あらすじをよく読んでから本編を閲覧してください。
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『いい加減、この状況もどうかと思うぜ』
ロシア、北欧、中国、三つの異聞帯がカルデアに撃破され、ベリルは危機感を募らせていた。
『結局暗殺も失敗しているしよ……何とかしないとな』
『うん、僕もそう思うよ』
珍しく笑みを浮かべていないリュウトも、彼の言葉に賛同している。
「私の事は非難しないでくださいまし。計画は完璧でしたので」
『どこが完璧なんだよ』
殺気の籠った声に、コヤンスカヤは全身の毛を逆立てた。
『毒なんて回りくどい方法使わず、気配を消して首を斬った方が確実だったんじゃないか?』
『! おいおい、穏健派代表のリュウトがそれを言うか?』
『うるさいな……僕はみんなが思っている以上に怒っているんだよ――だってカルデアのマスターは……ゴフッ』
全部言い切る前にせき込む。彼の口の端からは僅かに血がこびりついていた。
「無理をしているみたいだな……」
『そういう君は随分と余裕みたいだね、キリシュタリア』
指摘され、僅かに表情が揺らぐ。
「それは誤解だ。私もこの事態に少しは動揺しているよ」
『……嘘つけ。君は慢心しているだけじゃないのか?』
棘のある言い方だった。
『君は“異星の神”直々にスカウトされたんだから、当然だよね。勝てる前提で異聞帯もらっているから、どんな脅威が来ても返り討ちができる――サーヴァントだって相当強いんだろ?』
「何が言いたい」
『僕らを生き返らせたのはなんでだよ、ってこと』
その言葉に、全員が反応した。
『僕は全部見ていたぞ――恩を売れば僕たちが君の手下になるとでも思ったのか? それとも単に見殺しにするのが怖かったのか? 答えろよ偽善者!』
『やめなさいリュウト!』
見かねたペペロンチーノが咎めた。
完全に錯乱とも見える物言いだったからだ。
『一体どうしちゃったのよ? らしくなじゃない』
『……僕はいつも通りさ。ただ――取り乱しているだけだよ』
神妙な面持ちで、ベリルはこう告げる。
『言いたいことは分かるがな。明らかにこりゃ出来レースだ。今回の一件で俺も確信を得たよ――俺のとこはそろそろ限界だ』
『的を射ているな』
崩壊寸前の異聞帯を担当している二人は、ともに何かを感じ取っているようでもあった。
『だってさ。みんなも薄々感じ取っていたのさ――でも、君の天下は今日までだ』
リュウトは大胆にもこんな宣言を行った。
『カルデアの連中を始末し、パワーバランスをひっくり返す』
だがそこで体調が限界を迎えたのか、通信が途切れてしまった。
『……危ないクスリでもやってんのかね、あいつは。兄貴分としちゃ心配になるが』
『あら、弟分の間違いじゃなくて?』
『茶化すなよ……ま、前例もあるし期待せずに待ちますか』
ベリル、ペペロンチーノも通信を切断した。
「偽善者、か。返す言葉もない」
『認めるのか?』
「それが分かっているのなら、私も苦労はしていない」
そう帰したキリシュタリアの表情は、どこか浮かない様子だった。
…………
……
――――カルデアベース
「……ったく、虞美人さん人使い荒いなぁ」
つい最近召喚された虞美人にパシられ、藤丸 立香は通路を小走りに駆けていた。少しずつ常駐するサーヴァントも増えてきており、元のカルデアに近づいてきていた。
そのおかげか、彼の心も少し穏やかになってきていた。
「さてと、焼きそばパン買えたし」
なぜか毎回同じものを要求されるのが謎ではあったが、何も言うまい。
「――ッ!?」
不意に、通路内に人が出現した。
それはクリプターの一人、園咲 リュウトだった。
「ああ、運がいいな」
\OLD/
彼はメモリをベルトのコネクターに挿入し、その体を異形へと変化させる。
「手っ取り早く終わらせられる」
「なんでここに……!?」
藤丸はサーヴァントを呼んで召喚しようとするも、足元が何かに浸食されていることに気付く。
「座標を検索しただけだよ。後は僕の能力で到達できる」
「ぐ……っ!?」
警報が鳴り響く。
だがもはや時すでに遅し。
異形の背中に短剣が突き刺さる。
「……ああ、久しぶりだね」
パシリの途中だったことが幸いし、虞美人がすぐに救援に駆け付けた。
「ヒナコさん……ちょっとそれは破廉恥すぎません?」
「うっさいわね。私がどんな格好していようが勝手じゃない」
「ああ、確かにそうだね」
謎の物質は藤丸の足下から彼女の方へと移動する。
「ッなによこれ……!?」
動きにくそうにしているも、狙っていた効果は表れていないようだった。
「そうか、不老だから意味ないのか」
「なにをごちゃごちゃと!」
血を纏った攻撃が異形を襲う。
謎の攻撃を諦めたのか、そのまま距離を取って元の姿に戻る。
「どうやって来たかは知らないけど、観念することね。直に援軍がやってくるわ」
「ああ、多分無理だとおも――ゴフッ」
リュウトは血反吐を吐き出し、口元を拭う。
「……! どうしたのよ、それ」
「優しいですね。心配してくれるんですか?」
「ッ! そんなわけないでしょう!?」
逆上した虞美人の攻撃は、当たらなかった。
正確には当たるはずだったがすり抜けたのだ。
「これがここに侵入したカラクリ、僕は“ハイドープ”だから」
満身創痍な様子の彼は、ゆっくりと後退し――壁の奥へと消えていった。
(やけに素直ね……どういう事かしら?)
不思議に思いつつ、蹲ったままの藤丸の下へ歩み寄る。
(あれ……こいつの髪、こんなに白かった……?)
「いつまで寝てんのよ。いい加減起きな――ッ!」
彼女の気のせいなどではなかった。
藤丸の髪は見事に白髪となっていた。それだけでなく、彼の肉体は無残なまでに加齢し、皺だらけに。カルデアの制服がだぶついてしまっているほどに体が細くなってしまっていた。
それに加え顔つきも完全に老人のそれであり、藤丸 立香(80)といっても過言ではない。
「嘘……老けてる?」
「ぉぉ虞さん……なぜか体の節々が痛むんじゃが」
老人となったことだけでなく、異変は他にも起きていた。
「どうして誰も来ないのよ……!?」
カルデアベースに常駐しているはずのサーヴァント達が、警報が鳴っているにもかかわらずマスターのピンチに駆け付けないのだ。
いつまでも、警報だけが空しく鳴り響いていた。
それにしても設定複雑すぎるし鯖多すぎて訳わかめ……せや、鯖が出れなくなる設定創ったろ!
そんな理由でぐだ男はおじいちゃんになりました。
続きは欲しい?
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