戦姫絶唱シンフォギア 守護獣の鎧   作:光機

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第8話 すれ違いまじ合う

風鳴邸。

 

レイジ「はぁ!」

 

弦十郎「ふん!」

 

レイジが弦十郎に鍛錬してもらっていた。いつもなら響もいるが、今はここにいない。

 

 

がむしゃらに古武士を放っていたレイジだが、あっさり受け流されてしまった。

 

 

 

地面に横たわるレイジ。そこに弦十郎が声をかけてきた。

 

弦十郎「随分と荒れてるな。」

 

レイジ「余計なお世話だ!」

 

弦十郎「響君のことか?」

 

レイジ「・・・・・正直わからない。前だったらこんなことに気にしなかったんだが、今のあいつらの状況を考えるともやもやするんだ。」

 

弦十郎「・・・・お前は実力的にはかなり強くなったが、真の強さにはもう少しってところだな。」

 

レイジ「真の強さ?なんだそりゃ?」

 

弦十郎「それはお前自身が見つけないとな。」

 

レイジ「映画見てもわかないのか?」

 

弦十郎「ふっ、お前も冗談が言えるようになったか。気になるならまずは会って話してみろ。」

 

レイジ「・・・・・・」

 

 

 

 

 

レイジはあれから商店街を歩いている。さらに雨も降ってきた。

 

未来「レイジ?」

 

声がしたので前を見ると未来がいた。お互い気まずそうだった。さきに声を出したのは未来だった。

 

未来「ねぇ?レイジは知ってたんだよね?ううん、むしろ関わってるんだよね?何であんなことになったの?響のことお願いって言ったのに。」

 

レイジ「・・・・・その言葉でなんとなくわかった。お前と立花は・・・・。」

 

その時路地裏で音が聞こえた。その音を聞いて二人はそちらを見た。そこに一人の少女が倒れていた。

 

未来はすぐに駆け寄った。レイジもゆっくり近づいた。

 

レイジ「! こいつ!?」

 

その顔を見てレイジはびっくりした。そこで倒れたのは今まで戦っていた雪音クリスだった。

 

 

 

 

 

雪音クリスは逃げた。信じていたはずのフィーネの真意を聞いて殺されそうになった。もう訳が分からなくなり必死になって逃れた。その際についに倒れてしまった。

 

倒れてしまったクリスが見たのは両親が生きていた頃の記憶、そして理不尽にそれを失い、大人たちに奴隷のように扱われた記憶。

 

クリス「うっ・・・・」

 

未来「あ!気が付いた?」

 

クリスが目を覚ますと未来が目の前にいた。どうやらどこかの布団で眠っていたらしい。

 

クリス「!! なんだお前!?」

 

クリスが立ち上がったが、未来が顔を赤めた。下を見ると、未来の体操着の上着だけで、下は何も履いていないことに気が付いて、すぐに布団にくるまった。

 

クリス「な、なんでだ////」

 

未来「ごめんなさい!雨で服が濡れてて、さすがに下着の替えだけは。」

 

レイジ「気が付いたのか?」

 

クリス「お前は!?」

 

レイジ「小日向未来に感謝することだな。俺はほっておこうとしたが、小日向未来が絶対助けると聞かなくてな。」

 

未来「あたりまえでしょう!まったく。あ、ここは行きつけのお店なんだけど、心よくここを貸してくれたんだ。」

 

クリス「・・・・何のつもりだ?」

 

未来「え?」

 

クリス「そこにいる奴にとって私は敵なんだぞ。そんな奴を助けて何の得があるってんだよ?」

 

レイジ「少なくとも小日向未来は俺と違い、人を助けるのに損得は考えてないみたいだがな。立花響と同じだ。」

 

未来「響と同じ?」

 

レイジ「そんな奴らと関わっていたせいか、お前を助けたことに関して悪い気はしない。」

 

レイジは一旦部屋をでた。

 

 

 

 

 

 

 

そのころ響は学校の屋上で悩んでいた。すれ違ってしまった未来のことである。

 

響「全部私が悪いんだ。」

 

炎矢「そう自分を責めるのは感心しませんね。」

 

そこに炎矢と、松葉杖をつき炎矢に支えられながら翼がやってきた。

 

