まだ三人称視点です。
主人公でない。
「にしても、俺が正解してたらマジでそれくれてたのか?」
「うむ、そこは約束通りにしておったよ。ただし、お主が使えるとは言っておらんがな。」
「はぁ?どういう事だよ。」
「これには所有者を限定する術式が刻んであるからの、儂以外ではほぼ使えん。使おうとするならば、術式に介入し自身を登録せねばならんのじゃ。ちなみに儂でもこの術式に介入するのには時間がかかるのぅ。」
「そんなの無理ゲーじゃねぇか!どっちにしろ使えねぇとか·····、ソレがマジで使えるなら研究したい。滅茶苦茶好奇心が疼くんだがなぁ。」
「ちなみに彼奴は基本的に聖書が嫌いじゃぞ?『キリストやモーセのような人間は好きだが人外はダメだ。彼処はギリシャレベルで人間を家畜扱いしてやがるからな』とか言っておったしの。」
「マジかよ·····。」
「まあ日頃の行いじゃな。」
そこで話は一旦途切れ、『
「さてと、相手さんはどのタイミングで動くかねっと、早速かよ!」
「まあそうじゃろうな。実戦経験がない素人が作戦を成功させようとすれば、一番精神的に余裕ができる速攻戦を仕掛けるのは予想できるじゃろう。」
「まあそうだが、バックにいるだろう旧魔王派がそれを許したってのが予想出来なかったんだよ!」
「言い訳はよい、それよりもはよう動かんかい。若手を殺られても知らんぞ?」
「チッ、分かってるよ!オーディンには彼奴らの救援を依頼したい。」
「ほう、仮にもこれから同盟を結ぼうとしている勢力の、しかも主神であり国賓であるこの儂に、聖書の問題の解決を依頼するのか?」
「っ、ああ、そうだ。」
「ならばそれ相応の対価が必要というのもわかっておるな?」
「·····ああ。何が欲しいんだ?」
「そうじゃのう·····、『悪魔の駒』の正確な資料、神器の安全な摘出方法、聖なる武器を幾つか、この3つの
「·····わかった、じゃあ頼んだぞ!?」
「分かっておるわい。」
そしてオーディンは結界の中に転移していった。