「それにしても、よくお前らあの老人から逃げられたな」
ローが疑問に思ったこと。それは、ベポ達がどうやって逃げ切ったのかということだった。
状況が悪かったにしても、彼を一撃で倒した力。あの力はかつて見た、奴の敵に対する容赦ない暴力に匹敵するとローは考えている。ベポ達もかなりの手練れだが、それでも逃げるのは困難だろう。
「ああ、それなら、助けてくれた人がいたんだ」
「上半身裸の、羽が生えた筋肉むきむきおっさんがな!」
「・・・・・・?」
聞き間違えたか?と思ったローはもう一度聞くことにした。
「悪ィ、もう一回言ってくれ」
「?いや、だから、上半身裸の、羽が生えた筋肉むきむきおっさんが助けてくれたんだよ」
どうやら聞き間違えたわけではなさそうだ。少しだけ考え込むロー。
「・・・・・・冗談か?」
「いや!冗談じゃねェよ!本当だよ!」
「そうだぜ、キャプテン!・・・・・・思い返してみると、格好良かったよなー。男だったらあの力強さに憧れるよ、うん」
どうやら冗談でもなさそうだ。普通に考え込むロー。
体に刻まれた奇抜なタトゥーに反して、彼には割と常識人的な所があった。なので、彼の中の常識が仲間たちの言葉を受けて困惑しているのだ。
(上半身裸・・・・・・そういう趣味か?羽は・・・・・・世界には巨人、魚人、ミンク、様々な種族がいる。あと、ゾオン系の悪魔の実)
問題はなぜ助けたかと、ロー。
彼は自分達を助けた者の外見については一応、納得した。だが、疑問は残っている。
「ここはその男の家か?すぐに話せるか?」
「・・・・・・なんで助けたか気になってるんだろうが、ウルージさんは良い人だと思うぜ。力が欲しくて助けたのも本当みたいだが・・・・・・詳しい話をしたいって言ってたな。今ならこの、仮の家の居間にいると思うぜ」
「おれもウルージさんは良い人だと思う。もう一方は怪しいが」
ハートの海賊団の窮地を救った男、ウルージを親しげにさん付けで呼ぶ仲間に少し顔をしかめるローだったが、それ以上に気になる発言があったので流すことにした。
「もう一方ってことは、他にも助けはあったのか」
「あった。ウルージさんが助けてくれた後、町の西の森に逃げたんだけど、あの鎧達が追いかけてきてさ・・・・・・」
「ウルージさんが殿をつとめてくれたんだ!キャプテン!・・・・・・でも、やっぱり心配だったから、途中でシャチとペンギンだけ引き返して助けに行ったんだ・・・・・・」
「ある程度は持ちこたえたんだが・・・・・・とうとう限界がきてな、ここまでか・・・・・・と思ったその時、大量の銃声が鳴ったんだ。何がなんだか分からなかったが、おれ達の前に一人の男が姿を現してこう言った――」
「おれの名前はヴィト、以後、お見知りおきを」
「・・・・・・ってさ」
「・・・・・・」
ウルージという男、ヴィトと名乗った男、恐らく自分達と同じ様に国に入って襲われた者達だろう、とローは考える。
彼等の目的は分からないが、ロー達の力を貸してほしくて助けたのは確かなようだ。
「そのウルージっていう奴はこの家にいるんだな?」
「話を聞きに行くんだな。・・・・・・肩貨すか?」
シャチのその言葉には意地悪と気遣いが混在していた。対してローはそっけなく答える。
「いらねェよ」
原作の雰囲気が感じられるか
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かなり
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普通
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微妙