蒼の男は死神である   作:勝石

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どうも勝石です。

桐生静、ついにゲームに参戦!!だが俺は恵みを貯めさせてもらうぜ。それと次のバレンタインイベでいよいよ赤嶺組のメンバーもイベントに参加するのかな?

さて今回は過去にあったリクエスト回。遅くなってしまいましたが、とうとう出来ました。ただ、割とガチな戦闘回なので長いです。やってくるのは…まあ壁の外に出ても平然としていそうなアイツです。それではどうぞ。

The wheel of fate is turning…Rebel1…Action‼


花結の確率事象11.恐怖の晩餐

「どうやら敵が来たようね。皆、樹海へ行くわよ」

「皆~、気ぃつけて行きな~」

 

新たに呼ばれた仲間、『桐生(きりゅう)(しずか)』を加えた巫女たちに見送られて勇者たちは夜の樹海へと出陣した。

 

造反神という名の神樹からの試練を乗り越え、いざ自分たちの世界に帰れると思ったら次には中立神からの新たな試練が待っていた。

 

当初は驚いたが、それでも多くの者たちは喜んだ。まだこちらでの記憶を持ったまま元の世界へ戻る術は見つかっていない。だがこれで少しは探す余裕が出来たのだ。

 

そう明るく考えている内に味方となった赤嶺友奈の仲間、静と夕海子の祖先である『弥勒(みろく)蓮華(れんげ)』も加わり、勇者部も益々賑やかになった。

 

「それにしても別世界とはいえ、ナオトまでこの世界にいたのは少し驚きだったわ」

「でしょ~?私もびっくりしたんだ~」

「ええ。それにしても…フッ、流石は弥勒の子孫ね。ナオトを執事に選ぶなんて。見る目があるわ」

「彼の淹れる紅茶は本当に美味ですのよ~!良ければご先祖様も後で如何ですか?」

「フッ、そうね。久しぶりに味わってみたいわ」

 

また自分の知らない知り合いが増えたことにナオトは頭を抱えたが、静によると今の距離感とそれほど変わらなかったらしい。寧ろ驚かれたのは術式を使う者たちだった。

 

どうしてか二人にかなり警戒されたが、話していく内に仲良くなっていき、今では自然に触れ合うようになった。

 

「でも私たちはあの二人に負けないようにしないといけないわね」

「あの二人って?」

「ラグナと刃よ。聞いたところではここに来る前から二人とも毎日倒れるまで訓練しているそうじゃない。殺し合い、というのは…少し驚いたけど」

「………あぁ~」

 

蓮華が若葉たち、西暦組や自身の子孫以外に注目した人物の中にはラグナと刃がいる。自分たちと出会ってから数分で二人はいつもの喧嘩を始めようとしていた。

 

物珍しい様子に蓮華がこともあろうか刃に何故そんなことをしているのかを聞いてしまったのだ。

 

「そこの貴方」

「何だ。僕の邪魔をするな。これから僕は兄さんと戦うんだ」

「いつもそこまで激しい対人訓練(戦闘)をしているのかしら?」

「何を言っている。殺し合い(戦闘)はどちらかが倒れるまで終わらんぞ」

「倒れるまでとは…フッ。それはまた熱心に(訓練を)やっているわね」

「当然だ。毎日激しく(殺し合いを)やっているからな」

「(ライバルとして)兄には負けたくないというところかしら?」

「ああ。(抹殺対象として)兄さんに勝つことこそ、僕の願望だ」

 

それに蓮華も刃との会話が弾んだ。

 

「奇遇ね。弥勒にも(ライバルとして)負けられない人がいるのよ」

「赤嶺友奈か…そういえば奴め、兄さんだけでなく、神楽や赤鬼にもくっついていたな」

 

赤嶺友奈の趣味は筋トレで、他の者たちの肉体美を見ると興奮し出すところがある。女子連中にもそうしているが、男性陣にも度々筋トレをしないか誘ったりしている。

 

「ええ、そうよ。彼女には弥勒以外の誰かに(勝負で)負けてもらっては困るのよ」

 

その言葉を聞いて刃は少し楽し気に言った。

 

「ほう。僕も、兄さんが僕以外の人間に(殺されて)負けることを考えるとイライラして仕方がないんだ…」

「それだけ強く思われているなんて…フッ、(良いライバルがいて)ラグナは幸せ者ね」

「ああ。赤嶺友奈も(殺したいほど)思ってくれている奴がいて良かったな」

「あら。褒めても何も出てこないわよ?」

「いやレンち、なんか誤解しているよ!!?」

「ジン!!!!ちゃんと説明しやがれぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局…その後すぐに二人が本気の殺し合いをしようとしていたことを貴女たちから聞いて、不覚にも混乱してしまったわ…」

