練馬区某所に建つ集合住宅ムラサキノヤカタ。
ハヤテの自室に幼馴染みの
「どうしたの、アーたん?」
「ハヤテ、お昼食べに行かない?」
「いいよ。どこ行くの?」
「サイ○リヤ行こうと思ってるんだけど……」
「パスタか。いいね。じゃあみんなもさそ──」
「私はハヤテと二人で行きたいの」
「分かったよ。じゃあマリアさんに出かけること言っとかないと」
ハヤテは部屋を出ると、マリアの部屋に移動した。
コンコン──ドアをノックする。
「どうぞ」
ハヤテはドアを開けた。
「マリアさん、お昼はアーたんと食べに行くから、食事の支度お願いします」
「分かりましたわ」
メイド姿の女性が答えた。
ドアを閉めるハヤテ。
ハヤテは部屋に戻り、アテネを連れてサイ○リヤに向かった。
一方、その頃、宇宙空間では、腹部にシークレットサインが描かれた赤い巨人が地球を見ていた。
巨人の名は、ウルトラマンレオ。今は無き獅子座L77星出身のウルトラマンで、M78星雲・光の国にある宇宙警備隊の隊員である。
レオは大隊長であるウルトラの父ことウルトラマンケンの命を受け、単身地球を悪い宇宙人や怪獣から守るためにやって来たのだ。
(これが地球か……。L77星に似て美しい
と、そこへやってくる正体不明の宇宙船。
レオは宇宙船を警戒した。
(あれは……?)
宇宙船は地球に進入し、地上で手を振っている女性─ニケの女神─、元いアルファー星人の下に着陸をしようとするのだが、どこからともなく現れたノースサタン星人が、宇宙船を含み針で破壊してしまった。
「の、ノースサタン!?」
アルファー星人はその場から逃げ出した。
銀杏商店街の一角に建つファミリーレストラン・サイ○リヤ。ハヤテとアテネはそこでお昼を食べていた。
何だか外が騒がしい。
二人が窓の外へ目をやると、ノースサタンがアルファー星人を追いかけていた。
「怪獣!?」
「ニケの女神!」
「ハヤテ、知ってるんですの?」
「うん。僕、助けに行ってくる! アーたんは安全なところへ逃げて!」
ハヤテは店から飛び出した。
「ニケの女神!」
ハヤテの声に気付いたアルファー星人が立ち止まって振り返る。
「貴方は、綾崎さん!」
「久しぶりですね。って、挨拶してる暇は無かった!」
ハヤテはアルファー星人に駆け寄る。
「失礼しますよ」
ハヤテはアルファー星人をお姫様抱っこして走り出した。
ノースサタンが含み針を放ってくる。
「うわ!?」
間一髪、避けるハヤテ。
(このままでは埒があかない!)
ハヤテはアルファー星人を下ろした。
(ちょっと危険すぎるけど、やるっきゃない!)
ハヤテが振り返った刹那、胸部にノースサタンの含み針が突き刺さった。
「ぐはっ!」
吐血して倒れるハヤテ。
「綾崎さん!」
そこへ追い打ちをかけるように含み針がアルファー星人に向かって飛んでくる。
もうダメだ、そう思った刹那、レオが現れて彼女を庇うように含み針を背中で受け止めた。
「ぐっ!」
レオは怯んだ。
「早く逃げるんだ」
「で、でも綾崎さんが!」
「彼なら大丈夫。私が何とかする」
アルファー星人は逃げて行った。
レオは立ち上がり、ノースサタンの方を向く。
「だあ!」
レオは空高く飛び上がり、レオキックをノースサタンにお見舞いした。
爆裂霧散するノースサタン。
レオはハヤテの方を見る。
ハヤテの下にはアテネがいた。
アテネは動かないハヤテを見つめながら泣いていた。
ハヤテが含み針を抜くと、傷が見る見る塞がり始めた。
「ハヤテ……?」
「僕なら大丈夫だよ、アーたん」
「ハヤテ──ッ!」
ハヤテを抱きしめるアテネ。
「ぐお! 苦しい!」
「あ、ごめん」
アテネはハヤテを放した。
「帰ろう、アーたん」
ハヤテは立ち上がった。
彼の左手薬指にレオリングが出現した。