第1話.転生することになった!?
「じゃあまた明日な〜」
「おーう」
俺はどこにでもいる普通の男子高校生。そう、ふっつうの男子高校生だ。趣味はゲーム。特に「モンスターハンター」が好きだな。2Gから始めたモンハンだが、それ以降のソフトは全て購入しており、プレイ時間も各々700時間は超えているだろう。それぐらいモンハンが好きなのだ。
さて、今日も学校終わったし、家に帰ってモンハンの続きでもしますかねぇ。
徒歩で通学しているので、いつもの帰り道を歩いていく。何気ないいつも通りの日常。たまに親父に呼び出されて家業を手伝わされることがあるが、変わったことといえばそれだけ。
はぁ。なんか面白いことでも起きないかな。
そう思った時だった。突然目の前が真っ暗になったかと思うと、俺の意識は暗転した。居眠り運転のトラックが、暴走運転の後歩道に乗り上げてきたわけだが、そのことを俺が知る由も無い。
こうして俺の、
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う、ん……ここは、何処だ?
気がついた時、俺は真っ白な空間にいた。上も右も左も、挙げ句の果てには下まで真っ白な空間。明らかに異常な場所。
一瞬で危険を察した俺は、すぐに辺りの警戒を始めた。異常事態になっても冷静さを保っていられるのは、俺に無理やり訓練を課していた軍人の父のおかげだな。あまり認めたくはないが。
「やぁ、目が覚めたみたいだね」
背後から突然そう声をかけられる。咄嗟に後ろを振り向くと、さっきまで誰もいなかったはずの場所に、小学生高学年ぐらいの真っ白なワンピースを着た少女が立っていた。
こいつ、何者だ……こうして向かい合っても気配を感じ取れない。
「お前は誰だ?そしてここは何処だ?俺をこんなところに拉致してきてなんのつもりだ」
「ちょちょ、ちょっとストップ!!」
聞きたいことは山ほどあったが、幼女が口を挟んできたので思わず押し黙る。
「いきなり質問責めにしないで!順に説明していくから……まず、貴方は死にました。トラックとの交通事故によって」
は?
「ここは生と死の狭間のような場所。私はある提案を君にしたくて、君の魂をここに導いた。そして私は神様!どう分かったかな?」
「え……いや、は?」
いきなり死んだとか魂とか神様とか言われて、理解できるやつがいるなら見てみたいんだが。
「だから、君は死んじゃったんだってば。イヤホンを耳にさしながら歩くと危険だよ?」
「今言われたってもう遅いっつーの」
一周回って少し冷静になれたようだ。どうやら、俺は死んだらしい。トラックの衝突による死とか、親父に知られたら激昂して死ぬまで絞られるんだろうなぁ。まぁもう死んでるけどね。
「よし、少しは整理できた。そんで、俺に何か提案があるとか言ってたよな?」
「おぉう、切り替え早いね……ゴホン。君への提案っていうのは、転生する気はある?ってこと」
転、生だと?
普段からラノベやweb小説を嗜む俺からしたら、その言葉はよく聞くものだった。
転生、即ち生まれ変わるってことだ。ラノベ等はそのような話に溢れており、転生した人はだいたいがチート能力で異世界を無双している。
幼女の言葉を聞いて、俺のテンションは急激に上がった。
「て、転生っていうのはあれだな?異世界に行って生まれ変わるっていう、あれだな?」
「その通りだよ」
「是非させてくれ!」
即答だった。だって転生だぞ?こんな機会は二度とないだろう。ていうか俺もう死んでるし、なる様になれとでも思っていたのかもしれない。
「分かった。転生させるって方向で話を進めていくね。転生する世界は、モンスターという怪物がいる世界。もちろん人間も住んでいて、ハンターと呼ばれる人達が、モンスターから人間を守りつつ自然との調和をもたらしている。そんな世界だね」
そ、それって!完全にモンハンの世界なのでは?
「お、察しがいいみたいだね。そう、君たちの世界でいう、モンスターハンターの世界だ。これはすでに決定していることで、変えることは出来ない。そこは理解してほしい」
幼女は申し訳なさそうにいうが、俺からしたら願ったり叶ったりだ。俺がこよなく愛するモンハンの世界に行けるとは。
「それで、転生先なんだけど……」
「待った!その転生先ってのはこちらが指定できるか?」
「うーん、もともとあの世界にいるものなら可能だね。例えばゴジ◯とか言われても、それは出来ない」
よし。これなら俺が密かにやりたいと思っていたことを、実現できそうだ。
「じゃあ、転生先は雷狼竜ジンオウガで頼む」
そう、あの雄大な世界を、自由なモンスターとなって生きてみたいと思っていたのだ。俺の人生は幼い頃から縛られてばっかりだった。だからだろう。自由な生に強く憧れた。
そしてジンオウガは、俺がモンハンシリーズで一番好きなモンスターなのだ。
「ジンオウガ……本当にいいの?モンスターになったら、生きていくのが大変だよ?まず幼体の時に襲われたらひとたまりもないし。それでもいいの?」
幼女が心配してくれてるようだが、俺の気持ちは変わらない。
「構わない。ジンオウガに転生させてくれ」
俺の真剣な眼差しを見て、この気持ちが本気であると分かってくれたらしい。
「はぁ。分かったよ。ジンオウガに転生させてあげる。でもやっぱり不安だから、少し加護を与えてあげよう」
そう言って、幼女がかざした手から光が生じ、俺の周りを渦巻いた後、体の中に入っていくように消えた。
「特に変わりはないようだが?」
「それは転生したらわかると思うよ。じゃあ準備に取り掛かるね」
そう言って集中するためか、目を閉じたまま微動だにしなくなった。
しかし、転生か。まさかこんなことになるなんてな。最後に家族の顔を見れなかったのは心残りではある。親父はどうでもいいが、母さんには感謝の言葉を伝えたかった。
「よし、準備完了!そっちの気持ちは固まったかな?」
「あぁ、いつでも!」
「じゃあ、行ってらっしゃい!!」
その瞬間、俺の体が眩いばかりの光に包まれた。同時に意識が遠のき始め、これから転生するのだというのが嫌でも分かる。そして、光が一層大きくなり、俺の意識は完全に途絶えるのだった。
こうして、俺の第2の人(竜)生が始まったのだ。
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彼が旅立った後、幼女は力なくその場にへたり込んだ。
「これで何人目だろう。まだ希望は見つからない。あの子を倒せる希望は……彼はなってくれるだろうか?その希望に……」
初めてモンスターになりたいと言ってきた彼。明らかに今まで送ってきたもの達とは違う。
幼女はその特異性に賭けてみることにしたのだ。
「あの子の封印が解ける日は、もうそう遠くない。急がないと」
まず消えていた理由を話します。
今回初めて私の作品を見たって人はスルーしてください。
先月初めぐらいに機種変更をしたのですが、その際になぜかデータがとんでしまい、復旧することも叶わずそのまま前のデータが無くなってしまったのです……
私はこの春から進学することになっていたので、その準備が忙しく、なかなか復帰できない状況でした。
この頃になって色々落ち着いてきたので、リスタートしようと思った次第です。
今回の「銀雷轟く銀滅龍」では、話の大筋は前回と同じにしつつ、所々でパワーアップした作品を届けられると思っています。
では、今回も私の作品とお付き合いしてくれる皆さん、今後もよろしくお願いします!