アリスと不思議な世界達   作:ヴィヴィオ

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次の次でポケモン世界に戻ると思います。ダイス次第ではその前に戦闘が入るかもですが。明日の更新は微妙です。


東方世界のアリス(マリス)

 

 

 

 東方世界に居られるのも残り二日。昨日は魔理沙お母さんから、地獄の特訓を施された。ジェットコースターなんて目じゃない立体機動に、急加速、急停止など戦闘機以上の馬鹿みたいなGを体験させられた。本当は風も含めて全部反射できるみたいだが、それをすると魔力の消費量が高くなりすぎるので現実じゃないとのこと。時代は低コストのエコなのだ。

 昨日はこんな感じだったので、本日はアリスお母さんとの訓練だ。そんな訳でいい匂いのするお母さん達の部屋で作業する。そう、お母さん達。部屋には前と違って二人の匂いがしていた。特にベッド。どうやら、一緒に眠っているみたいで百合の花が咲いていたのかもしれない。私は男なので、女の子が好きだ。女の子同士の絡みも好きだ。よし、まだ正常だな。正常と言い切るには微妙かもしれないが気にしない。

 

「雑念が多いわよ」

「痛っ!」

 

 アリスお母さんの上海で殴られた。

 

「ほら、時間が無いのだから集中しなさい。いい? 人形達はしっかりとメンテナンスしないといけないの。貴女みたいに高速再生するわけじゃないんだから、治療してあげないと駄目なの。わかるでしょう?」

「はい」

「なら最低限のメンテナンスの仕方は覚えなさい。整備マニュアルは作って置いてあげたけど、今は実機で私が直接教えてあげないと駄目な部分もあるから……」

 

 実験機みたいな感じだから、しかたないだろう。特に賢者の石を搭載するなんてぶっ飛んだ製法なのだ。メンテナンスに失敗して賢者の石が暴走すると大変なことになる。

 

「ほら、そこ違う。入れた数値が違うから術式が変わって誤作動を起こしているわ」

「ここ?」

「ここの部分よ」

 

 椅子に座っている私の後ろから抱きしめるような感じで、私の手を取って教えてくれる。手取り足取り教えてくれるのでわかりやすい。難点は、恥ずかしいのといい匂いがしてドキドキすることぐらい。

 

「ねえねえ、なんかすっごくやばい機能があるんだけど……」

 

 上海と蓬莱に搭載された術式をアリスとして埋め込まれていた知識で読み解いて確認すると、ちょっとシャレにならない機能があった。

 

「解放しちゃ駄目よ。それは自爆だから、本当に死ぬような状況以外は駄目。今のマリスじゃまず制御できないから」

「この狂気に満ちた破壊の力は絶対に無理だよぉ……」

「泣き言は認めません。何れは制御してもらうわ。使いこなせれば上海達の戦闘力は格段に上昇するのよ。もっとも、術者も狂気に陥る危険があるのだけれど」

「ドールになんて危険物を……」

「賢者の石の出所が出所だからよ」

 

 この賢者の石の出所はやっぱり、あの可愛らしい吸血鬼の妹様のようだ。確か、翼にある賢者の石で狂気を制御しているんだっけ?

 いや、あれは二次設定か。羽についてるくらいだから、生み出されているのかな? まあ、どっちでもいいや。

 

「とりあえず、使わないでいよう。うん」

「そうね。下手に弄らない限りは大丈夫よ」

「そうします」

 

 蓬莱と上海のメンテナンスで危険な場所とかを教えてもらったら、Grimoire of Alice(アリスの魔導書)にしっかりと書き記していく。

 続いてメンテナンスの授業が終われば人形制作の授業になる。まずは設計図の読み方から書き方を習う。時間が無いので、アリスお母さんが用意した物を丸写しで、終わらせる。

 それで次はパーツの作成だけど、ここからは地獄だった。もしも、上海と蓬莱のパーツが壊れたら私が自分で作らないといけない。なので使えるレベルの制作技術が求められる。そう、()()()()()()()()()()()()

 

「はい、駄目。0.5ミリ厚いわ。許されるのは0.01以内よ。希望を言うなら0.001以内がベストだけど」

「うぅ……難しい……」

 

 1ミリぐらいまでならいけるんだが、それ以降となると慣れとか感覚のレベルになってくる。アリスのスペックじゃなかったら絶対に無理だ。道具もマジックアイテムだし、魔法で削る値や時間を設定できたりもする。でも、流石に0.01ミリレベルになると感覚だ。

 

「流石に簡単じゃないか。私の小さい頃の身体なら仕方ないのかもしれないわね。まだ制作して少しした時ぐらいの時だし……」

「だ、大丈夫。私の先にお母さんがいる訳だし、研鑽すれば大丈夫だってことです」

「それもそうね。でも、私の為にもマリスには早急に私が及第点を与えるぐらいの制作技術は身に着けてもらうわ。そうじゃないと、()()()()()()()()()()()()()まともな人形を作れないでしょう。伝承の物語にそって力を付与された人形。とっても楽しみにしているのよ?」

「が、がんばります、はい」

「期待しているわ。それじゃあ、頑張って頂戴ね」

「任せてください」

 

 よ~し、頑張って行こう。アリスお母さんと一緒に()()()()()()()()()()をするためだ!

