アリスと不思議な世界達   作:ヴィヴィオ

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一部東方キャラがおかしな感じになっていますが、ここではそうなんだと思ってください。嫌な人はプラウザバックでお願いします。たまにはこんな彼女も見てみたい。


Re.ゼロから始まる幻想郷異変~ポケモンバトル(?)~

 

 

【四週目 博麗神社】

 

 

 

 博麗神社にある私の家で私と早苗、フランで魔理沙を尋問を開始する。フランが魔理沙の後ろに陣取り、首筋をペロリと舐めると大人しく全部を答えてくれるだろう。吸血鬼のフランに噛まれて血を吸われると色々と大変だし。

 

「ふっふっふっ、言っておきますけど奇跡はもう打ち止めですからね。二週目と三週目を全て使って身を清めて貯めたんですから!」

「ソイツが切り札?」

「ですね。諏訪子様のペットです」

「なるほどね……で、話しなさい」

 

 ちゃぶ台を囲んで魔理沙の話を聞くことにする。

 

「えっと、まず今回の異変は規模としては結構大きいほうだ」

「でしょうね。時間を巻き戻しているんだし」

「まるで咲夜みたいな能力だよね~」

「私も詳しくは知らねえぞ。こっちに連絡なくいきなり始めやがった。だから、ある意味では私も同じだ」

「それってつまり、前々から知ってたのね?」

「そうだ」

「もしかして今回の異変の首謀者ってアリスの関係者?」

「アリスがかかわってるの?」

「ああ、アリスも関係者だな。アリスと私が引き取った子供が起こした異変だ」

「「「子供!?」」」

「まあ、便宜上だけどな。ソイツ、アリスの小さい頃の姿をしているんだ。だから、アリスの子供というわけだ」

 

 式神とかそんな感じなのね。

 

「その年で子持ちとか、大丈夫なんですか?」

「大丈夫だって。手とか一切かからないし、魔法とかを教えているだけだしな。アリスは完全に娘扱いする気だけど」

「まあ、それはいいとして、お姉様も関わっているんでしょ?」

「私が知る限り、八雲紫、レミリア・スカーレット、にとり達河童、洩矢諏訪子、古明地さとりだな。いや、守矢神社といった方がいいか。もう一人の神様もたまに参加していたみたいだし」

 

 聞いた限りの情報を整理すると、今回の異変はポケモンが関わっている。おそらく、この子達を周知させ、溶け込ませるのが狙い。幻想郷は来るもの拒まずとは言っているけれど、これは流石にまずくない? 

 

「アイツはなんのつもりでこんなことを許容したの?」

「紫はアレだ。ポケモンバトルをすることで、弾幕ごっこができない奴でも参加できるようにしたいって言ってたな」

「つまり、娯楽というわけか」

「地底の連中とか、暇している奴もいるしな」

「なるほど、なるほど。諏訪子様が牧場がどうのと言っていたのはそのポケモンが関係しているのですね」

「待ちなさい。牧場ってことはそこでポケモンを育てていたのよね?」

「そうみたいですが、どうなんです?」

「あってるぜ。お前等のポケモンも全部そこで生まれさせて育てさせている。いや、ルギアは違うが……」

「うちの子達が人の姿になるのは?」

「それはレミリアがなんかしたんだろ。こっちは知らない」

「オッケー。あとでぶん殴る」

「まあ、いいわ。今はわかっている事を確認しましょう」

「そうですね」

 

 お茶を飲みながら確認する。まず、ポケモン達はポケモン達でしか傷つかないし倒せない。その逆は可能。今回の異変の首謀者はそのアリスの子供。

 

「子供の名前は?」

「アイツもアリスだが、こっちではマリスってことにしているぜ」

「魔理沙さんとアリスさんの子供だからですね」

「なるほど。能力としてはどんな感じですか?」

「アイツ、馬鹿みたいな速度で急成長してやがるからな……とりあえず、自分の世界を構築できて、その中なら時間を巻き戻したり、環境を作り変えたりできる……神様みたいな奴だな。諏訪子よりは弱いけど」

