(いや、これなら許容範囲─────っ!?)

 

カキィィィィィィィィィィンンンゥゥッッ!!!

 

バッシュュュ!!!!!

 

 

飯間(はっ!? な、なんつー! 打球速度だ!! こんなに右シフト引いてんのに、関係なく突き破ってきた─────!?)

 

観客「右シフトの一、二塁間を強引に突き破ったぁあああ!!!」

 

斎藤「なっ!? (あのシフトを強引に破っただと!? あの3番、分かってて敢えて流してきた!!)」

 

中田(今のコースは甘くはねぇぞ。たしかに、少し内に入ってきたが、構えたコースの半個分もレてねぇんだぞ?!)

 

垣見(羽丘高校 背番号14 元左翼手)「ナイスバッチ。狙ってたのか?」

 

結城「いや、来た球を素直に弾いただけだ。ボール半個分弱ズレて来た甘い球だったからな。打ててよかったよ」

 

垣見「そうか。やっぱり、哲は凄いよ。投手、モーションが独特だからガンガンプレッシャー掛けていくからな(ボール半個分ズレたコースを甘いとかいってたら、世の中の大半が甘いボールだって事を教育してもらってほしい)」

 

結城「分かった」

 

─────

 

アナウンス『4番 キャッチャー 咲山君! 4番 咲山君!』

 

観客スタンド『ワァァァァァァァァアアアァア!!!!』

 

観客「来たぁ!! 『天地コンビ』の片割れで、世代最強捕手! 【大樹】の『咲山 大地』!!」

 

観客「俺たちはオマエら目的で見に来てるからなぁぁあ!! 打てよ!! 咲山!!」

 

羽丘女学生「キャァァ!! 咲山くーん!! こっち向いてぇ!!」

 

─────

 

友紀那「……凄い歓声ね」

 

リサ「うん。やっぱり、野球界では期待の新人だもんね☆ みんな、大地を見てる」

 

薫「あぁ……。大地、君なら簡単に打てるんだろ? 儚い」

 

蘭「大地! 打てぇええ!!」

 

巴「い、いつもクールな蘭が大声出して応援してる!!?」

 

つぐみ「打ってぇええ! 大地く〜ん!!」

 

ひまり「つぐまで!?」

 

モカ「もぐもぐ……」

 

─────曲.狙い打ち

 

羽丘生徒『打てよ〜打てよ〜打て打てよ〜

打てよ〜 打てよ〜ホームラン〜打てよ〜打てよ〜打て打てよ〜お前が打たなきゃ 誰が打つ〜! かっ飛ばせぇ! さーきやま!!』

 

 

中田「凄い歓声だな。流石は、1年生の黄金ルーキーってところかい?」

 

大地「そうっすね。期待されるってなんかいい気分ですけど、どっちかと言うと、凄いプレッシャーですね─────まぁ、応えないつもりは微塵もありませんけどね」ォォォ……

 

中田「そうかい。お手柔らかに頼むよ(さっきの奴よりも気迫が静かで、落ち着きがあるけど嫌な感じだ。 どこのコースにも付いて来そうな気がする)」

 

中田(初球は膝下にボール球になるチェンジアップ! さっき打たれた球を使ってくるとは思ってない筈だ! これで空振り、もしくはゲッツーを奪うぞ! ダメでも次にアウトコースの厳しいところな!)

 

坂田「はぁ!!」

 

シュボッ!!

 

中田(おっしゃあ! 完璧─────っ!?)

 

大地「ね〜ら〜い〜打ちぃ〜」

 

カキィィィィィィィィィィィィィンンン!!!

 

ボサッ!

 

ワァァァァァァァァアアアァアアアァッ!!!

 

結城「垣見、走る暇が無かったんだが……」

 

垣見「……まぁ、仕方ないんじゃないか? アイツだし」

 

─────

 

斎藤「……は? な、なんだあの1年……ありえない、一体、何メートル飛ばして─────」

 

─────

 

観客「流石は怪物君!! 息をする様に特大のツーラン!!! 初回ツーアウトから3番が繋いで、主砲の一撃で2得点!!」

 

観客「1、2番が簡単に打ち取られただけに、この得点は大きいぞ!!」

 

─────

 

秋野・舘本『……』

 

笠元「ふ、二人とも落ち着くんや!! 気持ちはようわかるけど、ここは抑えるんや!!」

 

─────

 

大地「ふぅ(狙い通り、膝下にチェンジアップ来てくれてよかったぁ〜。間違ってたら、恥ずかしかっただろうな)」

 

結城「ナイスバッティングだ。狙ってたのか?」

 

大地「まぁ、一応は。けど、あそこまで飛ぶとは思いませんでしたね(笑)」

 

帯刀「頼りになり過ぎかよ! ほんと、オマエ等が味方で良かったよ!」

 