 

 

 

 夜になるまで必死に頑張った。けれど流石にそう簡単に技術は追いつかない。なので、ご飯を食べた後も自分の部屋で自主練習を繰り返した。それでも経験値が、熟練度が足りない。

 これは徹夜するしかない。でもできない。この東方世界に居る時に授業を受けて技術を磨きたい。だけど、寝ないと集中力は落ちるし覚えられない。それに次の日にはあの白い部屋に戻される。そうなると何時襲われるかわからない。そんなところで寝不足だと死ぬ確率が跳ね上がる。

 

「よし、寝よう。マザー、上海、蓬莱、おいで」

 

 蓬莱と上海、マザーを呼び寄せて一緒にベッドに入る。正直、一人で眠るのは怖いので一緒に寝るのだ。マザーと上海、蓬莱のベッドは籠に布を敷き詰めてある。そこにマザーが寝て、その上に上海と蓬莱が横たわる。マザーの身体ベッドになるのだ。

 他のメタモン達はベッドの上や床、机の上とかで好き勝手に寝ている。中には飾られている人形に変身して眠っている子達もいるので、この部屋は安全だと思わる。警備にノーマルの上海と蓬莱もいるし。たまにクスクスと笑っているのが怖いけど。

 

「おっ、おやすみ」

「シャンハーイ」

「ホラーイ」

「メタァ」

 

 眠ると怖い夢の世界へ連れて行かれる。そこは例のあの部屋。そこで私は星の精に血を吸われて殺された。クスクスと笑う星の精達。ここで私は死に、ミイラにされていく。そこで私の人生は終わった。そのはずだった。でも、勝手に着ていた黄衣の外套が浮き上がる。その中身は何も無いにもかかわらず、風が吹いてミイラとなった私の身体が吸い込まれていく。そして、黄衣の外套が床に落ちるとこちらを見詰めてくる。その顔は真っ黒く、真っ赤な瞳をしていた……明らかに人間じゃない。その顔は――

 

 

 

 わ た し の す が た を し て い た 

 

 

 

「っ!?」

 

 飛び起きると、身体がガタガタ震えてくる。すぐに上海と蓬莱、マザー達が寝ている籠を抱きしめる。なにあれなにあれ、ナニアレッ! も、もしかして、私って、いっ、一度死んでる? そっ、そんなわけなっ、ないしっ! こっ、こうして生きて、いるん、だからぁっ! ちゃっ、ちゃんと胸を触ってみたらしっ、心臓だって動いてるし、生きてるっ! うん、きっと気のせい。気のせいだ。気のせいのはずだ。

 

「ホラーイ?」

「メタァ?」

「だ、大丈夫……」

「シャンハーイ」

 

 心配そうにしてくれる三体に私はほっとする。やっぱり私は生きてる。間違いない。うん、大丈夫大丈夫。ボクには蓬莱達がいるからね。彼女達が私を慰めてなでなでしてくれている。

 

「ふぅ……ふぅ……よし、元気百倍っ! 頑張ろうっ!」

 

 時計を見てみると、まだまだ夜中だ。寝よう。そう思って布団を被ったけれど全然眠くない。むしろ、寝汗とかで気持ち悪い。

 

「駄目だ。全然寝れる気がしない……」

「めたぁ?」

「マザー達は寝ていていいよ。私、ちょっとシャワーを浴びてくるから」

「めっ」

 

 布団を捲り上げて、ベッドから出る。汗が気持ち悪いので、着替えを用意してシャワーを浴びに部屋から出る。でも、周りはとても暗くて怖くなってきた。この暗闇の中が、黄衣の外套の中にあった真っ黒な顔に思えてくる。

 

「駄目だ、これ無理っ!」

 

 部屋の中を見ると蓬莱と上海がこちらをじーと見詰めていた。それもすぐ近くで。だから二人にお願いする。

 

「一緒に来てくれる?」

「シャンハーイ」「ホラーイ」

 

