蒼い目の侍がサモンナイトの世界に行ったら お試し版 作:ホタル火
連載予定はないです!
ついでにこの作品をネタに書いてもいいです、
按針、
按針、
「按針よ、」
誰だ?
俺を呼ぶのは?
「目を覚ますのじゃ、按針よ、」
この声は猫又か?
猫又「起きたか、按針よ、」
どういう事だ?
俺は老衰で死んだはずだ、
誰にも会わずに、
1人で死んだはずだ、
猫又「少し違うのう、我らと共にこの世を去ったはずじゃ、」
そうだな、
「ウィリアム、」
シアーシャ、
お前も来たのか、
お前を追ってジパングに行ったのに今度は俺を追ってこんな何も無い所に来たのか、
みんなもだ、
ここはどこだ、
猫又「分からんよ、気がついたらここにおったのう、」
そうか、
地獄では無いようだな、
だが天国でも無い、
その時、
「助けて・・・」
女の声?
猫又「幻聴では無いようじゃのう、」
「誰か、助けて・・・」
助けを求めている、
「このままだと・・・
壊れてしまう・・・
何もかも・・・
消えてしまう・・・」
壊れる、
消える、
俺は思い出したのはジパングに行った時のあの光景、
人々の命が消えて魑魅魍魎の蔓延る戦場(いくさば)、
ケリーによって人生を狂わされた人々、
「運命を止めて・・・
この世界を助けて!!」
その言葉と共に目の前が光り輝いた、
猫又「どうやら呼び出されておるようじゃのう、行くのか?ウィリアムよ?」
他に選択肢は無いんだろう?
猫又「そうじゃな、それなら我らもそなたについて行こう、1人じゃ心細いじゃろうからのう、」
余計なお節介を、
猫又やほかの守護霊が俺の中に吸い込まれていく、
そしてシアーシャが俺の頬を撫でてから俺の体に吸い込まれる、
光が俺を包む、
老体の俺がどこまでできるか知らないがやるしか無い、
覚悟を決めるか、
目を瞑り光に身を委ねた、
雷が落ちたような音と共に俺は背中に硬い感触があることに気づく、
目を開けると青空が広がっていた、
どうやら生き返ったようだ、
猫又「按針よ、目が覚めたようじゃな、」
ウィリアム「猫又、ここはどこだ?」
猫又「儂には分からんよ、強いて言うなら日本では無いかのう、」
ジパングでは無いか、
また珍妙な所に来たもんだ、
猫又「辺りを軽く見て回ったのじゃが大きな穴の中のようじゃ、それで周りには外套(ガイトウ)を纏った男が数名死んでおる、」
ウィリアム「アムリタの実験で妖怪に殺されたか?」
猫又「分からんのう、とりあえず人里に向かわぬか?ここにいても腹が減るだけじゃよ、それにお主も生き返っておるのじゃ、久しぶりに大地に足を踏みしめて歩いてみたほうがいいのじゃ無いかのう、」
余計なお世話だ、
俺は大きな穴から出る、
猫又の言う通りしたいが転がっている、
武器はあるか?
所持品を確認すると死ぬ前に持っていた武器や防具、
道具などある、
手裏剣や札まで、
猫又「気前がいいようじゃな、ここに呼び出した人は、」
そうだとありがたいがな、
俺は三日月宗近を帯刀し山賊の軽鎧を身につける、
猫又「人里はあっちのようじゃ、では参ろうかのう、」
猫又の案内で俺は歩き出す、
高い壁に覆われた街は酷い匂いだった、
火薬の匂いのほかに油に近い匂い、
ロンドンでもこんなにキツイ匂いは無かった、
正門には門番がいる、
できれば人に会わずに入りたい、
街の周りを歩くと壁が壊れているところがあった、
そこから入ると目に映ったのはボロボロの家屋だった、
戦でもあったのか、
しばらく歩いていると視線を感じた、
それも複数、
猫又「按針よ、築いておるかの?」
ウィリアム「あぁ、忍者にしては雑な監視だ、おそらくスリや物取りだろうな、」
猫又「どうやら感は鈍っておらぬようじゃな、」
俺はため息を吐いた、
できれば荒事はしたく無いのだが、
ウィリアム「そこにいるのは誰だ、」
ここで声をかけないと背後から切られる可能性がある、
俺の声に1人の青年が出て来た、
「へえ、いい感してるじゃねえか、あんた?」
続いて出て来たのは巨漢の男、
そして周りには複数の男、
囲めば有利だと思っているのか?
