今年の夏イベアルトリアを見た時の感想。出たら引こう。
それはさておき、今回はのわゆの日常回。それではどうぞ
ラグナは今病院で診察の待ち受け室で自分の番を待っていた。待っている時間が長いせいか、少し苛立っているように見えた。
原因は樹海から戻った後に再び腕が動かなくなったことにある。本人はそこまで気にしてはいなかったが、勇者たちや駆けつけた巫女があまりにも心配そうに見るものだから折れて大人しく病院に向かったのだ。
大分時間が経つと彼の番が回り、医師も話を始めた。そもそもラグナが腕を触れさせようとしなかったので得られた情報が少なく、大社に調べ物を依頼しても原因が分からないらしい。
しかしラグナには心当たりがあった。それはあの世界の『セリカ=A=マーキュリー』、そしてこの世界の芹佳と一緒にいる時の状況だ。
セリカには魔素の活動を抑制する力を持っていたため、後に黒き獣の骸のある教会でシスターとして封印を行なっていた。ここでも芹佳は同じく巫女として神社の地下に眠る魔道書の封印を行なっていた。
つまりこの時代にも同じくそれが出来る人間がいるということになる。それを知っていたラグナは医師の話を適当に聞き流した後に病院を出て行った。
やっとの思いでかめやに着くと、レイチェルが外で待っているのを見つけた。
「どうしたんだ、ウサギ。こんなところにいねえで中に入ったら良いじゃねえか」
「なんで私がそんなことをしなければならないの?」
「ここにいても仕方ねえからだよ。他の連中も待ってんだろうから行くぞ」
「……ええ」
レイチェルを連れてラグナは一緒ににかめやの中へ入った。店内は外観と同様、驚くことに神世紀の頃の讃州市のものと殆ど変わっていない。見慣れた場所に来れて安心していると、奥の席で友奈が手を振っているのが見えた。
「おーーーい、ラグナ〜! こっちこっち〜!」
「分かった!すぐ行く!」
二人は勇者たちに混じって適当な席に着くと、友奈がラグナに腕のことで話しかけてきた。
「ラグナ、腕の方は大丈夫そう?急に動かなくなったって」
「ああ、問題はねえよ。前にも似たことがあってな。それに多分樹海に入ればまた動くと思うぜ」
「だがそれだと日常生活が大変だったりしない?」
「心配は要らねえよユーナ。片腕ありゃどうにかなるって」
そう言ってラグナが左手で割り箸を取ると、割れる部分の先端を口で押さえながら左手で割った。しばらくしてラグナの頼んだ品が出てきた。
「ラグナさんは天玉うどんが好きなんですか?」
「まあな」
本当に久し振りにうどんを食べると、色んなことを思い出してきた。あっちの世界とはかなり色んなものが変わったが、この味は全く変わっていないことにラグナは安心感を覚えた。
「……久し振りに食ったが、やっぱうめぇな」
「本当に地元の人間みたいだな…気になるのだが、ラグナさんはどこで住んでいたんですか?」
「別にさんは要らねえぞ。お前らとそう年は変わんねえし。それから…俺は讃州市に住んでいたな」
「だったらこの辺りであまり見かけないのも仕方がありませんね」
「隣町くらいだからな」
若葉ともう一人の少女が納得していると、ラグナは彼女たちの方に気づいた。
「うん? お前、どっか会った気がすんな…あん時にワカバと一緒にいた…」
「はい。『
「…そんなに畏まられても困るんだがな…」
「私は誰にでもこの対応ですので気にしないで下さい」
「分かった。好きな方で構わねえよ」
「ありがとうございます」
ひなたが挨拶を終える間にラグナは彼女の名前に気づいた。
(ウエサト…そうだ。確かサヤがいる家もウエサトだったな)
ということは今目の前にいるのは後の大赦に大きな影響力を与えるようになった家の祖先ということになる。
(そういや、この巫女が現れる度に俺の腕が動かなくなっている気がするが…まさかな)
「どうかされました?」
「いや、気にすんな」
そう考えているうちに友奈が彼の隣で黙々と冷やしうどんを食べている少女に気づいた。
「あ! この娘がもしかしてラグナが言ってた探してる人?」
「ああ。名前は」
「…自分で名乗るくらいは出来るわ」
「その割にはずっとだんまりだったじゃねえか」
「その娘たちが貴方と話したがっているようだったからよ」
