やってきましたウラウラ島にあるホクラニ岳。ここで捕まえるのはダンバルというポケモンで、鋼とエスパータイプを持つ鉄球ポケモンだ。そのダンバルは捕まえやすさはたったの3。伝説ポケモンと同じレベルだ。でも、そんなのは私に関係ない。
「まず、ここでヘビーボールを探しますか」
確か落ちていたはず。物探しの魔法で探してみる。上海と蓬莱が飛び去って、少しするが何も見つからなかった。
「あーやっぱり見つからない?」
「シャンハーイ」
「ホラーイ」
ゲームでは手に入ったアイテムも、この世界では配置されていない。アレは制作会社がスムーズにプレイさせる為に設置したのだろうから、なくても仕方がない。
「諦めよう。上海、蓬莱、ダンバルを探すよ」
二体が頷いたので、そのままダンバルを探して行く。メタモンを捕まえたように他のポケモンにも協力を要請する。エアムードやオニドリルに手伝ってもらったので比較的簡単に見つけられた。
その子達は崖の下に存在する洞窟に沢山いるようで、空を飛んでいかないといけない。たまに一部の子達が上にでてきているみたい。
私は上海と蓬莱を使って、空中に浮かびながら降りる。その洞窟は磁力が強いようで、金属が吸い寄せられていく。一応、荷物はトランクケースの中にあるので問題はなさそうだ。
真っ暗な中を魔弾で光源を作って進んでいくと、沢山のタンバル達が居た。その子達は私を見るなり一斉に襲い掛かってくる。一体一体捕まえることはできず、集団で戦闘になった。流石にこうなると魅了の魔眼も効かない。
「マザー達、キュウコンに変身して炎の渦」
「「「めたぁ!」」」
全部のメタモン達を出し、変身させて弱点である炎で攻める。もちろん、それだけじゃない。私も上海と蓬莱を通して弾幕を展開して攻撃していく。
炎の渦が洞窟内をすぐに埋め尽くす。念の為、私は入口に陣取って呼吸できるようにしておいた。
相手のダンバル達は突進してきたり、磁力でこちらを引き寄せようとしてくるので、それを炎の弾幕で撃ち落として炎の渦で継続ダメージを与えていく。殺さずに瀕死の状態まで追い込む。ゲームと違って瀕死の前で止める必要なんてない。ましてやルール無用の野生ポケモンとの勝負。
「だから、私と蓬莱達が入っても大丈夫。むしろ実験に丁度いい」
「スペルカード、躁符・乙女文楽」
スペルカードに魔力を流し込み、術式の開始を宣言する。すると球体が現れる。球体から上海と蓬莱の同型が中から三体の人形がでてくる。この子達はトランクケースの中に入っていた子達だ。
私の両手の指から魔法の糸が出ていて、彼女達に繋がっている。空中に浮いている三体の人形は両手を突き出してレーザーや弾幕を展開していく。その度に私の身体から魔力が減っていっている。
「上海と蓬莱はモンスターボールを投げて、倒れたダンバルの捕獲をお願い」
「シャンハーイ!」
「ホラーイ!」
自らもダメージを受ける突進しかできないダンバル達では、いくら数がいても弾幕を越えられない。こちらも相手を弾くことを優先している。ろくにダメージを与えられないが、これでいい。何故なら、ダメージは炎の渦による持続ダメージが存在するからだ。当然、私も火傷はするけれど、そちらは回復する。
操る四体による弾幕の中を上海と蓬莱はこっそりと避けて地面に倒れているダンバル達にモンスターボールを当てていく。抵抗しようにも気絶して意識を失っていたらできない。そんな訳で次々と捕獲していく。
私は私で四体の操作に集中している。対象を決めて攻撃を繰り返す。汗がだらだらと流れ落ちては炎に炙られて蒸発していく。
このまま上手く行ってくれると嬉しい。そう思っていたら、ダンバル達が突進を止めて塊だした。そいつらは身体を光らせ、互いに引きあうようにして合体していく。
「進化の光っ!」
ダンバル達が互いに引き合って連結し 脳味噌が二つになったことでサイコパワーは2倍になった。ただし 賢さ自体は変わっていない。このまま押し切れる。
上海と蓬莱も攻撃に参加させ、近づかないように遠距離から攻撃していく。だが、サイコパワーが上がったことで念力を覚え、バリアを展開してくる。
