帝国召喚物語   作:abc

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ギムの街

クワトイネ公国、西部、国境から20kmの町、ギム

 中央歴1639年4月11日午後―――――――――――

 クワトイネ公国、西部方面騎士団、及び西部方面、第一飛龍隊、第二飛龍隊

 西部方面騎士団団長モイジは、焦燥感にかられていた。

 西部方面隊の兵力、歩兵5000人、弓兵1000人、重装歩兵1000人、騎兵500人飛竜50騎魔導師50人

 準有事体制であり、クワトイネの総兵力から考えると、かなりの兵力、これならば現在公国が確認している敵軍の数を上回っている。

しかしこちらからの通信の一切を、ロウリア王国側は、無視しつづけている。

 すでに、市民の一部は、ギムから疎開を開始している。

 クワトイネ公国政府も、市民に対し、疎開を励行していた。

 

「ロウリアからの通信は?」

 

モイジは魔力通信士に尋ねる。

 

「今のところはありません。このままロウリア王国軍が進軍してきた場合、あと半日ほどで我が軍と衝突してしまいます。」

 

「発見出来ているのは先遣隊の方だろう。先遣隊を破ったとしても。直ぐに奴らの本隊が突撃してくるだろう。そうなればこの街は落ちるだろう。

大日本帝国からの援軍の件はどうなった?」

 

「それが、どうやら政治部会は我が国だけでも対処は可能だと判断したようで、…大日本帝国からの援軍は一旦保留ということにしたそうです。」

 

「何⁉︎公国全軍だけでは足止めももって1週間程だろう。そんなに上は他国の軍隊が自国に入るのが気に入らないのか?」

少しイラつき出したモイジを部下がなだめようとする。

 

「ですが我々が言っても上は何も変わらないでしょう」

 

「…。それもそうだな。だが、私にはここにいる全員の命を預かっている者としての立場がある。上に一応伝えておいてくれ。我が軍だけでは勝てないと。」

 

「…分かりました」

 

中央歴1639年4月12日昼前

 

そして戦いは遂に始まった。

 

「ロウリアのワイバーン多数がギム方向へ侵攻、同時に歩兵・・・数万が国境を越え、侵攻を開始した。繰り返す、はっ!!!!!!!!逃げろーーーーーーー!!ぐあぁぁぁ」

 

モイジはこの報告を聴き情報を整理していた。

 

(本来、先遣隊は5000だったはず、数万ということは、我が軍が街の軍の数が増えていることに感づき、更に我が軍が増えることを恐れて、本隊に進軍速度を速めるように連絡したのか)

 

大体の整理をしながらモイジは各部隊に命令をした。

 

「第一から第四飛竜隊は全騎上がり敵ワイバーンの対処にあたれ!騎兵は敵の右側と左側に分かれ側面を攻撃、重装歩兵が敵軍の先頭に立ちその後ろに歩兵、弓兵が並べ。魔道士は半分は風向きの操作を、もう半分は敵の攻撃を防げ!」

 

全50騎の飛竜が舞い上がり、半分はそのまま突撃、もう半分は高高度まで上がったところで敵騎に向かって突っ込んでいく。

 

しかし、ロウリア王国の飛龍隊は少し作戦を考えれば勝てるような相手では無かった。

 

敵の数は75騎、数では負けていたが作戦のお陰で20騎も倒すことができた。

 

「敵はほぼ同数、全力を尽くせ!」

クワ・トイネの飛竜隊隊長がそう言い、両軍は乱闘状態になったが、1騎、また1騎と、先程から落とされているのは、クワ・トイネの飛竜ばかりだ。

 

そう、彼らロウリア王国軍の飛竜隊は半年以上、パーパルディア皇国のワイバーンロードと練習を共にしたおかげで、クワトイネの飛竜隊などお手の物なのだ。

数十分後、クワトイネの飛竜隊は全滅し、制空権を握ったロウリア王国飛竜隊は地上軍への支援攻撃を開始するのであった。

 

クワ・トイネ公国軍 ギムの街司令所4月13日0時

 

モイジは上がってくる被害を見ていて唖然としていた。

 

騎兵による攻撃は最初は有効的でかなりの数を減らすことができたが、ワイバーンによる対地支援が始まると、突撃を行う頻度が減り、やがて全滅してしまった。

 

重装騎兵の方は、ロウリア王国がパーパルディア皇国から輸入したと思われる、新型の大砲によって壊滅してしまい、今は一時的にロウリア軍の攻撃は止まっており歩兵と弓兵により負傷者の手当てがこのなわれていた。

 

「魔道士部隊はどうだ?」

 

「ほぼ全滅しています」

 

空気が更に重くなる。

 

「上からはあれから何か送られてきたか」

 

「持ちこたえろ、だけです」

 

そんなの無理だと全部隊の部隊長がそう思ったとき、モイジが再び口を開けた。

 

「住民の避難は終わっておるな?」

「はい終わっておりますが」

 

「全軍に伝えろ、死が恐ろしい者は戦場から逃げ避難している住民と合流しろ、自分が敵から仲間を捨てて逃げてきた残酷な兵士だと思われてもいいのならば。それともこのまま戦場に残り我々と一緒に全員で突撃し、この国の為に戦った名誉のある兵士だと思われるのか、どちらか好きな方を選べ、とな」

「分かりました」

 

そして立ち上がったモイジは各部隊長に向かいこう言った。

「お前たちも選べ」

 

すると、全員が迷ったような顔をせず一斉に立ち上がり、こう言った

 

『私はこの国の為に命をかけて戦います』

 

「ではお前達行くぞ」

 

 

1時間後、残ったクワ・トイネ軍全軍が休憩をしていたロウリア王国軍に対し突撃を開始しロウリア王国軍に大損害を与えた。

 

これによりロウリア軍は部隊の半数を失い、ギムの街を占領した後、進軍は一時的に停止した。

 

これにより出来た時間により、大日本帝国軍はクイラ王国とクワ・トイネ公国に軍の展開を行うのであった。

 

 

 

 

 




今後1週間くらいは用事により投稿することが出来ません。出来るようになり次第、すぐに投稿するようにします。

グレートアトラスターをどうするか

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