「当たり前ですよ。ですが、アレですね。普通にやって勝ち目はありません。霊夢さんは?」

「博麗大結界が元のままなら勝てる。でもね、改変されてるから無理ね。神というのなら、荒魂として奉納して力を削いで夢想封印いっちゃう?」

「それも有りかもしれませんね」

「あ~それは無理だ。色々と混じってやがるからな」

「純粋な神様ではないと……」

「どうでもいいけど、ルールにのっとって倒せるようにはされてるはずだから、そっちでまずやってみようよ。これって遊びなわけだし」

「……死ぬ遊びね……」

「デスゲームですね! 私、初めてやります!」

「そりゃそうでしょう。まあいいわ、魔理沙、他には?」

「あと、私が知っているってのはおそらくボスが設置されている。そのボスに関してはポケモンと協力しながらなら私達の力も有効ってところか」

「あれ、でも一週目は私、何も出来ずに殺されましたよ?」

「そりゃ、支配力が時間が経つにつれてどんどん強化される仕様だからな。そんなわけで、ボスを見つけたら即撃破がお勧めだぜ」

「無理でしょ」

「無理だねー」

「無理ですね。クソゲーですよ。ルギアぐらいしか勝ち目がない……」

「そら、今の状況なら無理だろ」

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「なるほど、そういうことですか」

「どういうことなの? わかりやすく言ってよ~!」

「協力して仲間を増やせってことですよ。つまり、友達と一緒に遊びましょう!」

「わ~それは楽しそうだね!」

「はい!」

「まあ、先ずはボスの状況を理解しましょう」

 

 それからそれぞれ知っているボスの状況を聞くと、フランの話で笑い転げたら、フランに思いっきり抱き着かれて頬っぺたを引っ張られた。やり返してやろうと思ったけれど、その前に暑すぎて離れた。

 

「もう、遊びはなしでいきますよ。まず、ボスとしては湖にいるルギアの子供、空にいるであろう奴」

「うん。どっちも確認したよ。空のは影だけだった」

「で、あとは強力なポケモンを持ってるチルノね。これがフランが遭遇した奴?」

「あと一匹いるよ。アレは裏かどうかしらないけどね。イベルタルっていうのも」

「それはフランちゃんが魔法少……失礼。それになったからですね。まあ、召喚して戦わせるのも手ではありますが……」

「絶対ヤダ!」

「はいはい、それは無しの方向で。で、博麗神社の裏にある温泉、その地下にいるのがグラードン。これはおそらく間違いないわね」

「今週のびっくりどっきりメカですね」

「なによそれ」

「気にしないでください。さて、これで火、水、雷が揃いましたね。続いて協力者を考えましょう」

「それなら、一人は知っているわ。それもとびっきり強いのを」

「そうなんですか?」

「諏訪子に殺される時に教えてもらったの」

 

 あの時、諏訪子は風見幽香を殺していた。それはつまり、それまでに彼女を味方につけることができれば強力な戦力になる。

 

「幽香さんですか……殺されません?」

「あははは、大丈夫だよ。死んでも蘇るし」

「あたって砕けましょう」

「私はここで待機してるぜ!」

「却下。死ぬ時は一緒よ」

「やめろぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」

 

 行き先は決まった。まずは最大戦力を確保しに向かう。

 

 

 

 

 

【四週目 太陽の畑】

 

 

 

 丘一面に広がる黄色い太陽のような向日葵達。妖精達が飛びかい、楽し気な雰囲気をさらしている……なんてことはない。明らかにやばい感じの力が伝わってきている。なぜなら、大量にあったはずの向日葵はなくなり、掘り返され、焼き尽くされた地面しかない。

 丘の頂上にある家の前でぺたんと地面にお尻をつき、女の子の座り方をして涙を流している癖のある緑の髪に真紅の瞳をした女性。白のカッターシャツとチェックが入った赤のロングスカートを着用し、その上から同じくチェック柄のベストを羽織っている。首には黄色のリボンをし、いつもさしている日傘は隣に投げ捨てられている。

 

「お、おい、やばいんじゃないか?」

「やばいなんかじゃないですよ」

「ほら、いってきてよ霊夢」

「私!?」

「言い出しっぺは霊夢なんだから、当然よ」

「よろしくな!」

「よろしくお願いします!」

「アンタ達、あとで覚えてなさい」

 

