8月2日木曜日 17:00
獅童家ではユキを抜いて全員でキッチンに集合していた。
「さて、材料はこれで全部。」
「しかし、料理は苦手なのだろう?」
「大丈夫だって、な、キードライバー。」
「yes my master」
この日は午前中練習した後、ユキは大学の友達と遊びに行っている、その時間を利用して、夕飯とケーキを作る、まあケーキといってもそんな大層物ではなく、買ってきたスポンジに飾り付けするだけのケーキだが。
さて説明はこれくらいにして、優が桃を不馴れな手つきで切り始めた。
「フルーツって以外と切りづらいな。」
「まあ球体だからな。」
「って言うか、早くない?アスタロトさん。」
優が皮を剥き終えた頃にはすでにりんごを切り終えている。
「まあ剣士だからな。」
「I don't feel that way(そう言う事では無い気がします)」
「だが実際色々なものを切ってきたからな。」
「よし!こんな感じかな」
「以外と不器用だな。」
「うるさいなユーズ。」
それから、スポンジケーキの上に不格好に切られた果物を並べその上にチョコクリームを塗っていく。
「何故生クリームでは無い?」
「あいつ、チョコレート大好きだから。」
「そうか。」
「自分の主の好みくらい覚えたらどうですか?」
「私もつくづく勉強せねばならないな。」
そして、2段目を乗せチョコクリームをを側面に塗っていき、そして、天面にクリームを塗っている最中にアスタロトが優に聞いた。
「この札の字を書いて良いか?」
「それは俺にやらせてください、日頃の感謝は自分で伝えたいので。」
「そうか、なら今君が描け、無論その作業は私が代わろう。」
「お願いします。」
そして、優が砂糖でできた札に字を刻んでいく、その字は「HAPPYbirthday yuki 19th」と少し崩れた字で描いた。
それを苺と一緒におき完成させ、冷蔵庫にいれる、独り暮らし用のため、かなりギリギリだったが。
「これでケーキは完成っと、次は・・・」
「何を作るんだ?」
「グラタンですよ。」
どうやらアスタロトにとっては未知の料理の用だ。
「まあ、言う通りに手伝ってください。」
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「たっだいま~♪」
「おかえり、晩御飯出来てるぞ。」
「えっ、優君が作ったの?」
「ああ。」
そのまま二人でならんで居間にはいる、少し冷めてしまった料理がまだ良い臭いを漂わせている。
「グラタンだ~」
「頑張って作った、どう?俺からのプレゼント。」
「もう最高だよ!ありがと、優君。」
頑張って作ったかいがあった、そう思えた。
「後、ケーキもあるぞ。」
「あっそうだ、優君、これ。」
ユキが横長な箱を優に差し出した。
「これ何?」
「開けてみてよ。」
蓋を開けると、鳥を象ったペンダントが入っていた。
「昨日まで元気なかったから、これで寂しくないかな、って思って。」
「・・・ありがとう。」
「いいよ、そんなことより早く食べよっ。」
ウィンクしながら優に言った
「主、私には無いのですか?」
「今日は貰う側だもん。」
そうしてユキもまたひとつ歳を重ねた。
あとがき
お久しぶりです、深海魁兎改め高町魁兎です。
今回はユキの誕生日回を書いてみました、さてその日ですが8月2日、パンツの日とか、響ミソラ(伝わるかな?)の誕生日とか言われてるなんとも火野映司や、和泉沙霧を彷彿とする日ですね。
さて、優&ユキの同居生活もだんだん賑やかになってますが、これから新たな敵や、まさかのあの人(みんな予想ついてる)が変身しますのでお楽しみに。
それではまた番外編のあとがきでお会いしましょう。
by8月3日の30度の熱帯夜のなか執筆している高町魁兎