アリスと不思議な世界達   作:ヴィヴィオ

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第44話

 

 

 

 藍色の玉と紅色の玉を手に入れたアリスはアセロラを送り、東方世界に戻って、そこで諏訪子ちゃんから大人ルギアを借りた。ルギアの調教はしっかりとしてくれていたので、言う事を聞いてくれる。

 にとりさんから潜水艇を作るのは流石に時間がかるらしいので、スキルポイントを使って科学者を最大レベルまであげて手伝う。他にはプロイキッシャーと魔法少女、戦術指揮官を上げておいた。

 

 

 

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 ネーム:Grimoire of Alice

 ベーシック:東方・旧アリス

 アリスポイント:1

 スキルポイント:0

 アリス(東方旧作):《捨食》《捨虫》《魔力Lv.10》《人形を操る程度の能力Lv.10》《バリア(反射)Lv.4》《弾幕Lv.1》

 久遠寺有珠(魔法使いの夜):《魔術刻印Lv.10》《プロイキャッシャーLv.10(左目)》《魅了の魔眼Lv.10(左目)》

 聖夜の旅人アリス(幻獣契約クリプトラクト):《鏡の世界の紅き祭典》《マッドスウィートケイクLv.10》《真っ赤なお口のトナカイさんLv.10》《2回行動・強》《滅殺・魔族キラー》《滅殺・ウォーリアキラー》

 ハードゴア・アリス(魔法少女育成計画):《変身・魔法少女Lv.10》《どんなケガをしてもすぐに治るよ》

 アリス(ARMS):《世界最高の頭脳》《科学者Lv.10》《金属生命体》

 アリスとありす(Fate/EXTRA):《魔力Lv.10》《陣地作成Lv.10》《変化Lv.10》《自己改造Lv.10》《誰かの為の物語(ナーサリー・ライム)Lv.10》

 島田愛里寿(ガールズ&パンツァー):《戦術指揮官Lv.9》《騎乗Lv.1》《カリスマLv.1》

 魔導書:《人形師の魔導書Lv.1》《魔法使いの魔導書Lv.1》《セラエノ断章Lv.10》《ナコト写本Lv.1》《黄衣の王Lv.1》《ネクロノミコンLv.1》《万魔殿の魔導書Lv.10》《簡易迷宮作成の魔導書Lv.10》《資質向上の魔導書》《レアリティアップの魔導書》《ドロップ生成の魔導書》

 

 

 

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 科学者としての力を使ってにとりと一緒に開発していったけれど、残念ながら開発は難航している。そもそも、幻想郷に海がないからね。そんな訳で、潜水艇は諦めて海底洞窟を調べる装置を作った。人形達、上海を沢山作って大人のルギアと一緒に探させるのだ。これぐらいなら四週間で可能だった。後、お母さん達と藍色の玉と紅色の玉についても調べて強化することにした。紫さんに境界を弄ってもらって、二つの玉を完全に融合させる。これによってアリスはちゃんと操ることができる。それと科学者を最大レベルまで上げた科学技術で人形劇の舞台を作っておく。

 

 

 

 

 

 

 ポケモン世界に戻ったアリスはアセロラと合流して暗躍を開始する。ホウエン地方に到着したら、まずは海に大人ルギアとさくらを一緒にさせて調査をお願いする。

 

「ルギア、さくら、上海と一緒に海底洞窟を探してください」

『心得た。我が主人の命だ。致し方あるまい。行くぞ』

「きゅー」

 

 さくらが大人ルギアに抱き着いて、一緒に潜っていってもらう。アクア団が厄介かも知れないが、さくらとルギアは資質強化をやりまくっているので、相当強くなっているから大丈夫。上海がさくらの上に乗って、さくらがルギアの上に乗って潜っていく。

 

「なんだかちょっと可愛いね~」

「確かに」

 

 ルクスの上でアセロラがルギア達を写真に収めていた。

 