 私は覚悟を決めて近付いていく。すると、彼女、風見幽香が顔をあげる。彼女の顔にはしっかりと涙があり、キッとこっちを見詰めてから手を向けて……即座に地面に倒れる。頭上を極大の光線、まるで魔理沙のマスタースパークを数十倍に巨大化したのが飛んで行き、後方で大爆発を起こす。後ろを振り返ると、フランや早苗達が死んでいた。あと、後ろの山も消し飛んでいるのが巻き戻る時にみえるし、私の髪の毛や背中も悲惨なことになっている。

 

 

 

 

 

 

【五週目 博麗神社】

 

 

 

 

 

 

「死んじまったな」

「手加減なしだとあんな感じなのね。うん、風見幽香は諦めましょう」

「いや、諦めるなよ。戦力としては有用だぞ」

「何回死ぬかわかったもんじゃないわよ」

「いっそ、ルギアをぶつけるか? たぶん勝てるぞ。殺せないからな」

「多分、それが正解なんでしょうけど、ムカつくわね。よし、ちょっと早苗達に……というか、なんでいるのよ?」

「あ~私は霊夢のサポートだからな。協力者になったから、同じ場所でリスタートみたいだぜ」

「ふ~ん」

 

 それを考えると何度も挑戦するのはいいか。

 

「じゃあ、早苗達に連絡をして。私は幽香のところに行ってみる」

「わかった」

 

 さて、もう一度太陽の畑に行きましょう

 

 

 

 

 

【五週目 太陽の畑】

 

 

 

 雨に打たれながら急いでいくと、まだ太陽の畑は無事だった。綺麗な太陽の畑ではないけれど、土砂降りの中、幽香が草花を操って半円形に覆って畑を守ろうとしている。大量の水によって地面が崩れたりしだしているみたいだ。

 

「幽香!」

「あら、霊夢。今は見ての通り、忙しいの。だから、帰ってちょうだい」

「いや、手伝うわ」

「それは助かるわ」

「任せて」

 

 なけなしの御札だだけれど、幽香を仲間に入れるのに使うのならいいわ。四方に札を設置して結界を展開する。水を周りに流すようにする。

 

「幽香、水を川まで行く水路を作れる?」

「それぐらい楽勝よ」

 

 結界から出た幽香が砲撃で地面を破壊し、川の方まで直通の水路を作ったので、そちらに水が流れていく。これでこの周りは補強された大丈夫だろう。

 

「助かったわ。お茶でも入れてあげるから、こっちに来なさい。あなたもびしょ濡れだし、お風呂に入りなさい」

「ええ、ありがとう」

 

 これで第一関門は突破。ここからなのよね、問題は……

 

 

 

 

 家に入ると、幽香がお風呂に入りなさいと言って、私を風呂場に連れていった。

 

「幽香、一緒に入らない?」

「あら、珍しいわね。どうしたの?」

「その方が時間の節約になるから。この異変の解決に幽香の力が必要なの」

「なるほどね。だから、こんな時にきたのね……いいでしょう。まずはお風呂に入ってからよ」

「ええ」

 

 服を脱いで幽香と一緒に入る。すると、身体を持たれて椅子に座らせられる。

 

「ちょ、ちょっと?」

「私に任せなさい。ほら、時間がないのでしょう?」

「ま、まあいいか」

 

 されるがままに優しく身体を洗われていくと、まるでお母さんにされているみたいで、懐かしく感じる。そう思ったら、どんどん死んだお母さんの思い出が湧き上がってきた。

 

「……お母さん……」

「あらあら、博麗の巫女もまだまだ子供ね」

「うるさいっ、幽香だって畑が全壊して泣いてたくせに!」

「待ちなさい。どういうことかしら?」

「あ」

 

 泡塗れの身体を後ろから抱きしめられ、胸を押し当てながら、指で喉を撫でられる。そのまま上を向かせられると、上から覗き込んでくる幽香の顔が鼻と鼻がくっつきそうなぐらいにある。

 

「話しなさい。いえ、話せ」

 

 嫌な予感しかしない。ここで話せば幽香は暴走して破壊の限りを尽くすかもしれない。でも、よくよく考えたら、幽香にもたらされる被害は全て相手にいく。うん、話してもいいじゃない。