 頷いてくれた二体を連れて脱衣所に入る。そこで替えの服を置いて着ている服を脱いでいく。脱いだ服は洗濯担当の蓬莱ちゃんに渡す。脱衣所の鏡に映る自分の裸に顔が赤くなり、すぐに逸らす。

 そんな風にしていると、目の前に蓬莱と上海がやってきて手を上げてくる。

 

「はいはい、わかってますよ」

 

 二人の服を脱がしていき、そちらの服も渡す。その後は風呂場でシャワーを浴びる。出てくるお湯で汗を洗い流し、覚悟を決めて身体をしっかりと見る。

 アリスお母さんには悪いけれど、特に胸や腕など攻撃された場所を確認する。やっぱりおかしいところはないし、普通の幼い女の子の裸だ。

 

「やっぱり、大丈夫。夢は所詮夢。大丈夫大丈夫」

「シャンハーイ」

「あ、洗ってくれるの?」

「ホラーイ」

 

 可愛らしい小さな人間そっくりの蓬莱と上海が、スポンジを持って身体を洗ってくれる。

 

「あわあわだ」

「アワアワー」

「アワアワー」

 

 二体にしっかりと綺麗にしてもらった。これ、上海と蓬莱に身体を洗う機能が備わっているってことは、アリスお母さんもやってるってことなんだね。それはそうと、二体もしっかりと洗ってあげる。するとくすぐったそうに動いた。本当に精巧に作られていて、喋れないこと以外はまるで意識があるように思えてしまう。

 汗を流して外に出ると、蓬莱と上海が髪の毛を拭いて乾かしてくれる。その後、櫛で髪の毛を梳いてくれるし、着替えも手伝ってくれた。なんというか、一家に二体は欲しいね。

 

 今日の着替えはアリスお母さんが用意してくれた服なので、可愛らしいものだった。猫耳フードがついたワンピースのパジャマで、着て鏡で見てみると大変可愛らしい。思わず、猫の手をしてしまう。そうしたら破壊力が半端なかった。アリス猫、いい。

 っと、こんなことをしていると知られたら、怒られているかもしれない。脱衣所からリビングに戻ると、アリスお母さんの上海が飛んできてココアが入ったコップを渡してくれる。

 

「ありがとう」

 

 受け取ったココアを飲んで、部屋に戻る。どうせ眠れないので部屋で勉強することにしよう。

 部屋に戻ってから机に座って、灯りの魔法を使う。炎の魔弾を使ってランタンの中に入れるだけの簡単な奴。

 

「さて、勉強しましょう」

 

 木材を削って上海と蓬莱の予備パーツを作っていく。ただひたすら頑張って0.01を目指す。

 

「寝なさい」

「お、お母さん……」

「この家で上海達の監視から逃れられるはずがないだろ」

「あ~」

「だから、寝なさい。睡眠は大切なのよ」

「でも……」

「怖い夢でも見て寝れないんでしょ」

「うっ、それも知ってるんだ……」

「そんなわけで寝るまで手を握って子守歌でも歌ってやるよ」

「う~わかりました」

 

 持ち上げられてベッドに入れられる。アリスお母さんは部屋で座りながら、上海達を操作していく。どうやら本を書いているみたいだ。マリサお母さんは何かの香を焚いて手を握って歌ってくれる。それを聞いていると、眠くなかったのに段々と眠くなってきて――

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「寝たか」

「魔理沙、あなた眠り薬を使ったでしょ」

「まあな。ネムリダケから作った特別製だ。一応、薬として渡してやるつもりだ」

「そう。まあ、確かに必要かもしれないわね。あんなことがあったんだから……」

「アレはやっぱ死んでるのか?」

「可能性は高いわね」

「でも、生きてるよな?」

「蘇生されたのかしら?」

「だとしたら、怪しいのはあの外套か」

「前のアリスが残した遺産ね。どんな効果か気になるけど、どんな物にも代償は必ずあるわ」

「早苗の奇跡にはあんまりないけどな」

「アレは例外でしょう。まあ、今の所は大丈夫だと思うわ。八雲紫も放置しているみたいだし」

「監視は継続だな」

「当然よ。この子は不安定すぎるわ。ちょっとしたことで死んだり、心が壊れるわよ」

「そいつは防がないとな」

「ええ」

 

 

 

 

 

 

オルフェンズのアリス開始時期およびルート

  • 火星でMAの登場から開始
  • ビスケットを助けるため、地球辺りから
  • 女神Aliceの名の下に人類管理ルート
  • マクギリスと一緒。ギャラルホルンルート
  • マクギリスの代わりにアリスになるルート
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