「それで、これからどうするの?」

「相手はマグマ団とアクア団。こちらも二人。というわけでどっちを担当する?」

「ん~やっぱり一緒に、行こうよ。大事なアイテムはもう手に入れているんだよね?」

「うん、アリスが持ってるよ」

「なら気にしないでいいよ」

「そうしましょう。じゃあ、まずはトウカシティに行ってみよう」

「は~い」

 

 

 

 

 

 トウカシティ。アリスはハードゴア・アリスに変身したゴスロリ状態。黄衣の外套は着ていない。アリスとアセロラは二人で毎日公園で待っている。ここはデボンコーポレーションの社長、ツワブキさんの散歩コース。トウカシティを走り回って、該当する噴水がある公園をみつけた。なので、アセロラと交代で見張っている。といっても、ツワブキさんを透明になって空からストーキングして、時間帯は把握している。

 

「ここで社長さんが誘拐されるんだっけ?」

 

 アリス達は公園のベンチで座り、クレープを食べている。アリスはイチゴのクレープで、アセロラはバナナクレープ。

 

「はい。狙いは潜水艇の心臓部に使われる特別起動部品です」

「ふ~ん。じゃあ、その部品を偽物にすり替えたらいいんじゃない? アリスなら侵入するのは簡単だよね~」

「確かにそうですね。では、見張りをお願いします」

「うん。あ、アリス。一口ちょうだい」

「どうぞ」

「ん~美味しい。こっちもどうぞ~」

「ありがとう」

 

 差し出されたバナナクレープを一口齧る。口の中に広がる甘み。女の子の身体になってからというもの、甘いものが本当にとても美味しい。互いに食べさせっこしていると、ふとアセロラが口元に指を当ててからこちらを見詰めてくる。

 

「どうしたの?」

「えへへ~間接キス、しちゃったね~」

「っ!?」

「あれ、赤くなった? 女の子なのに不思議~もしかせて、アリスって女の子が好きなの?」

「うん。女の子が好き、ですよ? 男は嫌いとはいかないまでも、恋愛的に好きじゃありません」

「そうなんだね~」

「だから、こういうことは止めてくださいね」

「は~い。あ、頬っぺたにクリームがついてるね。ぺろっ」

「ちょっ!? あっ、アセロラっ!」

 

 アセロラがアリスの頬っぺたをぺろりと舐めてクリームを取っていく。この行為に顔が真っ赤になって恥ずかしくなる。

 

「ふふふ、こうしていると普通の女の子みたいで可愛いね、アリス」

「アリスは可愛いですよ!」

「自分で自分を可愛いってどうなの~?」

 

 自分のことだけれど、アリスにとっては自分ではない、基となったアリスが褒められている感じもするし、そういう意味で可愛いと断言できる。

 

「事実ですから。違いますか?」

「可愛いよ~」

「アセロラも可愛いですよ」

「えへへ~」

 

 互いに笑い合ってると、周りからなんとも言えない視線が向けられてきていた。大人達以外にも子供達も多い。

 

「こほん。それじゃあ、そろそろ時間なので一緒に準備してやりましょうか」

「うん! は~い」

 

 トランクケースを開けて、中から舞台装置を出す。舞台を広げて設営していく。これはちゃんと許可をもらってやっている。演目は色々とやっているけど、基本的に童話をやっている。許可もちゃんと取っているし、出店もでている。

 

「これは遥か古代に生まれたポケモンのお話。一つは海の化身と呼ばれ、海を広げるポケモン、カイオーガと、大地の化身と呼ばれ、大地を広げるグラードン。相容れないこの二体は互いに戦っていきます」

 

 カイオーガとグラードンの人形が争い合う場面を見せ、カイオーガが雨を降らせ、グラードンが色熱の大地を作る。実際にその力を発揮させる。といっても、あくまでも幻術の魔法で再現しているだけだ。

 

「~♪ ~~♪ ~♪」

 

 メロエッタが古代の歌を歌い、パソコンからそれに合わせた音楽を鳴らす。そして、劇を進めていき、レックウザまで現れて三体の人形が争っていると、一部の人達が祈りを込めて巫女を捧げることでその身を宝珠として争いを止める。

 

「めでたしめでたし。では、次の演目です」

「は~い! アセロラとメロエッタのリサイタルだよ!」

 

