艦隊都市伝説   作:雨降り

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お待たせしました!

アンケートのご協力ありがとうございました。順次投稿していきますので、よろしくお願いします。

今回のテーマは「テケテケ」です。


FILE⑥:横歩き

 

…あ。

 

ご主人様、ちょうど探していたんですよ!

 

…え?

 

お前は誰かって?

 

もぉ!冗談がキツいですね~?

 

××はご主人様最初の秘書艦じゃないですか!

 

というか現秘書艦でもありますねぇ!!

 

…。

 

…え?

 

本当に分からない?

 

……。

 

うーむ。これは変ですね~。

 

××のことをお忘れですかぁ??

 

ほ~ら!××とはあんなことやこんなこと、いろいろしたじゃないですか!やだー!

 

……。

 

マジでお忘れですか!?

 

うえぇ…。

 

…んにゃあ、もう一度自己紹介いっときますぅ?

 

綾波型駆逐艦の九番艦の××です!以後よろしくぅ!

 

…随分と軽いなって?

 

そりゃあ××は元々こんな感じですから…ね?

 

あ、それで××が何でご主人様を探していたかというとですね…。

 

…え?

 

勝手に話を進めるな…?

 

えぇー!

 

それじゃあ何ですか!?

 

ご主人様は××の話を聞いてくれないっていうんです?

 

……。

 

…そんなの酷すぎィ!

 

…え。

 

さすがに可哀想だから聞いてやる…ですか?

 

Ktkr!さっすが、ご主人様ぁ!!

 

よっ!いい男っ!

 

…今度××のサービスシーンお見せしますね~?

 

…ほんとに軽いんだなって?

 

も~!××は軽い女じゃないですよ!?

 

……っと。

 

そろそろ本題に入りますね?

 

…突然ですが、ご主人様はこの前の作戦を覚えていますか?

 

…ほら、××が大破しちゃったあの作戦ですよ~!

 

思い出しましたか?よろしい。

 

…それでそれがどうしたって話なんですけど。

 

あの作戦はかなり過酷で、轟沈者が出たのを…。

 

まさか忘れていませんよね?

 

……。

 

……。

 

…ほう。

 

そうですね、あれは仕方がなかったところもありますね。

 

あ、ご主人様が勘違いしないように言っておきますね?

 

▲▲が沈んだのは、別にご主人様のせいではないんですから?お気になさらずに!

 

あ、ご主人様は忘れっぽいからちゃんと言ってあげなきゃダメですね。

 

…だって秘書艦の名前さえ忘れてしまうんですものね。

 

綾波型駆逐艦、七番艦の▲▲。それが彼女の名前です。

 

××の大切な仲間でした。

 

…そんなことを今更って顔をしてますね。

 

ふむ…。ご主人様の言う通りかもしれませんね。

 

そんな昔のことをいつまでも…。

 

引き摺り続けるのは、変…ですよね?

 

…そんなことは言ってない?

 

へぇ…。ご主人様って優しいんですね?

 

××にそんなことを言ってくれるのは、ご主人様だけですよ。

 

…じゃあ、××の胸中語っちゃってもいいですか?

 

ご主人様のお気遣いに甘えちゃっていいんですよね?

 

…フフ、ありがとうございますぅ。

 

じゃあ、早速ですけど…。

 

…ご主人様はこんな話をご存知ですか?

 

とある作戦で、とある艦娘が沈んでしまったんです。

 

……。

 

……。

 

…どうしたんですか?

 

そんな青白い顔をして?

 

別にアノ時のことを語っているわけじゃないですよ?

 

…続けます、ね?

 

その娘の最期は悲惨でした。

 

深傷を負って、航行も不可能…。

 

その娘は言いました。

 

死にたくない…と。

 

だからそれを間近で聞いていた者は、彼女を鎮守府まで曳航することにしたんです。

 

でも現実は残酷ですよね…。

 

彼女は海中を潜行していた駆逐艦イ級に襲われてしまいました。

 

無惨でしたよ、それは?

 

彼女の腹部から下は、イ級に食いちぎられてしまっていたんですから?

 

透き通るような色をした海面。

 

それがどんどんどす黒い色で染まっていくんです。

 

…あ、まだ話は終わってませんからね?

 

ご主人様は××の話を聞いてくれるんですよね?

 

あはっ!よかった!

 

最後まで聞いてくれなかったらどうしようかと思いました!

 

…それでですね~。

 

彼女は海に沈んでいったんですよ。

 

…あ、そう言えば。

 

そもそもご主人様は、最近鎮守府で囁かれている噂話をご存知ですか?

 

…どうやら出るらしいんですよ。

 

その娘の亡霊が。

 

…皆、見たって言ってるんですよ?

 

下半身を探して、夜な夜な鎮守府を彷徨っているとかどうとか…。

 

ええ、そうなんです。

 

馬鹿馬鹿しいですよね?

 

……。

 

……。

 

…でも。

 

実は××も見てしまったんです。

 

あの娘の姿を。

 

…そっくりでした。

 

青白い顔をしていましたが、本当にあの娘の面影があって…そっくりだったんです。

 

…しかも噂通り下半身が無くてですね、どうやら腕を使って移動しているみたいなんですよ。

 

……。

 

……はい?

 

…ふざけるのも大概にしろ?

 

おや、ご主人様はオカルトは信じない派なんですね。

 

それは残念です。

 

じゃあ、××ももう話を切り上げますね?

 

あ、でも最後に一つだけ。

 

噂話にはこんなオマケがあるんです。

 

この話を聞いた者の元に訪れるらしいですよ、彼女?

 

実際、××が彼女を目撃したのもこの話を耳にしてからですし…。

 

…ま、関係ないですよね?

 

オカルトを信じていないご主人様なら?

 

あ、でも気を付けた方がいいですよ?

 

彼女、ものすごいスピードで来るみたいですから。

 

蟹みたいに横歩きらしいですけど…フフ。

 

それじゃあ、ご主人様。

 

さようなら。

前アンケートの話を幾つか書けてきたので、次のアンケートを募集致します。お気軽にどうぞ。前回同様、作品投稿がいつになるかは分かりません。そして艦娘が主人公になるか、それとも怪異自体になってしまうかはこちらで決定します。ま、大体いつも思い付きですけど笑。それと思ってたのと違う…ってのはご容赦下さい。

  • 手紙×曙
  • 土砂降り×時雨
  • 人形×神通
  • トイレの花子さん×雪風
  • ターボばあちゃん×島風
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