Stand in place!   作:KAMITHUNI

88 / 100
相棒

カッキィィィイーーーンンンッ!! 

 

 

 

実況『捕らえた!!』

 

 

 

曽根山「やべっ!?」

澤野(褒めたそばからど真ん中に抜けたスライダー!?)

 

 

パシィィーンッッ!!

 

 

 

実況『しかしショート木ノ下、素晴らしい反応とフィールディングであわやセンター前に抜けそうな打球をキャッチ! クルッと一回転して立波投げ! そして正確なスロー! スリーアウトチェンジ!』

 

 

 

木ノ下「よしっ!!」

曽根山「神キャッチ!! ナイスプレーです!! マジンコで助かりました!」

坂山「カッケェプレー!」

高山「よ! センスの塊!」

木ノ下「褒められてうれぴーです!」

 

 

 

実況『八回の表、羽丘高等学校はこの回も無得点! 花咲川一年生投手の曽根山直樹、ここまでリリーフで三回投げきって無失点の好投を見せます!』

 

 

 

男子生徒「曽根山って、あんな良いピッチャーだったんだな……」

男子生徒「クラスじゃ、ただうるさいだけのやつかと思ってたんだけどな。マウンドだとめっちゃくちゃ感情剥き出しでカッケェな!」

 

 

沙綾「……曽根山君って、あんなにコントロールが良かったんだ。もっと荒れてるイメージがあったんだけど」

黒服「いえ。曽根山様はイメージ通りのノーコンですよ。本日は特別調子がよろしいようです」

 

 

 

アナウンス『八回裏、花咲川高等学校の攻撃は、6番サード、高山君』

 

 

 

大地(六回裏ツーアウトから緊急リリーフして、被安打はなし。澤野さんとの対決以降はさらに完璧な主導を得ている)

 

 

(この馬鹿げた火の玉でな)

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

審判「スウィングアウッ!!」

 

 

空「シャウラァァア!!」

高山(速すぎだろ……!?)

 

 

 

実況『空振り三振ッ!! 六番高山も成田の豪速球を前にスウィングアウト!! これで六回裏途中からリリーフして5連続奪三振!!』

 

 

 

高山「あれが成田のストレートか……エグい。ただそれだけに尽きる」

 

 

坂山「はい! 暗くならなーい!」

滝宮「そうですよ! 成田が別次元なんてみんな分かり切ってることなんですから!」

虎金「暗くなって前向けなくなるなんて、らしくねぇしな」

 

 

高山「……だな」

 

 

 

アナウンス『花咲川高等学校、選手の交代をお知らせします。七番、笹野君に変わりまして、香山君。バッターは香山君』

 

 

 

実況『花咲川高等学校、ここで代打! 背番号20の一年生、香山!! 強打の右打者! 頼れる代打要員です!』

 

 

 

空(ストレート狙われてそう)

香山(ストレートしか狙わない)

 

 

大地(……代打には変化球から入るのが定石だが……オマエなら小細工なしでいけるよな?)

空(当然!)

 

 

 

実況『さぁ成田、ワインドアップからの初球!』

 

 

グゥォォオォオォオオオオォオォオオオオ!!

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

審判「ットライーク! ワン!!」

 

 

 

実況『初球は外角低めの直球でワンストライク!!』

綿部『パワーで押していく戦法ですね。強引な手段ですが、最も理にかなっています』

 

 

 

グゥォォオォオォオオオオォオォオオオオォオォオオオオ!!!!

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

審判「ットライーク!! ツー!!」

 

 

 

実況『今度はアウトハイ!! 威力ある速球に中途半端なスイングになってしまった!! 頼れる一年生代打にもストライクを先行させます!』

 

 

 

香山(なんだよ、これ……)

 

 

(ボールが視認できないとか、いくらなんでもヤバすぎだろ……!?)

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

審判「ストラックアウッッ!!」

 

 

ワァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァア!!!!

 

 

 

実況『最後はアウトローへのストレートで見逃し三振ッッ!!』

 

 

『代打の一年生香山、バット出せず!! ここも成田が圧巻無敵の投球でねじ伏せた!!』

 

 

 

アナウンス『花咲川高等学校、選手の交代をお知らせします。八番曽根山君に変わりまして、有原君。バッターは有原君』

 

 

 

実況『花咲川高等学校、続け様に代打攻勢に出ます!! ここまで好投の曽根山に代わって打席に立つのは、背番号9の三年生有原! 右の技巧派打者!』

綿部『徐で構いませんので、バントなどで揺さぶりたいですからね。見え透いた作戦でも、成田君のリズムを変えたいところです』

 

 

有原(まだ負けてない! ここ、俺が塁に出れば、まだ希望がある!)

空(バントとかで揺さぶるつもりか?)

