この素晴らしいキャラ達に祝福を!   作:めむみん

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アクア様お誕生日おめでとうございます!!
アクシズ教の繁栄を心からお祈り申し上げます。アクア様の映画でのご活躍楽しみにしてます!
あと、すみませんでしたアクア様!何についてかはあとがきで言いますのでどうかお許しを!

○○の日シリーズに書いた幕間を新たに加えました!


分からぬ思い

-WAKARANUOMOI-

 

「カズマ・・・! カズマぁっ!あなたの事が、大好きです!愛しています!」

 

荒い息を吐きながら、俺に必死でしがみ付くめぐみん。

そのめぐみんの下半身からは、時折湿った粘液の音。

 

「お、俺も・・・・・・! 俺も、めぐみんが好きだ!愛してるっ!」

 

同じく荒い息を吐き、めぐみんへ言葉を返す俺。

薄暗いこの空間で愛を語り合う二人。

申し訳なく思いながら、めぐみんに俺は言う。

 

「ダメだ!めぐみん、俺もう限界で、もう我慢できない・・・・・・! もう出るっ!」

「待ってくださいカズマ!お願い、お願いですカズマ!一緒に・・・!はあ・・・はあ・・・、い、いくなら、私も一緒にっ!」

 

めぐみんは俺を離さまいと掴む手に力を込める。

 

「・・・もう限界だって!俺、もういくから! そ、外に・・・外に出させろ・・・っ!」

「待って! カズマ、このまま! このまま、中にっ!」

 

俺の腰には精一杯、力を込められためぐみんの手が。

俺は・・・

俺は!

 

 

 

 

遡る事半日。

 

パソコンゲームして過ごす日々。

なんて最高なんだ!

パソコンと引き換えに楽しい冒険者ライフとか、訳の分からない詐欺に遭ったからもう会う事はないと思っていたが、めぐみんには感謝しかない。

あれからはちゃんと早起きして、日課に付き合っている。

にも関わらず、最近めぐみんの機嫌が悪い。

理由を聴いても何でもないと答えるだけだが、絶対何かあるはずだ。

あとめぐみんの機嫌が悪いと言えば、この前ゆんゆんの夢を頼んでみたら翌日、恐ろしく光った目をしためぐみんが玄関で待っていた。

何も言わなかったが、あれバレてるよな。

俺が夢を頼んだ後のあいつのテンションがちょっと高めになるあの現象も説明がつく。

あの店で直接聴くのもあれだし、次はめぐみんとイチャイチャするだけの頼んで確かめてみるか。

でもこの予想が当たってたら俺の気持ち全部知られてるって事で・・・

って色々まずいぞこれ!

俺の立てた告白の計画は全部知られてるし、サプライズの意味皆無だぞ!

どうしよう。

新プランを演習なしで作らないとだし、気付いた事悟られないようにしないと。

それに気付かれたら詰問と共に罰として夢でやった事させられそうだ。

それだけは何が何でも避けなければ。

 

「カズマ!カーズーマー!聞いてますか!」

「うわっ!急になんだよ。てか何時からそこに居たんだ?」

 

こいつ索敵スキルに反応しないから厄介だ。

敵じゃないから当然な訳だが。

 

「カズマが白い顔しだした辺りです。そこからずっと呼んでいたんですよ?」

「そうか。悪かった。ちょっと考え事しててな」

 

声に出てなくて助かった。

 

「また商談ですか?それとも縁談?何方にせよ、あまり根詰めないようにしてくださいよ」

 

いい感じに勘違いしてくれてるな。

ここは乗っかっておこう。

 

「心配かけてごめん。明日には終わるから大丈夫だ」

「何水臭い事言ってるんですか。こういう時こそ私を頼ってください」

 

うっ、急に罪悪感が。

純粋に心配してくれてるのに、隠し事してる自分が情けない。

この際謝っとくか?

引きずるのも良くないしな。

よし。

 

「今日は何処に行く予定なんだ?」

「ニホンです」

 

帰郷か。

それもいいな。

・・・ニホン?

