Stand in place!   作:KAMITHUNI

99 / 100
憤怒

ククンッッ……!!!!

 

 

 

 

 

 

大地「─────ッ!!」

 

 

 

 

 

 

──────────は?

 

 

 

 

 

おまっ……!? 初見でオレのパワーカーブに合わせられんのか……?

いくらなんでもそれは出鱈目にもほどが─────!?

 

 

 

 

ヤバイ……

 

 

 

 

グォォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオッッ!!!!

 

 

 

 

……これは、

 

 

 

 

カッッ─────

 

 

 

 

 

打たれる─────ッ!?

 

 

 

 

─────キィィィイィィイーーーンンンッッ

 

 

 

 

 

大地「─────」

 

 

 

 

「……いった」

 

 

 

 

 

ガゴォーンンンッッ!!!!

 

 

 

 

 

実況『は、はは……』

 

 

『入ったぁぁぁ─────!!!!』

 

 

『咲山大地、右中間への、先制特大アーチィィィィイィイィイッッ!!!!』

 

 

 

ワァァァァァァァァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアッッ!!!!

 

 

 

実況『2回裏、先頭打者の4番咲山をツーワンで追い込んでいた八川三校バッテリーッ!! しかし、決め球のパワーカーブを上手く合わされて手痛い先制点を献上してしまったぁ!!』

解説『追い込まれていたので軽打に切り替えているように見えたんですけどね、上手く腰の回転でボールをヘッドに上手く乗せてパワーで持って行きましたね。素晴らしい一打です』

実況『そしてこの一本で、予選の個人本塁打記録最多の5本を超えて、6本目!! 咲山大地が見事塗り替えてみせたッ!!』

 

 

 

宗谷「ウォォーーー!!」

笠元「さすが怪物くんやぁぁーー!!」

空「アイツマジで打ちやがったァァーーーッ!!」

 

 

 

澤野「……もはや説明不要の超人」

宮城「間違いない」

虎金「異論無し」

雄介「大地だしな」

 

 

リサ「説明放棄っ!?」

友希那「でも無駄に説得力があるわ」

日菜「アハハッ!」

 

 

 

浦山(……なんで打たれた? コイツにはまだ一球たりともパワーカーブを見せてないだろうが)

松伊(どんな反応だ。手を出すだけならまだわかる。ただ、当てるどころか初見の球を右中間スタンドは意味不明だわ)

 

 

 

片矢(ふむ……狙って打ったわけではなさそうだな)

唯蔵(どこかで浦山の特殊なパワーカーブの軌道を見たことがあるのか……? そのぐらいの反応だった)

 

 

 

大地(いやぁ、まさかスタンドまで本当に飛んでいくとはな……)

 

 

(それにしても、身体が勝手に反応したのは、萩沼さんに感謝しねぇとな)

 

 

(ほとんど、あの人の劣化版縦スライダーだった)

 

 

(そういやぁ、萩沼さんも縦スラのことパワーカーブっとか言ってたっけ? 上背も同じくらいだし、投げ方と軌道は似寄ってるのかね)

 

 

 

実況『今ホームインして、貴重な先制点ッ!!!!』

 

 

『なんということでしょう!!』

 

 

『名門、八川大学第三高等学校のスーパールーキー浦山恭介の初失点は、同じ超高校級一年生主砲、咲山大地からの豪快な一発ッッ!!!!』

 

 

 

空「監督の指示無視してカーブを最初から狙ってたのか?!」

大地「いや、身体が勝手に反応したよ」

空「は? 初見のパワーカーブに反応で合わせただけ!?」

大地「うん。まぁ、萩沼さんの縦スラの劣化版みたいな曲がり方だったし、気付いてたら素直に腰が回転してたぞ」

 

 

結城(萩沼さんの縦スラ劣化版……)

帯刀(だとしても初見ホームランは病的)

雪村(絶対人間やめてる)

笠元(同意や)

 

 

 

実況『キャッチャーの松伊は堪らずタイムをとって、マウンドの浦山に駆け寄ります』

 

 

 

