天才音楽家とガールズバンドのハチャメチャな日常   作:ポテト・ポテト・ポテト

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第2話 勧誘と遭遇 後編

僕はカフェテリアで適当に時間を潰した後、友希那の勧誘が終わった頃だろうと思って控え室に向かった。

 

控え室には友希那とさっきのバンドのギタリストの二人が話していた。

どうやら、勧誘はうまくいったようだ。

 

「友希那、ようやくメンバーが一人集まったな」

 

「ヒャッ!……って春音、驚かさないでくれるかしら?」

 

「友希那が勝手に驚いてるだけだろ」

 

僕達はいつもの調子で話している中、一人置き去りになっているギタリストが驚いた様子で口を開いた。

 

「湊さん!」

 

「「はい、湊ですけど」」

 

「そういえば二人とも湊さんでしたね。それじゃあ春音さん!どうして貴方がここに居るのですか?」

 

どうやら彼女は僕のことを知っていたようだ。

 

「友希那に連行されて……って痛いって!ちょっ友希那?足踏まないで!」

 

なぜ僕が友希那に足を踏まれるのだろうか。

というかめちゃくちゃ痛い。

昨日タンスに足ぶつけて小指の爪割れてるのにそこピンポイントで踏まれるとめちゃくちゃ痛い。

 

「大体わかりました。春音さん、貴方どうせいつものように遅くまで寝てたんじゃないですか?」

 

「いつものようにってどうして分かるんだ?」

 

「だって貴方いつも遅刻ギリギリで学校に来るじゃないですか」

 

「風紀委員か!あんたはいつも校門の前に立ってる風紀委員か!」

 

「そうですけど」

 

このギタリスト改め風紀委員、どうやら僕の予想通りうちの学校の風紀委員の鬼のなんとからしい。

 

「では私はこれで。さようなら」

 

「ええ、さようなら」

 

「じゃあね~」

 

風紀委員は控え室を出て帰っていった。

さてと、僕も帰りますか。

 

「それじゃあ僕も帰るよ」

 

すると腕を掴まれた。

なんか今日の友希那、機嫌悪くない?

 

「友希那、今日機嫌悪くない?」

 

「春音がいちいち変な事ばかりするからよ」

 

「僕なんかやったっけ?」

 

「はぁ、相変わらずね」

 

え?どうして僕呆れられてるの?

まあいいや。あとでチャットで友希那に猫の画像送れば機嫌も直るだろう。

あいにく、僕には取っておきの画像があるんだ。

これを見せれば一週間ほど、友希那に何言っても怒られないし母さんにも言いつけられないだろう。

 

「その、春音……今夜家に泊まってもいいかしら?」

 

「ダメ」

 

友希那のお願いを速攻で却下すると友希那は少し悲しそうな顔をした。

まあ冗談なので速攻取り消すが。

 

「まあ冗談だけど。別に泊まってもいいよ」

 

「ありがとう、春音。それじゃあ行きましょう」

 

「おいおい待てよ友希那」

 

僕は先に出ていった友希那を追いかけ、外に出る。

どうせ伯父さんとケンカでもしたんだろう。

あえて触れないでおこう。

 

伯父さんも友希那も不器用だからなぁ。

まったく、世話の焼ける親子だな。

 

今度伯父さんに何か買って貰おう。

貸し一つって所だ。

 

「友希那、何食べたい?」

 

「何でもいいわ」

 

「オーケー、じゃあゴーヤチャンプルーで」

 

「やめて!」

 

「分かってるって」

 

僕達は僕の家に帰ってきて夕食の準備をしている。

友希那はソファに座ってテレビを見ている。

猫の特集が放送している。

それと友希那弄るの楽しいなぁ。

反応が毎回面白い。

弄り甲斐のある反応なのでつい弄ってしまう。

 

とりあえず、冷蔵庫にあるもので適当に作っておこう。

ある程度の物なら文句は出ない筈だ。

 

「友希那、出来たぞ」

 

「春音!見てみて!にゃーんちゃんが!にゃーんちゃんが!」

 

友希那が幼児体型……じゃなく幼児退行している。

昔に戻ったみたいで何かいいな。

 

「確かに可愛いな。これは癒される」

 

「でしょう!」

 

「さてと、食べるか」

 

「そうね」

 

僕達は夕食を食べ始める。

そして夕食を食べ終え、片付けをしながら友希那と話している。

 

「友希那、風呂先に入ってていいよ」

 

「わかったわ。でも……着替えどうしようかしら」

 

「僕のジャージ適当に着とけば?いっぱいあるし」

 

「そうさせてもらうわ」

 

やっぱりジャージっていいよな。

こうして人に貸しても違和感がない。

 

僕は洗い物を終えてのんびりスマホを弄っている。

数分すると友希那がジャージ姿で出てきた。

 

「さてと、僕も風呂に入りますか」

 

男の風呂など誰も興味がない思うので割愛させて頂く。

僕もジャージ姿でリビングに戻る。

 

友希那がこちらに気がついたのか、こっちに歩いてきた。

 

「春音、さっき携帯が鳴っていたわよ」

 

「おう、サンキュー」

 

どれどれ、誰からだ?

僕はスマホを開いてメールを確認する。

うん、見なかったことにしよう。

 

千聖からのメールだったのだが、一つ問題がある。

ハート多くない?

これって友人に送るメールに必要なのか?

このハートの量は恋人にも送らないだろう。

怖くなってきたので無視しよう。

 

それと着信が一件。

事務所からだ。

 

これは掛け直そう。

僕はすぐさま事務所に電話をする。

 

「ああ、春音君かい?明日の撮影だけど向こうの人が急用で無しになるんだ。じゃあ、オフをごゆっくり」

 

「わかりました」

 

明日も休みか。

珍しいな。休日を2日丸々休めるなんて。

 

僕はモデルの仕事をしている。

それと作曲家として事務所のアイドルグループなどに曲も提供している。なのでかなり忙しい。千聖と知り合ったのも事務所でたまたま同じ仕事があったから、というわけだ。

 

今日はもう眠い。

寝るか。

 

「友希那、僕は先に寝てるから」

 

僕は一足先に寝室に向かった。

そして眠りについた。

 

翌朝。

 

僕の隣には寝ている友希那が。

 

「何で友希那がそこに!?」

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