「まあ…あれはしょうがないと思うよ…私も最初はドン引きだったし…」

「アレを見て『あの二人、めっちゃおもろいわ~!』と笑い飛ばしたシズさんにまた感心したものよ…」

 

結局ラグナと刃のやり取りは相変わらず毎日行われており、騒がしながらも勇者部は今日も平和である。

 

「でも…フッ、彼らが兄弟でありながら互いを高め合うライバルなのは本当のようね」

「そうだね!おかげでお兄様の筋肉が躍動する様子が間近で見れたし、言うことなしだよ!!」

「おいお前ら。そろそろ敵が見えてきそうだぜ」

「は~い!」

「分かったわ」

 

ナオトからの呼びかけに赤嶺と蓮華は他の勇者たちと合流する。相変わらずバーテックスはうじゃうじゃいるが、それも今の勇者たちの敵ではなかった。

 

「今回も見たことないバーテックスがいっぱい出てきてるね!」

「関係ねぇよ。敵だったらぶっ飛ばすだけだ」

「お前は相変わらずだな。だがそれには私も同感だ」

 

比較的余裕を見せるラグナや若葉だが、千景は冷静な意見を出してきた。

 

「あまり油断しないで。ここに来る前に上里さんも言っていたでしょう?敵は新戦力を交えつつ攻めてくるって」

 

巫女たちによると、敵である中立神は勇者たちが今までに見たことのないバーテックスを繰り出して戦ってきた。これからもそれは増え、力も増してくるだろう。新しいマップに入った時に敵モブが変化するのと同じだ。

 

「郡さんの言う通りよ。まだ気を抜くのは早いわ」

「そうだな…悪かったなチカゲ、トウゴウ」

「良いのよ、気持ちは分からない訳じゃないから」

「さて、皆の気も引き締まったところでいっちょ仕上げに入りますか」

 

風の号令に勇者たちが答えようとした瞬間、勇者たちの視界の端から爆発音が聞こえてきた。何事かと音の方向を見ると樹海の一部が土煙を上げながら破壊されていた。

 

「な、何だありゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

「じゅ、樹海が!!?」

「おいおい、中立神の作ったバーテックスってのはあんなことまでしてくるのか!!?」

「ちょ、ちょっと見てください皆さん!!アレ!!」

 

樹が指さした方向には吹き飛ばされたらしき樹海の一部の木片があった。まるで力業で捩じ切られたその様を見て、勇者たちは戦慄する。

 

「そんな…あんなことが出来るバーテックスがいるんですか…?」

「ンなこと…いたとしたら多分黒き獣ぐらいしか思いつかねえけど…」

「とにかく早く行かないと!このままだと、樹海が滅茶苦茶にされちゃう!!」

 

高嶋の言葉と同時に勇者たちは現場へ急行する。そこにいたのは新種のバーテックスなどとは比べ物にならないほど厄介な者がいた。

 

そこにいたのは白地の長ランを着た偉丈夫。長く青い髪と上着は爆風になびき、紅の瞳は餓えた獣のような眼光を放っている。その視線の先には素手で締めあげられた星屑だった。

 

「…マジかよ…あの人、星屑にカツアゲしてるぞ…」

「ミノさんだったら案外出来たりしてね~」

「いやいや乃木さん家の園子さん?いくらこの勇者銀様が強いからって不良の真似なんてやらねえっての」

「やろうと思えば出来るんすか!?デカいアタシ!!」

「ごめん、ちょっと盛った。ハナからアレは流石に無理だわ」

「というか…何なのよあの『筋肉』!!!?本当に人間!!!?」

 

何よりも勇者たちの目を引いたのは、男のマッスルであった。上着の下は裸で、そこから見える鍛え抜かれた肉体は一つも無駄な脂肪はなく、全身から凄まじい覇気を放っていた。

 

「うぉぉぉ!!!見てみてレンち!!あの人の背中、筋肉で般若が出来てるよ~!!!」

「フッ…ついに大物登場、ということかしら」

「ある意味バーテックスよりもヤベーな…クソッ、面倒なことになるぞ、コイツは…」

 

男の筋肉美に赤嶺は大はしゃぎするが、彼の正体をいち早く感づいたラグナは男との戦いに備える。この男に平和的解決は無理だろう。それが出来ていたらこんなことを始めからしていない。

 

神楽も苦い顔をしながら部室で待機している九重に連絡を送る。彼も男の正体には見当が付いていたが、恐らくこの世界で最も彼の事情を知っているのは彼女だろう。

 

「おい九重。聞こえてるか九重」

『…どうした?』

「一つそっちにいる巫女ちゃんたちに確認したいことがあってな。神樹から援軍が来る神託は来ているか?」

『いえ、そのようなものはありませんでしたが…何故そのようなことを?」

「『狂犬』が樹海に現れた」

『狂犬…ですか?』

『何だと!!?そんな馬鹿な、あり得ん!!!一体どうやってそこへ行けたというんだ!!!』

 

