アリスと不思議な世界達   作:ヴィヴィオ

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第50話

 

 

 

 

 

 アセロラと合流したので、まずは海に向かって切り札を回収する。今回は愛里寿として行動するのでポケモンは足のメルクとドサイドン、キテルグマ、ボスゴドラ、カメックス、バンギラス。ただし、ここに追加で切り札を用意しているので規定数がオーバーする。

 ただ、上海と蓬莱に振り分けるので18体まで用意できる。量産型上海と蓬莱もいるのでもっと数も用意できるし、シロやジュカもいる。

 そんなわけで大量のポケモン達を連れて目的の火山にやってきた。ゲームでは登場しない場所で、煙突山の近くにある。ここの洞窟に本拠地があるみたい。

 ポケモン協会の人達はすでに動いているみたいで、包囲を開始している。なので愛里寿も中に入る。

 

「アセロラ、外は任せるね。ポケモン協会の人達と協力して確保をお願い」

「了解だよ。いってらっしゃい~」

「行ってきます」

 

 身体を透明にしてハードゴア・アリスになって移動する。島田愛里寿のゴスロリバージョン。あんまり変わらない気もする。

 

 

 

 

 洞窟の前には見張りが流石にいる。足跡でばれたりする可能性があるので、空を飛んで中に入る。事前に教えられた通りに天井を進みつつ、洞窟の内部を把握していく。複数の分かれ道や、対侵入者用のトラップがそこかしこにあるし、何より火山の近くで熱い。これは少し不味い。汗で光学迷彩がバレる可能性がでてきた。

 できる限り、熱を下げて進もう。

 魔法を使って身体を冷やしながら進み、生活環境が整えられた部屋とかもある。そこではマグマ団が休憩していて、トランプなどしていたり、お酒を飲んでいたりする。こっそりと置かれている箱の中にボコのぬいぐるみを置いて移動する。

 敵の配置は教えてもらった通りみたいだし、問題はない。ただ、念の為にいろんなところにぬいぐるみを置いていく。ぬいぐるみの中にはモンスターボールを仕込んであり、ポケモンを出した後は自爆することだってできる。基本的にはしない。何度でも復活するボコを愛しているから。

 

 

 

 

 

 人質の居場所まで到達した。洞窟の深部にある広い部屋。そこには獣用の檻が用意されていて、その中に成人男性と老人が入れられている。ただ、その部屋の中には他にもマグマ団の人達がいた。奥の方は祭壇みたいに一段上がっていて、そこに神経質そうな男が座っている。そっと中に入ろうとして、嫌な予感がした。まるでこちらが気付かれているみたい。愛里寿がいるところを見詰めている。

 

「お前等、ヘルガーを出せ。ネズミがここまで紛れ込んでるぞ」

「マジっすか。見た限りいませんが……」

「サーモグラフィーを使え」

「了解」

 

 サングラスを着けながら、モンスターボールからポケモン達を出してくるマグマ団の人達。彼等が動く前に一時的に戻る。まさか気付かれるとは思わなかった。でも、これならこれでいい。

 メルクを出して飛び乗り、ボスゴドラを出して時間を稼ぐ。ボスゴドラは鎧で覆われた怪獣のような容姿をした二足歩行のポケモン。身長は2.1mもある。

 

「ボスゴドラ、岩石封じで動きを封じて。それと先端は尖らせて槍のように」

「がぁぁっ!」

 

 ボスゴドラが叫び、周りに岩が浮いてやってくるヘルガー達に向かっていく。ヘルガーにとっては岩タイプは弱点。だから二倍ダメージでしかも全体攻撃。狭い洞窟の通路の中、岩の槍が無数に襲ってくる。ヘルガー達はそれを次々と受けて吹き飛んでいく。

 

「メルク、破壊光線で追撃」

 

