久しぶりに眠ったはずの私が気が付けばどことも知らない場所。そこは牢屋のようで、私は天井から吊るされていて金髪の太った変な恰好をした男に鞭を打たれていたり、焼き鏝を当てられて泣き叫ぶ。目の前で濁ったプラチナブロンドであっただろうフォックス種の女性が嬲られて殺されていく。女性が死んだあと、その死体を最悪な方法で処理させられた。その女性はそれでも最後まで優しく私の頭を撫でてくれる。
その後はひたすら拷問されて、ペットとして教育されていく。ただ媚びさせられて身体を玩具にされる日々。何もしなくても殴られ、肌を焼かれる。しまいには大事な耳や尻尾も切られる。そんな地獄を体験して壊れそうになり──唐突に白い閃光が世界を塗り替えた。
「っ!?」
がばっと起き上がり、荒い息を吐く。身体中からでていた汗がぶかぶかのYシャツにへばりついて凄く気持ち悪いけれど、ベッドをみる。隣で苦しそうに眠っているクオンの姿があった。
そういえば昨日はクオンを抱きしめて久しぶりに眠ったんだった。
「シャー」
蛇の声が聞こえて、周りが黒くなった。慌てて視線を上げて上を確認すると、そこにはとってもおおきな白い蛇がいた。高さ1メートルはありそうな顔から、口を開いて分厚い牙を見せてくる。そんな中から舌が伸びてきて私の頬を舐める。食べられると普通なら思うのだけど、この子はそんなことをしない。
「大丈夫。ありがとう。もう心配いらないよ」
「シャ」
改めて視野を広げて周りを見渡す。すると白蛇、シロによって周りを囲まれていた。全長20メートルぐらいかな。昨日まで2メートルくらいだったのが10倍だ。中には脱皮した抜け殻もある。その奥に……というか、シロの下にルクスがいて、シロの身体を浮かせていた。シロの上に乗っているジュカの姿が見える。
「成長補正、やっぱりすごい……」
クオンを撫でながらそんなことを考える。さっきのはおそらく、クオンの記憶。私と使い魔契約したことによって伝わってきたのだろう。サーヴァント契約をしたらよくあることだ。サーヴァントじゃないけどね。
「しかし、そうか。あの貴族、さっさと滅ぼすか」
クオンの経験したことと私が経験したこと。許せない。売られた喧嘩は買わないとね。ああ、どうしてくれようか。そうだ。クトゥルフ神話の魔術で使う生贄にしよう。死者蘇生の反魂魔術を使うには代価が必要だからね。それから死体はグールにして私の操り人形にして、奴隷を買い取る拠点にしてもいい。怪しまれずに奴の金で集められる。
「シロ、ごめん。ちょっと身体が大きすぎるから魔導書の中に入ってて」
「しゃ、しゃあー」
「ごめんね」
シロが悲しそうにしながらも大人しく魔導書の中に戻ってくれた。よくよく見たら、この部屋は壁に穴が空いていた。倒壊しないようにルクスが重量を軽減してくれていたのだろう。感謝だね。
「ゆ、勇者様っ! 建物を壊されては困ります!」
「ご、ごめんなさい。弁償するので許してください」
シロが居なくなったので、通れるようになったのか、こちらにやってきた人に怒られた。まあ当然だようね。壊した分の弁償代は昨日の輸送費でかなり貰っていたので支払えるだろう。
「ん、ご主人様……」
「おはよう、クオン。早速だけでど、外に出るよ」
「わかった」
着替えてから外に出ると、奴隷商さんが呆れていた。いや、これは喜んでいるのかな?