ひなたは理解出来ていない横で狂犬というフレーズが聞こえた瞬間、九重は舌打ちをしつつ慌て始めた。その様子に銀も通信に入ってきた。

 

「アイツ、知り合いなんすか?九重さん」

『ああ…奴はお前がよく出入りしている私の研究室ではなく、本部の方にいたんだがな』

 

九重によると男はその有り余る力が原因で第七機関の本部で封印されていたらしい。一度解き放てば敵も味方もお構いなしに破壊してしまうため、大赦や第七機関の上層部すらも彼を本名では呼ばない。多くが呼ぶのは狂犬、もしくは『死を運ぶもの』だ。

 

「…無茶苦茶危険な奴ってことですね」

『そういうことだ。よりにもよって奴がここに来るとはな…』

 

九重が悪態を吐き続けていると男は勇者たちに気付く。星屑を掴んだまま、彼女たちへ身体を向けた。その中にいるラグナを見つけると笑い始めた。

 

「…ようやく来たか。待ちわびたぞ、『死神』」

「アイツ、ラグナのことを知ってるの!!?」

「当然だろう。そいつの噂は第七機関にも届いているぞ。何でも、一人で何体ものバーテックスと勇者を捻じ伏せた、第一危険人物にして最強最悪の魔道書の所有者だとな」

 

男は星屑を相手にしていた時の仏頂面から御馳走を前にした獣のようなギラギラした笑みを浮かべ始める。対してラグナは苛立たし気に怒鳴った。

 

「…ここで何してんだよ、『アズラエル』!!!」

「死神も俺を知っていたのか…ならば聞くまでもないだろう」

 

さも当然のように男、アズラエルは叫ぶ。

 

「貴様を『喰らう』ために、ここで待っていたのだ!!!」

「く、くくくく喰らう!!?どういう意味よ!!?」

「ラグナって美味しいの?」

「そもそもラグナは食べられるのか?」

「ンなわけあるか!!」

「ま、まさか…その…h「アンズ!!!それ以上言うんじゃねぇ!!!」

『ビュオオオウウウウウ!!!!!』

「ソノコズは治まりやがれぇぇぇぇ!!!!」

 

アズラエルの言葉で若干名の間で誤解が生まれてしまったが、正直ラグナには訂正をする余裕はあまりない。目の前の男の危険性は峡真のものとは別ベクトルで尋常ではないからだ。

 

「グッ…いいから答えやがれ、アズラエル!!どうしてここにテメェがいやがるんだ!!!『樹海(ここ)』は勇者や衛士みてぇな連中じゃなきゃ来れねぇ場所だろうが!!!」

「フフフ…なに。少し神の戯れとやらに付き合ってやっているだけだ」

「何だと…」

「そうだ…アレはここに来る前、満足の出来る相手のいない俺が第七機関で封印されていた時だった…」

 

アズラエルは当時のことを思い返す。動くことが出来ず、満足に戦える相手もいない退屈な日々を過ごしていると突如自分に向かって何者かが語り掛けてきたらしい。

 

正直胡散臭いとは思っていたが、ある一言を聞いて気が変わった。何でも声の主は今誰かと戦っていて、その者たちは大変な強者なのだとか。その中には自身の知る死神、そして歴戦の勇者たちがいるのとのこと。

 

「そんな話を聞いては…行くしかあるまい!!!!」

「中立神、テメェ馬鹿かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」

 

腹の底から声を張り上げながらラグナは中立神を罵倒した。確かにこれは大きな試練になるだろうが、いくら何でも神樹にまで負担を掛けてしまうような敵と戦わせるのはダメだろ。もうそれでは天の神と変わらない。

 

「人選ミスにもほどがあんだろうが!!?つーかそれって要はテメェがさっきからシメてんの味方じゃねぇか!!?」

「味方だと?何を言っている。ここにいる『全員』が、俺の『餌』だ。験しにコイツから喰ってみたが…貧弱過ぎて喰えたものではなかったぞ」

「何か若葉みたいなことを言う奴だな」

『若葉ちゃん、メッ!』

「私じゃなくてあのアズラエルとかいう男が言ったんだ!」

 

いきなり巻き添えを喰らった若葉だが、それがアズラエルの耳に入ってしまった。ラグナから若葉の方を見るとこれもまた楽しげに笑っていた。

 

「それにしても、偶には神の言葉に耳を傾けるのも悪くはない…歴代と聞いて期待していたが、よもやかの乃木若葉たち、『終末戦争』の英雄たちと相対できるとはな!!!それに加えて大橋の英雄、そして黒騎士と来たか!!他の連中は知らんが…それでも俺には分かる…貴様らは…極上の餌だ!!!」