 人形達を操作して楽器を持たせ、アセロラとメロエッタの歌に合わせて盛大に歌っていく。全て計算尽くした演奏で、綺麗な音色を奏でる。ポケモン達も一緒に踊っている。

 

「ほら、皆さんのポケモンもどうぞ!」

「メロエッタ!」

 

 皆で仲良く踊っていく。しばらく演奏して踊っていると、曲が終わった。演奏が終わり、駄目なところを修正していく。金属生命体と世界最高の頭脳のおかげで駄目な所がわかるし、ハードゴア・アリスの身体能力で演奏を完璧に再現できる。魔法少女も10にしただけはある。ただし、歌は駄目だった。要練習。

 

「はい、今日の演目はここまでです! ありがとうございました」

「ありがとうございました。代金はこちらにお願いします」

「エッタ」

「きゅきゅ」

 

 皆で渡されたおひねりを貰い、それで美味しい物を買う。そんな感じで過ごしているので、かなり人気がでている。まあ、可愛い女の子二人が幻のポケモンと珍しいポケモンを連れてやっているので話題性はばっちり。メロエッタはもちろん、メタグロスもこんなところにはいない。ミミッキュもだしね。

 

「じゃあ、アセロラ。後は任せるね」

「は~い。行ってらっしゃい」

 

 さて、舞台を片付けてメロエッタ達を戻して、ミミたんたちとアセロラは見張ってもらう。その間にアリスは先程教えてくれた内容を実行するべく、デボンコーポレーションに光学迷彩を使いながら侵入する。

 コンピューターに手を触れて侵入する。金属生命体、ナノマシンの力を使ってハッキングし、例の特別起動部品の保管庫を探す。完成はもうすぐのようなので、人払いの結界を張り、必要な部品を倉庫から拝借して偽物を作り上げる。偽物にはウイルスと発信機、盗聴器を仕込んでおいてこちらの命令通りに自壊するように設置。それ以外は本物と変わらないようにしておいて、入れ替える。本物はこちらで完成させてから、監視カメラなどの全データを切り替えて戻る。

 これで連中は海底にはいけない。海底に進む間に自壊させて水圧で潰れてもらう。そのまま海の藻屑になっちゃえ。もちろん、アリスが指示しないと大丈夫。あ、倉庫の中身を使ったから、どうせバレるか。じゃあ、色々とやってしまえ。まず、デボンコーポレーションが現在開催中の奴を調べて論文などを読んで理論を理解する。続いて企画書を読んで、目的の物を作るのに必要な物と理論を書いておいておく。流石に実証実験は全部はできない。何個かはできたので、そのデータを置いておく。あと、社長あてにメールもしたためておく。

 

 

 

 

 デボンコーポレーションから戻って、夜の公園に入るとアセロラの前に人が沢山居て、ナンパされているみたいに感じる。その人達は蒼い頭巾をかぶっている集団と、赤い頭巾を被っている集団だ。

 

「どうしたの?」

「この人達がグラードンとカイオーガの話が聞きたいって」

「え、嫌ですけど」

「なんでよ!」

「いえ、講演時間を過ぎていますし、許可なくやったら怒られて罰金を支払わないといけない上にこれから許可がもらえません。また明日、昼間に来てください」

「納得の理由ですね」

「確かに……」

「ようはまた明日こればいいだけだろ」

「そうですね。ここは引きましょう」

 

 二つの集団が帰っていくので、アリス達もホテルへと向かっていく。当然、跡をつけてくる者達もいるので、どうしようか悩む。

 

「両方の陣営から人がついてきてるね~」

「どうしよっか」

 

 大人しく明日まで待っていればいいと思うかもしれないけれど、相手がいるかそうはいかない。如何に出し抜いて攫うかを考えているんだと思う。ただ、そうなると大義名分ができるので容赦はしない。

 

「アセロラが倒してこようか?」

「いえ、ここはこのままにしておきましょう」

「は~い。それじゃあ、一緒に寝ようか」

「そうですね。その方が危険がないでしょう」

 