「素晴らしいですな。ここまで大きなサーペントは見た事もありませんです、はい」
「でしょうね。初級ダンジョンのボスくらいには成長していますし。それよりも建物を壊してしまいましたが……」
「ああ、一度壊して区画整理をして作り直しますので構いませんよ」
「一応、お金は支払っておきますね」
「わかりました。今日の御予定は?」
「座れるようにする道具はできましたか?」
「それは完成しております、はい」
「では、尚文おにーさんを探してきましょう」
「盾の勇者様ですな。わかりました」
ルクスに設置してもらう間に食事をさせて、新しいケーキを追加して出しておく。ケーキはクオンにも食べさせる。あと、集めておいてもらった奴隷の血液とかを魔導書にいれた。奴隷の魔導書が発生し、奴隷の成長補正がゲットできた。全員の血を入れさせたから、成長補正(大)という素晴らしい本。流石100人を超えるだけある。
「貴族に関しては判明しました。アイヴィレッド家のご息女、リーシア=アイヴィレッド様のようです。位置はこちらになります」
「ありがとうございます。では、すぐに向かいます」
「はい」
食事が終わり、ルクスにクオンと二人で乗ってみる。座り心地もいいし、大丈夫だろう。
「どうですかな?」
「大丈夫です。ありがとうございました」
「いえいえ、それではお帰りをお待ちしております」
「はい」
奴隷商の人に見送られながら、ルクスで飛び上がって移動する。ジュカは私の膝の上に座り、クオンが後ろから抱き着いてくる。シロは魔導書の中なので拗ねないか心配だ。
尚文おにーさんを探しつつメルロマルク北部を目指す空の旅。高速で流れる景色の中、まともには探せない。でも、私には魔法がある。尚文おにーさんの盾を探知して彼等のいる場所に移動した。
尚文おにーさんは山の頂上付近にいた。これから鉱山に入るのかもしれない。そこでぼーとしながら何かを考えているみたい。ラフタリアはフィロリアルとボールで遊んでいる。上空から飛び降りて突撃してみた。そして、シロを呼び出して頭に着地する。
「くえー!」
「なんだ? アレは……」
「ひぃっ」
巨大な大蛇にラフタリアは驚いているけれど、尚文おにーさんはそこまででもない。フィロリアルはかなり警戒している。
「アリスか、どうした?」
「ラフタリアちゃんと遊びにきたよ!」
「は?」
「というわけであ~そ~び~ま~しょ~」
「まじか」
「まじです」
ルクス達を降ろし、クオンとシロを紹介する。
「この子はクオン。私の買った奴隷だよ。こっちはシロ。買った卵からでてきたの」
「よろしく、お願いします」
「シャ!」
「ラフタリアです」
「尚文だ」
「この子はフィーロです」
「クエ!」
「そっちのはダンバルがメタングになったのか」
「そうだよ。それよりも遊ぼう」
「まじで遊びにきたのかよ」
「うん!」
「あの、ご主人様……」
「まったく、いいぞ。遊んでやれ。俺は飯の用意をしておく」
「はい!」
というわけで、ラフタリアちゃんと私、クオン、フィーロ、ルクス、シロ、ジュカでボール遊びをする。まずはボールを蹴って、互いに落とさないように遊ぶ。円になって順番に回わしていく。
「へぶっ!?」
「アリス様っ!」
「ご主人様、大丈夫?」
「だ、大丈夫……ま、まだいける」
ボールを追いかけて転んで思いっきり頭を打った。血が出たけれどすぐに再生したので平気へっちゃら。
「いくよ!」
「ん」
「がぁ!」
「くえ!」
「フィーロっ!」
「ひぎぃっ!?」
私はとんできたボールを目測を誤って顔面キャッチ。涙がでてくるほど痛い。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、だいじょばない……でも、まけない!」
「やり方変えよう」
「お願い」
次はあまり動かなくていいドッチボールをすることにする。山肌を魔弾でふっ飛ばして均して平地を作る。そこで真ん中に線を引いてコートを作り、ルールを説明してやると、私はボコボコにされた。
「ま、まだだ!」
魔術による身体能力を強化して頑張る! 限界を超えてその先に……
「飯ができたぞ……って、アリスがボロボロなんだが……」
「うぅ……運動音痴の呪いには勝てなかったよ……」
「おい、大丈夫か?」
ハイライトが消えてる感じの眼をしながら、フラフラと尚文おにーさんの所に行って座り、地面にのの字を書いていく。他の子達は手を洗いにいった。
「てか、戦いで運動音痴って致命的じゃないか?」
「そうだよ! いくら再生能力があっても痛いし辛いよ!」
「落ち着け」
「ふーっ、ふーっ……」
深呼吸して落ち着く。子供達と童心に帰ってキャッキャウフフを楽しもうとしたら、そんな資格が私にはないといわんばかりの仕打ち。次第に最後なんて私を狙わず、ボールを取って渡してくれるようになった。そんな介護のような遊びなんて嫌だ。
「一応、お前達の物も用意したが……食べるよな?」