 

目の前の勇者たちを見て歓喜したアズラエルは星屑を若葉にめがけて投げつける。砲弾の如く飛んできたそれを若葉は何とか生太刀で両断したが、真っ二つにされた肉片は彼女を通り過ぎて樹海の根に激突し、それを吹き飛ばした。

 

「若葉ちゃん、大丈夫!!?」

「クッ…今のを直撃していたら危なかった…」

 

このまま戦えば樹海が破壊され、神樹はダメージを負って四国にも悪影響が出てしまう。九重は急いで全員に呼びかけた。

 

『お前ら、そいつは放っておけ!!急いでバーテックス共を殲滅しろ!!これ以上そいつを樹海にいさせるな!!』

「…この喧しい声…九重か。貴様は後でゆっくりと喰らってやるから今は引っ込んでいろ」

 

そう言ってアズラエルはその場で地を揺らす。一踏みで樹海全体に地震が発生し、通信も繋がらなくなってしまった。

 

「な、何なのよ!!この揺れ!?」

「なに。その通信も九重の観測によるものだろう?だから少し場をズラしてやった」

「筋力だけでそんなことできるっての!!?」

「私もアレくらいは出来るようになりたいな~」

「アンタは何を目指してんのよ!!?」

 

この状況におかれても夏凜怒涛の突っ込みは止まらないが、目の前のアズラエルがついに動き出した。近づいてくるほど、その迫力がビリビリ伝わってくる。

 

「さあ、御託はそこまでだ!!早く俺と戦え!!!その技を、力を!!!俺にぶつけろ!!!何人相手だろうと構わん!!!寧ろ僥倖!!!その命を持って、俺のこの餓えを満たせぇぇ!!!!」

「一人で盛り上がりやがって、この戦闘狂がぁ!!!」

 

高笑いするアズラエルの前にラグナが出てくる。男の脅威を知っている以上、ここは自分が戦うべきだ。その様子を見てアズラエルは指と首をゴキゴキ鳴らす。

 

「死神、先ずは貴様が来るのか!!!貴様との闘争はメインディッシュとして取っておきたかったが、いきなり楽しませてくれるではないか!!!」

「テメェを楽しませるつもりはねえよ!!!一気に片を付けてやらぁ!!!カーネージシザー!!!」

 

大剣を構えてラグナはアズラエルに突撃する。対するアズラエルは足場を掴むと、そのまま根を引きちぎって盾にした。

 

「なッ!!?」

「オラ、もっと頑張れ。『スカッドパニッシュメント』!!!」

「ぐぉあッ!!?」

 

アズラエルは気を溜めた後、壁越しから突きと掌底をぶつける。攻撃はそのまま根は穿ち、ラグナの身体に打ち込まれた。激痛に膝を落としたラグナにアズラエルは蹴りをお見舞いした。

 

「『ヴァリアントクラッシュ』!!!」

「グハァッ!!!?」

「ラグナ君が吹っ飛んだ!!?」

 

身体を大きく回転させながら樹海の向こうへ吹き飛ぶラグナ。だがその後も悲劇は終わらない。アズラエルが足を踏み込むと加速しながら彼を追いかける。少女たちもそれを見て走り出した。

 

「あの男、あの大柄であそこまで速く動けるの!!?」

「予想以上の難敵ね…あれだけの男がいるならバーテックスにも通用しそうなものだけど…」

 

真っ当な感想を言う芽吹だがこの男の場合、壁も樹海も敵も関係なく戦うので力を開放したが最後。全てが焦土と化してしまう。戦っている間に人類は滅亡へまっしぐらだ。

 

しかしラグナもやられたままでは終われない。すぐに右腕に力を込めると、魔道書を起動させた。

 

「第666拘束機関開放!次元干渉虚数方陣展開!イデア機関接続!!蒼の魔道書(ブレイブルー)起動!!!」

 

力を発動させたラグナを叩きのめそうとアズラエルは踵落としを決めてくる。それを見てラグナは力を振り絞って切り上げる。

 

「『パンツァーストライク』!!!」

「インフェルノディバイダー!!!」

 

何とか攻撃を相殺したが、タンカーに押し潰されそうな感覚がラグナの腕を襲い掛かる。やはり一筋縄にはいかないようだ。

 

「俺の攻撃を捌くか、死神!!」

「騒ぐのもそこまでだぜ!!」

 

拳と蹴りを繰り出してそこかしこを破壊し尽くしながら戦うアズラエルと必死になってそれを回避し、隙が出来たところへ大剣と魔道書で攻撃を叩きこむラグナ。二人の戦いに樹海全体は激震していた。