 ボスゴドラを戻し、岩石封じに貫かれて動けない所を破壊光線で粉砕する。すでに大ダメージを受けているところに極大の光線を受けたヘルガー達は吹き飛ぶ。そのまま奥へと入った破壊光線は奥の部屋で爆発する。探査の魔法で調べると、コータスの鉄壁で防がれたみたい。

 

「メルク、後退」

「ガァ」

 

 メルクの上で座りながら電磁浮遊をしてもらう。これで愛里寿の身体の一部を金属にすることでくっつける。通路を高速で移動しながら、マグマ団の人達を始末する。

 

「次の曲がり角を右へ出てラスターカノン。そのまま突撃」

 

 曲がった瞬間。メルクが指示通りにラスターカノンを放ち、前方の壁を破壊する。するとそこはマグマ団の人達が休憩していた場所だ。そこに突撃して突入する。

 

「凍える風」

 

 メルクから部屋全体に冷たい風を放つ。相手は驚いて対応ができてない……と思ったら、訓練されているのか、ブーバーやコータスなど炎系ポケモンを出してきた。だから、仕掛けたボコに糸を伸ばしてモンスターボールからポケモンを出させる。

 出て来たカメックスは事前に指示しておいた通り、即座に背中の砲門二つからハイドロポンプを放ち、水流を放って吹き飛ばしていく。水を受けたポケモン達は凍える風によって寒さに動きが遅くなる。

 

「火炎放射っ!」

「遅い」

 

 カメックスが口からも水鉄砲を出し、愛里寿はボコを回収し、メルクとカメックスに後退させながら、ハイドロポンプを連続で撃たせてから、カメックスを戻させる。次にメルクの雷パンチを地面に放たせて、関電させて倒す。元の道に戻ると、立ち直ったのか奥の部屋からギャロップ達がやってくる。

 

「バンギラス、地割れ」

 

 モンスターボールからバンギラスを出して地面を踏ませて地割れを発生させる。こちらに走ってきたギャロップ達は地割れに足を取られて転び、ボロボロになる。すくなくとも動けないだろう。

 

「バンギラス、ステルスロック。メルク、岩雪崩」

 

 ギャロップを埋めてからメルクに乗って後退する。後方に逃げると、流石にこれだけ暴れていたら、相手側も行動してくる。周りを火の海にしだして、愛里寿を逃げられなくする。

 

「そのまま突撃。バンギラス、暴れてていい」

 

 炎の中を突っ切り、前の腕でヘルガー達を掴んで前方の壁に激突させて埋め込み、戦闘不能にさせる。そのまま先に進む。高速で洞窟の中を移動すると当然ぶつかる。でも、壁にぶつかる時には鉄足を壁に打ち付けて進路を変えたりもして、できる限り速度を落とさない。そんな風に暴れながら途中でキテルグマなどを放してこちらも暴れさせる。レベル80クラスの子達なので十分な戦力になるはず。

 そんな風にアジトの中を掻きまわしていると、予定通りの位置に到着した。

 

「ボスゴドラ、穴を掘って道を繋げて。この方角にお願い」

「がぁ」

 

 ボスゴドラに穴を掘らせる。その音はバンギラスとキテルグマの暴れる音によって書き消されていく。何より洞窟もかなり危ない状況だ。メルクを戻して作った穴の中を移動する。土はその辺に固めておく。

 目的地に到着した。上にも穴を掘ってもらう。すると上が崩れてきて檻が落ちてくる。中身もちゃんとある事を確認できた。

 

「檻を食べて」

 

 ボスコドラは鉄を食べるのでこんな檻はペロリだ。

 

「ひっ、ひぃいいいいいぃぃぃ!」

「た、たすけ……」

「助けにきた。大人しくしていて」

「わ、わかった」

「あ、ああ」

 

 恐怖に震えている人達の様子を確認する。怪我はないみたいなので、ボスゴドラを殿にして、メタグロスのメルクを出して二人を乗せて急いで脱出する。愛里寿が先頭ですぐ後ろに二人を乗せてだ。掘った穴から出て、そのまま洞窟の外に出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうすぐ外だから、安心して」