「ちっ」
それと単純に身体が大きくなって、弾幕ではそう簡単に弾けないようになった。更に一部の個体は電磁浮遊を使って加速し、腕を鈍色に変化させて突撃してくる。メタルクローの一撃をバリアを展開して跳ね返し、逆にダメージを与えることで怯ませる。その瞬間に瞳を合わせて魅了し、モンスターボールを使って捕獲した。
これで残り五体のメタングになった。その五体の内、一体は他と色が違った。そいつに上海と蓬莱が飛来し、左右から近距離でレーザーを放ってダメージを与える。残り四体は必死に弾幕を張りながら、マザーも参戦させて決着をつける。
「マザー、怪しい光!」
これでメタング達が混乱してくれる。その間にダメージを積み重ねていく。メタング達は混乱しながら互いにぶつかり合っていく。それは上海と蓬莱達にとって隙でしかない。
そう思っていたら、いきなり方向転換をして奥へと逃げていく。
「追ってっ!」
上海と蓬莱に加えて四体の人形達も先行させる。私はキュウコンに変身しているマザーに乗って追いかける。
洞窟の奥深くへと追っていくと、そこには大きな岩があった。それは磁力を発生する特殊な岩のようで、メタング達がくっついている。そのメタング達は見た事ある光に包まれ、ダンバルが四つ足されたメタグロスに進化してしまった。顔にはクロスの文様があり、明らかに強さが跳ね上がっている。
「ちょっ、待ってっ!」
そいつらは更に光って四つの腕を前に出して空中に浮き上がる。なんでキーストーンもメガストーンも無くてメガ進化しちゃってるの! いや、もしからしたら、あの岩がそうなのか?
見えないので弾幕を送り込んで照らしてみる。それは巨大なメタグロスナイトの集合体だった。ひょっとしたらキーストーンもあるのかも知れない。どちらにせよ、魅了の魔眼を発動し――
「戦略的撤退っ!」
――たが、効果が無かったので一目散に逃げだす。ただ、このままじゃ逃げきれないのはわかっているので、水の魔弾を展開して、そこに火炎放射を撃たせる。急激に熱せられた水は水蒸気となって周りを覆いつくす。その隙をついて一気に逃げ出し、捕まえたモンスターボールは上海と蓬莱、人形達を使って回収していく。私の足はマザーなので大丈夫。
洞窟から抜け出して、海に向かって落ちていく瞬間。洞窟の内部から光線がでてくる。それをバリアを展開して反射しようとしたら、割られた。しかも直に次弾が来る。二体いたので仕方ない。
「海面に向かって炎の渦!」
指示した通りに海面に向かって炎の渦を発生させ、水蒸気に包まれる前にトランクケースを開けてモンスターボールや人形達を回収。上海と蓬莱も入ってもらい、マザーを除いたメタモンも仕舞う。
「マザー、ギャラドスに変身して私を食べてっ!」
「メタァッ!」
赤いギャラドスになったマザーに食べられて身体の中に入る。歯がギザギザでとっても怖いけれど、中でバリアを展開して耐える。そのまま水中に逃げることでメガメタグロスから逃げおおせた。空を飛べば追いつかれる可能性はあるが、海の中までは追ってこれまい。
負けた負けた。こればかりは仕方がない。いくらなんでもメガメタグロスどころか、メタグロスにも勝てるはずがないし、逃げるのが正解。こっちはまだ低レベルのメタモン達しかいないのだ。ダンバルだけならいくらでもどうにかなった。でも、メタングに進化してからは怪しい。それ以降なんて絶対に勝てない。レベルが違うのだよ、レベルが。
少し離れてから、海面に上がる。流石に呼吸したいのでこればかりは仕方がない。海面に顔を出したギャラドスの口の中からそっと外を覗く。洞窟の周りでは二体のメガメタグロスが浮遊していた。こちらを探しているようだが、そのまま洞窟から離れると、メガ進化状態が解除された。どうやら、あの洞窟限定でのメガ進化のようだ。あの二体はすぐさま洞窟に戻っていった。
「マザー、念の為島沿いに迂回して帰ろう。飛行はしないから、しばらくこのままでお願い。酸素を取り込んだらまた移動。相手が追って来ないってわかるまで、それで」