「おいくらですか?」
「銀貨一枚でいいぞ。借金から減らしておいてくれ」
「お金は支払います。それはこれからやる奴で完済してもらいますからね」
「……やっぱり遊びにきたのがメインじゃなかったのか」
「何を言っているんですか? ロリのラフタリアちゃんと遊びに来たに決まってるじゃないですか。もうすぐ成長するはずですし、ここじゃないと遊べません」
「そうなのか?」
不思議そうに聞いてきます。あ、あとコイツロリコンだと思ってますね。正解ですよ、私は自分以上に大きすぎる女の人に子供扱いされたくない。わかる? 今まで大人の男性だったのに、ある日いきなり子供扱いされて頭を撫でられたり、偉いねー、お使い? とか言われることを想像するといい。絶対に嫌だ。それに大人の女性同士の話なんてわからない。子供だったらこの容姿だし、混じっても違和感がないだろうからいいだろう。可愛いは絶対正義だからね。
「獣人はすぐに成長するからね。だから、そろそろ一緒に寝るとかは止めた方がいいかもね」
「……だが、金がな……」
「子供ならまだしも、18歳、女子高生ぐらいになる? そんな子とベッドで一緒に寝ているのを想像してみて?」
「……やばいな」
「一緒に寝たいなら奴隷紋を利用して成長の抑制もできるけど……」
「本人に聞いてみるか」
「それがいいよ。それと私はいらないから、他の子に食べさせてあげて」
「食べないと成長しないぞ?」
「私、寝なくてもいいし、食べなくてもいいんだよ。そういう魔法を持ってる」
「へぇ、俺も欲しいな」
「欲しいの? 種族が人間から魔法使いになるけど……」
「種族が魔法使い。それもいいな。教えてくれるか?」
「わかった。報酬に加える。でも、まずはご飯を食べさせてあげて。その間に説明するから」
「よし、お前ら。食事にするぞ!」
尚文おにーさんと皆が食事をしていく。ラフタリアちゃんもクオンと仲良くしてくれている。というか、一緒の所に居たから気付いたんだろう。イドルの所に居た話もしている。
「さて、尚文おにーさん以外は聞かなくていいから、食べ終わったら好きに遊んでいいですからね。ただ、合図を空に打ち上げるから、それに合わせて戻ってくるようにお願いします」
「わかりました。クオンちゃん、フィーロに乗って遊びましょう!」
「ん、レースする?」
「クエ!」
「がぁ!」
「ルクスもフィーロもやる気みたい。やろう」
「いいですね」
アチラは大丈夫みたい。シロはなんだか鉱山の方が気になるみたい。ジュカと一緒に行かせればいいか。
「それで、頼みたいこととはなんだ?」
「次の波は大丈夫なんですけど、これからの事を考えて、私は私達勇者に与えられた力をフル活用して戦力を揃えようよ思います。それこそこの国を叩き潰せるくらいの戦力を、です」
「そこまでする必要があるってことなんだよな?」
「はい。この国、メルロマルクの国教は三勇教。剣、槍、弓を信仰し、盾は悪魔と呼ばれています。前の勇者が亜人の味方をして戦ったからですね。王様はこの連中と組んでいます。家族を亜人に殺されたという私怨からですね。本当、為政者としては失格です。この点を考えると女王陛下も落第ですね。さっさと始末しておくか、それこそ奴隷にしてしっかりと縛ってから他国に出向けばよかったのですが……」
「なるほど。俺を罠に嵌めて冷遇している理由はわかった。国が敵になる可能があるから、戦力を集めようとしているんだな?」
「そっちはあくまでもついでですね。一番のメインは私達の役目、この世界を波の驚異から護るということです」
「勇者だけでは足りないのか」
「その勇者が使い物になればいいのですが、私の予想では四聖勇者が心の底から互いに信頼し、協力し合って仲間達と力を合わせて一つのことを目指す。そうでなければ、敗北すると思います」
「……相手は波を発生させる、空間を操る存在か」
「はい。つまり、こう言い換えましょう。下手をしたらヨグ=ソトースやアザトースが相手であると」
旧神の中でもとびっきりの連中。ハスターよりももっとやばい奴等。時間や空間を操る存在。この世界に現れたらそれだけで終わる。
「絶望的じゃねえか」
「まあ、私もそこまではないとは思います。ただ少なくとも空間を操る存在であることは否定しません。さて、そんな相手に四聖勇者がバラバラの状態で、他の兵士まで弱かったらどうなりますか?」
「……俺達は滅びるな」
「はい。そのために今から被害を減らすための計画に尚文おにーさんも参加して欲しいのです」
「他の勇者には持っていかないのか?」
「槍と弓は論外。剣はまだ矯正が可能ですね。正直残り二人はそれこそ、殺して再召喚した方がましでしょう」
「そこまでか」
「あ……いや、手間暇をかけてかなり鬱陶しいことになるのなら、槍はいけますね。弓は……私には手段を考えられません。正直、そんなことをするなら四聖武器に匹敵、或いは超える武器を作った方が手っ取り早いですね」