松伊「あれは人間やめてる。今の一発は記憶から消しておけ」

浦山「わかってる……っす」

松伊「次は5番の成田。本職はピッチャーだが、打撃センスも抜群に良い。念のため初球はスライダーから入ろう」

浦山「おう」

松伊「……別に俺はとやかく言うタイプじゃないが、いい加減に礼儀は弁えろよ。実力はエース……けど態度がなってないから背番号が『1』じゃないんだ」

浦山「ふん。実力の伴わない野郎に敬語は不要……っす」

松伊「ま、そこは追々治してもらうとしても、今はこの一点で抑え切ることが大事だ。三人で切るぞ」

浦山「あぁ……っす」

松伊「……」

 

 

 

実況『さぁ、咲山の一発が飛び出してからの打者は5番成田。初戦では5打数5安打2HR7打点、前回の花咲川戦では、好投手虎金の直球に詰まりながらもレフト前へのタイムリー安打を放つなど打撃力にも定評があります』

 

 

 

空(大地の一発で動揺してんだろ? 甘いボールは初球から狙ってくぞ)

 

 

ゴォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオッ!!!!

 

 

空(ストレート!)

 

 

カククッッ!!

 

 

ズッッドォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォォォォーーーンンンッ!!

 

 

松伊「スイング!」

審判「スウィング!!」

 

 

空(ここで、アウトローにスライダー!?)

 

 

(あんな一発受けて全く動揺してねぇのかよ!?)

 

 

 

実況『初球、アウトコースに逃げるスライダーに成田は空振り、ワンストライク!!』

解説『動揺が見られません。冷静な良いボールです』

 

 

 

ズッッドォォオォォオォォオォォォォオォォオォォオォォオォォオォォオオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォォォォーーーンンンッッッ!!!!

 

 

審判「ットライークツー!!」

 

 

空「うっ……!?」

 

 

 

実況『2球目は、ズドンっと重そうな直球をアウトコース低めに決める! 僅か2球で成田を追い込んだッ!!』

 

 

 

松伊(これで一気に決めるぞ。落ち着く暇を与えるな)

 

 

浦山(……オレは風貌もガタイもあってか、静かにキレてるように見えるようだが、)

 

 

ゴォォオォォオォォオォォオォォオ!!

 

 

空(真ん中! コントロールミスきた!!)

 

 

カクンンッッ!!

 

 

空(っ!?)

 

 

ズッッドォォオォォオオォォオォォオオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォォォォーーーンンンッッ!!!!

 

 

浦山「内心、憤怒で煮え滾ってんだよ」

 

 

「1点は愚か、塁すら踏ませねぇよ」

 

 

審判「スウィングアウトォォオ!!」

 

 

 

実況『最後はフォークボールで空振り三振ッ!! 5番成田を3球で仕留めてみせたっ!』

 

 

 

ガゴォーン!!

 

 

帯刀(畜生がっ! 全部外攻めかよ!?)

 

 

松伊「ショート!!」

三木「アハハ!! キタァ!!」

 

 

 

実況『1年生ショート三木が三遊間の当たりを素早く捌いて、的確に送球!! 6番帯刀をショートゴロに打ち取り、これでツーアウト!』

 

 

 

ククンッ!!!!

 

 

 

村井「なっ……!?」

 

 

(これが、パワーカーブ!? なんて軌道だ!?)

 

 

ズッッドォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォオォォォォォーーーンンンッ!!

 

 

審判「スウィングアウト!!!!」

 

 

 

実況『最後は伝家の宝刀パワーカーブで空振り三振ッッ!! この回2つ目!! 咲山の一発で一点を許しましたが、後続は断ちます浦山!!』

解説『あの一撃で大崩れしないあたり、能力の高さが窺えます』

 

 

 

浦山「やっぱ点やるのはいつまで経っても嫌いだ」

松伊「野球は稀にあぁいうことがある不確定スポーツだからな。それよりも後続を三人で絶てたのは大きいぞ」

浦山「次の回からも同じ……すか?」

松伊「そう。こっから0を並べて行こう」

浦山「おう……っす」

 

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