 

「『タイガーマグナム』!!!」

「ナイトメアエッジ!!!」

「『コブラスパイク』!!!」

「カーネージ!!!」

「『レオパルドランチャー』!!!」

「シザー!!!」

 

激しい力と力のぶつかり合い。本気となったラグナとの戦いにアズラエルは高笑いを上げる。彼にとってこれ程充実した戦いは封印されて以来初めてだったのだ。

 

「良い…良い…実に良いぞ、死神!!!やはりお前は『正解』だったようだ!!!命を懸けている貴様の一撃の数々!!!魂、技、威力、全てにおいて最高だ!!!」

「テメェにンなことで褒められても…嬉しくねえんだよ、筋肉ダルマ!!!」

 

ラグナの体力はかなり消耗し始めていた。この男と最後に戦ったときは大人だったため、まだ五分までに納められたが、今回は体格も力もあっちの方が上だ。何より、『おかしな模様』が身体に打ち込まれたせいで力もかなり落ちていた。

 

これがアズラエルの能力(ドライブ)、『ザ・テラー』である。彼の覇気を帯びた攻撃を受けると殴られた箇所に模様が浮かび、そこが対象の『弱点』となるのだ。

 

この部分では力が弱まり、当然ここを攻撃されれば通常よりもダメージが大きくなってしまう。そのせいでここを庇いながら戦う必要もあるが、アズラエルにはそんな事情など関係ない。一度後退するとニヤリと笑う。

 

「楽しませてくれて感謝するぞ。おかげで、久しぶりに『コイツ』を解放しても良さそうだ!!」

「そいつまで…してくんのかよ!!」

「行くぞ…『暴虐呪(エンチャントドラグノフ)』…『レベル2』…解放!!!」

 

そう唱えるとアズラエルは両手を広げ、後ろから髑髏の顔を持った天使が彩られた方陣を展開する。先ほどまでとは比べ物にならない覇気を放ち始め、身体に刻まれたタトゥーは光り出し、肉体も更に強靭になっていく。

 

「やっぱ『まだ』…その辺りかよ…クソがッ!!!」

「フフフ…これでもまだ満足してはいないぞ…さあ、もっと貴様を喰らわせろぉぉぉぉ!!!」

 

アズラエルは身体を大きく捻る。漏れ出る力は炎のように上がり、周囲に地響きが起こる。ラグナもガードを固めようとするが、『模様』のせいで中々力が入らない。攻撃を喰らえばそのまま木っ端みじんになることは必至だ。

 

「『ブラック…ホーク…』」

「…クッ…もう一度だ!!カーネージ…」

 

倒れそうではあるが、アズラエルはここで止めるためにラグナも大剣を構える。しかし、激闘の疲れと模様のせいで足が震え、立つのもやっとの状態だった。

 

「『スティンガー』-----!!!!!」

 

アズラエルは一気にラグナを殴りかかろうと突進した。死を呼ぶ天使の一撃はヨロヨロの彼に襲い掛かる。しかし、ラグナに攻撃は届くことはなかった。

 

『トリプル…勇者…パーンチ!!!!!』

 

突然三人の友奈がアズラエルの前に飛び出し、パンチによる同時攻撃でアズラエルの一撃を食い止めたのだ。三人は後ろへ吹き飛んでしまったが、アズラエルも後退りしてしまった。

 

「いったーい…初めてバーテックスを殴った時と同じ感じだよ~…」

「あの人の筋肉が硬いからじゃないかな、結城ちゃん?」

「勢いもすごかったよね~。瓦割りとか何枚行けるかな?」

「テメェら…」

「あっ、そうだった!ラグナ、大丈夫!?」

「取り敢えずは、な…マジで助かったぜ…けどいつの間に…」

「東郷さんが連れてきてくれたんだ」

「風先輩たちにも言われてカガミブネで先に飛んできたの。間に合って良かったわ」

 

その風たちも残り少ないバーテックスたちを狩って樹海化を少しでも早く解除できるように尽力していた。ほぼ瀕死に近いラグナに友奈たちは集まるが、アズラエルは別のことに興味を示してきたようだ。

 

「これは面白いではないか…三人がかりとはいえ、俺を後退させるとはな」

「アズラエルさんこそ、すごく強いですね!これだけ強くなるのってすごく頑張ったんだと思いますけど」

「頑張る?何を言っているのかは知らんが…そんなことをした覚えはないぞ。寧ろ周りが弱すぎて話にならなかったくらいだ」

 

アズラエルは努力して強くなったわけではない。生まれた時からこの強さで、それ故逆に自身に制限を付けたほどだ。そうしないとあっという間に相手を倒してしまうから。

 