「できるのか?」
「尚文おにーさん、私は不思議な世界を旅する旅人、アリスですよ。異世界の技術を使えば不可能ではありません。東方世界の魔法、クトゥルフ神話の魔術、この世界の魔法。それらをもとに劣化品でも量産して皆に持たせればいいと思いませんか?」
「できれば最高だろうな」
「四分の一程度を再現した武器ならあるそうです。それの設計図などは手に入れました。素材に関しても頑張れば手に入ります。だから、私と勇者軍団、作ってみませんか?」
インスタントダンジョンなら、おそらくレプリカや伝説武器を起点にして作ればその素材が手に入るだろう。もし、あのゲームと同じ仕様なら100階で確実に同じ装備を持った奴が待ち構えている。そいつから奪えばいい。まあ、これは持ち帰られたら、という話なんだけな。
「俺の地位はどれぐらいだ? もう嵌められるのは御免だ」
「総司令官。私が作る部隊の全てを差し上げます」
「お前! 面倒なことを全部任せるつもりだろ!」
「あはははは、アリス、子供だからわからな~い」
「ふざけんなよ!」
「まあ、冗談は置いておいて、尚文おにーさん。私はイレギュラーなんです。何時他の世界に移動するかわからないんです。全てはハスターとこの魔導書、
「無理だな。そう言われたら納得するしかない」
「それにこれは剣や他の勇者には任せられません。何故なら指揮官は最後まで立っていないといけないからです。刻々と変化する状況に適切に対応するために前線で指揮を取りつつとなりますので、防御力がかなり必要です。後ろでぬくぬくなんてできませんよ。オンラインゲームでギルドを率いての大規模戦闘だと思ってくださればいいと思います」
「攻城戦とかだな。了解した。裏切られることは?」
「兵士は全て奴隷とモンスターです。モンスターは私達が卵から育てれば裏切られることはないでしょう」
「だが、それだと文句がでないか?」
「波の解決と共に奴隷から解放……するかどうかは後々考えればいいです。領地や報酬を差し上げることは確定とします。それに奴隷といっても、恋愛の自由や給料はしっかりと支払いますし、家族を作ることも認めます。つまり、私達は波の終息という目的に沿った一つの群れ、いえ、一つの生命を作り上げるのです。文字通りの運命共同体。仲間や家族の為になら死ぬことすら厭わない。そんな手足を作ります」
「それは問題なんじゃないか?」
「問題ですね。でも、勇者が使えなかったらこれぐらいはしないと勝てませんし、被害を押さえるにはこれしかないと思います。被害を気にしないのであれば1000年の安定を約束できますが、たしか7割前後の生命を殺さないといけなかったかと思えます」
「それは無理だな」
「最終手段といった感じですね。私はバッドエンドは嫌いです。ノーマルエンドも嫌いです。ハッピーエンドは大好きです。もちろん、悪人のバッドエンドは大好きですけどね」
言っていることは本当だけど、私は自分のハッピーエンドがいい。だから、私は私が好きな人のためにもできる限り頑張る。
「ハッピーエンドね。だが、そんな都合よく行くのか?」
「行くんじゃなくて行かせます。まず奴隷達は基本的に育てますが、振るいにかけて少数精鋭に鍛え上げます。モンスターと時間は有限ですから」
「確かにな。だが、モンスターの数は足りるのか?」
「私の能力はインスタントダンジョン作成。ダンジョンを作り出せます」
「レベル上げは最低でも可能か。なるほど……それならこんな無茶な計画もできるか」
「そして、この能力は……おそらく尚文おにーさんも使えます」
「盾の力は強化方法の共有か。つまり、そのインスタントダンジョンも装備の強化に繋がるんだな」
「アイテムを依代に発動しますので、そのアイテムが強化されるかと。そうですね、装備品その物にレベルを付与すると考えていただければいいかと」
「わかった。どうするか考えさせてくれ」
「はい。とりあえずもう鉱山は行ったんですか?」
「行った。犬の魔物に襲われた」
「わかりました。それなら、これから波が始まるまで奴隷達を率いてインスタントダンジョンに行ってみてくれませんか?」
「お試し期間か」
「そうです。今から王都へとポータルを開きますので、奴隷達を選別して武器を与え、盾を持てるようにしておいてください」
「その言い方だと、アリスはこれから用事があるのか?」
「はい。二人、欲しい人材がいるのですが、今は一人だけ確保しに行こうと思っています。早くしないとあの使えない勇者に取られますからね。あ、待てよ。これは私の仲間にするよりも……駄目ですね。後で考えましょう」
「まあ、なんでもいいが任せる。で、ポータルだったか。転移だな。教えてくれるのか?」
「報酬として用意しておきます。それとステータスの名前の横に星がついたらクラスアップできますので、その時は私が確保した龍刻の砂時計まで案内します。どうせこの国だと妨害が入りますからね」
「クラスアップ……知らなかったな。助かる」
