9人の女神と想いを繋げて   作:シデンカイ

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ようやく夏休みが終わるな


第10話

私は夜になって雨で視界が悪いのにも関わらず階段を走りながら上がって行くと1番上の所で祐天寺君が冷たい目で私を見下ろしていた。

 

 

 

「祐天寺・・・君」

「・・・・・」

「祐天寺君」

「・・・てるんすか」

「えっ?」

「何をやってるんすかって聞いてるんですよ!」

「っ!?」

「やっぱり来るだろうっと思って来たら本当に来たし」

「いったいどうしたの?祐天寺君」

「どうしたの?じゃないですよ!高坂先輩!」

「えっ?」

「俺は言いましたよね?休む事も大事だと!言いましたよね!?」

「・・・うん」

「それなのに・・・それなのに!高坂先輩は!まだ!練習をするんですか!」

「・・・ごめん」

「俺は皆の体調やケガに気を付けて考えながら練習をさせたのに・・・」

「それは・・・」

 

 

 

 

祐天寺君が階段を降りて私の近くまで来たので私は祐天寺君に手を伸ばそうとしたらその手を弾かれてしまった。

 

 

 

 

 

「そんな高坂先輩に1つある事を伝えましょう」

「何を」

「文化祭の当日にμ'sのダンスを1曲したら高坂先輩は倒れる事を宣言致します」

「私が倒れる?」

「間違いなく倒れます」

「そんな訳・・・」

「あります!」

「っ!?」

「ここまで言ってもダメだった人なんて・・・もう俺は知りません!勝手に練習でも何でもしてください!傘は貸してあげますから帰る時は気を付けてください」

 

 

 

 

 

私は祐天寺君が離れる姿を完全に見えなくなるまで見ていた。そして祐天寺君が言っていた言葉がどうしても頭から離れなかった。

 

 

 

 

 

 

「皆ごめん!遅れちゃった」

「まだ大丈夫だけど早く着替えなさいよね」

 

 

 

 

高坂先輩が来てから5分後に着替え終わったので俺は今いる皆に高坂先輩と話したい事があると伝えて俺は高坂先輩と2人で話をする事にした。

 

 

 

 

 

 

「高坂先輩・・・・・やはり熱ありますね」

「何でわかったの?」

「分からず屋の人に言う言葉なんてありませんよ」

「ごめんね」

「高坂先輩は今からするライブを辞退してください」

「嫌!」

「いつ倒れるかわからないのに?いいえ!間違いなく倒れます!だからそうなる前に帰って休んでください!お願いしますから!」

「嫌!」

「・・・・・だったらこの薬を飲んでください」

「良いよ・・・・・大丈夫」

「大丈夫じゃないから言ってるんですよ!」

「それでもやりたいんだ。このライブを」

「・・・・・勝手にしてください!」

 

 

 

 

 

俺は高坂先輩を連れて皆と一緒に合流させたらライブをする屋上に行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雨か・・・これから始まるライブが何も起こらなければ1番良いんだろうけど絶対に高坂先輩が倒れるだろうからいつでも行けるように近くで見守るとしようか」

 

 

 

 

そう思いながら俺はライブが始まったので見ていた。今の所は問題なく出来ていたけど1曲が終わって次の曲に移ろうとした時だった。

 

 

 

「穂乃果!」

「穂乃果ちゃん!」

「穂乃果!大丈夫!・・・すごい熱」

「お姉ちゃん!?」

「穂乃果!」

「穂乃果ちゃん!」

 

 

 

 

俺が思った通りだった。高坂先輩は倒れてしまいライブを見ていた人達は少しずつだが帰ってしまった。

 

 

 

「チッ!だから言ったのに!・・・・・全員下がれ!俺が先輩を運ぶからそこを退いてくれ」

「祐天寺君!」

「高坂先輩が倒れた今・・・ライブは中止にする!文句は言わせないぞ」

「わかりました」

「それにライブを続けられる状況じゃないしな」

「どうしようも出来ませんからね」

「今回のライブを見に来てくれたお客様には大変申し訳ありませんがメンバーにアクシデントが発生した為ライブは中止にさせて貰います。誠に申し訳ありませんでした」

 

 

 

 

 

高坂先輩が倒れた後は急いで保健室に行った。保健室に着いた俺は中に入って鍵を閉めたけど誰もいなかったので助かったが高坂先輩を寝かせてタオルを水で濡らして絞って高坂先輩の額に乗せた後ゆっくり休ませる事にした。

 

 

 

 

 

 

「やっぱりこうなったか・・・・・わかりきった結果だったけど高坂先輩が目覚めて今よりかは体調が良くなった時なんて言うだろうかな?だが・・・その前に今回の事で理事長先生が俺を呼び出すのは確実だから何を言われても受け止められるよう覚悟だけはしておかないとな」