 

「・・・今なんて?」

「ニホンです」

 

やっぱり日本だった。

でも帰る方法なんてないし、こいつは何言ってんだ?

それに今思い出したが、今日はアクアの誕生日会の話をする予定だったはず。

 

「カズマの故郷ですよ。これで分かるでしょう?我が家は諸手を挙げて賛成してますが、カズマの方はまだ確認してませんからね」

「いや待て。日本に行くって言っても行けないだろ。それになんの確認だ?」

「何って結婚に決まってるじゃないですか。移動手段はアクアが転移させる手筈を整えてますよ。と言うか発案者はあなたでしょう」

 

結婚・・・

何となく読めた。

これは夢だな。

ただ問題があるとすれば、昨日あのサービスを受けてないって所だ。

 

「悪い、寝惚けてた。それじゃあ行くか」

「ふふふ、カズマのご両親に会うのが楽しみです」

 

色々不安はあるものの、嬉しそうに笑って出て行くめぐみんを見ながら、俺も外に出ようとしたその瞬間。

 

「起きてください!朝ですよ!爆裂が私を待っているのですよ!」

 

アクアでもダクネスでもなく、めぐみん本人によって俺とめぐみんの幸せな時間は奪われた。

 

「お前ふざけんなよ!いい夢見てたってのに、起こしやがって!」

「なっ!何ですかそれは!それにいい夢って何ですか?そこの所を詳しく」

「お前と日本に帰って、る話だ」

 

危ねえ。

全部話す所だった。

 

「そ、そうですか。今から寝てもいいですよ?」

「それ意味ないだろ。爆裂がお前を呼んでるんだろ?飯食って行くぞ」

「あっ、待ってください」

 

・・・ここ最近のツンとした感じがない。

まさかこれも夢とかそういうパターンか?

頬を抓ってみる。

普通に痛いじゃねえか!

 

「如何したのですか?ゲームのし過ぎで頭おかしくなったんですか?」

「なってない。眠気飛ばす為にやったんだ」

 

この感じは夢じゃないな。

 

「・・・まだ眠いなら、寝ていても構いませんよ?」

「いや、日課に行くからいいって」

 

やっぱり怪しいかもしれない。

 

「では今日の爆裂デートはお昼からにしましょう。それまで一緒に寝るんです」

 

・・・今なんて?

 

「寝不足は駄目ですからね。ゆっくり休みますよ」

 

 

 

言われるがままに部屋へ戻り、布団に入ってしまった。

どうしよう。

最近優しくされてなかったから凄く嬉しい。

嬉しいけど、これ寝れないやつだよな。

 

「腕枕して貰ってもいいですか?」

「嗚呼」

 

駄目だ。

緊張で目が冴えてきた。

 

「これして貰うと凄く落ち着きます」

 

お前はそうかもしれないが、俺は真逆だと言いたい。

 

「・・・」

 

寝やがった。

単純に自分が眠かったからとかそう言う理由な気がしてきた。

こいつの寝顔可愛いから憎めないのズル過ぎないか?

 

「めぐみんが何処に居るかし・・・」

 

鍵閉めるの忘れてたー!

でもクリスで良かった。

クリス?

 

「ご、ごめん。この事は誰にも言わないから安心して。先輩の誕生日の事は後でいいからまたね」

 

最近準備でよく来てるんだった。

てか今更ながらに、この状況のまずさに気が付いた。

 

「ん?カズマまだ起きているのですか?早く寝ますよ『スリープ』」

「お前何処からそれを、だ、し・・・・・・」

 

 

 

目が覚めるとめぐみんと目が合った。

 

「おはようございます。丁度、お昼ですし、爆裂しに行きましょう」

「嗚呼。所でさっきのは何だ?」

 

強制的に眠らせるとか何考えてんだろう?

 

「・・・カズマがパソコンばかりで寝ていないからですよ。それなのに朝は早いんですから心配なんです」

「それは散歩にだな」

「いつもそうやって起きてくれるのは、嬉しいですよ?ですが、無理している姿を見るのはもっと辛いんです」

 

うっ、なんて良い奴なんだ。

こんな子が俺の事好きって言ってくれてるんだよな?

