三人称視点?です。
ここは冥界のレーティングゲーム会場。
そこに北欧の主神にして魔術の神として有名なオーディンが訪れていた。彼は悪魔が行う『
そんな彼であるが、現在機嫌がいいようだ。
その様子を見て、彼の会話相手をしていた堕天使総督のアザゼルはこう問い掛けた。
「おいオーディン、なんでそんなご機嫌なんだ?何かいい事でもあったのか?」
「全く、相変わらず生意気な小僧じゃのうアザゼル。まあいいわい、儂が機嫌がいい理由じゃと?そうじゃのう、最近出来た友からいつかの『お礼』が来たからの。それが嬉しくて年甲斐もなく喜んでおったのよ。」
「あんたが喜ぶっていうと魔術関連の品か?しかも相当いい品か·····。どこかの魔導書か?」
「いいや、自作の品らしい。そうじゃのう·····、当てて見せてみよ。もしも当てられたらこれを譲ってやろう。」
「!?·····いいのかよそんな事しても。送ってきた奴が怒るんじゃないか?」
「フォッフォッフォッ、心配は要らん。「もし壊れたりしたなら改良するので言ってください」と言われておるのでな。それぐらい許してくれるわい。それにお主に当てられるとは思えん。」
「·····そうかよ。だったら遠慮しねえぞ?」
「うむ、よいぞ。ヒントは出さんからの。」
(さっきオーディンは『壊れたら』と言ったな。つまり消耗品、ないし壊れる可能性があるモンだって事だよな?じゃあ魔導書なんかの本系は無しだな。·····触媒か?オーディンは魔術の神として知られているし、『最近友になった』とか言ってたから深い関係ではなさそうだ。だからこそ相手のわかりやすい趣向で物を贈るはず。
クソッ、情報が足りねぇ。まあ合ってなくてもいいからそこまでムキになる必要は無いんだがな。そうだな·····)
「·····杖かなにかか?」
「ふむ、不正解ではあるが魔術そのものでは無いと気づいたか。まあ間違っておったからこれをくれてやる事は出来んのう。」
「·····まあ悔しくはないけどよ、何なんだ、それは?」
オーディンが持っていたのは何かの金属で出来た板であった。その板には緻密な魔術式が隙間なくと言っていいほど張り巡らされ、わずかに発光していた。
「時にアザゼルよ、
「あ?ああ、錬金術の奥義だろ?確か『卑金属(鉛)を貴金属(黄金)に変換する』だったか。」
「うむ、そうじゃ。じゃが他にも意味があるのじゃ。『鉛のようにくすんだ人の魂を、黄金のごとき天使の魂へ昇華させる』術、つまり『神の力を横取りできる』という物じゃ。そして『神』とはなにかという所で神=世界という風に解釈し、世界を自在に
「はぁ?人外ならまだしも、そんなこと人間に出来るわけねぇだろ。」
「·····はぁ、これだから聖書はダメなんじゃ
まあこれがわかっておれば良い。この黄金板はこの二つ目の意味の黄金錬成を小規模に、多少劣化した精度ながら行使出来るようにする霊装じゃ。」
「·····マジで言ってんのか、オーディン?そんな代物普通に神滅具レベルのもんじゃねぇか!?」
「じゃから機嫌が良かったんじゃ。それも分からんか、阿呆。」