 そんな訳で途中でお店で買い物をしてからホテルに戻る。ホテルのレストランで食事をしていく。彼等はすぐそばで互いを監視している。一応変装はしているみたいだけれど、サイキッカーになったアリス達には楽にわかる。

 

「しつこいねえ~警察に連絡する?」

「それは駄目ですね。どうせすぐにでてくるだけです。ですので、他の方法を取らせていただきましょう」

「ん~じゃあ、ポケモン達をとりあげようか」

「ですね」

 

 食事を終えてから、ホテルの部屋に戻って二人で眠りにつく。護衛としてシャンデラ達とルクス、ジュカを配置しておく。ルクスは人型になっているのでトレーナーにしかみえない。

 

「……マスターたちはこのままお休み、ください……」

「こちらで始末しておく」

「お願いします」

「あ、お風呂どうする? 一緒に入る?」

「え、遠慮します。それに襲っちゃうかもしれませんよ?」

「いいよ、別に?」

「じゃあ、襲っちゃいますね」

 

 アセロラの手を掴んで風呂場に連れていって服を脱がせる。自分も脱いでアセロラの身体を真っ赤になりながら洗って、こちょばす。

 

「あはははは、やめっ、やめてっ、ごめんっ、なさいっ!」

「まいりましたか」

「うん。だから、今度はアリスの番だね!」

「え?」

「えい♪」

「きゃーっ!」

 

 今度はアリスに襲われて身体中をまさぐるように身体をたっぷりと撫でまわされ、耳をカプカプされる。完全に遊ばれているね。

 

「アリスって、虐めるの楽しい」

「くっ、この……ひゃうっ!」

「あははは、アリスってここが弱いよね」

「あうっ!? やっ、やめっ、そこっ、らめぇっ!」

 

 アセロラに玩具にされ、ぐったりとしたところを湯船に入れられて抱っこされる。

 

「アリスの身体ってすべすべでぷにぷにで本当にいい肌だね」

「多分、回復魔法とか再生系の技術で綺麗になってるからだと思います。アセロラのだって綺麗だし撫でていたいよ?」

「え~そうかな~?」

「そうだよ」

「そっか。それでどうする? スパイをするなら、どっちかに入った方がいいけれど、犯罪者になるのはね~」

 

 もう犯罪してますけどね。バレないようにしているけど。でも、流石にスパイ行為は大変だよね。いや、待てよ? 

 

「スパイはスパイでも、本人にスパイと思っていない人を作ればいいですね」

「そんなことができるの?」

「魅了の魔眼を持ってますからね」

「そっか。それでアセロラもアリスにメロメロなのかな?」

「絶対に違う」

「あははは」

 

 アセロラはアリスで遊んでいるだけだしね。その後はゆっくりと風呂に浸かりながら色々と話していく。

 お風呂から出たら身体を拭いて着替えてからお互いの髪の毛を乾かして髪の毛を梳かしていく。ドライヤーを使って綺麗にしてベッドに入る。

 

「アリスのパジャマって可愛いね」

「まあ、着たくてきてるわけじゃないけどね」

「じゃあ、アセロラも着る!」

「いいですよ」

 

 二人でボコのパジャマを着て眠っていく。少し眠っていると周りが騒がしくなってきた。なので、ベッドから視線をやるとルクスが動き始めていて、砲撃のチャージしている。どう考えても過剰威力で、収束されているエネルギー量は山を吹き飛ばす感じ。これはやばい。盾の勇者の成り上がり世界と同じ感覚なのかもしれない。これは危ない。少し遊びも含めて実験しよう。

 

 

 

 

 

 

 アクア団

 

 

 

 

 

 

 公園で人形劇をしている可愛らしい少女二人。それだけなら何の問題もなかった。だが、内容がグラードンとカイオーガについてなら話は別だ。その場に金髪の少女がいなくて、待っているとマグマ団の連中までやってきた。それから明日も講演するということで別れたが、そう簡単にはいかない。俺はホテルのスタッフに化けて彼女達について調べた。

 