「ついでに儂らの目的もわかってくれると、手間が省けていいんだがなあ、」
ウィリアム「物取りか?」
「なら話が早い、有り金全部俺たちに渡すんだ、そうすりゃあ命だけは助けてやる、それにあんたも盗賊だろうしどっかの貴族から金を盗んだだろう?」
この格好のせいか、
後で着替えるか、
ウィリアム「お前らにやる金なんてない、とっとと失せろ、」
「どうやら俺たちを舐めているようだな、この人数を見てその強がりを言えるのは褒めてやろう、」
ウィリアム「いつまで御託を並べている、さっさとどけ、俺はお前達と盗賊ごっこをしている時間はないんだ、」
「ガゼル、どうやらワシら舐められているようだぞ、」
「らしいな、おい、お前ら、この舐めた口を聞いた男と遊んでやれ、」
やれやれ、
俺は三日月宗近を抜いた、
数は2人か、
あの2人は高みの見物のようだな、
俺は男の1人に近づいて斬る、
男はナイフで応戦するが俺は流影斬を行い前、側面、背後と斬りつける、
傷は浅く最後は峰打ちで沈めた、
ここで流血沙汰はまずい気がする、
もう1人の男がこっちに来た、
水影で攻撃を受け流して背後に周り首筋を鍔で殴り気絶させる、
「おいおいだらしねえなあ、仕方ない、」
青年が懐からナイフを取り出した、
やる気か?
「おいおい、ガゼル、殺すのはマズイぞ、」
「そこまではしねえよ・・・半殺しくらいまで負けておいてやる、」
俺は青年に向かって刀を構える、
「さあ、行くぞ!」
仕方ない、
さっさと終わらせるか、
ウィリアム「禍斗!」
俺は禍斗を招来させて刀に憑依させた、
力を借りるぞ、
俺は刀を一振りした、
禍斗は青年に向かって突進する、
「なんだ!?あの犬は!?」
驚いている暇はないぞ、
禍斗は青年の腹部に頭突きを食らわして後方に吹き飛ばす、
「ガバァ!?」
家屋の壁にぶつかり倒れる青年、
「ガゼル!」
巨漢の男が斧を持ってやってきた、
坂田金時を思い出すが奴より弱い、
俺は斧を弾いて剣気で巨漢の男を吹き飛ばす、
「グハァ!?」
俺は青年に歩み寄って刀を向ける、
俺の横には禍斗が青年を睨んでいる、
「貴様・・・召喚士だったのか・・・」
ショウカンシ?
何を言っている?
陰陽師ならともかくショウカンシは知らない、
そんな事はどうでもいい、
こいつをどうする、
殺すか?
今まで多くの人を殺してきて今更躊躇はしないが、
禍斗は殺る気だがな、
その時、
「そこまでだ!」
別の方から声が聞こえた、
声の方向に視線を向けると重そうな鎧を着た男がいた、
「レイド・・・」
「私の身内が済まないことをした、だから剣を降ろしてくれないか?」
ウィリアム「降ろした瞬間お前が切ってくる可能性もある、」
少なくともこの2人よりは実力が上だ、
「そんな事はしない、約束しよう、」
そう言って地面に大剣を置いた、
俺はそれを見届けてから刀を鞘に戻した、
「ガゼル、相手を間違えたようだな、彼の実力なら今頃君らは死んでいた、」
「レイド、だけどどう見ても盗賊のような格好しているだろうが、」
「君は盗賊が街中まで盗賊のような格好をしていると思うか?そんな目立つ盗賊はただの馬鹿だ、」
馬鹿とは俺の事か?
ウィリアム「ずっと見ていたやつの言う事じゃないな、」
「気がついていたのか、私より格が上のようだね、それに手加減が上手だ、エドスが無傷で気絶しているよ、」
剣気を飛ばしただけだからな、
「君はこの辺りでは見かけないけどどこから来たのだい?」
ウィリアム「残念ながら分からない、気がついたらこの街からかなり離れた荒野の大きな穴の中にいた、周りには人の死体があったため何か儀式みたいな事をしていると思った、」
「儀式?召喚術かもしれない、どうやら込み入った事情があるようだね、私達の寝ぐらに来ないか?君の知りたい事も知れると思うよ、」
どうする、
こっちとしては有難い、
だが上手くいきすぎている、
猫又「按針よ、彼奴らの誘いに乗ってはどうじゃ?」
「猫が浮いている、それに話している、」
見えているのか?
ウィリアム「何故だ?」
猫又「少なくとも鎧の男からは悪意が無いからのう、それにもし斬りかかって来ても按針、お主なら赤子の手も捻るくらい簡単じゃろう、」
そうか、
ウィリアム「わかった、あんたの誘いに乗ろう、」
「そう言ってくれると助かる、付いて来てくれ、」
俺は鎧の男について行った、
あの2人はあのままでいいのか?
また厄介ごとか、
ジパングだけで十分だ、
俺はそう思いながら歩いた、
こんな感じかな?
ウィリアムさん強すぎ、