よし、今度こそ勇気を振り絞って、

 

「それに日課が終わるとパソコンばかりで部屋から出て来ないですし、全く構ってくれませし、最近は、誕生日会の準備で会話する回数は増えてますけど、寂しいんですよ?」

 

いつもより潤んだめぐみんの紅い目が、上目遣いで俺の心に突き刺さる。

 

「ごめん。楽しくて気が回ってなかった。今日からはちゃんと付き合うから」

「本当ですか?ヒキニートにならないですか?」

「嗚呼。ってヒキニート言うな!」

 

サラッと毒吐くからやめて欲しい。

・・・って待てよ。

この感じもしかして!

 

「なあ、ここ最近機嫌悪かったのって、パソコンに嫉妬してたからか?」

「そうですよ。先週までは本気でパソコンと入れ替わる手段はないかと考えていたんですからね」

 

思ってたのと違う。

もっと照れて否定するとか思ってたのに。

恥ずかしさが急に上がって来た。

こいつ可愛すぎだろ。

ヘタレな自分が憎い。

でも俺そんなに放ったらかしにしてたか?

もうちょっと交流して・・・なかった。

 

「まあ恋人同士ではないですし、カズマの時間を奪う権利もないですから我慢していたのです」

「・・・めぐみん。俺達」

 

頑張れ佐藤和真!

お前なら出来る!

付き合ってくれって言うだけだ!

めぐみんの目を見て、このまま全てを打ち明け...

 

「カズマさん助けてください!アクアさんが・・・ごめんなさい。自分で何とかします!失礼しました!」

「・・・」

 

今度は遊びに来たのであろうゆんゆんに邪魔された。

こんなのばっかりで、もううんざりだ。

 

「・・・カズマ。今度エリス様に呪いに掛かってないか診て貰って来てください」

「そうだな。ちょっと待ってろ直ぐに戻るから『テレポート』」

 

早い事終わらせて爆裂デートだな。

 

「カズマさん。また来たのですね。テレポートで」

「はい、また来ちゃいました」

 

死ななくてもエリスに会えるのは凄く便利だ。

それにしても初めは緊張し続けてたのに今じゃ慣れたものだな。

 

「それで今日は何の用でしょうか?」

「俺呪われてないですか?」

 

アクアには何も無いと言われたが、今日のは露骨過ぎる。

普段家に居ない二人だしな。

予定調和みたいな感じだ。

 

「?呪いなら先輩に聴けば分かりますよね?如何して此処に?」

 

不思議がるエリス可愛いな。

でも何故だろう。

今までのようにトキメキを感じない。

 

「俺最近思うんですよ。エリス様が邪魔しているんじゃないかと」

「してませんよ。それに何の邪魔ですか?と言うか呪い相談と関係ないじゃないですか」

 

女神は嘘をつく。

アクアを見ていればよく分かる。

これを信じる程俺も馬鹿じゃない。

 

「俺とめぐみんの恋路です」

「する訳ないじゃないですか!確かにダクネスの応援はしてますけど、だからと言ってそんな馬鹿な事しませんよ!」

 

などと幸福の女神は供述しており、未だ原因不明のままです。

やっぱりここじゃないのか?

 

「じゃあ如何して、俺が告白しようとした瞬間にゆんゆんが来るんですか?あれ絶対狙ってますよね!」

「知りませんって!もし仮に誰かの陰謀だとして私ではないですよ!」

 

この感じだと嘘はついてなさそうだ。

となると依頼しておこう。

 

「そこまで言うなら誰が犯人か突き止めてくださいよ」

「はあ、分かりました。少し待ってくださいね」

 

急に立ち上がり何処かに消えたと思ったら直ぐに戻ってきた。

 

「・・・結果を聞いて文句言わないでくださいね」

「分かりました」

 

バツの悪そうなエリス。

嫌な予感しかしない。

 

「色々調べましたが、めぐみんさんのお守りが効力を発揮したあの時を除いては、その、お二人のタイミングが悪かったとしか・・・」

「・・・その情報だけで俺が帰ると思ってます?」

「そう仰ると思って対策を考えました」

 

流石エリス様!