「はい、助かりました」

「ああ、本当に……」

 

 言葉と同時に腹部に痛みが走り、下をみる。

 

「え?」

 

 そこには横にされたナイフが突き刺さっていた。二人の瞳をみると、様子がおかしい。まるで操れているみたいに自分が何をしているのかもわかっていない。そういえばホカゲを倒していなかった。アイツは炎で幻術を操る。催眠術だって使ってきてもおかしくない。

 その状態で光溢れる外に出ると、そこは地獄だった。周りは炎で包まれ、集まっていたポケモン協会の人達は大打撃を受けている。それをやったであろう人はアセロラと戦っていた。

 すぐに援護に入ろうとすると、背後で爆発が起きて山が吹き飛び岩が降り注いでくる。中にはキテルグマとバンギラスの姿もある。二匹は戦闘不能になっているみたいで、目を回しているので慌ててモンスターボールへ収納する。

 

「せっかくのアジトが台無しだな」

 

 そんな噴火のような惨状の中を悠々と歩いてくるポケモンに乗った神経質そうな男性。そのポケモンは噴火ポケモンのバクーダだ。

 

「リーダー、侵入者はどうします?」

「殺せ。まあ、そっちの嬢ちゃんは放っておいても死ぬだろうがな」

 

 愛里寿をみてそういう男性。腹部に刺さっているナイフがあった。とりあえず、操られている二人を軽く殴って気絶させる。

 

「メルク、このまま病院まで二人を搬送」

「ガァ」

 

 指示を出しながらメルクから飛び降りる。二人は驚いた表情をしているけど、無視してナイフを引き抜いて捨てる。直に魔術刻印が起動して治療を完了した。

 

「傷が治っただと? まるでポケモンだな」

「そういえば、ホムラを殴ったのも餓鬼だったな」

「アリス、大丈夫なの?」

「平気です。それよりもそっちの相手を……」

「ごめん、アセロラの相手は来たよ」

 

 その言葉と同時に空を見上げると一人の女性が大きな鳥に掴まれて飛んでいた。それはそれはとても綺麗な虹色とも称されるような美しい翼や尾羽を持った、大きな聖鳥の姿をしている。ついでに言うと体の色は炎を連想させるような朱色と黄色だ。

 

「ただいま」

「おう、戻ったか。で、そいつが新しい手持ちか」

「エンテイを捕まえようかと思ったけど、こっちをみつけたから手に入れてみた」

「んじゃあ、こっちも出してやるか。来い、ヒードラン」

 

 出て来たのはシンオウ地方が誕生した際にこぼれだした火の玉からハードマウンテンと共に生まれたとされる伝説の存在。そして、ガムで風船を作りながらとんでもないことをいうカガリが連れてきたのはホウオウ。

 

「伝説ポケモンが二体……?」

「嬢ちゃん達は戦力が結構あるみたいだったから、こっちもそれ相応のを用意してやったぞ」

「ちなみに三体だよ。アタシも持ってるから、ヒードラン」

「……」

 

 冷静に考えよう。楽勝の無双モードだと思ったら、()()()()()()()()()()。これはこちらも切り札を切るしかない。

 

「で、大人しく負けを認めてくれないかねえ?」

「その方が楽になれるぞ」

「ふぅ……止めです」

「諦めたか?」

「指揮官として、普通に戦うのは止めです。アセロラ、ホウオウはどうにかします。普通に頑張って相手をしてください」

「わかったよ」

「諦めるつもりはないと」

「当たり前。出番ですよ、()()()

 

 モンスターボールを投げてルギアを出す。わざわざ海から回収してきたのだから、働いてもらう。

 

『ほう、ホウオウが相手か』

「お願い」

『心得た』

「ちっ、相手も伝説のポケモンを持ってやがったか」

「これは本当に油断できないな」

「勝てると思うんだけどね。ホウオウ、ご指名だ。空でルギアと遊んでおいで」

 