頷くことはないけれど、私が口の中に戻るとマザーも口を閉じて海に潜る。そのまま洞窟から充分に距離を取り、口から出てギャラドスの背中に乗った状態でマリエシティに戻る。
乗船所付近に到着したら、ギャラドスから飛び降りて地面に着地する。私の姿に通行人や船に乗っていた人は驚くが、気にしない。モンスターボールを取り出してマザーを戻そうとしたが、止めた。
「おいで」
「めっ」
マザーはギャラドスから姿をメタモンに戻し、私の腕の中にすっぽりと納まる。私は労いの意味も込めて撫でてあげる。
「ご苦労様でした。今からポケモンセンターに行くから、少し待っててね」
上海の姿となったマザーを連れて歩いて行く中、考える。メガメタグロスになられたのは誤算だったが、これでメタグロスナイトの所在地が判明した。それにおそらくキーストーンもあそこにある可能性が高い。また、現実となったことで予想以上にマザーを筆頭にメタモン達の汎用性が上がりまくっている。短時間だけでも変身できるのなら、凄く便利だ。もっとも、PPは低いので長時間の戦闘や移動は無理だけど、それでも手持ちに数えずに持つのもいいかもしれない。
「ん~やっぱり、鋼統一パーティーは無謀かな?」
「メタァッ」
いいんじゃないかと言ってくる感じのマザー。でも、これはどちらかというと私の好きにしろって感じだ。まあ、鋼統一パーティーは……いや、違う。そもそもメタグロスを集める理由は伝説ポケモンを相手にするためだ。比較的扱いやすくて、独自に戦闘行動がとれるほど賢い。何せ四つのスーパーコンピューターを搭載しているような物だし。上海と蓬莱の手持ちにするだけだし。
メガストーンとキーストーンを解析し、魔法的に再現してメガメタグロスを量産。そして一体化、もしくは合体させることで更に上のメガを超える進化を行わせる。それがメタグロススーパーロボット計画。いや、今適当に名前をつけただけだけど。でも、図鑑説明に合体ってつけられていて、公式でも認めているんだからできないことはないだろう。タンバルを20体とかで合体させればスーパーロボットも夢じゃない。
問題は合体の方法だ。メガストーンとか磁力が影響するのだろう。それ以外にもいっその事、融合魔法とかでやってしまうか。カードゲームのアレみたいに。ちょっと面白そう。でも、これを実現するには意思の統一と身体の動きを合わせないと駄目だし、シンクロさせるしかないな。シンクロ召喚! いや、シンクロ合体か。まあ、どっちでもいいや。まずはあのメガメタグロスを倒す。
「タンバル達には悪い事をしているけど、これがポケモントレーナーだしね……」
ポケモンの住処に侵入し、捕まえて育てる。アレ、これってNの言葉ってあながち間違いじゃないや。わー否定できない。銀河団は滅ぼすけど、Nのことについては見逃しても……いや、ゼクロム欲しいから駄目かな。うん、もらうだけ貰って本人には好きにさせてあげよう。ポケモンの解放を願うのなら、私のポケモンを一部解放してあげてもいい。計画通りに進むと、その時には伝説ポケモンをゲットしているしね。まあ、この子達が私を拒否して逃げたいならだけど。
「めっ」
「ああ、到着したね」
ポケモンセンターに到着した。扉の前に立つと自動ドアが開くので、中に入ってジョーイさんのところに向かう。
「すいません、ポケモンの回復をお願いします」
「はい、かしこまりました。その子は新種ですか?」
「いえ、メタモンです。マザー」
「メタァッ」
上海の姿から普通のメタモンの姿に戻る。私はカウンターにトランクケースを置いて、中から沢山のモンスターボールを取り出して置いていく。
「ダンバルがいっぱいですね」
「はい。全部でダンバルが17体、メタングが2体、マザーとメタモン達……」
「わかりました。トレーナーカードをお願いします」
「どうぞ」
「アリス様ですね。確かにお預かり致しました。ポケモンをポケモン協会が運営している預り所や研究所などに預けたりしますか?」
「いえ、このまま持って帰ります」
「わかりました。それではしばらくお待ちください」