「リーダー。例の少女達はホテルの部屋で眠っているようです」

『ホテルですか。ポケモンセンターではないのですね』

「はい。それでマグマ団の連中も突入するつもりのようです」

『何かカイオーガについて重要なことを知っているかも知れません。必ず確保してください。それにこの頃、ホウエン地方近海ではカイオーガかはわからないですが、未確認の存在が確認されています。そのことについても調べないといけませんので、あまり時間はかけられませんよ』

「了解です」

 

 この頃、ホウエン地方の近海でホエルオーとは違う巨大なポケモンが確認されている。それの調査も必要だ。こちらの潜水艦も被害がでているし、早急な解決が求められる。

 

「これより私達で目標の少女二人を拉致します。ウシオさん。シズクさん、いきます」

「「了解」」

 

 他の部下達も合わせてホテルに侵入して、彼女達が泊っている部屋の前に立つ。憎きマグマ団の連中も同じ考えのようで、扉の前で遭遇した。互いに譲るつもりはないので、争うことになる。

 

「……どうしましょうか……ここで争えば対象に気付かれて逃げられることになります」

「……だが、どちらも引くわけにはいかないだろう」

 

 その通りだ。だからこそ、ここは共同戦線を張るべきですね。

 

「共同戦線といきましょう。まずは少女達の確保。最悪、一人ずつわけましょう」

「いいだろう。ここで争っていても利益はない」

「では開けなさい」

「はっ」

 

 部下が扉を開けようとしたら、()()()()()()()()()()()()()()

 

「なんだとっ!?」

「これは……」

 

 扉があった部分は大きな穴となり、中から四つ足のポケモンがでてくる。その上に可愛らしい薄い長い髪の毛をサイドテールにした少女が乗っている。その姿は目標の少女と少し違う。服装はどちらかというと大人のような感じだ。手には包帯が巻かれた傷だらけのクマのぬいぐるみが抱かれている。

 

「……ルクス、プランに従って。パンツァーフォー」

「ガァ」

「っ! 応せっ!」

「うぉぉぉぉっ!」

 

 浮遊するポケモンから砲撃が放たれる。ウシオさんが前に出て身体を張って防いでくれるけど、身体が吹き飛んできて私達ごと廊下の奥まで吹き飛ばされる。

 

「応戦しろ! グラエナ」

 

 全身が激痛に襲われる中、マグマ団の連中がポケモンを出して対抗しようとしている。出した瞬間、四つの拳に殴られてポケモン達は壁に埋め込まれれる。それを無表情で見詰める少女は、こちらを一瞥してからマグマ団の連中を見詰める。

 

「指向性電磁波を連中に展開。通信機を破壊」

「ガァ!」

 

 連絡しようとしていた通信機どころか、機械が全て破壊された。さらに身体が痺れてボールに触れられない。強さが尋常じゃない。

 

「ルクス、敵は強い……だから、出される前に一撃で落として……貴女は私のセンチュリオン。できる。コメットパンチ」

「がぁ!」

 

 ボールを触れようとした瞬間、殴り飛ばされて腕があらぬ方向に曲がっている。この少女にとっては私達の命など、殺しても問題ないのだろう。

 

「……良い子、それでいい……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……普通の人とポケモンの力はそれだけ離れているから……」

「がぁ!」

「……もう終わり? ボコのように頑張らないの……?」

 

 ぬいぐるみを口元まであげながらそいう彼女。ここは大人しくして、向かえが来るまで待機することがいいか。

 

「……索敵に反応。ルクス、ラスターカノンと破壊光線の準備……」

「ガァ」

「照準完了。ラスターカノンを右に35度。そう、そこ。撃て」

 

 白い砲弾が放たれ、壁が破壊されて空の彼方に飛んでいく。そこには私達のヘリが居て、大爆発を起こす。まさか、気付いていたというの? 