「それに…それを言うならば貴様らも中々ではないか。俺を見て刹那にぶつけた攻撃、中々だったぞ」

「あ、ありがとうございます!」

「これでも筋肉鍛えてますんで~」

「趣味で格闘技やってたりしていますから!」

 

友奈ズが各々の返事を返すが、三人を見つめるアズラエルの笑顔がどんどん怖くなっていく。何というか、ラグナに向けていたものに近いものになってきている。

 

「良し…決めた!!今度は貴様らを喰ってやる!!!レベル2の俺を押せたのだ!!!実に喰らいがいがあるという」

 

その言葉を終える前にアズラエルの顔面に銃弾の雨が降り注いだ。何事かと友奈たちが後ろの方を見るとそこには拳銃を片手にニコニコしている東郷だった。ただ何故だろう。今の彼女からはアズラエルに負けぬほどの迫力を感じる。

 

「あらあら、仮にも私の前で友奈ちゃんを食べるだなんて失礼しちゃうわ」

「あ~…トウゴウさん。一旦落ち着こうぜ」

「親友を食べると聞いて落ち着けるわけないでしょう、綾月君?」

「は、はい」

 

ラグナすらもタジタジである。対するアズラエルはというと

 

「…フハハハハハハ!!!」

 

爆笑していた。全く気にしている様子はなかった。

 

「ククク…今の不意打ちも少しは効いたぞ!!!」

「少しは、なんて言ったらそれほど効果がなかったと言っているようなものですよ」

「謙遜するな。俺の不意を付けたこと自体が重要なのだ。直撃するまで攻撃に気付けなかったぞ」

「あら、お上手なんですね。それでしたらもっとたくさん喰らわせてあげないといけないかしら?」

「と、東郷さ~ん?」

 

不味い。実に不味い。笑顔のはずなのに顔と声が全く笑っていない。九重からの通信を怒りで完全に忘れているようだ。だがそれはアズラエルにとって何の脅威にもなっていない。寧ろ喜んでいた。

 

「ああ、是非とも頼む!!!貴様のその闘志、もっとこの俺にぶつけろ!!!」

「迫撃砲に乗せてありったけをぶつけてあげるわ…うふふふふ…」

「その話、私も混ざってもいいかしら…?」

「兄さんを僕よりも先に殺そうとは、良い度胸だな…筋肉ダルマ!!」

「フッ。友奈には悪いけれど、貴方にはここで倒れてもらうわ」

 

そこへ更に千景に、蓮華、更に刃まで混ざり込んできた。蓮華はそれほどでもなかったが、刃と千景の目が東郷と同じようにキマッテいた。

 

「なあ…本当に今のアイツらに任せて大丈夫なのか?」

「ま、まあラグナ君もボロボロだし。今は東郷さんたちを信じようよ」

 

そう言いながらラグナに結城は肩を貸し、殺気マシマシの三人を含んだ四人がアズラエルと対峙する。

 

「今度の御馳走には大橋の英雄もいるのか!!これは楽しみだ!!!」

「いくぞ、貴様ら!!」

 

始めに突撃したのは刃と蓮華。ユキアネサと『精霊刀』による斬撃でアズラエルを攻撃するが、アズラエルは腕力で弾いていく。

 

「氷斬閃!!!」

「『ホーネットバンカー』!!!」

「『弥勒スラッシュ・降臨』!!!」

「『グスタフバスター』!!!」

「紅凶冥府!!!」

「ヴァリアントクラッシュ!!!」

 

刃たちも攻撃のタイミングをずらし、千景と交代しながら変則的に戦い、東郷の援護を交えて少しでもアズラエルの隙を突こうとする。それにも彼は難なく対応する。だがそれは四人も同じでアズラエルの攻撃を受けていない。

 

「ならば圧倒的な暴力で捻じ伏せてやろう!!!」

 

そう言ってアズラエルは再び身体を捻る。友奈三人を押し返したあの一撃が飛んでくる予兆だ。それを見て刃が前に出る。

 

「奴は僕が引き受ける。貴様は下がって追撃の準備に入れ!!」

「分かったわ!」

 

千景は一度後退すると刃は自身の前に方陣を展開した。それを見てもなおアズラエルは攻撃を中断する様子を見せない。加速を付けて刃を殴りつけた。

 

刃もまた方陣でアズラエルの一撃を受け止める。冷気を帯びた風を吹かせて動きの止まった彼に斬りかかる。

 

「ブラックホークスティンガー!!!」

「虚空刃雪風!!!」

 

刃の剣は確かにアズラエルを捉える。しかしそれでもなお大したダメージを喰らっているようには見えない。アズラエルの方も刃を取り逃してしまった。

 

「俺の拳を受け止めるか、大橋の英雄よ!!だが爪が甘かったな!!」

「刃君危ない!!」

 

