仮面ライダーロック   作:高町魁兎

24 / 49
前回の仮面ライダーロック
砂浜ライブに参加していた優は、その日マーメイドキーの怪物と戦い、罠にはめられる、そして、獅子座の幹部レオンズと魚座の幹部の手によってアスタロトを亡くしてしまう、その恨みに呼応し生まれたブルーフレイムフォームで難を逃れ、エリアスを撃破するが、その正体は、北下爽子だった・・・

では、今回は、優と爽子について語ろう、そうだなあれは確か今から6年前・・・


第22話 先輩との思い出

2022年 4月4日

この時は優がこれから小学6年生になる前くらい、前年に事故で両親を亡くし、この時は、姉弟4人叔母に引き取られていた、この当時の優は、友達を作るのが苦手だった、両親が目の前で亡くなったから人と関わるのが怖くなっていた。

でもその当時の優には一つだけ楽しみがあった、それは、アマチュアアーティストがプロの審査を受ける番組を観ること、その中で優の中には「自分もあれがやりたい。」と言う気持ちが芽生えていた、だがこの当時の家庭環境は叔母と、愛と、優より2個上で双子の姉、鈴と舞、そして優と言う男子少数の環境だったため、とても「習い事がしたい。」とは言えない環境だった。

「それ見るの好きだねー。」

「なに観たって俺の勝手だろ、てか今日バイトいかないんだ。」

「毎日行かないよ、過労死するから。」

「ふーん。」

そう言いながら再び画面に視線を向けると、愛が隣に座って優に聞いた。

「ホントはやりたいんでしょ、こう言うの。」

「別に・・・。」

「そうかなー、私にはそう見えるけど。」

「違うって。」

「正直になりなよ。」

愛は優の頬をつつきながら言った。

「やめてよ、姉さん。」

「でもやりたいんでしょ?」

結局優も正直に言った。

「やりたいよ、でも・・・」

「もーやりたい事くらい言いなよ、可愛くないな~。」

「男に可愛げなんか要らないだろ!。」

「あれ~優と愛ねぇで秘密の話?」

「それとも隠し事かな?」

鈴と舞もやって来て余計に話がややこしくなった。

「とりあえず私の友達から楽器の出来る子、紹介するよ。」

「はぁー。」

「優が楽器か。」

「似合わないんじゃない?」

「ちょっと、それはかわいそう、止めて。」

「「は~い」」

 

 

 

 

 

 

同年4月8日

そこは、少し古めかしい楽器店の2階練習室だった。

「君が愛の弟か~、愛とは真逆でおとなしそうな子ね、やんちゃ坊主が来るかと思った。」

「爽子、それは私が騒がしいって言いたいの?」

「まあまあそんなつもりは無いから、あっ、自己紹介がまだだったね、私は北下爽子、打楽器やってます。」

「打楽器?」

「そう、ここにあるドラムとかね。」

その部屋には黒塗りのドラムセットが組んであった、その当時の優はその威圧感に興奮していた、今から、これを習えるんだと。

「どうだい?ちょっとはやる気になったかな?」

「うん、凄くかっこいい。」

「気に入ってくれて良かった、でもあれをやるのはまだ先かな~。」

そう言いながら爽子はスネアドラムを持ってきた。

「えっ。」

「いきなりやらせないよ、ちゃんと基礎を覚えてから。」

このとき、優は少しガッカリしていた、その状態の優に爽子はスティックを差し出した。

「まずこれがないと始まらないから、君にプレゼントするよ。」

「いいの?」

「素直に受け取りな。」

これは後から知った話だが、このとき貰ったのは1100円のトレーニングスティック、初心者向けのモデルだ、まあ打楽器の知識がある人や、楽器店に足を運んだことがあるなら安いと思えるが、まあ一般的に考えたらこれでも高いだろう。

「いいかい、まず持ち方だ、人差し指と親指で握って・・・」

この頃の優は堅苦しいルールとかも苦手だった、それ故に不機嫌そうな顔で従った。

「こう?」

「もうちょっと力入れて良いよ、そう簡単に折れないから。」

「こう?」

「そうそう、じゃあ後の指を・・・そう、持ち方はOKじゃあ次は・・・」

そして、やっと打面を叩く、ここで指の使い方、4分や8分等の単純なリズム、そんな感じな事をやった、正直言って楽しく無かった。

「じゃあこれを次までに出来るようにしようか、まあ最悪スティックさえあれば雑誌でも練習出来るから。」

「雑誌?」

「騙されたと思ってやってごらん、じゃあまた来週。」

そうして優の頭を撫でてから、去っていった。

「どうだった?」

「あんまりかなー。」

「そう、まあ最初はそんなもんさ。」

「僕は最初からあれが出来ると思ってたのに。」

優は頬を膨らました。

 

 

 

 

それから、来週も再来週も教えてくれるのも、やらせるのも基礎練習だった、だが優はそれに不満を感じていた。

「はーいまたズレた、じゃ、また最初から。」

「あのー、これホントに意味あるんですか?」

爽子はを真面目な表情で見ながら言った。

「なんだって最初から出来る訳じゃないし、基礎的な個とを飛ばすとそれしか出来なくなる、そうならないためにやらせてる、不満なら辞める?」

「・・・」

優は黙ってしまった、これまでの優はA型の癖に大雑把に色々やって来たから、そんなことは気にしてなかった、だがこの日始めて「騙された気でやってみよう」そう思った。

それからと言うもの、床にタオルを敷いただけの練習台で必死に取り組んだ。

「あれー珍しくやる気だねー。」

「優ちゃんにやりたいことができたみたいだね。」

優を見守る舞と鈴の後ろに愛がやって来た。

「お前ら二人揃って弟に感激する暇があるなら、外で練習したら?アンタら二人はテニスがあるだろ。」

「分かったって、行こ鈴。」

「はーい。」

それから一ヶ月。

「よし、そろそろ良いかな。」

「じゃあ!」

「お待ちかねのドラムセットだよ。」

「やった!」

この日の優は年相応に喜び、始めて椅子に腰掛け、ペダルに両足を置いた。

「じゃあまずは基本の8ビートから・・・」

2029年8月10日

「夢か・・・先輩なんで・・・。」

朝起きた優は天井を見上げてそう言った。

「優君?なんか微妙な表情してるね。」

「そうかな、所で今何時?」

「午前7:00だよ。」

「そうか。」

「Don't worry my master」

 

真也との約束まで後3時間




次回予告
十二幹部を封印するための鍵、それを懸け3人がいや6人が真也に挑む。
次回「約束の決闘」
これが全エレメントナイツの力だ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。