 

「次、左上65度。撃て」

 

 七色の光線が放たれ、また爆発が起こる。マグマ団のヘリも破壊されたようだ。外には沢山のパトカーが集まりだしている。このままじゃ不味い。

 

「拘束は完了。じゃあ、次はお話ししましょう……」

 

 少女が私達に近付いてくる。彼女の眼を見た瞬間、色が変わっていく。その瞳をみていると──―

 

 

 

 

 

 アリス

 

 

 

 

 アクア団とマグマ団、その人員に魅了の魔眼を使ってアリスのスパイになってもらう。こうすればアリスはマグマ団にもアクア団にも入る必要はない。でも、入って嘲笑ってやりたい気もする。

 さて、本当なら彼等のポケモンを頂いてもいいけれど、それはなし。それよりもスパイとして活動して欲しいしね。後、ちょっとホテルを破壊したから、下っ端の人達には自白させて犯罪者になってもらう。

 

「アリス、終わったの?」

「……終わった……よ……」

「なんだか、髪の毛が伸びて色も変わってる? 雰囲気も、身長は……あまり変わってないけど」

「変身魔法です。この子もアリスですから」

「そうなんだ」

 

 変身魔法を解くと元の姿に戻る。魔法少女として変身先を登録すればアリスは習得しているアリスになれる。今回は島田愛里寿ちゃんになった。彼女は戦車乗りだから、メタグロスに乗ってみた。多脚戦車みたいな感じでいい。むしろ、モビルアーマー? 

 

「一部は残して今回の騒ぎを自白させます。残りはスパイとして放ちました」

「そっか。それじゃあ……寝ようか」

「無理ですよ」

「無事ですか!」

 

 警察の人達が突入してきたので、アリス達は仲良く事情聴取です。色々と聞かれたけれど知らないといいはった。ただ、彼等にストーカーされたり、良い寄られたりしていたし、誘拐されそうになったとは伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 ツワブキ

 

 

 

 

 

 朝、会社から緊急の呼び出しがかかり、慌てて会社までやったきた。そこで報告を受けると、何者かに侵入されたということだった。

 

「奪われたものはあるのかい?」

「はい。倉庫に保管していた資材が一部なくなっております」

「それだけか?」

「いえ、その減っているのはそれだけです。ですが……」

「減っているのは?」

「はい。その研究成果が置かれているんです。まるで代金だと」

 

 聞いてみると、我々が研究していた物が完成させられていて、実証実験まで行われた状態で置かれていたらしい。ご丁寧に論文まで置かれていたらしい。どう考えても奪われた資材よりも何十倍も価値がある。ただ、研究者達は怒りを露にしたり、自信を失くしたりしているようだ。まあ、無理もない。

 

「犯人は?」

「不明です。監視カメラの映像も全て書き換えられていました。ただ、居た事は消費した電力から確認できております」

「そうか。捜査を続けてくれ」

 

 社長室に到着し、パソコンを起動するとメールがきていた。その中で犯人が残したであろうメールがあった。

 

「ああ、少し待ってくれ」

「はい」

「犯人からメールがきている。読んでみるよ」

「かしこまりました」

 

 メールの内容は置いていった技術は好きにしていいとのことだった。それとアクア団とマグマ団のことが書かれていて、彼等の目的についてもだ。そのことに協力して欲しいことがあるらしい。

 アクア団とマグマ団はダイゴから気をつけるように言われていた奴等だ。つまり、この犯人は……協力する対価としてこの技術を渡してきたのか。また連絡すると書いてあるから、このまま置いておいていいだろう。

 

「ふむ。とりあえず、犯人から技術は好きにしていいとのことじゃ。研究者達にはその技術を解析させ、自らの物とするように伝えてくれ」

「よろしいのですか?」

「ああ、構わん。悔しかったら、その技術を超える物を作れとな。後は荒さがしもしてちゃんとその通りか、実証実験をもう一度行うように。確実に安全だと分かれば発表する。何、最初に予定していた研究費用よりも安いのだしな」

「了解しました」

 

 さて、今日は散歩はなしだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アリス

 

 

 

 

 

 一週間経つと、ついに誘拐事件の時が来た。デボンコーポレーション社長のツワブキさんがポワルンを連れて散歩に来ると、噴水の排水口に吸い込まれていく。サファイアだと思われる少女が噴水を弄り出す。

 

「ふんぬぬぬぬぬ」

 