「あ、ポケモンの回復装置っていくらくらいしますか?」
「回復装置ですか?」
「700万くらいだった気がします」
「そ、それは流石に買えませんね」
「そうなんです。高いのでポケモンセンターの数を増やせないんです」
ジョーイさんと少しお話した後、食堂で紅茶を飲みながら魔導書を読む。探すのは持続型の回復魔法を装置する方法だ。これがあるとないとじゃ、効率が全然違う。私が持ってる回復手段は、今の所まだ使えないし。魔力が足りない。
しばらく探してみるけれど、回復系が無い。融合系も探してみる。こちらもない。というか、当たり前だけれど基礎の魔法理論しか乗っていない。自分で研究して作れということだろう。ポケモンの回復装置に関しては八雲紫と相談して購入するかどうか考えたらいい。一つ買えば河童さん達が増やしてくれるだろうし。
土地についても調べないといけないし、勉強もある。やることが多すぎる。それでも一歩一歩進んで行こう。
紅茶の香りを楽しみ、一口飲む。魔導書を仕舞って別の本を取り出して人形の勉強を始める。
「アリス様、治療が終わりました。どうぞ、皆さん元気になりましたよ」
「めた」
「お帰りなさい。ありがとうございました」
「今日はどうしますか? もう時間も遅いので、女の子が外を出歩くのは駄目ですよ」
「部屋を借りられますか?」
「はい、大丈夫です」
「では、お願いします」
ポケモンセンターに努めるタブンネに案内してもらい、宿の部屋で捕まえたポケモン達をジャッジする。まずはメタング2体。いきなり一体目のメタング6Vの色違い。厳選する必要がないほどの絶対成功。なんだろう、この運。多分、どっかで死んじゃう。怖い。
二体目は色違いではないけれど5V。タンバル1Vが6体。3Vが6体。4Vが5体だった。今回のはかなりの当たりだ。
これはマザーと6Vのメタングの子に子供を産ませればいいか。それともこのまま6Vの子を使うか。木の実を食べさせて努力値をリセットすればいいだけだし、うーん。潜在能力を解放させる魔法を作った方がいいかもしれない。
「もう少し保留にしよう。とりあえず、木の実の確保かな」
能力値を下げるのが10ずつだから、最大252と考えて26個か。植物促進の魔法は作ってられない。こちらと東方世界でも栽培しよう。確か、魔理沙お母さんが八意永琳に薬を作ってもらってキノコを成長させたって言ってたし、いけるいける。あ、むしろ八雲紫に頼んで努力値とかの境界を取っ払ってもらえばいいんじゃないだろうか? 何もこの世界基準でやる必要はない。ポケモンリーグとかには出禁になりそうだし、普通のポケモンも用意しておかないと。というか、
「とりあえず、メタングは持ち歩くことにしよう。名前はメルクでいいか」
シルバーメタグロス。色違いのシルバー、からル、メタルからル、グロスとクロスをかけて濁点を抜いてク。これでいこう。それ以外のポケモンはアセロラがいるエーテルハウスに預けて使ってもらう。
「あ、後は皆、好きにしてていいよ」
そう言って自由にさせながら、私はトランクケースから蓬莱と上海を取り出してメンテナンスを行う。私の操作技術がまだまだなので被弾が多い。代わりのパーツを組み合わせて綺麗にし、動かして問題ないかを確認する。整備マニュアル通りにやったけれど大丈夫みたい。
後は使った交換パーツを、予め入れてあった、家のあった森で取れた木材を加工して作る。続いて解れたり、焼けた服を縫っていく。こちらは操作技術の向上も兼ねて上海達の同型にやらせてみる。後はマルチタスクの練習としてメタング達の身体を拭いてあげたりもしよう。それらの操作に集中し、頑張る。
気が付けば夜が明けて朝日が射し込んできている。服は何個も残骸が転がっているが、どうにか及第点が貰えるレベルに……ならなかった。残骸がいっぱいできたので、それらはふきんとして人形やポケモン達のメンテナンス道具にしよう。
「ん~よし、今日も頑張ろう」
