君の旋律に僕の音色をのせて。   作:藤井 悠

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藤井 悠です

それでは本編どうぞ。


ウィザードは剣士を想ふ

 

大助「んん、ふわぁ。」

 

燐子「信条さん、起きましたか?」

 

どうやら本当に少し寝てしまったらしい。白金さんの感触と優しい声で意識が覚醒していく。

 

大助「・・・寝てからどれくらい経ちました?」

 

燐子「えーっと・・・20分くらいです。」

 

大助「そうですか、20分・・・20分!?」

 

なんてことだ。寝るにしてもほんの少しだけ寝るつもりだったのだがかなり寝てしまった。白金さんはその間1人・・・やってしまった。

 

大助「すみません。疲れましたよね?」

 

燐子「いえ、そんなことありませんよ?それにその・・・寝顔も、見れましたし///」

 

大助「ね、寝顔!?でも間抜けな顔でしたよね?」

 

燐子「とっても可愛かったですよ♪」

 

なんと、すっごい上機嫌。なんか罪悪感が消えてくんだけど・・・まあ白金さんがいいならそれでいいかな?とりあえず体を起こさなきゃ。

 

大助「・・・とりあえずおはようございます。」

 

燐子「はい、おはようございます。あと、さっきお母さんがあと10分くらいでご飯ができるって言ってました。」

 

大助「ありがとうございます。10分ですか・・・何しましょうか?」

 

燐子「そうですね・・・それじゃあ、えい♪」

 

すると白金さんは軽く僕のことを抱きしめてくる。僕もさり気なく抱き返すと。白金さんは嬉しそうに目を細める。

 

燐子「ん///信条さん・・・好きです♡」

 

大助「僕もです。」

 

紳士に返したつもりだが、内心すっごい心臓バックバクだ。耳元で囁かれるように『好きです』なんて言われて果たして平気な人間がいるのだろうか?

 

大助「なんというか白金さん、最初コンビニであった時から印象が大分変わりましたよね?」

 

燐子「信条さんのおかげですよ。」

 

大助「僕の?」

 

燐子「信条さんと居ると守ってもらった時のこと思い出して、今も守ってもらってるって思えるんです。だから信条さんには思い切り甘えたいんです♪」

 

大助「・・・///」

 

すっごい恥ずかしい。抱きしめてるだけで『守ってもらってる』なんて、そんなつもりは毛頭ないのだが、嬉しいのも事実。そして白金さんは俺が守らないと、という気になる。その意思表示も兼ねて白金さんをもう少し力強く抱きしめる。

 

燐子「ん///信条さん・・・」

 

大助「僕も、白金さんのこと守りたいです。今までも、これからも。」

 

燐子「フフ、そんなこと言われたら離れたくなくなっちゃいますよ?」

 

大助「僕はもうとっくに離れたくなくなってますよ。」

 

そしてしばらく抱きあっていたのだが、夕飯の呼び出しをくらい、2人は同時に冷静になり顔を真っ赤にしながらリビングに戻った。

 

〜リビング〜

 

大助・燐子「いただきます。」

 

燐子母「どうかしら?お口に合う?」

 

大助「はい、とっても美味しいです!」

 

僕は現在白金さんのお母さんが振舞ってくれた夕食をいただいている。ものすごく美味しい。

 

燐子母「美味しそうに食べてくれて私も嬉しいわ♪燐子も料理覚えないとね。」

 

燐子「わ、私!?」

 

燐子母「信条くんも燐子の料理食べてみたいと思わない?」

 

燐子「お、お母さん!?」

 

まさかこちらに振ってくるとは。でも白金さんの料理か・・・

 

大助「すっごい食べてみたいです!」

 

燐子「そ、そうなんですか?じゃあ頑張ってみようかな・・・」

 

燐子母「まあ元々全然作れないって訳でもないし、もうちょっと練習すればかなり上達すると思うわよ?それにしても凄いわね。彼氏さんが一言言っただけで燐子がコロってなっちゃうんだもの♪」

 

燐子「も、もうお母さん///」

 

実質僕も恥ずかしかったが、こうしてからかってもらえてるのは僕がある程度は彼氏として認めてくれているという事だろう。そう考えると安堵感が出てくる。

 

???「ただいま〜」

 

ん?

 

燐子母「あら、お父さん帰ってきたわね。ちょっとーあなたー?」

 

燐子「今日は結構帰り早いな・・・信条さん?」

 

大助「アワワワワワ」ガクガクブルブル

 

白金さんのお父さんだって!?付き合って初日にこれなのか?しかもさっきの白金さんのお母さんのテンションと雰囲気から察するに僕のことも報告しに行ってるだろう。めっちゃ怖い(涙)

 

燐子父「なんだって!」

 

その声とともに勢いよくリビングのドアが開かれる。

 

大助「お、お邪魔してます。」

 

燐子「お、おかえりなさい。」

 

2人してビクビクしている。さっきまで白金さんは冷静だったが、父親の慌てぶりと、雰囲気から察し、少し怖がっている。

 

燐子母「あなた、2人とも怖がってるわよ?」

 

燐子父「あ、ああ、すまない。少し取り乱してしまったよ。君があの信条くん?」

 

大助「は、はい信条大助です。」

 

燐子父「燐子から話は聞いてるよ。不良から助けれくれたんだってね?父親としてお礼を言うよ。いい子みたいだし、こんな彼氏なら私は大歓迎だよ。これからも娘のことをよろしく頼むよ。」

 

大助「こ、こちらこそ。」

 

良かった。悪印象ってわけでは無さそうだ。白金さんの方を見ると白金さんも安心したようで、ほっとした表情を浮かべている。

すると白金さんは僕の方をチョンチョンとつつく。

 

大助「どうかしました?」

 

燐子「お父さんからもお母さんからも反対されませんでしたし、また宜しければまたうちに来てください♪」

 

大助「・・・ありがとうございます。」

 

やばい。今すっごい幸せだ。しかし今の僕は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ、僕ら2人にとんでもない事が起ころうとしてることを。




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