話が早い。

 

「お二人の様子を観察し、邪魔が入りそうになれば私が何とかして止めます」

「それは恥ずかしいのですが」

「しかし、これ以外に対策のしようがないので、それこそ情報だけで帰る事になりますよ?」

 

仕方ないか。

これも進展する為の必要経費。

めぐみんも女神様に見守られてるって言えば安心するだろうし。

 

「分かりました。さっきの案でお願いします。今日はありがとうございました。それでは『テレポート』」

「了解です。またのご利用お待ちしてます!」

 

はあ〜やっぱりエリス様は可愛いな。

 

 

 

 

有力情報も持って戻ってきた俺だったのだが。

めぐみんに話せずに居た。

 

「目の前の女の子放っておいてなんですか。戻って来たら女の匂いがするってどう言う事ですか!」

「落ち着けって!お前が言った通り、エリス様に診て貰って来たんだよ」

 

自分で提案しておいてどうなんだと聴きたい。

 

「・・・でどうだったのですか?」

「紅魔伝統のお守りあったろ?あれがってめぐみん何して」

 

俺が言い切るよりも先に、めぐみんはお守りを壊そうとした。

 

「待った!待った!それが作用したのは一回だけで他のは関係ないからやめろ!」

「・・・では他のは何だったのですか?」

 

何とか破壊される事を間逃れたお守りであったが、まだ安心は出来ない。

 

「エリス様も色々調べたけど、俺らの運が悪か、ストップ!気持ちは分かるけど、逆に呪われそうだからやめろ!」

「・・・」

 

ただでさえヨレヨレのお守りが絶命寸前で何とか助かった。

 

「俺だって馬鹿じゃない。ちゃんとエリス様に対策して貰って来たからな」

「ほ、本当ですか!」

 

凄い食い付きだな。

目が輝いてる。

この状況であれ言い難いな。

 

「エリス様が俺らの事見守ってくれて、今までみたいな事が起こりそうになったら止めてくれるって話だ」

「カズマ。今からエリス教会に行って入信しましょう!そして寄付もしましょう!」

 

予想以上に喜んで貰えて嬉しい。

でも寄付だけで充分な気がする。

 

「入信はアクアが嫌がるから寄付だけにしておかないか?」

「そ、そうですね。取り乱してすみません」

 

 

エリス教会に行き、今月のお小遣いを全て寄付しためぐみん。

俺はどうせ神器回収とかさせられるだろうと思ってめぐみんの半分位にした。

神官やプリーストが俺とめぐみんをエリス様かのように崇めていたのはここだけの話だ。

誕生日会の話をしつつ日課を済ませ、帰ろうとした矢先。

雨が降ってきた。

仕方なくめぐみんが言う洞窟に避難した。

街でデートと思ってたのに台無しだ。

それに雨に濡れた事もあり、めぐみんは衰弱している。 やはり呪われていると思う。

 

「大丈夫か?ちょっと待ってろよ。木を集めてくるから」

「あ、ありがとうございます」

 

早くそれなりの数を見つけて戻らないと、めぐみんが心配だ。

そう思ったのが悪かったのか、数秒後叫び声がした。

 

「きゃあああああああ!?」

「だ、大丈夫か!ってなんだこれ!」

 

着いてみるとめぐみんの足元を何かが這っていた。

 

「す、スライムです!魔改造スライムですよ!これやばいです!服溶かされちゃいますよ!カズマ早く助け、何じっと見ているのですか!早く助けてください!」

「すまん。なんかエロくて見惚れてた」

 

俺何言ってんだろ。

 

「あああもう!あなたって人は!デリカシーとかないのですか!」

「悪かったって、ほら引っ張るから抜け出すぞ」

 