 騒ぎが起こって、アリスとアセロラは二人で見詰めている。他にも野次馬が沢山集まってきている。

 

「これが待ってたこと?」

「そうそう。そんな訳で、アリスは行くね。アセロラは自由に過ごしていたらいいですから」

「じゃあ、ルクスかして。アセロラもちょっと捕まえたいポケモンがいるから、行ってきていい?」

「どうぞ。ルクス、お願いします」

「了解」

「じゃ、借りていくねー」

 

 さて、アリスはトランクケースを持って予定通り、社長はサファイアに連れられて追っていく。森の中に入ると、アクア団の人達を見つけて戦闘を開始する。ただし、彼女達の方が戦力がすくない。相手は三人なので順調に追い詰められていっている。

 彼等の目的は少し前にアリスがデボンコーポレーションで作り上げた品物を回収するのが目的だ。現在、カイナシティ造船所で作られている潜水艇。その心臓部に使われる特別起動部品。これがないと駄目というわけで、奪い取った。そして、追ってきたサファイアたちに姿を見られたので目撃者を消そうとしている。

 

「我等の顔を見たこの者達の口を塞ぐ!」

「いけん! このままじゃ、このままじゃ全員ここでやられる!」

 

 どうやらいいタイミングで来たみたい。

 

「メロエッタ、ステップフォルム。インファイト」

「エッタ!」

 

 メロエッタが駆け抜けて古の歌でダメージを与えて動きを封じる。それからフォルムを変えてルンパッパを蹴り上げる。そのまま落ちる前に追撃して空中でコンボを決めてサメハダーにぶつける。ルンパッパをその上から二度蹴りして、倒して離れてくる。

 

「誰だ!」「女の子?」

「少しお邪魔します。助太刀させてもらいます。少し前に彼等に酷い目に合わされましたので」

「逃げてっといいたいばい。でも、アンタは強そうだから、よろしく!」

「ええ、任せてください」

「こいつは人形師の少女か。丁度いい。我等と一緒に来てもらうぞ!」

「ふふふ、アリスちゃん、たっぷりと愛してあげる」

「ジュカ、シャドーボール。メロエッタ、雷パンチ」

 

 手に持っていたジュカの口が開いて黒い球体を無数に発射する。命中すると中心部に向かって縮小していく。圧倒的なレベルと攻撃力補正に簡単に倒される。メロエッタは雷を纏った拳や足で蹴って殴って効果抜群で倒していく。

 

「う、嘘……レベルが違いすぎるばい……」

「強すぎるでしょ」

「あのポケモン、見た事ないけど……可愛いのに凄い」

「くっ、ここは引きますよ! 撤収!」

「あ、待てぇっ!」

 

 アクア団の三人のうち二人は川の中に飛び込んでいった。もう一人は森に逃げている。追えないことはないけれど、ここは見逃してあげる。その部品を持っていってもらわないと困るから。

 

「追ってくれたい! 大事な物が取られて!」

「え、無理です」

「なんで!」

「移動系のポケモン、持ってきてないですし、今はそちらの人を優先すべきでしょう。それと相手の増援がいないとも限りません」

「それは……」

「確かにそうだね」

「わかったたい!」

「メロエッタ、癒しの歌」

「エッタ!」

 

 癒しの波動を乗せた歌を歌わせて皆の傷を治す。それからツワブキ社長の容態を確認するけど大丈夫そう。

 

「はぁ……はぁ……部品は……潜水艇の部品はどうなった……」

「すまんち……取り返せなかったったい!」

「そうか……」

「私達はホウエンテレビの者です。これから警察やデボン社のかたにこのことを伝えます」

「ああ、頼む……それからサファイアちゃん……ひとつ頼まれてくれないか。ダイゴ……という男を探してこの手紙を渡して欲しい。そして……今日のことを伝えてくれ。君を信頼して頼む。ダイゴは……私の……」

「社長!!」

「よかよ。引き受けたったい!」

「では、貴女達は通報をお願いします。アリスは社長を運んでいきますから」

「わかりました」

「メロエッタ、サイコキネシスで運んで」

「エッタ!」

 

