仮面ライダーロック   作:高町魁兎

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前回仮面ライダーロック3つの出来事
一つ、スペインに山羊座の幹部カウルが出現。
二つ、その先でエリアスが何か企んでるようだ。
そして3つ、その先でであった男、火野映司が変身した!


第30話 相棒とメダルと魚座の野望

[タカ!トラ!バッタ!・・・タトバ!タトバ!タ!ト!バ!]

その軽快な歌と共に映司は黒と、3色の色が入った姿に変身し、カウルの突進を爪で防いだ。

「ハッハァァ、セイハー!」

「あれが、オーズ。」

「欲望の王か。」

「オイ、お前らも加勢しろ。」

感心してる二人に、対して日本から、通信が入った。

「優さん、ユキさん、作戦を伝えます。」

「「颯!?」ちゃん?」

「とりあえず、ユキさんは、ジェミニカードで分身して、優さんはトライフォームで先回りして、それからアクアの能力で防御、その後に電気系の技でスタンさせてください。」

「と言っても、電気系・・・」

「私の、私の固有能力があるから・・・大丈夫。」

「なら、さっそく行くぞ。」

そのまま作戦どうりに映司からユキに注意を逸らし、それを優が防いだ。

「reed up」

「ホントに増えた。」

「ユキ!早くしてくれ!!」

「二人が押さえてる間に。」

映司は剣にメダルを積めた。

「我乞うは雷の矢・・・貫いて、プラズマアロー!」

その矢が3方位から打ち出され、カウルの動きを止めた、そして映司が二人に叫んだ。

[トリプル!スキャニングチャージ!]

「二人とも伏せて!」

その言葉と共に反射的に屈んだ、その次の瞬間、頭上に剣先が飛び、空間が湾曲した。

「ごめん、大丈夫だった。」

「俺はなんとか・・・」

「私もです。」

(優、何なんだあのパワー)

「俺も知らない。」

「そんなことより、早く封印しないと。」

「あらあら、結局目的の品は無しね。」

「エリアス!」

「でも、計画のためにはどうしても必要なのよ、力ずくでも。」

そのまま、二体のメカノイドホールズを召喚して映司に襲いかかった。

「やっぱり狙いは、コアメダルって事ね。」

[タカ!ウナギ!チーター!]

メダルを入れ換え今度は青い腕と黄色い足に変わり、鞭でで二人同時に応戦した。

「大人しく渡せば良いのよ。」

「やだね、だってロクなことしなさそうだし。」

「この男・・・」

「キードライバー、フレイムフルドライブ。」

「all right my master」

その二体に全身に火を纏って突っ込んだ。

「映司さん、ここは退きましょう、あと色々聞きたいこともあるんで。」

「わかった。」

「フッ、ハアアアアアア・・・」

そのまま全身の炎を地面に向けて放ち、その場を脱した。

「とりあえず映司さん、聞かせてくれませんか?コアメダルの事とか色々。」

「わかった。」

焚き火を囲んで、映司が話を始めた。

「コアメダルは欲望の固まり、厳密には錬金術?で作られた生物の力を宿したメダルで、そのメダルで出来た怪物がグリード、あいつもコアメダルを狙ってるならとんでもない欲望があるんだと思う。」

そういいながら、黒いバインダーと一枚のパンツに包まれたメダルを取り出した。

「こっちの縁が銀なのが財団Xが作ったコアメダル俺はこれまでこれを回収してた、気の向くままに旅しながらね、それからこっちが・・・」

そう言いながら布を退かして赤いメダルを取り出した。

「割れてるけど、本物のコアメダル、多分狙いはこっちだ。」

「こっち?」

「アンク、俺と一緒に戦ってくれた右手だけ復活した鳥のグリード、その意識が宿ってたメダル。」

「鳥の・・・」

(どうした?優)

(いや、なんでも無い。)

(ガルムの事でも思い出したか?)