翼「炎矢から聞いたけど、あなたもよく悩んでいるみたいね。」

 

響「すみません。」

 

炎矢「謝らなくていいですよ、翼も似たようなもんですから。」

 

翼「炎矢!」

 

響は自分の悩みを話した。

 

翼「なるほどね。確かに戦士ならぶつかる問題ね。」

 

響「私が隠してきたことが問題なんです。隠し事しないって約束したのに、私がそれを破ったから。」

 

炎矢「それで響さんはどうしたいんです?このままさよならしますか?」

 

響「嫌です!そんなの私は嫌です!」

 

翼「なら答えは決まってるわね。あなたがいつもやってるように信じた手で。」

 

炎矢「つかみ取っていきましょう。」

 

響「あ、あははは。」

 

翼「何故笑う?」

 

響「やっぱりお二人は仲がいいですね。」

 

翼「共に戦う仲間だから。」

 

炎矢「仲間っか。(なんだか複雑だな)_」

 

響「ありがとうございます、私ちゃんと気持ちを伝えてみます!」

 

piiii

 

響「!! はい!ノイズですね。わかりました。」

 

炎矢「行きましょう響さん。」

 

翼「私も。」

 

炎矢「けが人なんだから待機してください。」

 

翼「しかし。」

 

響「翼さん、ここは私たちに任せてください!」

 

翼「立花、任せたぞ。」

 

響「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響たちが現場に向かう少し前。

レイジはフラワーのカウンターに座っていた。そこに未来が近づいてきた。

 

レイジ「あいつは?」

 

未来「うん、今着替えてるところ。」

 

レイジ「そうか。」

 

未来「改めて聞いていいかな?」

 

レイジ「何で立花響を戦わせていたか?」

 

未来「それに関してはごめん。レイジを責めるのはお門違いだよね。聞きたいのは私の響が似てるってこと。私なんかは響とは似ても似つかないよ。」

 

レイジ「・・・・やっぱり似てるな。」

 

未来「え?」

 

レイジ「立花響もお前も、お互いを心配しあってる。今回のことも自分が悪いとお互い思ってるからすれ違ってる。」

 

未来「よく見てるんだ。」

 

レイジ「お前が言ったんだろう?立花響を見ていてくれと。」

 

未来「私との約束を守ってくれたの?」

 

レイジ「最初はそんな約束どうでもよかった。だけどお前たち二人と関わっていくにつれて俺もわからなくなった。そういう意味ではお前たち二人とも、ある意味人に影響を及ぼすみたいだな。」

 

未来「・・・・・・私は・・・・。」

 

その時アラームが鳴り響いた。その音を聞いて二人は外に出た。そのあとすぐにクリスとフラワーのおばちゃんも出てきた。外では人々が逃げ回っていた。

 

クリス「何なんだこのサイレンは?」

 

未来「知らないの?ノイズが現れたんだよ!」

 

クリス「!! 私がここにいるから。」

 

レイジ「・・・・」

 

未来「とにかく非難しないと。」

 

しかしクリスは皆が非難する反対方向に走り出した。

 

未来「え?クリス!?」

 

レイジ「あいつは俺が追う。お前は逃げろ!」

 

レイジもクリスの後を追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来たちから離れたクリスは

 

クリス「私はここだ!もう関係ない奴らに手をだすんじゃねー!」

 

そこにノイズが集まってきた。クリスはイチイバルを装備しようとしたが、疲れがここで出てしまい、声がでなかった。もちろんその隙をノイズが見逃すわけもなく。クリス目がけて突撃してきた。

しかしクリスに届くことはなかった。クリスの目の前にいたのは風鳴弦十郎だった。

足の踏み込みの力で道路を壁のように出現させてクリスを守った。そのままクリスを抱え建物の屋根の上まで飛んだ。

 

クリス「何だあんた!?」

 

弦十郎「俺はかつて君の保護を名乗り出たもんだよ。今はシンフォギアや守護獣達の指令をやってる。」

 

クリス「だったら今更私を助ける通りなんてないだろう!」

 

弦十郎「ひねくれてんなお前。子供を助けるのが大人ってもんだろう?」

 

クリス「今更そんなこと信用できるかよ!私はいいからさっさとほかの奴らを助けることだな!」

 