─────その後、帯刀が2塁打でチャンスメイクすると、村井のタイムリーヒットで3点目を奪い、続く空からもレフトスタンドへ突き刺さるツーランが飛び出して、点差を5点とした。

 

─────

 

大地「由美。次の打者のデータを復習しておきたいから、特徴を教えてくれ」

 

由美「……アンタ何様のつもりよ。ワタシ、今スコアブックとってんのよ? アンタに付き合ってる時間はないの?! 後、由美って呼ぶなバカ!! 1番、飯間はチーム内では俊足の類だけどコンタクト能力は低い。出塁率は2割弱じゃないの? 徹底して右打ちの傾向があるから、インコース主体で攻めるといいかもね」

 

大地「結局教えてくれんじゃん。流石はユミユミだな(笑)優しい女の子(草)」

 

由美「殺す(怒)」

 

─────1回裏─────

 

ズバァァァァーーーンンッッ!!!

 

大地「オッケー! ナイスボールッ!!」

 

飯間「うわぁ……速ぇ……これで投球練習かよ」

 

神奈「でも、一時期イップスでフォーム崩して以来、コントロールは上擦ってるって聞いてるぜ。高めは線引いて無視するのがいいな」

 

塩屋「そうだな……5失点したとはいえ、サカっちゃんの調子は悪くないんだ。取られた点は取り返してやろう!」

 

米谷ベンチ『応ッ!!』

 

坂田「みんな……悪い。頼む……!」

 

─────

 

大地「意気込んでもらった所悪いけどさ、生憎とウチのエースは─────」

 

ズバァァァァァァァーーーンンンゥゥッッ!!!

 

シュォォォ…………!

 

飯間「─────ぁ」

 

審判「え? ぁ……す、ストライク……」

 

空「─────ふん……」

 

大地「─────大変ご立腹らしい」

 

─────

 

偵察チーム1「お、おい……今のボールの球速表示……」

 

偵察チーム2「……この……ば、化け物め……!!」

 

偵察チーム3「フォームを崩してボールが上擦ってる? あんな球威あったら関係無いだろうが!」

 

《155km/h》

 

─────

 

ズバァァァァァァァーーーンンンゥゥッッ!!!

 

審判「ットライークッ!! バッターアウトォォォ!!」

 

塩屋「ぐっ!? (球が見えない!!?)」

 

柿田(ネクストでボールを見ようとしてるのに、全く見えない……! どんだけ速いんだよ!!)

 

空「……」

 

塩屋(完全にコッチを見下してやがる……。悔しいが、なんも言えないのが余計に─────)

 

塩屋(俺たちの3年間を全部否定する神童の一糸……! これが、【神童】『成田 空』─────強過ぎる)

 

─────

 

羽丘|535 24 ー ーーー|19

米谷|000 0ーー ーーー|0

 

5回表ツーアウトランナー2塁

 

笠元「おっしゃあ! 成田が塁に出たし! ワイもブイブイ行くでー!!」(4打数1安打)

 

空「カサさん! 本当に頼みますよー!!」(5打数5安打7打点2本塁打)

 

秋野「剛ぃ!! 打ってねー! あ! 言うの忘れてたけど、1番塁出てない人が焼肉奢りね!」(2打数1安打1犠打2四球2盗塁)

 

舘本「……(ほっ……)」(3打数2安打2犠打1打点1盗塁)

 

結城(今日はマトモに勝負をしてもらえなかったか……。寧ろ、なぜ咲山との勝負を避けずに俺を避けるのだろうか?)(2打数2安打3四球)

 

田中(俺もマズイな……同じ場合は割り勘か?)(4打数1安打)

 

村井「うがっ!!」(4打数2安打1犠打1打点)

 

帯刀「オラァ!! 打てよ!! ゴラァ!!(急にヤクザ口調)」(5打数4安打3打点)

 

 

大地(─────格下相手とは言え、初戦にしては上出来だったな。空も新フォームがマシになってきたし、まだコースも甘いけどフロントドアとバックドアもできるようになってきた……。エースとして一皮向け様としているんだろうな……)(5打数5安打11打点3本塁打)

 

大地(5回コールドだから、最後まで空で行くのか……それとも─────)

 

片矢「咲山─────」

 

大地「はい。なんでしょうか?」

 

片矢「……次の4番から始まる回、コントロールは気にせずテンポ良く投げさせろ。その代わり、しっかりと腕を振らせて、攻めていけ─────緩んだ意識では決して相手を抑えられるものではない。攻めでしか掴めない何かがあるだろう」

 

由美「え?! か、監督!?」

 

大地「……はは(やっぱ、このタイミングで投入するのか!? この人、中々サディストだろ?)」

 

片矢「ラストイニング、我妻で行くぞ──!」

 

 

─────

 

アナウンス『羽丘高校 選手交代のお知らせをします。ピッチャーの成田君をレフトへ、レフトの帯刀君がベンチへ。変わりまして、ピッチャー我妻君』

 

我妻「おし! 行くぞ!」

 

─────

 

薫「ん? 空と変わって、矢来がマウンドに立つみたいだね……花音に連絡しておくとしよう……あぁ、儚い」

 

リサ「あはは! 花音ってそこまで矢来にゾッコンなんだね☆ ちょっと、羨ましいかも」

 

友紀那「……」パシャパシャ!