 

 

 

 

高坂先輩が倒れた次の日に俺は理事長先生に放送で呼び出されたので理事長室に向かいノックすると返事が戻って来たので中には入る事にした。

 

 

 

 

「失礼します」

「来たわね」

「理事長先生が俺を呼んだのは文化祭で倒れた高坂先輩の話ですよね?」

「察しが良くて助かるわ」

「まず文化祭の前日に雨が降ってたのを覚えてますか?」

「覚えてるわ」

「あの雨の中を高坂先輩は自主練をしてました。俺は高坂先輩が来ると確信してたので待ってました。そしたら誰かが階段を走りながら上がって来たんで何となくわかっちゃったんです」

「そうなの?」

「ここ最近の高坂先輩はオーバーワークだってわかってました。だけどランキングが少しずつ上がって行って本人は嬉しかったんだと思います。でも!休む事も大事だと俺は高坂先輩に言ったのに・・・練習はするし基礎もしっかりやるけど休むように言ったんです。でもどうやらそれもダメでした。」

「無理しすぎたんじゃないの?こういう結果を招く為にアイドル活動をしていたの?」

「違いますって言いたいですがメンバーが倒れたのは事実ですし何人もの人達がそれを見ている以上は今回の事に関しては言い訳なんて言いません」

「でも人が倒れた以上は学校の責任者としては優乃君にはμ'sを支えるマネージャーとしての責任能力が足りなかったのと何らかの処分を与えなければなりません」

「そうですね。俺が理事長先生の立場でもそう言ってますね。でも俺は決めてる事があるんです」

「それは何かしら?」

「俺はμ'sの・・・マネージャーを辞めようかと思います」

「どうしてそう思ったのかしら?」

「俺は2年生μ'sが3人だった時からいましたが少しずつμ'sの人数が増えていってパフォーマンスとかも前と比べたら結構良い感じになりました。だけど人数が増えるって事は今回みたいに何らかの形で意見の食い違いがあったりライブに影響を及ぼすぐらいのトラブルとかも発生したりすると思います」

「そうね」

「今後こういった事は何回かあるでしょう・・・そして今回の倒れた件について俺は責任を取らなくちゃならないと思います」

「それがμ'sのマネージャーを辞める事かしら?」

「普通の人ならそう言ってたかも知れませんがそれだけじゃないです」

「どういう事?」

「理事長先生は前に言いましたよね?12月までは学校に俺は通えると」

「そうね」

「今回の事で学校全体に俺の事が伝わるのは時間の問題です。それ何で早めにこの学校から去ろうと思います」

「本当にそれで良いの?」

「問題を起こした人がいつまでも学校にいたら周りの人達にも迷惑ですし今このタイミングで言うのが良いんだと思いますから」

「問題って言うほどの問題を優乃君が起こした訳じゃないのに?」

「例え俺が悪い事をしてなくても誰かが悪い事をしたり何かしらのトラブルが発生した場合は誰かが責任を取らなくちゃならないですよね?」

「確かにそうね」

「学校だったら校長先生とか理事長先生ですが今回の場合はライブの時に発生したトラブルです。今回だったら俺が責任者になりますから俺が謝罪をしなければならないですし責任を取らなければならないんですよ」

「まだまだ貴方は若いのだからそんな事を気にしなくても良いのに」

「俺はμ'sみたいな主役では無くマネージャーとしてμ'sの後ろを支えてる人・・・サポート役?脇役?そんな所のポジションですよ」

「それならμ'sの皆に確認してきなさい」

「確認?」

「μ'sの人数は9人だから5人以上が優乃君が学校から去るのに賛成だと手を上げたら許可します」

「わかりました」

「優乃君」

「はい?」

「もし優乃君が3年生卒業までいられるようになったらどうする?」

「その時は3年生が卒業するまで学校に通いたいですね」

「じゃあ話したい事は終わったから戻っても構わないわよ」

「わかりました」

「他に何か困った事あるかしら?」

「・・・・・特に無いです」

「また何かあったら教えてね」

「わかりました。それでは失礼します」

 

 

 

 

そう言った俺は理事長室から出て離れようとしたら生徒会長が理事長室の隣に生徒会長がいました。

 

 

 

「祐天寺君」

「盗み聞きとは感心しませんね」

「あの話どういう事?」

「何の事ですか?」

「3年生が卒業するまでって話よ」

「ああ・・・それですか」

「もしかして祐天寺君が音ノ木坂学院に通える時間は残り少ないんじゃ・・・」

「さてさて俺は戻らないと」

「祐天寺君!」

「俺の事よりも今やらなきゃならない事ありますよね?」

「それは・・・」

「とりあえず今は高坂先輩の家に行ってお見舞いに行きましょう」

「そうね」

「その前に全員を部室に集めてください」

「わかったわ」

 