レイジ「随分な言い方だ。」

 

そこに黄龍を纏ったレイジが、それと同時に炎矢もやってきた。

 

クリス「追ってきやがったのか。」

 

レイジ「あいつらを知るのに、おせっかいをしてみようと思ってな。それにしてもおっさん、本当に人間かよ?」

 

弦十郎「お前も随分失礼な奴だな。」

 

炎矢「それに関しては僕たちも思ってます。」

 

クリス「どいつもこいつもボケてんじゃね!こいつらの狙いは私なんだ!こいつらのあいては私がする!その間に救助でも何でもやってろ!」

 

クリスはイチイバルを装備してノイズたちを引き離した。

 

炎矢「彼女は僕が追います!指令は非難をお願いします!」

 

レイジ「待て、俺も!」

 

炎矢「君は響君のほうに行ってくれ、どうやら彼女の友達に何かがあったらしい。」

 

レイジ「!!」

 

二人は互いの場所に飛んだ。残った弦十郎は拳を握った。

 

弦十郎「俺はまたあの子を救えないのかのか?」

 

 

 

 

 

響の方に飛んだレイジは、二人を探した。

 

レイジ「何でここまで俺は焦ってるんだ?でも不思議と嫌な気分じゃない。。 ん!」

 

レイジが見つけたのは未来がクラゲ型のノイズに襲われそうになっているところだった。

一気にそこに飛んだ。ノイズに向けて拳を放った。ふと隣を見ると響も同時に拳を放っていた。

 

レイジ「お前!?」

 

響「レイ!?」

 

二人の攻撃でノイズを撃破したが。

 

未来「きゃああ!」

 

ノイズが消滅した衝撃で未来が吹き飛んでしまった。

 

響・レイジ「未来!」

 

吹き飛んでしまった未来を二人は再び飛んで、未来をシッカリと掴み、そのまま近くの川に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後川から上がった三人。

 

響「よかった。未来が無事で。でも無茶しすぎだよ!」

 

未来「信じてたから、絶対に響が助けてくれるって。それにレイジも助けてくれたし。」

 

響「未来」

 

レイジ「どうやら仲直りできたみたいだな。」

 

響「うん!って二人ともひどい顔だよ!」

 

未来「そういう響だってひどい顔だよ。」

 

響「ええ!?本当に!?鏡とか持ってない!?」

 

未来「鏡はないけどスマホなら。」

 

響「じゃあ写真で未来とレイも一緒に!」

 

レイジ「いや、俺はいい。」

 

響・未来「いいから。」

 

レイジのそれぞれの手を引っ張り近くに寄せて、三人で写真を撮った。

 

響「ひゃあー。これは完全に呪われてるレベルだよ。」

 

未来「ふっ!なにそれ!?」

 

二人は写真をみて笑顔で笑った。レイジは声を出さなかったが、口元が少し緩んだ。

 

 

 

 

 

 

その後、弦十郎に合流した響と未来。

 

響「というわけで、またもや未来に見られてしまったんですが。」

 

未来「響は悪くないんです!私を助けるために!」

 

弦十郎「・・・まぁ、情況的には仕方あるまい。」

 

その言葉に安どする二人。

 

弦十郎「そういえばレイジはどうした?」

 

響「さっきまではいたんですけど、師匠の姿を見つけたら、姿を消しちゃって。あ!けっして師匠が悪いわけではなく!」

 

弦十郎「わかってるよ。まぁ、いまのあいつなら問題なかろう。」

 

その言葉にも二人は笑顔になった。ふと未来が。

 

未来「あの、実は友達とはぐれてしまったんです。雪音クリスっていうんですけど。」

 

炎矢「その子なら無事ですよ。」

 

クリスの名前が出てきて反応する弦十郎だが、そこに炎矢もやって答えた。

 

未来「炎矢先輩!?もしかして先輩も関係者何ですか!?」

 

炎矢「ええ、ですけどこのことは秘密で。先ほど別の避難場所に保護されたと報告がありました。」

 

未来「よかった。」

 

そう答えたあと、弦十郎に近づき小声で。

 

炎矢「すみません、ノイズと戦闘中に見失ってしまいました。」

 

弦十郎[ふむ」

 

そのクリスは今だ一人で歩いていた。

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