レイチェルが一度席から立ち上がると一礼してから名乗り出した。
「勇者の皆さん、初めまして。アルカード家当主、クラヴィス=アルカードの娘、レイチェル=アルカードです。以後お見知り置きを」
「ワオ! プリンセス! すごい知り合いがいるのね、ラグナ!」
「勘違いしないで下さる? その男は私の知り合いではなく、『
レイチェルが淡々とそう言うとラグナはこめかみをヒクヒクさせながらゆっくり立ち上がった。
「ははは、ウサギぃ。随分と面白えことを言ってくれるじゃねえか。俺がいつテメェの
「お父様が私に貴方をここまで連れて行くようにと言ったわ。だから下僕」
「…よーし、久し振りに暴れたくなったな! 表出ろウサギ、泣かしてやらぁ!」
「ふん、出来るものならやって見せて欲しいわね」
「あわわわ! 二人とも喧嘩はダメだよ!?」
友奈がアワアワしているが、二人は食べ終わると一度外に出て一悶着した後にまた戻ってきた。ラグナは少し焦げ臭くなっていたが、何事もなかったかのように二人は食事を再開した。
「チッ…ちっちぇとはいえ、やっぱウサギは強え…」
「口ほどでも無かったわね。私を泣かしてくれるのではなくて?」
「今度こそやってやるから覚悟しやがれ!!」
「……出来るものならやってみなさい、このウジ虫」
「二人ともアグレッシブ過ぎない!?」
痛烈な罵倒を彼にぶつけるが、レイチェルはどこか笑っているようでもあった。他の者たちは何故そうなのかは理解できなかったが、若葉だけは察した。
(不味いぞ……アレはひなたが私を揶揄う時によく見せる顔に似ている…)
これから先苦労するであろうラグナの未来を考えて心から合掌する若葉であった。今度は杏が話に混ざってきた。
「でも良かったです。最初に会った時は少し怖そうだと思ったけど友奈さんの言う通り、良い人でしたね」
「ん? お前は?」
「伊予島杏です。先ほどは助けていただき、ありがとうございました」
「…礼を言われるほどのことじゃねえよ」
杏の顔を見て、ラグナはバツの悪そうな顔を浮かべながらそっぽを向いた。
「おい、あんずを変な目で見たら承知しないからな!」
「誰がンなことするか!! つーかそんなんじゃねえよ!!」
「でも先ほどのレイチェルちゃんや球子さんとは接し方が少し違いますね?」
「もしかして、生き別れのシスター!?」
「いえ、私には兄妹なんていないですし」
彼女の言葉にラグナも同意した。確かに最初に見たときは驚いたが、そんな簡単に間違いなどするものか。
「でも球子さんとは姉妹のように仲が良いですよね?」
「まあな! 可愛いあんずはタマが守らないと!」
「そうなのか。詰まる所、タマコが姉でアンズが妹か?」
「すごいねラグナ!! 最初に二人を見た人は逆のことを言うんだよ?」
「まあ、似たような二人を知っているからな」
未来にいる犬吠埼姉妹などのことを思い出していると、次にラグナに質問してきたのは球子だった。
「なあなあ!! そういやラグナって長い間一人で旅してきたんだろ?」
「そうだな…基本的には一人だ」
「スゲー!! じゃあ色んなアウトドアグッズとか持ってるのか!? タマはキャンプ道具とかロードバイクも持ってるけど、お前とは趣味が合いそうだな!」
「一応飯盒に水筒とか…まあ、アウトドアっつーのはよく分からねえが、野営に必要なモンは大体持ってたぜ。基本的に歩きだったからチャリはなかったけどよ」
「ほお〜! 徒歩で旅してたのか! じゃあキャンプファイアーをしながらカレーを作ったりとかしたのか?」
球子は同じ趣味を持っていると思ったラグナの回答に期待が高まる。しかし彼女は大きな思い違いをしていた。
球子の場合、アウトドアとは事前に準備などをして自然を『楽しむ』ものだ。それに対してラグナは『生きる』ことに特化していると言える。だから当然認識の違いはある。
「カレー?何言ってんだ?食いもんなんてそこらじゅうにあるだろ?」
「ん?どういうことだ?」
「そらクマかイノシシでもぶっ倒して丸焼きにしちまえば良いじゃねえか? 干し肉にすれば保存も効くだろ?」
「クマ!? イノシシ!!?」
「あー、そういえば初めて会った時もラグナはシカを狩るとか言ってたね」
「た、大変な生活をしていたんですね…」
「そんなことまで覚えてたのか…」