 

リサ「無言で大地を撮影するのはやめときなよ〜☆ 怖いから!」

 

蘭「……」パシャパシャ!

 

モカ「蘭もだよ〜」

 

─────

 

我妻「すぅ……ふぅ〜……」

 

大地(……我妻の野郎。緊張して強張ってやがるのか? まぁ、無理もねぇ……最終回、いきなりの夏の大会登板だもんな。緊張しないわけない─────けど)

 

審判「プレイっ!」

 

柿田「おっしゃぁあ!! こいやー!!」

 

我妻(身体リラックス……。意識するのは下半身を深く滑らして、しっかりと地面を捉える感触と─────!!)

 

グッ!!

 

柿田(なっ!? 右腕が身体に隠れて─────ッ!?)

 

我妻(─────指先一点だけ!!)

 

我妻「ラァッ!!」

 

ギュルゥォオォォォォオオ!!!

 

ズバァァァァァァァーーンンゥッッ!!

 

柿田「ぐっ!?!? (こ、このフォームめちゃくちゃタイミング取りづらいし、は、速いっ!? な、なんなんだよ、コイツら……。これで1年!?ふざけんな!!)」

 

大地(アウトコース一杯のジャイロボール……! 正直、痺れたぜ!)

 

─────

偵察チーム「……なぁ? 羽丘の1年ってどうなってんの? もう既に、実力だけなら甲子園出てもおかしくないだろ?」

 

偵察チーム「なんで、あんな奴が今まで無銘だったんだよ!?」

 

《144km/h》

 

─────

ツーアウトランナー無し ツーストライクスリーボール

 

式乃(クソッ!! このままランナーも出せずに終わってたまるか!! 意地でも塁に出て次に繋ぐんだ!!)

 

大地(すごい気迫だな……。やっぱり、高校3年間の意地は見せたいだろうし、油断してたら殺られる……けど─────)

 

我妻(3年の意地って、本当に怖く感じる……。必死に栄光を掴もうとして、努力してきた人達が立ち塞がってるんだから、当然だ……けど─────)

 

ザッ!

 

我妻(俺たちにだって─────!)

 

我妻「ラァッ!!」

 

ギュルゥオォォオオオオォォオオォオオ!!!

 

大地(俺等にだって─────!)

 

ズバァァァァァァァーーーンンンゥゥッッ!!!

 

大地・我妻(────負けられない理由があるんだっ!!)

 

審判「ットライーク!! アウトォォ!! ゲームセットォオオ!!」

 

我妻「シャァァァァアァァァアッッ!!!」

 

観客「羽丘! 順当に初戦突破!! 5回コールドの計23安打19得点の猛打で米谷学園を圧倒!!」

 

観客「今年の羽丘! 強いぞ!! 西東京三強と同格のダークホースが3回戦に進出だぁ!!」

 

羽丘高校 3回戦進出




キャラ説明
鳴沢由美(15)……大地とは幼馴染。大地が『体質』を発現させた後に転校した学校で、由美の兄と仲良くなった縁でよく話すようになった。しかし兄が学内でいじめられていたのを知った大地が止めに入っていじめっ子達との殴り合いに発展したところ、大地が兄に誤って怪我を負わせてしまったのをきっかけに関係は疎遠になった。そのうえ大地に敵対心を抱き嫌悪し続けてきた。同時に大地が野球界で有名になっていくのを知った由美はマネージャーとは名ばかりに大地の人間関係をグチャグチャにして兄の復讐を果たそうとするが、それは友紀那によって阻まれる。それと同時に大地が真実を話したことによって和解したものの、まだ受け入れられないところもありツンケンしているところは変わらない。それでも昔から大地に対して少しの好意があったのも事実で、最近ではベッタリに近いかもしれない。友紀那と蘭とはライバル兼親友である。兄は野球を辞めているが、勉学に励み今では東大合格も夢では無いクラスに上り詰めている。

紅髪翠目でモデル体型。その人に対して厳しい言葉を吐くところと非常に端正な顔から、周りの男子からは罵られたい女子生徒No. 1に堂々と君臨している。(本人は嫌っている)

身長 171cm B 85 W 55 H 87 体重(ブチ殺す by由美)

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