「うわぁぁぁぁぁーーーーーーーー」
目が開けられないぐらいの風圧が俺の体を襲う、
しかし 、ちゃんと飛んでいるか心配になり薄眼を開ける、
「よしよし、ちゃんと飛んでいるな、あ?」
確かにちゃんと紅い建物に飛んでいるのだが、
しかしこれ、絶対この建物にふっ刺さる奴だよね、
そう、一瞬瞼を開けて確かめた視界は、確実に建物にぶつかる道を歩んでいた、しかも結構な速度で。
「あ、死んだ」
そう思った瞬間、俺はとってにしていた模擬刀を握りしめて、紅い建物の両開きの門の前に立っていた、
「へ?、あ、あれ?、なんで?どうして?」
と、俺は少し放心状態になる、
「何が起こったんだ?俺はさっきまで空を飛んでいて、それで.....」
一体ここは何処なのか?取り敢えず俺が今日一日で分かったのは、ここでは外の世界の常識が通用しない、という事だけだ。
「はぁ、取り敢えず入ろうか、」
と門の前に立つ、
模擬刀を地面に置き、門に手をそえる
「うおおぉぉぉぉぉーーーーーー」
と全力で扉を押すがビクともしない、それもそうだこのんな大きな鉄の門、人間がどう足掻いたって開くわけがない
「ダメだ、しっかし、こんな大きな門、機械も無しにどうやって開閉してるんだ?」
と疑問を覚えるが、ここでは外の世界の常識が通用しない、なんだってアリなんだろう、
周りを一周して見ようかと考えたが、こんなにでかいんだ、歩いてるうちに、くたびれてしまうだろう。
「呼び鈴やインターホンの類も無いみたいだし、」
と俺はあることに気づく、門の向こう、大きな中庭には、沢山綺麗で色鮮やかな花達が咲いていた、
「綺麗だ、ちゃんと手入れがされているんだな、」
と見惚れてしまったと、同時にやはり人がいると確信したのだった。
数時間後、
「うん!、無理!」
と、あのあと散々門に向かってアタックしていたが、やはり動かない。
塀を越えようかと思ったが、高すぎて無理だし、
「ヤバイな、日が落ち始めて来たし、腹も減った、でも明かりが点いてるんだよなぁ」
はぁ、と一呼吸置き
「これで開かなかったら、野宿だな」
と最後の力を振り絞り門を押す、
「ううぅぅぅーーしょぉぉーーーー」
アレ、なんか、カブ取り爺さん、思い出した、
と、昔読んだ絵本の事を思い出す、って今はそんな事考えてる場合じゃねーよ
「ううおおぉぉぉぉぉーーーーーー開けぇぇぇぇぇーーーーー」
渾身の叫び声を上げる、
すると、
[ガダンッ、キキィィーーーー]と金属音を上げ門が開く、
「やっ、やった開いた、やったぞぉぉおーーー」
これでようやく、人に会える、もしかしたら帰れる方法を知ってるかも知れない、良かった
「えっと、お邪魔します、」
と言い敷地内に入り紅い建物に向かう、さっきまで遠目に見ていた花の香りが、俺の花を刺激する、
「あ〜、良い香りだ」
と自然に言葉が出る。
そのまま歩き続け、玄関までやって来た、
「なんか緊張するな、」
と呟きながら3回ノックをして、
「失礼します、すいませんどなたか、居ませんか?と大声を上げる」
俺の声は大きな部屋にこだまするが、何処からも返事が返ってこない。
「あれ?、おっかしいな?、すいません誰か居ませんか?」
と再度大声を上げるが、返って来るのは、自分のこだまだけであった、
「仕方ない、」
と言って俺は部屋を手当たり次第に開けていった、
「居ない」
「ここも居ない」
「ここにも」
はぁ、もう何室見たか分からない、
「はいはい、ここにもどうせ居ないんだろ!」
と勢い良く扉を開ける、
「うお!何だここ!」
と俺の目の前に広がるのは膨大な量の本だった、
「国立の図書館みたいだ、いやそれよりも、多いかも知れん、」
とあまりにも、膨大な数の本に圧倒され、本来の目的を忘れてしまう、
「少し、読んでみるか」
と大きな本棚から一冊本を取る、
埃や虫食いの一つもない、綺麗に管理されている本、一体何人係でやってるんだ?百じゃ、全くもって足りないな、
と感心しながら、本を開く、
「何だこれ?」
そこには、こっちの世界には無かった未知の言語が書かれてあった、
「うーむ、サッパリ分からん、」
とペラペラとページをめくっていく、
「ん?」
と、あるページに興味が湧いた、
「カッケーなこの魔法陣、」
そのページには色々な魔法陣が載ってあった、
「と、これぐらいにしとこう、」
と本を元の場所に戻して、探索を続ける、
「あ、机だ」
と、本棚以外のものを見つけそこに向かう。
そこには、
ソファーや広めの机に椅子、
机の上には沢山の資料や本、紙や羽ペンがあった、
「あれ?この資料、日本語で書かれてる」
とその資料を手に取り、めくって行く、
「なるほど、分からん、ただ、これは解読した奴なのかな?日本語だし、」
ともかく、先に人を見つけなきゃ、
今夜は長くなりそうだと、思いながら俺は図書館を出た。
読んでくださりありがとうございます!
私もまだまだ未熟なところがありますので、アドバイスなどをもらえるなら有難いです