 二匹の伝説が空に飛び上がり、さながら前作の頂上決戦のような戦いを繰り広げる。

 

「アセロラ、手持ちを全部だしてください」

「わかった。アリスを信じる!」

「上海、蓬莱! 貴女達もです」

「シャンハーイ!」

「ホラーイ!」

 

 魔法を発動して、量産型上海と量産型蓬莱も含めて22体の人形を召喚する。その人形達から6体ずつメタグロスが呼び出される。132体のレベルカンストメタグロス。

 

「なんだそれ!」

「おいおい!」

「ふふふ、グラードンとカイオーガの前哨戦として実験してあげる。シロもジュカもお願い!」

「心得ました」

 

 ジュカは洞窟の方からでてきた。彼等を挟み撃ちにするみたいに。そして、まだ終わらない。

 

「サモン・ルクス!」

 

 使い魔であるルクスもこちらに呼び寄せる。造船所の警備などもはや知ったことじゃない。どうせどう足掻いてもアクア団は洞窟には到達できない。だったら、伝説を相手にするこっちの方が戦力がいる。

 

「あ、あの子だよ」

「明らかに俺達とは別種の力の使い手じゃねえか」

 

 さくら達もだしながら魔法を発動する。

 

「力の根源たる愛里寿が命じる。今一度真理を紐解き、我等に祝福(ギフト)を。アル・リベレイション・オーラⅩ.そして、ダウンⅩ!」

 

 ルギアも含めて味方全員に全能力強化魔法をかけ、相手には全能力を低下させる魔法を発動する。

 

「っ、無茶苦茶身体が重いっ」

「動けない、だと」

「化け物めっ!」

「圧倒的戦力で勝つ! あ、これ島田流じゃない。西住の方だ。まあいい」

「身体が軽い。これなら! そこの人、決着をつけるよ!」

「いいだろう! アタシもそう思っていた!」

 

 身体を重そうにしながら移動するカガリさんと元気いっぱいなアセロラ。ホウオウはルギアと空でバトルしているので放置していい。

 

「バクーダ、限界を超えろ! メガ進化! 大噴火!」

「さくら、カメックス、雨乞い! メタグロス達、撃ち落す!」

 

 空にいる大量のメタグロス達によって、降ってくる岩は全て撃ち落とされる。

 

「マグマッグ、日本晴れ!」

「させません」

 

 空から無数の石柱が降って来て、マグマッグの身体を押し潰す。ついでとばかりにマグマ団の人達にも襲い掛かる。そちらはヒードランが口から光線を吐いて撃ち落とした。平気で魔法を使ってダイレクトアタックをするシロちゃん。強い。ポケモンとしたら地面タイプになるのかな? 

 

「マスター、メタグロス達の指揮を取ります。例のアレは使いますか?」

「いらない」

「了解。これより火砲支援に入る。支援砲撃用意」

 

 ルクスが空を飛んでメタグロス達の指揮を行う。132体のメタグロス達がしっかりと隊列を組んで50体、50体、32体に別れる。そして50体が破壊光線を撃ち、次の50体が破壊光線を撃つ。1ターン動けないのをカバーして、連続で撃ちまくる。これには他のマグマ団達は一瞬でやられていく。32体のメタグロスは上海と蓬莱達の護衛として配置されているみたい。

 

「ヒードラン、熱風!」

 

 フィールドの奪い合い。でも、こちらは支援魔法と支援砲撃が入っているので火力が凄まじいことになっている。破壊光線の一撃は一発が地面にクレーターを作り、大地を破壊する。それが数十発と絶え間なく放たれるのだから涙目だ。

 

「マグマストームで薙ぎ払え! バクーダはスモッグ!」

「ハイドロポンプを空に打ち上げて水の量を増やして。それでスモッグは封じられる。マグマストームはシロ!」

「はい」

 

 シロが石の壁を作り出して溶岩の嵐を防ぐ。その壁にリフレクターをかけさせてさらに頑丈にしておく。

 