「はい。では皆さんを呼び戻しますか」
「頼む」
空に魔弾を上げて合図を送る。少しすると皆が集まってきた。
「これから尚文おにーさん達を王都に送ります。クオンは案内してあげてください」
「わかった」
「では、開きます。ポータルゲート」
黒い渦のゲートを作り出して入ってもらう。一応、私も入ってちゃんと例の場所についたか確認する。
「まじで王都か」
「です。では、お願いします」
「ああ、任せろ」
全員送った後、私はクオンを置いて戻ってからルクスでメルロマルク北部へと目指す。一時間ほどで予定通り、到着して弓の勇者が来ていないことを確認していると、枯れた畑で緑色の髪を三つ編みにした14歳前後に見える少女と両親、村人達が項垂れていた。
「こんにちは」
「ふえ?」
「も、モンスター?」
「あ、ごめんなさい」
飛び降りて、浮遊魔法を使いながらゆっくりと降りる。私の姿をみてほっとしたようだ。ルクスがちゃんと使役されているからだね。
「お、お嬢さんは……?」
「私はアリス。魔導書の勇者をしています。今回、こちらに全部の属性を使える方がいるとのことで伺わせていただきました」
「ゆ、勇者様?」
「き、聞いたことがあったか?」
「まあ、私はイレギュラーですからね。勇者の証拠としてこんなことができます。チェンジ、古代の魔導書」
武器を変えて勇者であることをしっかりと説明し、リーシアさんを世界の為に欲しいと説明する。
「申し訳ございませんが、このような状況でして……」
「では、こうしましょう。リーシアさんを私達が身受けし、育てあげます。その代価として今回起きている事件の解決。護衛の貸し出しをします」
「ふ、ふえええ」
「み、身受けですか?」
「こちらをご覧ください」
私はステータスから奴隷の魔導書の項目を見せる。
「私達は奴隷への成長補正を持っています。これを使って世界を救える人材を育てあげるところです。そのメンバーに是非とも、リーシアさんを入れたいと思っております。もちろん、奴隷といっても形ばかりのものです」
「断らせて……」
「なっ、なります!」
「リーシア?」
「わ、私なんかが皆や波の役にたつのなら、頑張らせてもらいます! それに私も貴族なんだから、領民の為に頑張らないといけないの」
「リーシア……」
計画通り。彼女は童顔だが、実年齢は17歳。悪徳貴族によって身売りされそうになったところを樹の正義の世直しで助けられ、感銘を受け彼の仲間になるが、いくらレベルを上げても弱かった事とカルミラ島の波で活躍した事で樹とその仲間から冤罪をかけられ解雇される。それで自殺を図って尚文に諭され樹に認めて貰えるほど強くなるため尚文の仲間になった。頭もかなり良く、別の異世界の言語も数日勉強して完全に覚えたほど。さらに魔法以外にも気を留める体質で、正直天才といえる。問題は大器晩成型でレベル70を超えないといけない事。それさえクリアしたら大丈夫。だが、成長補正で低レベルから確実にあげたらどうなるだろうか? 決まっている。逸脱者と呼べるほどの、下手な勇者レベルになるだろう。
「あの、アリスちゃんは私が奴隷になれば民達を助けてくれるんですよね?」
「いえ、奴隷にならなくても助けますよ。ただ、その後のアフターケア。護衛などの手配はしません」
「そ、それなら……」
「ただし、こう言いましょう。一度奴隷に身を落としてでも、世界を救うために頑張ってみるつもりはありませんか? 嫌になったら何時でも帰っていただいても構いません。また領地の開発なども手伝って差し上げます。ただ、こちらは皆さんが亜人を受け入れることができることが前提となります」
「いきます!」
「そ、それはちょっと……」
「なあ……」
「リーシアさん、どうですか? 私と契約して世界の味方になってみませんか?」
魔法少女を作るマスコットさんみたいに告げると、リーシアさんは私の奴隷となることを完全に受け入れた。
「勝手にでていくから! お願いします、師匠!」
「はい。任せてください。では、少し犯人捜しをしましょう」
まずは畑を探査魔法で調べ、証拠品を確保して隣町まで移動する。そこで領主の方々とお話しして、平和的に解決させていただきました。その後はリーシアの家に戻って、隣町の領主に告白してもらう。
「申し訳ございませんでした! かくなる上は
「は、はぁ……」
「わ、わかりました……」
「ふぇぇぇぇっ、師匠すごい……」
隣町の領主に弁償させ、私が確保した町で三勇教や邪魔な連中は今回の件に関わったとして処分する。王都に居る必要なんてないのだし、王都に大量の奴隷を持って育てていると反乱を疑われて面倒なのである程度まで押さえる必要がある。だが、このメルロマルク北部で拠点を作ればどうだろうか? 他の連中が気付く前にこちらの戦力は手を付けられないぐらいまで育っているわけだね。
「さて、行きましょうか、リーシアさん」
「はい、師匠」
「娘をよろしくお願いいたします」