全力で引っ張るも全く変わらない。

どんどんめぐみんの服が溶けていき、そろそろパンツが危ない。

そうなると視線がそっちに行く訳で。

 

「ちょっとカズマ!真剣に抜いてくださいよ!スライムがパンツ溶かすの待とうとか考えないで、助けてください!パンツあげますから!」

「待ってろ今すぐ助けてやるからな!」

 

ここで助けなきゃ男が廃るってもんだ。

めぐみんが蔑んだ目で見ているが気にしない。

 

 

 

あれから数分経ったが、未だにめぐみんの救出は出来ていない。

めぐみんの下の服は全部駄目になった。

そう報酬であるパンツは無くなってしまったのだ。

そして今、俺は中々めぐみんから離れないスライムではなく、めぐみんと戦っていた。

 

「なあ・・・、そろそろ、離してくれ・・・・・」

「嫌です・・・このまま・・・っ!一人だけなんて・・・・・・」

 

貧弱なステータスが憎い!

 

「カズマ・・・!カズマぁっ!あなたの事が、大好きです!愛しています!」

 

色仕掛けに転じた模様のめぐみん。

是が非でも俺を離す気はないらしい。

 

「お、俺も・・・・・・! 俺も、めぐみんが好きだ!愛してるっ!」

 

目には目を歯には歯をってな!

・・・こんな状況なら邪魔入らないって事か?

それとも昼間のあれか?

今はそんな事置いておこう。

それよりもしんどい。

ただでさえダッシュで、此処まで走って来たのだ。 もう体力が持たない。

 

「ダメだ!めぐみん、俺もう限界で、もう我慢できない・・・・・・! もう出るっ!」

「待ってくださいカズマ!お願い、お願いですカズマ!一緒に・・・!はあ・・・はあ・・・、い、いくなら、私も一緒にっ!」

 

俺の必死の抵抗は虚しく、がっちりホールドされていて動けない。

魔法使いのくせに体術も出来るってチートだろ!

 

「・・・もう限界だって!俺、もういくから! そ、外に・・・外に出させろ・・・っ!」

「待って! カズマ、このまま! このまま、中にっ!」

 

俺は・・・

俺は!

こんな所で負ける訳には・・・

 

「ふう、助かったー!いい所に洞窟があって良かった」

 

まずい。

誰か来た。

しかもめぐみんが下半身裸のこの状態で。

 

「ここの奥はどうなって・・・・・・」

「見てたんなら小芝居せずに助けてくださいよおおおおお!」

「ちょっ、カズマ何言って、と言うかクリス!ええっとこれには色々ありまして、あっカズマ!?大丈夫ですか!」

 

俺は叫び終えるとめぐみんに心配されながら気を失った。

 

 

 

目が覚めるといつもの宿屋だった。

隣にはボーイッシュな服を着ためぐみんが寝ていた。

 

「起きたようだね」

「・・・遅かったのわざとですよね」

 

見ていたのだからもっと早くに来れたはずだ。

まさかあれをイチャイチャに含んでいたとか言い出さないだろうな。

 

「ち、違うよ!そんな訳ないってば!ここに来るまでに迷っちゃったんだよ」

「・・・で計画は何処まで進んでるんですか?」

「敬語はやめてください。寝ているとは言えめぐみんさんが居るのですから」

 

俺が頷くとまたクリスは話し出した。

 

「殆ど終わってるよ。後は贈り物を何にするかだね」

「それなら準備出来てるし大丈夫だ」

 

めぐみんがどうかは知らないが、俺はもう買ってある。

 

「そう言うなら問題なさそうだね。あっ、そうだ。実は隣町の...」

「手伝いますからあれお願いしますよ」

 

俺が素直に応じるとは思っていなかったのかクリスは驚いていた。

 

「任せておいて。それじゃあお邪魔虫は去るとするよ」

 

頼もしいクリスを見送り、未だに寝ているめぐみんを寝台に移した。

明後日に迫ったエックスデーの準備の為、俺は部屋を後にした。

 

 