「ちっ、身代わり、ラスターカノン!」

「バンギラス、地割れ! ボスゴドラ、ヘビーボンバー!」

 

 地面を裂いてヒードランの体勢を崩し、そこにヘヴィメタルの特性を持つボスコドラのヘビーボンバー。360kgのボスゴドラの体重は720kgになり、重量によってメガ進化したバクーダを押し潰す。

 

「さくら、ヒードランに吹雪。今の間に包囲して」

「きゅー!」

 

 資質向上で通常の100レベルよりもはるかに強くなっているうちのポケモン達。ルギアであるさくらの吹雪で動きを封じて熱を奪い、空から大量の破壊光線が降ってくる。周りは水浸しになっていく。愛里寿はメルクの上に避難しておく。アセロラも乗せてあげよう。あちらのバトルはカガリさんが優勢。アセロラは支援要請をしていないから。

 

「リーダー、ここは撤退を……」

「させてくれねえよ」

 

 メタグロス達でこの辺りを包囲して何時でも撃てるようにしている。PPが無くなればラスターカノンにかわるだけだし、このままで大丈夫。

 

「ロック。セーフティー解除。チャンバー内部のエネルギー充電完了。弾頭をセット。消し飛ばす」

 

 弾丸が放たれる。ヒードランもマグマストームを放ち、防ごうとするが、異世界の魔法まで使って強化された一撃はあっさりと貫通し、ヒードランに着弾。その瞬間、ヒードランの身体にめり込んでいく。止まると同時に大爆発を起こす。それはまるでアリスがルギアに撃ったのと同じような物だ。弾丸の内部で生成されていたのだろう。

 ボロボロになったヒードランはそれでもまだ生きている。そんな彼の真っ正面にさくらがよって、耳元でエアロブラストを放つ。振動を伴って放たれたそれはヒードランの脳を揺さぶる。

 

「アセロラ、やりすぎだと思うな~」

「私もそう思う」

 

 それでも耐えたヒードランの攻撃はさくらを吹き飛ばし、こちらに火炎弾を放ってくる。愛里寿は乗っているメルクを軽く叩いて避けさせる。

 

「くそったれっ、戦力が違いすぎる!」

「当たり前。この子達はカイオーガとグラードンを相手するために用意した。準伝説ポケモンじゃ相手にならない。それに伝説ポケモンのホウオウはルギアが押さえている。まともに戦えばヒードランは凄く強い。でも、まともに戦えばの話」

 

 こちらは全能力を上げて、相手は全能力を下げている。その上で数と質による物量作戦。おそらく、ヒードランぐらいなら削り切れる。でも、カイオーガとグラードンは無理だろう。空にいるホウオウも。

 

「何故だ、何故邪魔をする! 人が住む地を広げるのだぞ!」

「そんな必要はない。今の土地だけでも十分に広い」

「そんなこと認められるか!」

「そうだ。だから、ここで死ね」

 

 ホカゲがいつの間にか愛里寿のすぐ側まで来ていて、首にナイフを刺してくる。だけど、その前にアリスの優秀な護衛はそいつの前にでる。

 

「邪魔だ!」

 

 切られてあっさりと弾き飛ばされる。

 

「ボコぉぉぉぉぉっ!」

「これで終わりだ」

 

 愛里寿が押し倒され、顔を手で押さえつけられる。必死に手を伸ばしてボコを掴もうとするけれど、ナイフが愛里寿の首に届く──

 

「なっ」

 

 ──その前にホカゲが首を斬られ、心臓を刺し貫かれた。倒れてくる彼の背後には宙に浮かび、血塗れの大剣と槍を持つ蓬莱と上海の姿がある。

 

「重い」

 

 ホカゲの死体を蹴り飛ばして立ち上がる。愛里寿の可愛い身体になんてことをしてくれるんだ、このロリコンめ。

 