「はい。彼女の才能を伸ばして英雄の一人にしてみせます」
「私が英雄……ふえええぇぇぇっ」
ゲートを使って尚文おにーさん達のところに戻ると、参加を決めた奴隷の人達がしっかりと割り当てられて武器を装備していた。
「ただいま戻りました」
「ああ、戻ったか。ソイツが欲しかった人材か」
「た、盾の勇者っ! ふぇぇぇぇっ!」
「ああ、大丈夫ですよ。三勇教の言っていることは全て出鱈目ですから。それより、奴隷商さん」
「はいはい、ここに」
「奴隷契約を行ってください。主人は尚文おにーさんです」
「ええええええ」
「私も教えますが、育てるのは尚文おにーさんの方がいいので。研究と装備開発などで忙しいですしね」
「俺なのか?」
「はい。あなたはリーシアさんを襲ったりしないですよね?」
「しない!」
「ということです。大丈夫です、何も問題ありません。そうですね、性的に襲われたり、何か有れば伝えてください。私がお仕置きしますので」
「わ、わかりました」
「ったく、コイツは使えるのか?」
「え? 使えませんよ。大器晩成型なので、後半になるほど強いです」
「そうか」
「ふええええ」
「そうですな。でしたら主人を二人にすればよろしいかと思われます。ここの奴隷達は皆、そのように致しましたので、はい」
「なるほど。それなら解決ですね」
「だな」
涙目で逃げようとするリーシアを説得して奴隷紋を入れて私達二人の奴隷となった。これで次に一番の問題を確認する。
「ではインスタントダンジョンですが、前は死にかけましたが、今回はもっと軽い物です。まずは盾からいきましょう。このアイアンシールドから。これを鍛え上げたら、ウェポンコピーしたらいいですからね」
さて、インスタントダンジョンを作成する。皆が驚いているなか、アイアンシールドが光って渦が形成された。
「今回、経験値は入りません。まず、私と尚文おにーさんの二人で調査のために入りますからね」
「それがいいな。脱出アイテムはそれぞれが持っていたらいいな」
「はい。何時でも砕けるように最初は歯に挟んでいきましょう」
「それがいいな。他は待ってろ。すぐもどる」
二人で同行者設定してから、渦を通る。
視界が入れ替わり、なんとそこは岩山だった。目の前には嫌になるくらいのアイアンゴーレムがいる。それも盾や剣を装備してだ。数は101体くらいいる。
「これ、どうみる?」
「一当てしてやばければ逃げますか」
「それでいこう」
「では、まいります」
口から外していた結晶をまた口に入れてトナカイさん達の全力攻撃を行う。大量の爆撃にゴーレムさん達は粉々になって粉砕されてしまった。
「おい」
「初手に全力攻撃したのですが、余裕でしたね」
全滅させたからか、宝箱と脱出用の青いゲート。それに次の階層に進む赤いゲートが現れた。罠を調べて開けてみると、アイアンシールドが入っていた。どうやら、同じランクのアイテムがクリア特典として出るようだ。
「ドロップアイテムと素材を回収して持って出れるか試すぞ」
「はい」
アイテムを回収したら、青いゲートで外にでてみる。すると無事に出られた。インスタントダンジョンは消滅し、依代となったアイアンシールドを確認するとレベル10になっていた。流石100階とかはないのか、1/10と書かれている。
「次、入ってどこに行くかだな」
「ですね」
確認してみると2階からスタートだった。次に2階を弾幕で滅ぼして宝箱などを回収して脱出アイテムで外に出て、また入ると今度は2階からになっていた。このことから、ゲートを通ればその階層はクリアしたとみなされるみたい。ただ、ゲートを通らないと素材や宝箱は持って出れないことも判明した。
「よし、こいつはレベル上げに使えるな」
「ですね」
手に入れた大量のアイテムは持ちだせたのでそれを預ける。
「ガァ!」
「欲しいの?」
「ががぁ!」
「いいよ」
ルクスが欲しがったので、アイアンゴーレムの残骸をあげたら美味しそうに食べていく。他にはこの鉱石で武器などを作ってもらうようにお願いしよう。
「あ、そうだ。町を手に入れました。そこに移動しましょう。王都だとあまり派手に動けませんから」
「町か」
「はい。リーシアさんの隣の町が悪さをしていたので、ちょっとOHANASHIをして、快く協力して頂くことになりました」
「おまえ、絶対アレを使っただろ」
「駄目ですか?」
「できる限り使うのは止めておけ。依存するぞ」
「っ!? やばいです。結構抵抗なく使っていました。大義名分があるからって、駄目ですよね。気を付けます」
「それがいい」
その後、皆で北部にあるグレーデンの町に移動し、町の外にテントを張って生活することにする。流石に住民を追い出すことはできないからね。ちなみにポータルは制限があるので何回も往復した。
「アイアンゴーレムの死骸で壁を作る。だから、アリス。馬車馬のように働け」
「わかりました。そちらはどうします?」
