船でアローラ地方に向かっているはずが、気が付いたらマザーを抱いてベッドで眠っていた。それも知っている天井の場所だ。おかしい。甲板に立ってタイタニックごっこをしていたのに。何故、私はあの拉致された部屋に戻っているのだろうか?
「めたぁ?」
「うん。そうだよね。今回はマザー達が居るからまだましかな」
水色のマザーを退けて起き上がる。部屋の中身は前と変わっていない。いや、近くにイエローさんと一緒に買ったリュックサックが置かれている。チャックを開けて確認してみる。ベッドの上に中身を出す。白い粉、白い粉、タオル、歯ブラシ、櫛、水筒、予備の服、パジャマのYシャツ、モンスターボール14個。腰にはモンスターボールが6個。全てメタモンが入っている。改めて思うけど、何このバランスの悪いパーティー。仕方がないけど。
私の理想はメタグロス、ボーマンダ、カイオーガ、グラードン、ギラティナ、パルキア、ディアルガ。ちなみに六匹言ってるけど、ギラティナからは手に入ると思っていない。ディアルガはセレビィを捕まえたルギアと鳳凰の羽で作ったボールでいける可能性はある。カイオーガとグラードンはそれぞれの宝玉を使って手に入れることはできそう。問題は他の連中。ギラティナとパルキアってどうすればいいんだ。ディアルガを捕まえたら、ギラティナがでてきて暴れるだろうし、狙うとしたらそのタイミング? まあ、先にグラードンとカイオーガだ。
「でてきて、みんな」
モンスターボールを腰のベルトから取り出し、全部床に放つ。空中でモンスターボールが開いて中から赤い光を伴ってメタモン達が全員でてくる。
「皆、警戒をしっかりとしてね。見えない敵がいる可能性が高いから」
「「「めたっ!」」」
声を発してくれるけど、よくわからない。ここはジェスチャーを覚えさせよう。○や×、矢印を覚えてもらったら意思の疎通ができる。
「えっと、こんな風に○とか、作れる?」
メタモン達は私が両手で○を作って見せると、普通にできるようなので色々と教えていく。するとマザーはジェスチャーまで完璧に覚えた。グットとか手を作ってやってくるので、もはやドラクエのマッドハンドの域になっている。
「では、警戒して進もう! ここは敵地だと思うように!」
メタモン達が○を出してくるので、理解したということでリュックサックに荷物を戻し、黄衣の外套を身に纏う。それから白い粉の一つを開けてそっと寝室から出てみる。外に出た瞬間、白い粉を掴んで思いっきり投げる!
「ひぎゅぅっ!?」
投げた時に滑って私もダメージを喰らった。運動音痴めっ、許すまじ。でも、魅了の魔眼とか、色々と使えるから許しちゃう。全体的に見たらプラスだしね。
「め?」
「大丈夫。それで何か居そう?」
「めた」
「居ないか」
この部屋は安全そうなので、煙たいのを我慢して進む。どうせ小麦粉だし、口に入っても問題ない。麻薬とは違うのだよ、麻薬とは。麻薬や違法ドラッグ駄目、絶対。アリスとの約束だよ。
「ふぅ、精神安定完了。よし、探索だ」
黄衣の外套のフードを被り、口元を押さえながら真っ白な部屋を進む。なんだか黄衣の外套で汚染されそうだけど、気にしない。
「皆は好きにこの部屋を探索してていいよ。マザーはこっち」
メタモン達に指示してから、冷蔵庫をみてみる。そこにはあるはずのない物があった。それはコンビニ弁当だ。7個しっかりとある。冷凍庫を見てみると5個入っている。補充されたみたいだ。
「こんな優しさいらないわっ!」
思いっきり冷凍庫の扉を閉める。何時なくなるかわからないから、一応メタモン達の餌にしよう。うん、冷凍してある奴以外、リュックサックに詰めてもっていくか。二個、マザー達にあげて、残り二つを冷凍の奴と交換する。これで疑似冷蔵庫が完成。バスタオルに包んでからリュックサックに入れる。
リュックサックを背負って準備ができたので、マザー達をみると仲良くコンビニ弁当を全て綺麗に食べきったみたいだ。容器は残していたので、そのままある。
「よし、行くよ……行くぞ」
「「めたっ!」」
イエローさんと一緒にいたので、言葉は丁寧にして女の子みたいな感じにしていたが、ここでは一人なので男っぽくしないと口調まで完全に変わってしまいそうだ。すでに私に完全に変えられ、意識して俺と言わないといけない。口調まで慣れてしまえばかなりやばいと思う。すくなくとも、一人の場合は男らしく行動しよう。
「進行!」
トイレと風呂場を見ると、石鹸など前は気にしなかったけれどしっかりと在った。これも補充されているのかもしれないので回収していく。タオルとボディーソープ、シャンプー、トリートメントを手に取ってリュックサックに詰める。容量いっぱいだから、なにか追加の入れ物が欲しい。今度のアリスはゲーム系の主人公にするといいかもしれない。アイテムストレージとかある奴。
近場の物資は回収が終わったので、鋼鉄の扉を開けて奥へと進む。執務室も一応確認する。黄衣の外套が入っていた場所を確認すると、今度はハスターの聖印が刻まれたペンダントがあった。これは流石にまずい。持ってたり見るだけで狂気に陥る超危険なアイテムなのでそのまま置いておく。
次に時計を確認すると長針は変化なし。短針は15を示している。でも、星の精は出ていないみたいだから、世界へ行く広場に移動する。
広場は特に変わった様子がない。なんてことはなかった。
きっとコンビニ弁当に入っていたお肉だろう。そうに違いない。気にせずポケットモンスターの世界の扉を開けよう。
ドアノブに手を回して開いてみる。でも、
いや、待てよ。ここにはもう一つの扉がある。そっちはおそらく東方projectの世界。そうなるとアリスに会えるかもしれない。会えたら上海とか作ってもらおう。妖怪がでてきても、マザーやメタモン達がいるから大丈夫なはずだ。いざとなれば人里に居ればアリスが人形劇をしに来てくれるはず。他の東方キャラともあってみたいし、悪い事じゃない。それに妖精ならひょっとしたら捕まえられるかもしれない。流石に妖怪は無理だろうけどね。
「よし、この扉に決めた!」
東方世界のドアノブを回すと、無事に扉を開いた。私は意気揚々と扉を潜っていく。
東方世界にレッツゴー
オルフェンズのアリス開始時期およびルート
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