有原「絶対に塁に出てやる!」

 

 

空「それで塁に出れると……本気で思ってんのか?」

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

《 154Km/h 》

 

 

審判『ボール!!』

 

 

 

実況『初球は惜しくも外にはずれてボール! しかしスピードはコンスタントに150キロ中盤台を記録していく!!』

 

 

 

大地「オッケー! 球はきてるぞ! 上から目線でガンガンこい!」

空「おう!」

大地(どんな時も攻める気持ちを忘れるなよ!)

 

 

 

実況『二球目!!』

 

 

 

グゥォォオォオォオオオオォオォオオオオォオォオオオオ!!!!

 

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

審判「ットライーク!! ワンストライククワンボール!!」

 

 

 

実況『インコース高めの直球に、バットを引き見逃してワンストライク!! 爆発力の凄まじいボール!! 代打の有原はこれをバットに当てなければなりません!』

綿部『美しい縦回転を与えられる肩肘の柔軟性に加え、半端ないスピン数を加える天性の指先があってこそのストレートです。どんな選手でも上是で投げると疲労が嵩張ってフォームが崩れ、シュート回転してしまいストレートの質が落ちてしまうのですが、成田君は強靭な下半身を支えにすることで、それがありません。本当に素晴らしいピッチャーです』

 

 

 

大地(次はコレで行くぞ)

空(……ストレートでゴリ押したいけど、それも投げておきたいし了解。低め意識ね)

 

 

 

実況『三球目! ワインドアップから投げる!!』

 

 

 

グゥォォオォオォオオオオォオォオオオオォオォオオオオ!!

 

 

 

有原(バントの構えで揺さぶりかけても不動!? なら、コンパクトに振ってやる!)

 

 

(振らなきゃ何も起きない!)

 

 

「ストレートってわかって─────」

 

 

カククッ!!

 

 

ズッバァアァアァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンン!!

 

 

有原「……高速、シンカー!?」

 

 

大地「ナイスボール!!」

空「よし! 決まった!」

 

 

大地(イップスになってからずっと封印していたシンキングファストボール! 完璧な角度から滑り出したな!)

 

 

 

実況『三球目はアウトコース低めへ滑り込む高速シンカーで空振りを奪います!! カウントはツーストライクワンボールとバッテリー有利!!』

 

 

 

大地(ストレートもシンキングファストも見せたし、両方ついて行けていない)

空(サインは決まってんだろ……?)

大地(……何ニマニマしてんだ。失投したらブン殴るぞ)

 

 

 

実況『サインが決まって、ワインドアップ!! 追い込んだ羽丘バッテリーはここで仕留め切るか!?』

 

 

 

有原(こんなところで俺たちの最後の夏を終わらせてたまるか!)

 

 

「絶対に打ってやる!」

 

 

─────

 

 

大地『最後に聞かせてくれ……』

 

 

『─────『成田空』がそこに立つ意味はなんだ?』

 

 

空『そんなモン、決まってんだろ? 『誰よりも高いところにいる為』だ!』

 

 

─────

 

 

オマエが投手で、俺が捕手。

 

 

バッテリーが演出するピッチングは共同作業で生み出された一つの作品。

 

 

捕手は投手に道を示し、投手は捕手の迷いを晴らす。

そうして完成した芸術作品は、未開の扉をこじ開ける為の鍵となる。

切磋琢磨し、たどり着いた境地は決して一人では到達できない。

だからこそ、変わらない。

それだけで俺たちは、最高の相棒になれる!

 

 

大地(やることは変わらないよな)

空(ったりーめだ!)

大地(ならぶち込め!)

空(当然ぶち込んでやるよ!)

 

 

 

実況『さぁ、成田が投げる!!』

 

 

『花咲川高等学校、有原は起死回生の一打で弾き返すことが出来るか!?』

 

 

 

グゥォォオォオォオオオオォオォオオオオォオォオオオオ!!!!

 

 

 

大地・空((インコースへ渾身のストレート!!))

 

 

有原(インコース!? やばっ……!)

 

 

(反応、できない……!?)

 

 

ズッッッバァアァアァアァァァアァァアァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアーーーンンンゥゥゥゥッッ!!!!

 

 

《 156Km/h 》

 

 

大地「ベストボール!!」

空「シャウラァァァァア!!」

 

 

ワァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァア!!!!

 

 

 

実況『見逃し三振ッ!! 代打の有原、インコース真っ直ぐに手が出ず!! 会心の156キロで8回裏を締めた!!』

 

 

 

大地(流石だぜ、空)

 

 

(やっぱりオマエは最高の『相棒』だよ!)




少しダイヤのAを引用。ちょっと内容変えてるけど……

ヒロインは何処から選ぶべき2

  • アフグロ
  • それ以外は以前の集計結果から選択します
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。