 

「わかった。でも、条件があるの」

「なに?」

「全部話すから、異変の解決と私達には被害を出さないで欲しいのよ」

「……あなたたちは関わっているの?」

「魔理沙は関わってるけど、今は仲間よ」

「なるほど、魔理沙ね……いいわ、後で虐めるだけにしてあげましょう。でも、ここで話す内容でもないみたいだし、まずは風呂を終わらせましょう」

「じゃあ、さっさと出て」

「駄目よ。ちゃんと温まらないと。お母さんにも言われたでしょう?」

「は~い」

 

 私の身体を洗ってもらってから、逆に幽香の身体を洗ってあげる。それから二人で湯船に浸かる。幽香は私を抱きしめて後ろから覆ってきているので、落ち着かない。でも、どことなく良い感じもする。というか、いい匂いがして落ち着く。

 

「この身体を洗う奴、いい匂い」

「私が配合した物だもの。そろそろ霊夢も化粧品とかを気にしてもいいころね。いくつかあげるわ」

「いいの?」

「あの子達を守ってくれたもの」

「報酬はもらうわ。協力してもらわないと困るし……」

「じゃあ、話をしてからね」

「うん」

 

 100を数えさせられてから、上がって服を着替える。服は幽香ので、すこしぶかぶかだけど裾とかぱっぱと直してくれたので問題なく動ける。

 

「ほら、座りなさい。髪の毛をやってあげるから」

「お願い」

 

 香料とかも使われてしっかりと綺麗にしてもらえた。なんだか不思議な気分がする。

 

「紫には教わってないの?」

「こういうのは全然教わってない」

「アイツは……」

「まあいいわ。紅茶を入れるから少し待ってなさい」

「うん」

 

 ゆっくりとしていると、紅茶が入ったカップを渡された。口をつけると、身体の底から温かくなってとっても美味しい。

 

「ふぅ~」

「気に入った?」

「うん、これ美味しいわ」

「じゃあ、後であげるから、そろそろ話して。クッキーを食べながらでもいいけど」

「遠慮なく。ん~♪」

 

 紅茶と美味しいクッキーを食べてから、話し出す。

 

「今回の異変の首謀者はマリスっていう子供らしいの」

「子供ね。聞いたことがないわ」

「新しくきたみたいで、アリスと魔理沙からマリスって名前を取ったのよ」

「そいつが元凶か」

「そう。それで、その子が博麗大結界に細工をして、自らの法則を世界に上書きしたのよ」

「それはまた、とんでもないわね」

「世界といっても限定的な異界を作り出すものみたいだから、世界全てを覆っているわけではないみたい。でも、幻想郷ぐらいなら覆える」

「博麗大結界を依代にして、ね」

「そう。そうなるともう私にはどうしようもない。今回の異変は紫も絡んでるみたいだし」

「あの馬鹿、管理者の権限を乗っ取られたのね」

「みたい。そうじゃないと私が死ぬことを許容するはずないわ」

「死ぬの?」

「うん、死んだわ。一回は幽香に殺されたのよ?」

「へぇ~どういうこと?」

 

 紅茶を一回飲んでから、幽香に四週目の事を話す。すると、幽香の持っていたカップが割れて、家のガラスまで割れた。私はクッキーと自分の紅茶を確保しておいた。

 

「……なるほど、それで私が泣いていた、か」

「そうよ。ちなみに一週目では同じような状況になったのか、諏訪子に殺されていたわ」

「私が?」

「幽香が。でも仕方ないわよ。諏訪子、全盛期の力に無限復活みたいだし」

「……確かにそれなら負けるわね。ダメージを気にせずにやられると、いくら私でも、死ぬ気でやって全盛期の諏訪子を何度かは殺せるかどうかでしょう」

「殺せる時点でやばいんだけど」

「これでも大妖怪よ」

「知ってる。さっき、殺されたもん」

「こほん。で、どうするの?」

「もちろん、解決するわ。だから、幽香も手伝ってくれない?」

「いいわよ。戻っているとはいえ、私の大切な子達を滅ぼしてくれたお礼はしないといけないもの。そうね、巻き戻るというのなら全力を出しても問題ないのだし、どうにかできるわ」