 

 

 

それからしばらくして部室に入るとμ'sの8人が俺の方を見てきたが俺はホワイトボートの隣にまで移動してから皆に話しかけた。

 

 

 

 

「急に集めてどうしたの?」

「何か大切な話?」

「話さなければならない事あるんで話しますね」

「それって何の話よ」

「文化祭のライブ本番で高坂先輩は倒れました。これは皆さんは理解してますよね?」

「もちろん」

「実は文化祭の前日に雨の中を高坂先輩が自習練してたのを知ってましたか?」

「そうなの!?」

「やはり知りませんでしたか」

「でも何で祐天寺君が知ってるの?」

「それは俺がその場にいたからですよ」

「祐天寺君も!」

「アナタ達は何をしてたんですか!」

「ここの所ですが高坂先輩はオーバーワークしてましたからね。それにランキングが少しずつ上がってラブライブに出場が出来るかも知れない所まで来て焦ってたんじゃないんですかね?もっとランキングを上に目指そうとしたんじゃないですかね?」

「ありえそうね」

「けどあの雨の中を自習練してたのを見てた俺は高坂先輩に話しかけたんです。」

「そうなの?」

「そして文化祭のライブ本番で高坂先輩が倒れた後の話ですが俺は理事長先生に呼び出されました」

「えっ!」

「理事長先生は俺に対してこう言いました。こういう結果を招く為にアイドル活動をしていたの?っと言われました。」

「それは!」

「違わないですよね?実際にメンバーの高坂先輩が倒れた姿を何人もの人達が見ていますしこうなった責任は俺にありますからね」

「まさか貴方は!」

「私達に何か隠してるんじゃないでしょうね!」

「その事については高坂先輩が元気になった時に改めて話します。今回の話は別物です」

「別物?」

「先ほども言いましたが高坂先輩が倒れて何人もの人達が見た以上もうラブライブを目標にとかは言ってられません」

「そうだよね」

「なので・・・・・ランキングに名前が書いてあるμ'sですが辞退しようと思います」

「なっ!」

「本気ですか!」

「本気です」

「せっかく・・・せっかくここまで来たのに!ここで諦めろって言うの!」

「そうです」

「諦めたくない!このメンバーで活動したい!」

「無理なんですよ!理事長先生も知っている以上いずれは学校全体に今回の話が広がりますしどうにも出来ないんですよ」

「そうだよね」

「なんで部長の矢澤先輩はランキングからμ'sの名前を消してください」

「待って!そこまでしなくちゃならないの!」

「このまま続けていてもランキングは上がりませんし問題が発生した今となっては何をしても無駄ですよ」

「わかりました。ランキングからμ'sの名前を消す事にしましょう」

「コレが今回の話で皆に相談しなければならなかった事なんです」

「そうなんだ」

「俺は見届けないとならないんで確認してますけどね」

「これから私達どうなるんだろう?」

「まずは俺を入れた今いる9人で高坂先輩の家に行ってお見舞いに行きますが全員で家の中に入るのもアレなんで3年生と2年生と俺が中に入ります。1年生の3人は外で待っててください」

「祐天寺君も家の中に入るの?」

「俺はマネージャーとしてもそうですが今回の事についての話を高坂先輩本人にしなければなりませんからね」

「そうね」

「それじゃあ矢澤先輩・・・やりたくないかも知れませんがランキングの名前の消去お願いします」

「・・・・・やったわ」

「確認しました。ありがとうございます」

 

 

 

 

その後は高坂先輩の家に行って俺を入れた2年生と3年生の6人で高坂先輩と話をしていました。

 

 

 

 

「それで皆で相談してエントリーを止めたの・・・もうランキングにμ'sの名前は・・・無いわ」

「それじゃあ俺達は帰りましょう」

「そうですね」

 

 

 

 

俺達6人は高坂先輩の家を出て1年生3人と会ったら途中まで一緒に歩いていたけど最後は俺とお姉ちゃんの2人だけになった。

 

 

 

「優乃」

「どうかした?」

「これからどうなるんやろうね」

「その辺りの話だったら高坂先輩が元気になって学校に来てからだよ」

「それもそうやね」

「お姉ちゃんは9人で続けたい?」

「もちろん」

「また9人で出来ると良いね」

「それってどういう意味?」

「その内わかるよ」

 

 

 

そう言ってお姉ちゃんと家まで一緒に歩いて行ってお姉ちゃんが家の中に入ったのを確認した俺は歩いて1人で帰った。

 

 

 

「でもね。お姉ちゃん・・・・・もしかしたら9人で揃うのは今回が最後かも知れないんだよ」




今年の夏は雨ばっかり降ってたような気がするのは気のせいだろうか?
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