帝国召喚物語 作:abc
西暦2030年1月24日
帝都東京
永田町首相官邸
総理の綾崎は秘書から今分かっている情報を聞いていた。
「という事はウラル山脈の向こうには謎の大陸が広がっており文明が中世レベルの国家が存在している可能性があるという訳か」
「はい、この事から軍部は大東亜共栄圏全体が異世界に転移してしまった可能性があると考えているようです」
「まあこの状況だと、そう考えてもおかしく無いか」
彼は今とても悩んでいた。(この事を今国民に発表すれば、国中が大混乱してしまうだろう。在日外国人が暴動を起こしてしまう可能性があるが、これ以上臣民に情報を秘匿し続けるのは色々な面から危険だ。ここは腹を括るしか無いか)
「各大臣に伝えてくれ今日の1時に首相官邸で記者会見を行う。反対するような大臣がいれば、私に直接電話をしてくるよう伝えてくれ。後、陸軍省には会見後などに暴動やデモが起きる可能性に備えて、いつでも動けるようにしておくように伝えてくれ」
「分かりました」
それから、何人の大臣が電話をかけてきたがどれも発表する内容の確認だけであり、反対する大臣は臣は誰も居なかった。
1月24日午後1時
記者たちが静かに待つ会見場に綾崎はゆっくりと入っていった。会見場の中心に立つと大きなフラッシュが何度も起こるが、綾崎が喋りだそうとするとだんだんとそれは収まっていった。
「今日は国家、いや、大東亜共栄圏全体の存亡に関わることの為、私自らが話そうと思います。
今、我が帝国が置かれている状況、もうスマホなどを使っている人は気がついていると思いますが、今、人工衛星との通信が途絶えています。更に今日、午前零時に起こった地震の調査の為、航空機を飛ばして確認して見たところ、シベリア、とインドの一部西部の国境が、今までとは、全く違う大地になっていた事が分かりました。更に今日の深夜の夜空を見た人ならわかると思いますが星の位置などが全く違っているのです。それだけではなく、月までもが私たちが知らない星と入れ替わってしまっている事態までもが起こっております。この事から政府としては、大東亜共栄圏全体が全く違う星、もしくは世界に転移してしまったと結論ずけることにしました」
記者たちが一斉にシャッターを押し、一部の記者は大慌てしている。
テレビやスマホの前の人々はこの事に慌て恐怖する。自分たちの国は世界と孤立してしまったんだと、絶望感が広がる。
だが、そんな中綾崎はまだ希望があるような声で言う。
「ですが帝国臣民の皆様そして大東亜共栄圏全国家の国民の皆様、落ち込むにはまだ早いです。今日、我が大日本帝国空軍が、新たな大陸で国家が存在している事が判明しました。我が帝国はこの新世界にも我々が発見した国以外にも国家が存在すると考えております。我が帝国は、一刻も早くこの国々と友好関係を結び、帝国臣民が満足に生活できるような状態に戻していこうと思います」
再び大量のフラッシュが起こり、司会の役人が記者たちに質問を促した。
数人の記者と総理による質疑応答が行われた後、会見は幕を下ろした。
19時 首相官邸
再びここで今後について閣僚会議が行われようとしていた。
「とりあえず、陸軍大臣、暴動などはどうなっている?」
「はい、各地で外国人による小規模な暴動が起こったもののすぐに鎮圧でき、死者も出ておりません。尚、現在は暴動はすでに全ておさまっております」
「ご苦労、では次に農林水産相の秋田君、残りの日本の食料はどれくらい持つ?」
「幸い、大東亜共栄圏内での食料の行き来が多かったため、インドなどからも少し貰うのであれば後4年は持ちます」
「まだ時間はあるが、なるべく早く農家の負担などを減らさなければならないな。海軍大臣、石油の方はどうだ?
「満州のを使えば十分持ちますがなるべく有事の際の為になるべく早く海外から入手出来るようにして欲しいです」
「そうだな。できる限り、その件も急ごう。外務省の方は交渉の外交団の準備は出来たか?」
「編成は終わっております。後は海軍の準備次第なのですが。」
「今海軍の派遣艦隊の編成としては、空母1、戦艦1、駆逐艦3で考えております、勿論もしもの事を考えて潜水艦2隻も同行させます。空母1隻と戦艦1隻は失うには勿体ないですからね。」
ここで会議をまとめようと綾崎が口を開ける。
「もう他に話し合うことありませんね」
大臣達は静かに頷く。
「では、これにて解散」
こうして帝国は着々と動き出すのであった。
グレートアトラスターをどうするか
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沈める
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沈めない