Fate/Masquerade 「偽聖杯戦争」で仮面ライダーとプリキュアが無双する 魔獣戦線特別編 作:水無月冬弥
あるいは魔人同士の邂逅
戦え
己の全てをかけて
何度倒れても、何度敗北しても
己が望むものを手にしたいのなら
戦え
我はお前の足掻きを愉しもう
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狂っていく。
狂っている。
狂ってしまった。
虚構と虚像の入り混じった偽りだが完成された円環が狂い、乱された。
円は線となり、求めぬものは得られない
「アアアアア!」
男は叫んだ。
狂ったように叫んだ。
断たれた、断たれたのだ。
ありとあらゆるものをかけて!
己の命までも駆けて!
何度も何度も諦め、追い求めていたものが、今!
明確に崩れ去ったのだ。
「どうすればいい。この時空の歪みを正すにはどうすればいい」
「戦うしかないだろうね」
いつの間にか男の前には、美貌の青年が立っていた。
「誰だ、貴様は?」
男の問いに青年は笑みを浮かべた。
まるで聖人を堕落させる悪魔のような笑みを
「君を助けるものだよ」
「本当か? もしも偽りであれば」
男は魔力を解き放った。
歪んでしまい、彼の望みを果たせなくなったとしても、その力はこの世界でも絶対的な”力”であった。
その力が、この歪んだ世界に満ちていき……
「お前を絶対に消滅させる」
自分を取り囲むそれらをみても青年はただ苦笑するだけであった。
「偽りじゃないよ、君と同様に私にも願いがある。すべてを犠牲にしてもいいくらいのね」
「そのために、君も利用するが、その対価はきちんと払う準備はある」
男は青年を見た。
その笑顔の奥に込められた感情に男は気づいた。
自分と同じような”狂気”レベルにまで高められた誓いの意志を。
「わかった。どうすれば元のセカイに戻れる?」
「先ほどいったとおり、戦って倒すしかない。この歪みを創った元凶である……」
青年は言葉を続けた。
「666の魔獣が一体、DB-489決闘皇を」
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魔獣、それは世界を滅ぼすと伝承に残りし666体の異形の存在。
西暦1998年、千年の封印を破り、日本に甦った彼らの異能「邪力」は、日本中に張り巡らされた対魔獣結界「大結界」により、その大半を封印されてもなお最恐の存在であり、並みの退魔士、術者ではたちうちできなかった。
魔獣に戦い、勝利できるのは世界最強クラスの能力者のみ。
そのため、戦力集中と犬死にを防ぐためひとつの組織が創設される。
その名を魔獣討伐援助機関「円卓の騎士」
魔獣と戦うために登録される能力者「円卓の騎士」になるための条件は2つ
1つは、魔獣と戦う意思を持つこと
そして、もう1つは、世界最強クラスの能力者であることであった。
かくして現代日本を舞台に世界最強の能力者「円卓の騎士」と世界最恐の存在「魔獣」とのバトルを繰り広げられることとなった。