 

今までの誕生日会とは異なりアクアが運営側に居ない事で順調に計画が進んでいた。

当日をここまで安心して迎えたのは初めてだ。

しかしここに来て少しピンチになっている。

 

「カズマ今日何の日か知ってる?」

 

そう、本人が確認してきたのだ。

これではサプライズ計画が台無しとなる。

 

「水の日だろ?お前にぴったりだな」

 

なんならこいつが生まれた日だから日本人は無意識に今日に定めたんじゃないかと思う。

確か一番水の使用量が多い月だから、節水の為にって事で設けられた日だったしないと思うが。

 

「それもそうなんだけど、ほら他にもあるでしょ?」

 

やっぱり祝ってくれモードだな。

 

「洗濯機か?それとも島の日か?あっ、パインの日だからパイナップル食いたのか?」

「違うわよ!他にもっと身近な物あるでしょ!」

 

誕生日だから怒らせたりはしたくないが仕方ない。

 

「身近って言われてもな。・・・花火したいのか?」

「・・・」

 

無言で訴え始めるアクア。

不覚にも可愛いと思ってしまった。

あと、めぐみんからの視線が痛いです。

 

「分かったぞ!肺の日だろ!一番身近なやつだしな」

 

今日が記念日多い日で助かった。

三百六十六日全ての日を覚えておいて良かった。

 

「・・・やっぱりいいわ。私、教会に行ってくるから」

 

今までになく気落ちしたアクアは言って、屋敷から出ていった。

そして部屋には、少し暗い雰囲気が漂っていた。

 

「・・・何とか凌いだがアクアには悪い事したな」

「サプライズの予定なのだから仕方ないだろう」

 

そうは言うものの、ダクネスも辛そうにしている。

 

「嗚呼、準備始めるか」

「豪華に仕上げてさっきの事を忘れる位喜ばせましょう」

 

めぐみんの言う通り、今の俺達にはそれくらいしか出来る事はなかった。

 

 

 

お昼となりそろそろアクアが帰って来る頃だ。

しかし、宴会とかを開いていると厄介だから、迎えを送った。

今は使者として出ていったクリスが連れて来るのを待っている。

 

「ただま〜、クリス連れて帰って来たわよ」

「おかり〜、飯出来てるから早く来てくれ」

 

さて二人が入って来るのを待つだけだ。

 

「今日のお昼は何か、な?」

「「「「お誕生日おめでとう!!」」」」

 

クラッカーの破裂音に驚くアクア。

そして同じく驚く俺達。

 

「みんなありがとう!今日は最高の一日ね!信者の子達からも祝って貰えたし、みんなからも祝って貰えて嬉しいわ!」

 

既にプレゼントを持ちきれない程持ち、見慣れない装飾を施しているアクアに、ある意味失敗した事に気付く俺達だった。

クリスも申し訳なさそうに後ろからプレゼントを抱えて入って来た。

 

「・・・アクア。今日はみんなで豪華な料理を作ったから楽しんでくれ」

 

誰よりも早く復帰したダクネスがアクアに促す。

後を追うようにみんな席に着いた。

 

 

 

「それじゃあプレゼント渡しだな。では私から」

「ダクネスありがとう!これゼル帝よね?」

 

ヒヨコの着いたネックレスをゼル帝と認めたアクア。

 

「うむ。実は私が作ったのだ」

「ホント!凄く嬉しい!」

「次は私です。アクアの好きそうな物を見つけたのでどうぞ」

 

めぐみんが渡したのは宝石だった。

 

「綺麗で形も良いし私好みだわ!めぐみんもありがとう!」

 

そういやコイツ石集めの趣味があったな。

念頭にあれば石ころ探す旅に出てたのに。

 

「私はもう髪飾りを渡してるから次はカズマだよ」

「そうか?じゃあ俺からはこれだ」

 

俺が先週まで連続で徹夜して作った傑作だ。

これで対戦相手が出来ると頑張ったのだから。

 

「カズマ。ありがとう!」

 

