ダンジョン。それは架空の存在。アニメや空想の世界に存在するモンスターがうようよいる巣窟。この世界では下界に降りてきた神から恩恵を授かり、ダンジョンに潜り、モンスターを狩る存在がいる。
彼らを人は冒険者と呼ぶ。
ロキファミリア、オラリオに存在する数多くのファミリアにして、2つある最大派閥の1つ。そんなファミリアに所属する冒険者たちは今深層と呼ばれるエリアにいる。
大手ファミリアの義務、遠征にて主力人で来ていた彼らは危機に瀕していた。遠征とともに50階層にカドモスというモンスターを倒し泉水とカドモスの皮膜を取って来るクエストを受けていたのだが、それを終えてキャンプ場に戻ってくると、ダンジョンの下層えの階段から未確認である芋虫型のモンスター、倒すと腐食液をまき散らす、に襲われていた。
「前衛組はアイズを中心に、敵を近ずけさせるな、リヴェリアが詠唱を完了させる迄持ち答えろ!」
ロキファミリアの団長、小人族である第一級冒険者フィンは、自身も戦いながら思考し続けていた。
(あまりにもおかしすぎる、ここはセーフティエリアのはずだ、それが一体何故?このモンスター達はどこから…?……………まさかっ!?)
「リヴェリアの魔法で殲滅したら各自即座に武器を持って撤退するんだ!…恐らく、第二陣が上がってくる!」
「「「「「…………………っ?!」」」」」
「【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風(うず)を巻け。閉ざされる光、凍てつく大地。吹雪け、三度の厳冬――我が名はアールヴ】 」
「【間もなく、焔(ひ)は放たれる。忍び寄る戦火、免(まぬが)れえぬ破滅。開戦の角笛は高らかに鳴り響き、暴虐なる争乱が全てを包み込む。至れ、紅蓮の炎、無慈悲な猛火。汝は業火の化身なり。ことごとくを一掃し、大いなる戦乱に幕引きを。焼きつくせ、スルトの剣――我が名はアールヴ】 」
「総員、さがれぇぇぇ!!!!」
フィンの指示と同時に冒険者たちは退避した。そして放たれる、オラリオ1の魔道士が誇る広範囲殲滅魔法が。
「【レア・ラーヴァテイン】!」
リヴェリアの足元に展開された巨大な、魔法陣から焔が放たれ、芋虫型のモンスター達を悉く焼き尽くしていく。
だがフィンの指はかつてないほど震えていた、フィンの直感はよく当たる。
「総員、このk「ドドドドドドドっ」総員構えろぉぉぉ!」
下の階層から再び多量の芋虫型のモンスターと、それらの3、4倍ある人型のモンスターが現れた。そのモンスターは羽化したのか、ちょうちょの羽根を持ち、爆発を起こす、鱗粉をばらまく。
「あのモンスターはアイズに任せて僕らは周りを狩りながら後退する!」
フィンが指示を出すと若い幹部達が、反対の声を上げた。
「何言ってやがるフィン、無理に決まってるだろうが!」
「そうだよ、フィン」
「団長、それなら私も!」
上から順にベート、ティオナ、ティオネだが本人であるアイズは何も言わない。
「あのモンスターに勝てるのはアイズがいちばんだろう。それにこれは団長命令だ。…任せるよ、アイズ」
真っ直ぐな瞳で見られてアイズは
「…ん、頑張る」
と言って頷き鱗粉ばらまくモンスターに挑んで行った。
それから数分後、厄介なモンスター相手にアイズは手こずるも自身の風を使い、追い詰め留めを刺そうとした時、「「危ない!」」仲間たちの声を聞いて振り向くと、緑のムチが迫っていた。
声に気づき、回避行動をとるもかすり、吹き飛ばされる。吹き飛ばされながらも体制を整え、原因であろう方に目を向けると、驚くべきことに、アイズ戦っていたのより一段と大きい同種のモンスターがいた。
「…そんな…でも私が頑張らないと行けないんだ!」
仲間達が心配の声を上げても、団長であるフィンが戻れと言っても引けない。
(もうモンスターに私は負ける訳には行かないんだ!)
アイズが気力を振り絞って剣を握りかける。2匹同時に相手取っているため常にもう一体を意識せねばならなく、徐々に追い詰められ、よろめいてしまう。
そこを見逃すモンスターな訳がなく、その太い尾を振り下ろしてくる。
(…動かない、もう、マインドも………ごめんなさい)
「…みんな…ごめんなさい……………えっ?」
アイズも冒険者。目をつぶるなんてことはしない。故に驚く。オラリオの最強の一角に数えられる剣士であるアイズでもってしても硬いと思わせるその太い尾が、まるで野菜を切るがごとくぶつ切りにされた。
驚くと同時に、期待と不安を抱いた。アイズが知る中でこんな芸当ができる冒険者なんて1人しか思い浮かばない。
レベル5にして都市最強と歌われているロキファミリアと並ぶ二大ファミリア、フレイヤファミリアの【猛者】オッタルと引き分け対等に戦い会うことが出来る剣士。
【魔剣】【最速】【ロキファミリアの切込隊長】と呼ばれていたアイズの剣の師匠。
イオリ・朝日奈。彼はとある理由で数年間、オラリオから追放されていた。彼はいろんな人から慕われていて、追放に反対する人も多く居たが本人が反対しなかったためオラリオにいなかった。アイズ本人はまるで兄妹のように慕っている。
いるはずがないと思う。なぜなら彼はオラリオの外で難関と呼ばれるクエストを想像もつかない量こなさねばならない。
それでもアイズの不安をかき消すように、騒がしい戦場に、小さく、しかして安心感を与える声が聞こえた。
「久しぶりだなアイズ、大きくなったか?」
紺の袴に、黒いインナーに、白の羽織。整った女顔にも見える端麗な顔つき。光を反射するつややから黒髪。腰に佩いている2つの刀。
紛うことなき最強の剣士、朝日奈伊織がいた。
不定期更新ですが頑張って更新したいです。ゆるいアドバイスや、感想お待ちしています。字のミスなどは直ぐに訂正します。無いようには気をつけてはいますが