とある科学と仮面でヒーローアカデミア 作:タギィゴ・ルナティカ
走り出したビルは幾つかのビルと合体、変形し、超巨大なロボットとなった。某光の巨人と戦いそうなそのデカブツは街を破壊する。受験者が逃げ始める中、僕は近くのビルでリベルに戻った。
「流石に破壊させ続けるのは不味いでしょ。」
でもどう止める?下手に破壊して被害を拡大させる訳にも行かないし、倒すにしてももっと広い所に誘導...いや、こんなサイズ相手にやったことないけど、
僕は
両手を合わせ、目を閉じ、息を吐いて集中する。
落ち着いた所で目を開き、合わせていた両手をデカブツに付け、座標の計算を始める。
...行けるっ!
「届いてくれっ!
僕が張り付いていたデカブツの頭に横から衝撃が与えられたらしく、破壊され、倒れていく。
「このままじゃビルに倒れる!もう一度だ、
少し離れた所にある公園に移動させ、倒れさせる。
少し前に1度来ていて人がいないことも確認していた。
「つっかれたぁ〜」
僕は大の字になって横に倒れた。
それからは頭痛で頭がぼーっとしてしまい、あまり明確には覚えていなかった。
と言うのも、
そんなこんなで1週間程経ったある日、
「影斗ー、雄英から合格通知来てるわよー。」
そう言いながら研究室に入って来た母さんの手には未開封の手紙が握られていた。
いやいや、いくらなんでも期待し過ぎでしょ。
半ば呆れつつもその手紙を受け取り封を切ると、中から小さな機械が机に落ち、
「私が投影された!」
オールマイトがホログラムで投影される。ものすごくアップで
「「ブッハwwwオールマイトwww」」
あまりの唐突さに親子共々笑ってしまった。
映像なのでオールマイトは笑われたなどと思う素振りも無く、合格のこと、オールマイトも教師になること、激励の言葉を告げ、映像は終了した。
「良かったわね、影斗、おめでとう。」
「ありがと、母さん。」
静かに合格した事実を噛み締めながら、僕達は会話を交わす。すると、この空気を壊さんばかりにインターホンが鳴り響く。
母さんが応対に向かい、僕が手紙を片付けていると、裂が飛び込むように入ってくる。
「えーくんえーくん!わたしごうかくしたよ!ゆうえいいけるよ!」
「裂も!?僕も合格したよ!」
「やったー!じゃあまたいっしょにがっこういけるね!」
裂は飛び跳ねる様に喜んだ。
「ふたりでさいきょーのヒーローになろうね!」
その日は、うちの家族と裂の家族で、家族ぐるみで夕飯に焼肉を食べに行った。明日からまた色々頑張ろう。
それから数日経て、裂のサポートアイテムとしてガイアメモリを生み出している時意図せぬメモリが生み出された。そのイニシャルは〈R〉内包された記憶は
このメモリを見てから、ロストドライバーを作るまでにさほど時間はかからなかった。
次の日、裂のメモリの試験運用のために訓練室に来てもらった。昨日まではまたリベルとの実戦訓練のつもりだったが、
僕はロストドライバー、裂はミストドライバーを装着する。右手で顔の左下に構える裂と、右手でメモリ下側を持ち、そのまま前に出す僕。
お互いにそのままメモリを起動し、ドライバーに挿し、開くことで変身する。
「「変身!」」
〈ザ・ミスト〉
〈リベリオン〉
この瞬間、僕の意識は暗闇に沈んだ━━━━━。
気がつくと、僕は裂に抱きかかえられていた。
「...あれ...?」
「!えーくんきがついた?!よかったぁ」
そう言いながら抱き締める裂の顔は泣いていた。徐々に覚醒する意識の中、周りを見渡すと、ついさっきまで綺麗だった壁の至る所にクレーターとでも言えるようなヒビ割れが出来ていた。
「なに...これ...?」
「何をしたか、覚えて無いの?全て影斗がやったのよ」
母さんが怒った様子で立っていた。
どうやら
そのスピードとパワーを押え込む為に、裂も母さんも必死に戦ってくれたらしい。よく見ると母さんも裂もボロボロだった。
「まぁなんにせよ、無事で良かったわ。落ち着くまでゆっくりしてなさい。」
そう微笑んで母さんは部屋を出た。
僕は泣きついている裂の頭を撫でてあげるしか出来なかった。
それからこのメモリで変身しようとは思う事は無かった。
やっぱり専用ガジェットでも用意するべきか。
それからしばらくした4月の始め
「じゃあ言って来るね、母さん。」
「いってらっしゃい、気をつけてね、あんまり先生に迷惑かけちゃ駄目よ?」
「わかってるって、いってきまーす!」
僕の
雄英入学まで大分かかってしまいました。
サブタイ仮面ライダー風ちょっとやって見たかった。
これからも思いついたときだけやってみたいと思います。