急に抱きつかれた。

アクアに。

そうあのアクアに。

 

「私も欲しかったのよこれ!もしかして自作PC?」

「そうだが、この状況何とかしてくれないか?」

 

めぐみんが顔引き攣ってるからマジで怖い。

ダクネスもピクピク目の辺りが動いている。

クリスだけが微笑んで見ていた。

 

「あははは、つい興奮しちゃって、ごめんね」

 

ここまで喜んで貰えて嬉しい。

それと同時に気まずくもなった。

 

「みんなありがとう!お礼を込めて芸するから見ててね!」

 

アクアの芸は言い換えの効かない素晴らしさであった。

お茶をお酒に変えて、それを飲んだダクネスが酔い潰れて、寝てしまったが、まあアクアが楽しそうだしそれでいいか。

 

「あっ、カズマ。ダクネスは私が連れて行きます」

「いやいいよ。これくらい任せとけって」

「駄目です!酔っ払ったダクネスに襲われたらどうするんですか?カズマは食器を片付けておいてください」

 

めぐみんの言葉になにも返せなかった。

言われた通り、食器を戻そうとテーブルに戻るとアクアとクリスが外で何か話していたから、窓に近付き聞き耳を立てる。

 

「今日はありがとね。わざわざ来てくれて」

「アクアさんの為ですから気にする事ないですよ」

 

この二人って何だかんだで一緒にいる事多いものな。

 

「そうだ。エリス、丁度いい機会だから相談乗ってくれないかしら?」

「あのー、アクアさん?私はエリス様じゃないですよ?」

 

いつかみたく引っ掛からなかったクリス。

けど動揺はしてるな。

俺もまさかアクアが気付くとは思いもしていなかった。

 

「隠さなくていいわ。ダクネスは寝ているし、カズマとは何度も会ってるでしょ?めぐみんも紅魔族で、無宗教だから大丈夫よ」

「・・・先輩。何時から気付いていたのですか?」

「この前天界に戻った時、香水あげたでしょ?あれ日本の高級香水だから、この世界のクリスから同じ匂いがするなんておかしいじゃない」

 

・・・あいつ日本に行けるのか。

初耳だぞ。

 

「そ、そうですか」

「それに前から、何処か誰かに似ている気がしてたのよね。願い事に世界平和を願うなんて変わり者、エリスぐらいだもの」

 

天界に於いても世界平和願うのが少数派って、知りたくなかったな。

神様もやっぱり欲が強いのか。

・・・アクア見てたら納得だが。

 

「そんな事ないですよ。平和になれば、幸せな人が増えるのですから当然です」

 

エリス様マジ女神!

明日めぐみんと入信しに行こうかな。

 

「所で相談というのはなんでしょう?」

「・・・私ね。始め此処に連れてこられた時は最悪だって思ってたの」

 

こいつ!

それは俺のセリフだ!

 

「でもね。みんなと一緒に冒険したり、わいわい騒いだりするのが楽しくて、正直、天界に帰るとか忘れてた時期もあったくらいでね...」

「あれ?カズマどうかしたのですか?」

 

ダクネスを運び終えたらしいめぐみんが戻ってきた。

 

「いや何でもない。夜風に当たりたかっただけだ」

「?あの二人は何を話しているのでしょうか?全く聞き取れないです」

「俺も気になるけど全然だ。それより片付け再開するか」

「そうですね」

 

言うとめぐみんは片付けに取り掛った。

めぐみんが聞き取れなくて当然だ。

だってあの二人が話していた言語は・・・

 

「......今も凄く楽しいの。でも、これから私はどうしたらいいと思う?」

 

これ以上は聞いてはいけない気がして俺も片付けに戻った。




改めて前半カズめぐばかりな状態になってしまいすみませんでした!
気付いたらカズめぐを書いてしまう病気なんです許してください!


皆さんのおかげで何と前回の投稿で一周年でした!
皆さん今までありがとうございました!
そしてこれからもよろしくお願いします!

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
  • ヒロインズの誰か視点(討伐後)
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