「ありがとう」

「ただ、その地面と火の奴は相性が悪いから、手伝ってちょうだいね」

「それはいいけど……待って、一人で狩る気?」

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「弱体化が入ったら?」

「……それはどうなるかしら? あまりやり過ぎると諏訪子がでてくるみたいだし……いえ、ポケモンを使えばいいのよね?」

「そのはずよ」

「いいわ、それなら私もルールに則って潰してあげましょう」

「できるの?」

「あら、私の力を忘れたの?」

「あ~」

 

 幽香の能力は花を操る程度の能力。どこまで操れるかは不明だけど、花を咲かせたり、向日葵の向きを変えたり、枯れた花を元通り咲かせたりすることができるのは確認できている。もっとも、能力は他の強力な妖怪に比べればおまけなのよね。幽香のやばさは純粋な妖力と身体能力の高さにある。それだけでこの辺に住んでいる妖怪では最強なの。神様クラスの存在といえる。

 

「じゃあ、霊夢。モンスターボールを確保して花を持ってるポケモンを捕まえましょう」

「私、モンスターボールは自分の分しか持ってないのよね……」

「それじゃあ、河童の所かしら?」

「それでいいと思う。あ、もしかしたらモンスターボールがこの家の中にあるかも知れないけれど……」

 

 そういうと、幽香が高速で手を振るった。彼女の手には羊皮紙が握られている。

 

「なんて?」

「モンスターボールは香霖堂か、人間の里で売っているみたいよ」

「お金取るの!」

「そのようね」

 

 みてみると、結構安い。でも、これは問題ね。

 

「その、幽香……お金がないの。ごめんなさい」

「いいわ、私が出してあげるから」

「いいの!」

「ええ」

「ありがとう! 幽香優しくて好き」

「こ、こら、離れなさい!」

「はっ」

 

 抱き着いたら、引きはがされた。まあ、いいや。奢ってもらえるし。紫とは全然違う。厳しいけれど、優しいところもあるし。

 

「それじゃあ行きましょう」

「うん」

 

 幽香の傘に入って一緒に歩いて人間の里を目指す。濡れるのが嫌だからだ。太陽の畑から森に入ると、すぐに幽香が止まった。

 

「どうしたの?」

「あれ、ポケモンじゃないかしら?」

 

 幽香が指さした先には球根のような可愛らしい容姿をしたポケモンが恐怖に震えていた。その子がこちらに跳んできている。後ろからは猿の妖怪がやってきていて、ソイツがその子を拾って食べようとしていた。でも、どうせ死なないから手を出す必要はないのよね。

 

「ふむ」

 

 軽く幽香が手を振るうと、その妖怪は消滅した。なんで助けたのかはわからない。

 

「妖怪は普通に食べるだけじゃないわ。恐怖を味合わせて、その感情も糧になるの」

「あ、そっか。それなら殺さずに痛めつけたほうがいいのね」

「ええ。お前、力が欲しいのなら戦って勝ち取りなさい」

「どうするの?」

「霊夢、奢ってあげるのだから、この子とポケモンバトルをしてみせて」

「いいわよ」

 

 えっと、見るからに草だから燃えやすいと思うし、ロコン、ロロで行くべきか……いや、今は土砂降りの雨なのだから、アローラの姿とかいう方のココでいきましょう。

 

「お願い、ココ!」

「こ~ん!」

 

 相手の子もやる気みたいで、互いに睨み合っている。

 

「可愛い子ね」

「そうよ。もふもふなのよ」

「紫の趣味かしら」

「たぶん」

「まあ、いいでしょう。始め」

 

 その言葉と同時に相手が種を飛ばしてくる。それを受けると、身体に蔦のようなものがでて体力が吸われていっている気がする。

 

「面白い種ね。欲しいわ」

「あははは……ココ、冷凍ビームよ」

「こぉぉぉぉ!」

「ちぇりっ!」

 

 ココの口からビームが放たれ、命中すると周りの水分ごと凍っていく。それで動かなくなったけれど、少しすると、氷の中から身体をボロボロにしながらも一生懸命にでてきた。

 

「もういいわ」

「え?」

「この子にする」

 

