赤色の兄貴   作:フ瑠ラン

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第2話

学校から業が帰ってきた時。業は清々しい顔をしていた。

 

 

「…友達でも出来たの?」

「……うん、まあね」

 

 

少しだけ嬉しそうな顔をして頭をかく弟を見て少しだけ安心した。

 

 

「そっか、良かったな」

 

 

兄貴の俺も少し嬉しくなった。

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

嬉しそうに顔を綻ばせるのは俺の兄貴、赤羽羯磨(かつま)。俺と同じ椚ヶ丘中学校に通っていた。確か最初から最後まで首席だったような気がする。兄貴は頭がいい。そりゃあ俺とは比べ物にならないぐらい。一応俺は兄貴のこと、この世界の中で1番尊敬してる。

 

 

「兄貴さあ、もう少し食べたら?」

 

 

兄貴の皿に盛られてるのは俺の半分より少し少ないぐらいの量のご飯とオカズ。そう、兄貴結構草食。

 

 

「業って大食いだよなぁ〜」

「兄貴が草食なだけだよ。俺だってそんなに食べないし」

 

 

「そうか?」と俺と同じ赤髪をかく兄貴。表情は何故か照れている。いやなんで?

 

 

「お、お前……遂に反抗期終わったんだなっ!!」

 

 

「お兄ちゃん嬉しい!!」なんて泣き真似をしながら言う兄貴の足蹴する。すると兄貴は「まだ終わってないのね…」と少し悲しそうな顔をした。いや、どっちだよ。

 

こういう兄貴もグレていた時期があった。まあ俺の前では普通の兄貴やってたけど。

 

 

「俺、そんなにグレてないよ。俺よりも兄貴の方がグレてたでしょ」

「昔のこと掘り起こすなあ、業は。ま、デモ昔だし? 今じゃカルマの方が強いよ」

「無理だね。俺、担任と兄貴には勝てる気がしない。身体能力から頭脳まで。ま、担任は近々殺すけど」

 

 

「警察にバレないように殺すんだぞ〜」と笑いながら言う兄貴も大概イカれてる。

ちなみに当たり前だけど兄貴にはあのタコのことは話していない。話していないのにこの返答だから本当にイカれてる。勿論声には出さない。出すと色々とめんどうだからね。

 

 

「ねえ兄貴はさ」

「ん?」

「どーしても殺したい奴がいるけど殺せない時どうする?」

「んー」

 

 

兄貴は暫く考える素振りをして言った。

 

 

「殺せるまで粘る。頭を動体視力を反射神経を、全てフル回転して相手の弱点を隙を何を使ってでも。殺すまで――離さない」

 

 

そう言って兄貴は笑う。そんな笑い顔はどこをどう見ても悪役にしか見えなくて、やっぱ俺ら兄弟だなって思い知らされた。

 

 

「何かに意気込むのは結構だけど命を粗末にするなよ」

「ん?」

「お前のめり込むと回り見えなくなるだろ。俺知ってるからな。自殺なんてしたあかつきには」

 

 

ペラペラと喋る兄貴には言えない。既にあのタコを殺すため自殺まがいなことをやったなんて。言ったら兄貴が乗り込みそうだ。





――プロフィール――

名前:赤羽羯磨(かつま)
身長:192cm
体重:62kg
年齢:20歳
誕生日:10月20日
容姿:業と同じ赤髪に琥珀色の瞳。業とは違い優しそうな風貌。身長が以外に高くそして着痩せするため皆から細すぎると心配される。
性格:この男の世界では弟が中心に回っている。親が放任主義のためほとんど業を育てたのはコイツ。基本は優しいがキレると誰一人手が付けられない。
過去:かなりグレていた。しかし弟の前ではいいお兄ちゃんを演じていた(つもり)。
血液型:AB型
趣味:弟観察
特技:嫌がらせ、人間観察
宝物:弟
好きな食べ物:時々たまに気が向いた時弟が作ってくれる料理
将来の夢:弟に似合う女性を探すこと
学業成績:中学生から大学まで主席入学式主席卒業
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