座っていた椅子から立ち上がって、軽く身体を解していく。それが終わってから振り向くと、ポケモン達が思い思いの姿で眠っていた。メタング二体を中心にタンバル達が寄り添い、メタングの上にはメタモン達が眠っている。そんなポケモン達に上海と蓬莱、それに同型の人形二体がくっついていた。どうやら、彼女達の操作をちゃんとできなかったみたいだ。
同型の方を操り、宙に浮かせてこちらに引き寄せる。上海人形と蓬莱人形達をクルリと回転させて両手両足を動かす、ラジオ体操をさせて動作チェックを行う。硬かった接続部もちょうどいい感じに摩耗して滑りがよくなっているので、これでよしとする。新しい靴だと靴擦れするのと同じで、慣らす必要があるのだ。
「じゃあ、おやすみ」
四体の人形達をトランクケースに戻して休ませる。能力を切ってから、トランクケースを一度閉め、ダイヤルを変えてからもう一度開けて着替えとタオルを取り出す。昨日、お風呂に入っていないから気持ちが悪い。日本人としてお風呂は大事だ。
「上海、蓬莱」
「「?」」
小首を傾げてくる姿が可愛らしくて思わず撫でてしまった。ずっと撫でていたいけれど、そういう訳にはいかないので要件を伝える。
「シャワーかお風呂に入ってくるから、ポケモン達をお願い」
「「っ!」」
蓬莱と上海は私にしがみついてきた。どうやら、一緒に入りたいようだけど、ここは私以外にも人がいるし流石にまずいと思う。確か、第七世代であるサン&ムーンにはサイキッカーはでていなかったし、ややこしいことになる。新種のポケモンだと勘違いしてくれるかもしれないが、裸になるところで襲われるのは……あれ、問題ないか。
「じゃあ、どっちかと一緒に入るね。片方は残って欲しいし……」
「「……」」
見つめ合う二体は徐に武器を構えだした。私は慌てて二体を止める。
「じゅ、順番で一緒に入ろう。ね? 喧嘩はしないで、お願いだから……」
「シャン、ハーイ……」
「ホラーイ……」
しょぼーんとしている二体を慰めていると、足元が叩かれた。そちらに振り向くと、マザーとメルクが居た。どうやら、起きてきたみたいだ。
「起こしちゃった?」
「めた」
「ぐぁー」
二体が何かを伝えようとしてくれるけど、わからない。困っていると、マザーとメルクが押し出してきた。
「え? えっと……」
上海と蓬莱と一緒に外に出され、扉が閉められた。開けようとしても、メタングが扉の前に陣取っていて、開けられない。
「これは一緒に行っておいでってことかな?」
蓬莱と上海に聞いてみると、二体とも頷いたのでおそらく間違いじゃない。まあいいか、お風呂に行って来よう。ポケモンセンターはしっかりと浸かるお風呂があるので助かる。
早朝だからか、まだ誰もいない。服を脱いで上海と蓬莱と入り、いつもの通りに身体を洗ってもらってから湯船に浸かる。二体は桶に入れて湯船に浮かせている。頬っぺたをツンツンしながら遊んでいると、他の人がやってきたのでさっさと出て皆を連れてご飯を食べる。
ポケモンセンターはポケモンのご飯も無料なので、それぞれ楽しめる。もちろん、お金を払ってもっといい物を注文したりもできる。私は紅茶だけにして、ポケモンフーズを少し高いのにしてあげる。そろそろ本格的に資金稼ぎをしたい。トレーナバトルで稼ぐか、何かを売るかを考えないと。まあ、私の場合は捕獲したポケモンを売った方がいいのだけれど……これって犯罪だったかな?
ポケモン協会の依頼を受けての捕獲は合法か。エリートトレーナーの人がやってたし。うん、依頼か。もう少しレベル上げてからでいいか。本日の予定はタツベイを捕獲し、エーテルハウスに戻ってポケモン達を預ける。普通に預けたらポケモン達が迷惑をかけるだけだろうから、魅了の魔眼を使ってアセロラの言う事や指示に従うようにしっかりと教え込んでからポケモンバトルをさせる。人の方も駄目なことをしっかりと指導しないと。これ、思ったよりも大変かも。でも、蓬莱と上海がポケモンバトルをできるようになるまでの我慢だ。ああ、木の実の確保もあるか。忙しいけど頑張ろう。
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