 幽香が抱き上げると、力を与えたのか、身体の傷が治って更に光り出していく。というか、濁流のように力を流し込んでいる。さっきの猿の妖怪が1だとしたら、今流し込まれているのは1000くらいね。

 

「なにかしら、これ?」

「進化の光かも」

 

 光が収まると、頭には花飾りがあり、下半身にはロングドレスを纏う人間に近い姿をしている。体の部分は芽が伸びた球根のような形状ね。これもポケモン……本当に不思議生物ね。

 

「ほら、行くわよ」

「うん」

 

 進化した子も手で幽香の裾を掴んで、自分の母親だと思っているのかもしれない。幽香は気にせずに進んでいるように見えて、ペースを合わせている。

 それから少しして、無事に里に到着してモンスターボールを購入できた。そのボールでついて来た子を捕まえて、幽香の手持ちになった。調べてみると、この子はドレディアという子みたい。

 

「さて、それじゃあどうする?」

「まずは私の家に戻っていい? こんなに荷物を持って歩きたくないし」

「それもそうね」

 

 皮袋が三つ、一杯になるぐらいモンスターボールや傷薬などの道具を買ったので、重たい。それに里で食料も沢山購入した。全部、幽香の奢りで生活が随分と楽になるかも。

 

 

 

 

 

 

【五週目 博麗神社】

 

 

 

 神社に到着すると、境内でフランと早苗がポケモンバトルをしていた。ダブルバトルみたいで、どちらが有利かというと、早苗だ。

 

「環境が悪いわね」

「炎が雨であまり効いてないし」

「お、お帰り。無事に幽香を説得できたみたいだな」

「当たり前よ! この私にかかったら朝飯前なんだから」

「へいへい」

「魔理沙」

「なん──ひぃっ!?」

 

 縁側に荷物を置いたら、幽香が魔理沙を掴んで外にでた。それに気付いた二人もバトルを止めて急いでこっちにやってきた。

 

「お、お手伝いしますね!」

「そうそう、だから幽香は魔理沙をお願いね」

「ええ、任せなさい」

「た、たすけて──」

「大丈夫。死なないわ。巻き戻るのなら、平気よ。霊夢たちは巻き戻るのは確実みたいだけど、魔理沙でもそうなのか試さないとね?」

「や、やめっ、マリスヘルプ!」

 

 魔理沙がそう叫んだ瞬間、魔理沙の姿が消えた。まるではじめっから世界に居なかったかのように。

 

「確か二人の子供と言っていたわね。親を守るために力を使ったのかしら?」

「た、多分……」

「間違いないと思うよ~」

 

 声が聞こえて振り返ると、いつの間にか縁側に座ってお茶を飲んでいる諏訪子がいた。当然、幽香からマスタースパークが放たれる。私の家が消滅待ったなしだった。これから本殿で寝ないといけないかも。いや、本殿も消し飛ぶかもだから家なし子になるわけ? 

 

「諏訪子様!」

「あははは♪」

 

 そう思っていたら、諏訪子の前に白石の蛇が数体現れてマスタースパークを弾き飛ばしていた。上にいってくれたけど、ミシャグジの何体かは死んだわね。まあ、すぐに元に戻っているけれど。

 

「じゃあ、殺り合おうか~♪」

「ええ、いいわね」

「他所でやれ!」

「だが断る!」

「ええ、コイツは殺す」

「なら、ポケモンバトルでやりなさいよ!」

「……それもそっか」

「ポケモンは手に入れた。いいでしょう」

「ふふん、来いルギア!」

「あっ!」

 

 早苗の服の中からボールが飛び出してきて、ルギアがでてくる。ボールは諏訪子の手にいった。

 

「さて、やりましょうか。ドレディア……いえ、リコリス」

「通常のポケモンなんかに、私のルギアが……ちょい待ち。なんか妖力を発しているんだけど……」

「リコリス、蔓の鞭」

 

 110センチくらいの小さな身体から40本を超える巨大な鞭がでてくる。その先端は蕾がでてきていて、それが開くとどれも凶悪な牙を持っている。

 

「焼き払え!」

「ソーラービーム」

 

 蕾達から一切の溜めなどなく、無数に放たれたそれは空を貫いて雲を消し飛んだ。ルギアの一撃によって蔓はほとんど切り裂かれたけれど周りにのたうち回っている。

 