(ああ。)

「とりあえず、もう遅いし、寝ないと体が持たないから、おやすみ。」

「「はい。」」

日本 真也のラボ

「今回もか、十二幹部の正体は皆機人、しかも見覚えがある・・・何故だ・・・」

スペイン6:00 日本時間13:00

「emergency get up!」

「敵か?」

「yes」

「とにかく行こうよ優君。」

「待って、俺も行く。」

「空に一体と陸に一体。」

「空中戦は私が行くしかッ。」

空からの化球をを素早い転がりで交わした。

「set up」

「「変身!」」

「reed up」

そのままユキが空に上がり、優が地上の方と応戦するが、圧倒的に分が悪い。

「こいつら・・・まさかな。」「攻撃は通じてる、けど回復が早い、これって、「不死鳥?」」

そのまま陸にいた方も空に飛び上がり、優が集中砲火を喰らう。

「なかなかいい様ね騎士ロック。」

「エリアス!」

「今あなたに構ってる余裕はッ。」

言葉を返す間も無く攻撃が続けられ、全くと言っていいほど反撃の隙が見えない。

「二人とも!遅くなってゴメン!」

「火野映司、ちょうどいいわ、探す手間が無くなって!」

その攻撃の矛先が映司に変わった。

「「映司さん!」」

「大人しくメダルを渡せばこんなことにはならなかったのにね!」

「グァアァアァ!」

そのまま変身解除まで追い込まれた。

「さて、終わりにしましょうか。」

エリアスが優を踏みつけ、止めを刺そうとしたその時、一枚のセルメダルが飛び、ユーズと融合した。

「まさかこんな形で・・・体が手にはいるとはな・・・。」

「ゆ、ユーズ・・・」「うそでしょ・・・」

全身に鎧を纏い、剣でエリアスの攻撃を防いでいたのはユーズだった。

「やっぱりね、コアメダルとプラネットキーの性質はすごく近いから、やっぱり上手く行った。」

「映司さん、ってこれも。」

割れたコアメダルから赤いオーラが注がれ、ブランクキーが赤くなり逆に割れたメダルが一時的にもとに戻った。

「アンク・・・こんなことで死ぬなってことか、行くよ、みんな!」

「「変身!」」

「タカ!クジャク!コンドル!」[タージャードル~♪]

映司と優が赤と黒の姿に変身した。

「優、ガルーダキーを。」

「そう言えば、これがあったな。」

そうしてユーズに鍵を渡し、4人で空へ羽ばたき、不死鳥2体の攻撃を二人が防いで、ユキとユーズがその後ろから加速して攻撃した。

「「finish up」」

「「「これでフィニッシュだ!」」よ!」

[スキャニングチャージ!]

「ガッチング!」

「drop!」

「エレクトロドロップ!」

「セイハー!」

全員のドロップキックが炸裂し、地上についた瞬間に封印した。

「あとは・・・」

「残念だけどこれは貰っていくわ。」

「アッ!いつの間に・・・」

その手には橙色と灰色のメダルが握られていた。

「これで揃った、渡しの計画がこれで・・・」

そのままワームホールで逃げられてしまい、その直後ユーズがセルメダルと鍵に分離して、タカコアもふたたび割れてしまった。

「アンク、ありがとな・・・」

「映司さん、今回はありがとうございました、また旅に出るんですか。

「うん、着の身着のまま気の向くままにね、あと、セルメダルとその鍵は君にあげるよ、日本を、世界を頼んだよ、あと日本帰ったらクスクシエってお店にいってみてほしいかな。」

「わかりました、じゃあまた何処かで、うん何処かで。」

「今回優君ずっと敬語だったね。」

「いやいいだろ、さてさっさと帰ろうか、家に。」

 

第3章「星屑の箱」完 




次回&次章予告
動き出すエリアスの計画、交わる世界、暴走する乙女座・・・
星屑の箱の二層目と隠されしキードライバーの力が、物語を加速させる?
第4章「試される絆」
絶対に終わらせない、この世界も···

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