「俺はまずテントや食事などの用意をする。だから、奴隷を鍛えてくれ。そっちの方が効率がいい。アリスの魔力が回復するまでは俺が替わるが、ゴーレム相手だと無理だから肉が取れる兎とかからだな」
「了解です」
私の子達とリーシアさん、それに奴隷の人を40人連れてインスタントダンジョンに入る。もう一つ試さないといけないことがあった。誰か一人でも脱出アイテムを使ったら全員が出れるかどうかだ。そして、倒して素材を回収してから使うと全員が出られた。って、そういえば尚文おにーさんと一緒の時も出られていたじゃないか。うん、これはいける。てなわけで、入っていけるとこまでいってみる。
「盾部隊は入ったら即座に展開。次、弓と魔法で攻撃。近づいてきたら盾の隙間から槍で攻撃してください」
基本的に私が滅ぼすけれど、何回か訓練させる。とりあえず10階層までは楽に行けた。10階層のボスはシルバーゴーレムで、取り巻きにアイアンゴーレムがいた。こいつはすこし面倒だ。
「ふえええ、師匠~~~」
「安心してください。蹴散らしますから」
ゴーレムは魔法使いにとってはただの鴨でしかない。ミスリルとか反射能力があれば別だけどね。取り敢えず、シルバーゴーレムは弾幕三回で死んだ。宝箱はシルバーシールドだったし、アイアンゴーレムが装備していた装備も含めるとかなりの収入になる。なにせ奴隷達に武器を配布するのも大変だ。
外に出てから確認するとアイアンシールドはレベル100でかなり強くなっていた。これ以上インスタントダンジョンは作成できなくなっていたので、尚文おにーさんにコピーしてもらってから、奴隷の盾役の人に持たせてあげる。
「さあ、皆さん。マラソンの時間です。とりあえずアイアンシールドを10階層10週します。ついてきてください。ついてこれない方はお仕置きです」
「お、お仕置きですか?」
「お仕置き? 鞭?」
「はい。鞭ではありません。腕立て伏せ100回。腹筋100回。外周10週です。さぼったら私が魔弾を撃ちます」
「っ!?」
「返事は?」
「「「はい!」」」
本当は馬車で突撃した方がいいのかも知れないけれど、これも訓練。10周が終わったら、奴隷の皆が地面に倒れた。しかし、そのおかげで一桁から36まで上がった。ルクスとジュカは36なので、もう少しでジュカがジュペッタに進化する。
「尚文おにーさん、奴隷さん達は使えるようになってきたから、交代しますね」
「ああ、ご苦労。それで次だが……盾は11個できたんだよな?」
「そうです。そろそろ武器でいいと思います」
「だな。問題は何から強化するかだよな」
「アイアン系なら剣とか槍ですね。弓や杖は木材ですし」
「そっち系統の方が楽に倒せるかもしれないな」
「炎が使えますからね。まあ、あれです。私がレベル上げをしますので、尚文おにーさんは戦い方を教えてあげてください」
「わかった。奴隷商に剣技ができる奴隷がいないか聞いてみるか」
「ああ、それならいい人がいます。城の牢屋に反逆罪で捕まっている凄腕の剣士がいるので、その人をお金を出して買い取ってくるように頼んでおきます」
「奴隷商に伝えてモンスターの卵も貰ってきてくれ。俺達はその間に食料を確保してくる」
「はい、いってらっしゃい」
「行くぞ、ラフタリア、フィーロ!」
「はい!」
「くえー!」
尚文おにーさんが奴隷の人達を連れてインスタントダンジョンを作成し、入っていったので私は奴隷商の人に会いに転移する。そこで、頼み事をしてから卵ガチャごと貰ってかえった。その後はひたすら奴隷の人達のお世話をしていく。
シロ達もここでなら伸び伸びと過ごしているので、楽しそうにしている。私も魔力回復のために少し寝させてもらった。
次の日は私の組と尚文おにーさんの組を交換してまだアイアン系を回るのだけど、その前に私のパーティーメンバーとリーシアさんだけでちょっとシルバーシールドに潜ってみる。
今度は鉱石の洞窟だった。探索魔法を使うと、そこには50体のシルバーゴーレムが動き回っている。
「クオンは役立たず」
「ふえええ、わ、わたしも無理ですぅうぅ」
「わかってます。今回は少しずつ私達で殺るので二人は見学です。支援魔法ぐらいはお願いしますね」
「は、はい」
「わかりました」
進んでいくと、採掘ポイントがあった。採掘の魔導書に変えて掘り出してみる。目利きはもっていないから、後で鑑定してもらおう。
「綺麗ですね」
「欲しければあげますよ」
「これだけもらっても……」
「んぐ」
「「「あ」」」
ルクスがぱくりといってしまた。まあ、いいか。そのまま進んで一体だけいるシルバーゴーレムを襲うことにする。まずはルクスに乗って突撃し、ルクスがシルバーゴーレムの盾と槍をメタルクローで取り押さえているところで、頭に魔弾を炸裂させて吹き飛ばす。すると、身体を残して機能停止した。
「シルバースピア、使いますか?」
「使う」
「ではどうぞ」
「ありがとう」