飛び掛かってくるアズラエルに背後を取られた刃に高嶋が声を掛けるが、当の刃は全く焦る様子を見せない。それは自身の前で銃を構えている戦友のおかげだった。

 

「甘いのは貴様だ、狂犬!!」

「何だとっ!!?」

「喰らいなさい!!『護国弾・暁風』!!!」

 

刃がその場で屈むとアズラエルの視線に東郷がいた。再び不意を突かれた彼にライフルでヘッドショットを決め込んだ。アズラエルの顔面に爆発が生じ、モクモクと煙を上げる。

 

「撃ち抜いてやったわ…」

「いや俺が言うのもあれだけど、遠慮無しだなおい!!」

 

それがまた頼もしいのも事実ではあるが。そう思っているとアズラエルは不動のまま立っていた。全身から覇気を放っていた。

 

その技の名は「グロウラーフィールド」。エネルギー弾などを吸収する技で、光線銃を武器とする東郷にとって相性が最悪の技である。

 

「嘘、無傷!!?」

「ここまで来ると…もう怪物じみてるわね…」

「フフフ…ハハハハ!!!こいつは予想以上の強者だ!!」

 

ご満悦の様子で叫ぶアズラエル。少女たちの実力もまた彼のお眼鏡に適っていたようだ。

 

「そうだ、その調子だ!!!もっと俺を楽しませろ!!!」

「クッ!!」

「『ファランクスキャノン』!!!」

 

吸収された力を凝縮し、東郷に向かって打ち放った。その弾を千景が大鎌で打ち返す。だがそれもまたアズラエルが裏拳で弾き落とした。

 

「二人とも、大丈夫だったかしら?」

「ああ…助かった」

「ありがとう、郡さん。でもこれは困ったわね。私の銃撃を吸収してしまうなんて」

「逆に言えば、それだけ貴女を警戒しているということよ、東郷」

「そういうことなら…付け入る隙はありそうね…」

「ならばこれならどうだ…?」

「…フッ。良いわね、それで行きましょう」

 

一度合流してから短く作戦を立て、再び散らばる。アズラエルもワクワクした様子で四人を見る。

 

「作戦会議は終わったようだな。さあ、次は何を見せてくれる!!?」

「アイツ、この状況を完全に楽しんでるわね…」

「それもまた私たちにとっては都合が良いわ。さ、やりましょう!」

「さあ、どこからでも掛かって来い!!!もう待ちきれんぞ!!!」

 

心底愉しそうにしているアズラエルに千景たちは呆れるが、すぐに切り替える。まずは千景と蓮華で切り掛かった。アズラエルもそれに応対し、攻撃を叩き伏せる。

 

「ゴミクズが!!」

「やぁッ!!」

「ハァッ!!」

「オラァ、どうした!!このまま無駄な競り合いをしてもつまらんぞ!!」

「千景、フェイズ2よ!!」

「了解したわ!!如月君、東郷さん!!」

「氷翔剣!!!」

「護国弾・五月雨!!!」

「何度やっても同じだ!!グロウラーフィールド!!!」

 

氷の刃と銃弾の雨がアズラエルを襲う。だがそれに対して彼は再びグロウラーフィールドを展開。降りかかる危険はどんどん彼の中へ吸い取られていく。

 

「お返しだ、ファランクスキャノン!!!」

「それはこっちの台詞だ、氷連双!!!」

 

刃は光弾をユキアネサで凍り付かせ、アズラエルの元へ打ち返す。氷の弾丸はアズラエルへ直進する。だがそれを前にしても彼は逃げない。

 

「避けたところを攻撃か!!見え透いた策だ!!!」

 

再びブラックホークスティンガーの構えに入る。溢れ出る覇気を見るに今度は今までのものよりも力が上のようだ。

 

力を溜めたアズラエルは一気にそれを開放して刃に殴り掛かる。再び彼は赤い方陣を展開し、雪風の構えに入っていた。

 

「ブラックホークスティンガー!!!」

「虚空刃雪風!!」

 

アズラエルの攻撃は氷の弾丸を粉砕し、刃の方陣に止められる。刃はユキアネサで切り掛かるとやはり先ほどと同様に互いへのダメージが無く、東郷も攻撃してきた。

 

「同じ手口を使うか…俺を失望させるな!!!グロウラーフィールド!!!」

 

瞬時にそれを展開して東郷の攻撃を取り込む。無情にも攻撃は吸収されていくが、それでも彼女は撃ち続ける。

 

「そんな攻撃をいくらしたところで無駄だ!!こんなものでは俺を満足させることはできんぞ!!!」

「そうね…でもおかげで貴方の行動を誘導しやすかったわ」

「誘導だと…?」

「こういうことだ」

 