「アリス、大丈夫?」

「大丈夫。蓬莱と上海が守ってくれたから。ありがとう」

「ホラーイ」

「シャンハーイ」

 

 二人はハイタッチをした後、すぐに護衛に戻る。

 

「アセロラも頑張って」

「うん」

 

 アセロラの方もメガ進化対決をしだしているし、こちらはいけそうだ。

 

「メタグロス全部隊に通達。降下してマグマ団を捕獲せよ」

「イエス、マスター」

 

 ルクス達が一斉に降下してマグマ団を押さえる。愛里寿も空を飛んで移動してマグマ団の棟梁の下へとくる。そのタイミングでさくらの声が聞こえると、ヒードランの上に立って勝利の雄叫びをあげていた。ヒードランは辛うじて生きているようだ。

 

「モンスターボールをもらいます」

「まだだ、まだ終われん!」

「もう終わり。チェックメイト」

 

 ヒードランのボールを取り上げて、瀕死になっているヒードランを回収。他のボールも取り上げて生きているポケモン達を助けていく。

 

『こっちは終わったよ~そっちは~?』

『こちらも終わった』

 

 ルギアが空から降りてきた。その口にはホウオウが咥えられており、ルギアの体積も結構減っている。第三形態くらい? とりあえず、資質向上や諏訪子ちゃんの加護があり、愛里寿の援護もあったルギアが勝ったのは当然の結果。さて、羽はもらっておこう。

 

「ちっ、ここまでか」

「大人しく投降して」

「そうだよ!」

「嫌だね」

 

 カガリさんが何かの木の実を投げる。するとそれが爆発して周りに煙幕を出していく。その煙幕の中から飛び退る姿が見え、追撃を指示する。ほどなくして戻ってきた追撃部隊はオオスバメを連れてもどってきたけれど、カガリとリーダーの姿はなかった。周りを確かめると穴が掘られていて、オオスバメが囮として切り捨てられたこともわかった。

 

「どうする?」

 

 アセロラが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「待って。なんでホウオウのボールを持ってるの?」

「アセロラ、悪い子だから。やられたらやり返すの」

「えっと?」

「探知機、盗まれたんだ。だから、アセロラも盗んであげたの」

「……探知機とホウオウ。随分と高くついたね」

「だね~。それでアリス、いる?」

「いる~!」

 

 必死で手を伸ばすと、アセロラは高くあげてしまった。

 

「でもあげな~い」

「え~」

「だって、足が欲しいんもん」

「贅沢だよ! というか、絶対普段使いには使えないよ」

「だよね~。知ってる。だから、メタグロス10体と交換であげるよ」

「ありがとう」

 

 メタグロス達で、アセロラのところに行っても良い子達を選んで交換してもらう。気分がよくなった愛里寿は生き残った人達を治療して、全員を病院に運んだ。リーダーとカガリさん、それにホムラがいないけれどマグマ団はほぼ壊滅だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 造船所に戻ったら、潜水艇がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ドサイドンとか使えなかった。

ホウオウさん、残念だったな。ルギアの方が強いんだ。
90超えたからカガリの手持ちに伝説が追加されたけど、普通に考えてヒードランでも十分にやばい。アセロラ基準でも。
完封のようにされていますが、愛里寿が持ちだした戦力がおかしいだけです。むしろ、レベル100で素質向上で普通よりもはるかに強いメタグロス達、50体の破壊光線を絶え間なく浴びてもしばらくの間耐えきれるおかしさ。

カガリさんの判定07.スペシャルで成功。でも鳳凰を盗まれたので戦力ダウン。
アセロラは鳳凰をあっさりと渡してますが、ちゃんと危険性を認識しているからです。子供達に被害がでたら困るからです。

オルフェンズのアリス開始時期およびルート

  • 火星でMAの登場から開始
  • ビスケットを助けるため、地球辺りから
  • 女神Aliceの名の下に人類管理ルート
  • マクギリスと一緒。ギャラルホルンルート
  • マクギリスの代わりにアリスになるルート
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