シルバースピアを楽しそうに振っているクオン。次に身体をどうするかだけど、ルクスがまたもやパクパクと食べていった。そこまでお腹が空いているのだろうか? あ、進化前のせいかも? まあ、どっちでもいいか。まずはジュカをあげることが先だ。
支援をもらいながら、しっかりと狩っていく。途中でレベルが上がってジュカがジュペッタに進化して、1.1メートルになったので、思いっきり抱きしめてスリスリしたら、なんだか生温かい目で見られた。
そんなことがあって最下層。大量の装備と銀をトランクケースに入れてほぼいっぱいになった。最後のボスはゴールデンゴーレム。何故か盾を持ってガトリング砲を装備していた。放たれるのは金の弾丸。命中した物を金に変えるというとんでも能力。
金のトナカイさんがいっぱいできた。爆撃した瞬間にルクスが接近して顔面を殴打。シロが足に巻き付いてガトリングを持つ手に噛みつく。ジュカが差し押さえをしたのか、装備が使えなくなったみたいで、私も含めてその間に全員で攻撃する。まず厄介なガトリングから貰う。ガトリングを持つ腕に触れながら、魔弾の弾幕を発動して全弾を叩き込んで破壊する。
「マッ!」
ゴールデンゴーレムが口を開けて光線を放ってくる。狙いは私とルクスで、これはまずいと思ったら──
「させない」
──放たれる前にクオンが突撃して、口にシルバースピアを突っ込んでくれた。光の爆発が起きてゴールデンスピアになってしまった。
「ルクス、槍を思いっきり殴って貫通させてください! リーシアさんはルクスに強化魔法!」
「はい! 力の根源たる私が命じます。ツヴァイト・パワー!」
「がぁぁぁぁっ!」
柄を殴りつけて槍を叩き込む。それでも倒れずに拳を振り上げてくる。ジュカが狙われ、私は自分の身を投げ出してジュカを押し出す。吹き飛ばされてシロの身体に激突し、ジュカが切れて呪いを発動する。ルクスは一旦離れると、光を纏って凄まじい速度で接近して激突し、ゴールデンゴーレムを吹き飛ばした。シロは口からブレスを吐き出し、ゴールデンゴーレムを石に変えていく。待って、それは止めてほしい。
「あの、大丈夫ですか?」
「ご主人様、生きてる?」
「平気ですよ、再生しますし」
あばらが粉々になって、結構体内に突き刺さったけれど、急激に再生して元に戻る。これから攻撃しようとしたら、ルクスの手が光り輝いて、帯電させた手が高速で放たれゴールデンゴーレムの身体を貫いた。コメットパンチを覚えたようだ。
ゴールデンゴーレムはそれでも最後の足掻きか、身体を光らせる。嫌な予感がする。けど、その前にルクスがゴールデンゴーレムの胸を開いて光っている核を食べていく。その光はメタングの全身に移り、メタグロスに進化した。
「やったー! これで進化した!」
「お、おめでとうございます? こんな姿がかわるモンスターがいるんでしょうか?」
「目の前にいる」
「そう、ですね」
やっぱり、成長補正が最高すぎる。テンションが上がってルクスに抱きついてスリスリする。他の子達も撫でろ、可愛がれとやってくるので皆を撫でまくる。
「あの、宝箱が……」
「?」
「確認してみますね」
テンションを下げて罠魔法で罠の有無を確認して開ける。中身は種だった。なにかわからないので、とりあえず鑑定がてら魔導書に突っ込んみる。系統樹の魔導書。装備ボーナスは進化の奇跡を習得。進化の奇跡はよくわからないが、系統樹というのはおそらく生命の設計図のこと。つまり、生命に対してなんらかの影響を与えるのだろう。私は生命かどうか怪しいし、ルクス、ジュカ、シロ、クオンに使ってみよう。リーシアさんはちょっとわからない。そう思ったけど、これ自動発動だったようですでに発動している。あんまり変わってない気がするけど、どうなんだろう?
とりあえず、ゴールデンゴーレムの素材と武器を回収して魔導書に入れてみる。ゴールデンゴーレムの素材でなんと錬金術の魔導書が手に入った。もちろん、装備ボーナスは錬金術。やったね。
あの種は03なので出しました。系統樹。進化の奇跡。効果は多分、予想できると思われますが、擬人化のためのもの。擬人化はもう少しお待ちください。ちなみにこの世界は一旦、二の波で戻されます。
描写はしていませんが、フィーロは順調に大きくなっています。
オルフェンズのアリス開始時期およびルート
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ビスケットを助けるため、地球辺りから
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女神Aliceの名の下に人類管理ルート
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マクギリスと一緒。ギャラルホルンルート
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