声の方角へ振り向く前にアズラエルは凍り付いた。彼の後ろにいたのは地面に刀を突き刺した刃。アズラエルとの斬り合いで後ろを取った後、彼は自身の大技を使う準備をしていたのだ。

 

地面を伝って攻撃するこの技であれば吸収される心配はない。夜の樹海は一瞬で極寒の冷気に満ちた氷の煉獄へと変わった。

 

「煉獄氷夜!!!」

「ぬおああああっ!!!!?」

 

氷の檻は猛獣を閉じ込め、刃が刀を鞘に納めると同時に完全な氷塊となった。中にいるアズラエルもこれでは動くことも出来ない。こちらの勝ちだ。

 

「これで終わりだ…狂犬め…」

 

手を振り払うと同時に雪の結晶の羽が刃の後ろに出現した。彼らの元へ兄と友奈たちが駆けつける。

 

「やったじゃねぇか、ジン!!」

「アズラエルさん、カチンコチンになっちゃったよ!」

「フン。敵である以上、斬るだけだ。そんなことよりも兄さん、怪我の方はどうなの?」

「安心しろ。取り敢えず動けるぜ」

「東郷さんたちもすごかったよ!」

「友奈ちゃんを守るためだもの。あんな男には負けないわ」

「う~ん、出来るならあの人のトレーニングメニューを聞きたかったな~」

「フッ…あそこまでしなくても友奈は十分筋肉が付いているわ」

 

談笑している一同だが、千景と刃はまだ警戒を解いていない。ラグナも異変に気付いたのか、再びピリピリした雰囲気に戻った。

 

「チッ…仕留め損ねたか」

「あれだけやってまだ動けんのかよ、アイツ…」

「…全く同感ね。来るわよ!」

 

氷塊に亀裂が走ると、檻を破壊してアズラエルは脱出する。ゼイゼイ息を荒くしていたが、同時に凶悪な笑みが浮かび上がっていた。

 

「フフフフフフ…フハハハハハ!!!」

「うわ~~…嬉しそうなこって…」

「最高だ…最高だ、貴様らは!!!これほど胸が高鳴ったことは我が生涯で一度もなかったぞ!!!」

 

それはもう嬉しそうで嬉しそうで、新しいおもちゃを貰った子どものようにウキウキしていた。対する勇者たちはもううんざりと言わんばかりの表情。笑顔の絶やさない友奈ズすらも苦笑いを隠せなかった。

 

「よ、良かったですね。アズラエルさん」

「ああ、良い!!!今すこぶる気分が良い!!!これ程の戦いが出来る強者が『まだ』ここにいる!!!そう考えただけで全身の血潮が沸騰しそうだ!!!ここは正に、最高の『餌場』だぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

樹海で歓喜の雄叫びを上げるアズラエル。渇望していた本気の戦いを漸く出来ることが余程嬉しかったらしい。

 

戦闘続行を危惧してラグナと刃が前に出るが、アズラエルは彼らに背を向ける。その意味を理解する前に樹海全体が揺れる。今度は地震ではなく樹海化が解ける前兆だ。

 

「皆がバーテックスを倒し終えたのね!!」

「ここで預けか…まあいい。楽しみは取っておくとしよう」

「待ちやがれアズラエル!!テメェこの世界で何するつもりだ!!?」

「次の戦いを待つさ。死神、英雄、それに勇者。もっと強くなれ!!奴らに勝ち続けろ!!そうすれば、今度会った時に…俺は『全力』で貴様らと戦える。その時を、楽しみにしているぞ」

 

高笑いしながらアズラエルは樹海の消失と共に消えて行った。視界の先には木々が薙ぎ倒された森があった。後に聞いた話では数人の怪我だけで死者はいなかったらしいが、恐らくアレは彼が原因だろう。

 

ラグナたちが茫然としている中、友奈たちだけが彼のいた方向へ叫んだ。

 

「アズラエルさ~~~~ん!!!!エール、ありがとうございま~~~~~す!!!!」

「今度は誰も傷つかない方法で競い合おうね~~~~~!!!!」

「出来るなら一緒に訓練もしよ~~~~~~!!!!」

 

あの狂犬とも仲良くなろうとするその姿を見て、ラグナたちは友奈たちに感心せざるを得なかった。




アズラエルが味方だったら百人力だね!これで我々の勝利は確定した!(被害は考慮しないとする)

とまあ、今回のゲストキャラはブレイブルー肉弾戦最強の漢、アズラエル降臨!!彼がいたらバーテックスなんて目じゃないだろうけど、味方が一番危険でついでに樹海もぶっ壊されるわ。リクエストを下さった方、ありがとうございます。

さて次回から本編です。レイチェルのおかげで大分原作よりもマシにはなったが、この後にどのような日常が千景を待っているのか。それではまた。
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