 さて、ツワブキ社長を病院まで運ぶ。看護婦さん達に任せて一旦病院からでて、姿を消してまた戻る。ツワブキ社長に回復魔法を使ってから、島田愛里寿に変身して誰もいない時に横に座ってボコとジュカを抱きながらじーと見詰める。

 

「……ここは……」

「……病院……」

「君は助けてくれた子とは違うようだが……」

「……彼女は帰った。それより、メールの件……」

「君みたいな小さな子がそうだというのか……」

 

 小さい子が駄目というのなら、もう一人のアリスになるか。いや、あちらの姿はできたら残しておきたい。最悪、あの姿でグラードンとカイオーガと戦闘をし、犯罪者として指名手配されても普段のアリスとはかけ離れているから問題ない。

 

「……年齢は関係ない……協力するか、どうか、教えてくれる……? ポケモン協会はせっかく教えたのに……全然聞いてくれなかったの。だから、被害を出さないように手段を選んでいられないんです……」

「奴等の目的を知っているのか」

「はい。それとあの作った部品には細工がしてあります。盗まれた場合を考えて、潜水艇でもぐったら何時でも破壊できるようにしてあります。ですから、アリスが居ない時に乗り込まないようにしてください。深海に潜ると愛里寿からの信号がない時は発動しますから」

「盗まれることも織り込み済みか」

「はい。彼等の狙いからしたら、絶対に必要ですから」

「わかった。協力しよう」

「ありがとうございます。それとごめんなさい。勝手に作らせてもらいました」

「こちらにも利益がでているから、謝罪だけでいいよ。次からは知らせて、堂々とお願いするよ」

「では、身分としてデボンコーポレーションの研究員という肩書をください」

「造船所はどうするんだい?」

「造船所で潜水艇はアクア団なら、守ります。マグマ団なら差し上げます」

「どういうつもりかな?」

「彼等は協力してでも潜水艇に乗って深海を目指します。そこで潜水艇を自壊させれば、まとめて処分できますから」

「戦術的敗北をして、油断させ、戦略で勝利するのか。被害が大きいが、四六時中造船所を守らせるわけにもいかない。一網打尽にできるのなら、その方がいいか」

 

 ごめんなさい。どちらにせよ、グラードンとカイオーガは復活させる。でも、それは嵐とかで津波が襲ってくるということにして逃がせばいい。あくまでも戦う場所は海だ。水中でカイオーガとグラードンを戦わせ、弱ったところでルギア達と一緒に突撃して宝珠から制御して捕獲する。おそらく、これが固有結界を使えない状態でのベストな選択肢。まずはグラードンを手に入れる。カイオーガは後回し。

 

「君も息子のダイゴとあってくれ。あの子は彼等を追っている」

 

 ダイゴさん。死んじゃうんだよな。セレビィが甦らせたと思うけど、できたら死んでほしくないから、このまま助けよう。

 

「そうですね。愛里寿もあってみたいと思います。では、色々と積めましょう」

「ああ、そうだね」

 

 契約条件などを確認し、色々としてもらいました。これでアリスはアリスと愛里寿の身分を手に入れた。愛里寿の方で使うメタグロス達を用意しないと。河童さん達に借りてこようかな。アリスが居ない間はアセロラに任せたらいいし。

 

 

 

 

 

 

 

 




全ての情報がアリスちゃんに筒抜けだよ! ダイゴさんを助けよう! このままいけばグラードンはかなりピンチ!


魔法少女の変身は基本的にハードゴア・アリス。ただし、手に入れているアリスにも短時間なら変身可能。それ以外の変身はできません。アリスはあくまでもアリスだからね。

島田愛里寿の時のポケモン。戦車系でそろえたいけど、それっぽいのいたかな?

オルフェンズのアリス開始時期およびルート

  • 火星でMAの登場から開始
  • ビスケットを助けるため、地球辺りから
  • 女神Aliceの名の下に人類管理ルート
  • マクギリスと一緒。ギャラルホルンルート
  • マクギリスの代わりにアリスになるルート
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