「宿り木の種」

「空に逃げて!」

 

 のたうち回っている蔓の残骸から無数の蔓が増えてルギアに襲い掛かる。空に逃げることで防がれたけれど、地面は宿り木の種が成長し、まるで林のようになってしまった。

 

「これ、ポケモンバトル?」

「あははは、すごいですね」

「地形がかわるね」

「全然違うから!」

「ポケモンでしかポケモンを傷つけられない。なら、妖力の大半をポケモンに与えてしまえばいいのよ。私とこの子の相性はいいわよ?」

「でも、空を飛べなければ……」

「誰が飛べないといったの? リコリス、こうするのよ。私が戦い方も教えてあげるわ」

 

 リコリスがこくりと頷くと、空に飛び出して瞬時にルギアに接近すると、蹴り飛ばして地面に叩き落した。その状態で宿り木の林に叩き落されたルギアは木々に巻きつかれて動きが一瞬だけ封じられる。すると、空にとっても大きな光が現れた。

 

「ちょ、まっ」

「消し飛びなさい」

 

 どう考えても幽香が操作している。特大のソーラービームは視界一面を光にして、全てを消し飛ばした。そう、全てを。私達も含めて。

 

 

 

 

【六週目 博麗神社 天候・嵐】

 

 

 

 

 

 

「幽香に殺された!」

「ごめんなさいね。でも、リコリスの力は確認できたわ」

「まあ、博麗神社は元に戻ってるからいいか。買ってきた物も無事よね?」

「巻き戻って……いないわね」

「そんな!」

「あ、手紙。ボス戦以外の介入は止めてください、ね。代わりに食料とかも巻き戻すそうだけど、どうする?」

「どうするもこうも、破壊するのは止めて。家がなくなるのとか、まじで勘弁」

「仕方ないわね。わかったわ。戻ったら巻き戻らないかも知れないし、私はここで過ごすわ」

「お願い」

「食事とか用意してあげるから、他の子達もここに集めるように。いいわね、魔理沙」

「ばれてる!」

 

 柱の後ろから魔理沙がでてきた。手には私と幽香が買った道具や食材を持っていた。

 

「当然よ。馬車馬のように働きなさい。そうしたら許してあげないこともないわ」

「わ、わかったぜ……」

「これって無限にふやせたり……」

「あ、それはできるらしいけど、解除したら消えるらしい。諦めろ」

「ちっ」

「教育に問題があるんじゃないかしら、紫」

 

 

 

 

 

 

 




お母さんゆうかりん。

ツンデレ、小さい子供には優しい。母性あり? 霊夢って両親死んでるよね? 成人はしていないし、じゃあ少しは優しくてもいいか。という感じでお母さんゆうかりん。忙しい賢者様より、一緒にいてくれる人の方がね?
ただし、厳しい時はスパルタである。

スーパードレディア。幽香の妖力で超進化。太陽の石なんて関係ない。その分妖力でできている。花なのでゆうかりんに操られる。つまり、ゆうかりんが合法的に戦うためのアバター。ゆうかりんが操りだすとスーパートレディア3になる! 2はリコリス自身が本気で戦う。
スリーの戦闘能力は幽香の全力バックアップも合わせて魔改造ルギアでも叩き潰せる。ただし、後半になると幽香自身のスペックが下がってくるのでそこまではいかないもよう。
お助けキャラ最強のゆうかりん。マジやば。そら、諏訪子に理由をつけて殺される。霊夢ちゃんは判定、16、24、で30以下を二回だしたので説得成功。
グラードンの日は攻略不可。どうあがていも殺し合い。雨の日は太陽の畑を助ける手伝いの判定を30以下で成功すると、説得フェイズ。こちらも30以下で説得できると仲間になる。嵐の場合は運命のダイスロール。太陽の畑に雷が落ちるかによって変わるので、基本的に雨の時しか説得できません。



オルフェンズのアリス開始時期およびルート

  • 火星でMAの登場から開始
  • ビスケットを助けるため、地球辺りから
  • 女神Aliceの名の下に人類管理ルート
  • マクギリスと一緒。ギャラルホルンルート
  • マクギリスの代わりにアリスになるルート
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