「それはそうだよ〜。あんなことを言う人なんて初めて会ったから印象深かったんだ〜」
「そういえばイナゴとかザザムシも喜んで食べるから諏訪のお爺ちゃんお婆ちゃんたちも喜んでたね」
昔のラグナの食習慣を懐かしそうに友奈と水都が思い返していると不安を覚えた球子が恐る恐る他のことも聞いてきた。
「な、なあ。寝る時はどうしてたんだ?」
「木の下とかで寝てたな。後、崩れた建物の残骸の影とか」
「歯を磨く時は?」
「川に行ってうがいして終わらせた」
「に、肉が手に入らなかったらどうすんだ?」
「それでも探す。あれば野草か木の実を探す」
「ふ、風呂とかは!?」
「ンな余裕ねえよ」
もう完全にサバイバル全開のラグナの生活に球子は頭を抱えた。自分の想像する旅とはあまりにもギャップがありすぎる。
明らかに意気消沈していく彼女を見てラグナは急いで補足した。
「で、でも一応寝巻きはあったぞ!! こいつがまた優れモンなんだ!!」
「お、おお。そうなのか。それはどんなモンなんだ?」
「『ダンボール』って言うんだけどな」
「なんでだ!!? なんでタマのアウトドアへの常識がこうも木っ端微塵に破壊されていくんだ!!?」
「バカ、何言ってんだ!! ダンボール先生を舐めんじゃねえ!! ダンボール先生はな!! 寒さを凌いでくれるし、携帯品にもなる万能素材だぞ!! あるかないかで全然違えんだぞ!!」
「なんだその熱いダンボール推し!!?」
ラグナがダンボールについて語り出すとレイチェルは呆れ果て、友奈はどこか嬉しそうに見ていた。
「全く…それではまるでサルの生活じゃないの。こっちに来たからには一般常識くらいは身につけてちょうだい」
「ラグナがダンボール好きなのは今でも変わらないんだね〜」
「それはそうと、ラグナたちはこれからどうするの?」
歌野がラグナの今後について聞くとラグナは少し考え込んだ。
「そうだな…ウサギのこともあるからどこか泊まる所を見つけねえといけねえし…」
「…別に私は適当な場所を見つけてそこに滞在しても良くてよ」
「それだったら二人とも! 丸亀城でも良いんじゃないかな!?」
『丸亀城?』
友奈の提案にラグナは考え込む。これからタケミカヅチとの戦いを準備するなら確かに勇者とともに行動した方がいい。
それにあそこはレイチェルの後の居城だ。彼女を外界に慣れさせるためにも丸亀城は最適な場所だろう。
「……そうだな。俺も行く当てがある訳でもねえし、そこに行くか。ウサギ、テメェはどうする?」
「それで構わないわ」
「それでしたら二人の部屋を用意しなければなりませんね。大社の方にも連絡しなければなりません」
「学校の方も考えなければならないな…ラグナ。先ほど私たちがお前とそれほど年の差が無いと言ったが、具体的にいくつだ?」
「17だが…かれこれ3年は学校に行ってねえぞ、俺」
「それでしたら高校の勉強をいきなりさせても困りますね…折角ですから、私たちの共通学年に所属してはいかがでしょうか?」
「お前らが良いなら俺はそれで構わないぜ」
「…私は遠慮するわ。外の世界で必要な勉学は既に身につけてはいるもの」
「え〜? でも私はレイチェルちゃんと学校生活したみたいけどな〜?」
レイチェルは吸血鬼の上にアルカード家のお嬢様だから既に高い教養を身に付けている。ぶっちゃけ中学生の授業は簡単すぎて退屈でしかない。
しかし無邪気に自分の就学に対して好意的な友奈をいつもの態度で無下にすることはレイチェルでも出来なかった。少し恥ずかしそうに顔を背けた後、彼女は小さく言った。
「………行くわ」
「ホント!?」
「……私を熱心に誘うのですもの。退屈にだけはさせないでちょうだいね。それが出来るなら…行ってあげるわ」
「やったーー!!」
「ウサギ…どういう風の吹き回しだ?」
「こっちの方が面白そうだっただけよ」
「…そうかい。良かったな」
早くもクラヴィスの願いが叶いそうなことを心の中で少し嬉しそうにしていると、ラグナはテーブルの向こうで一人話の輪に入らずにいた者に気づいた。
少女は美しい黒髪でどこか他の勇者とは違う雰囲気を感じた。どうしてか彼女からラグナは目を離せなかった。
(なんでだ…なんで俺はこいつを『知っている』? 初めて会ったはずなのに…)
「ラグナ、『ぐんちゃん』のことが気になるの?」
「アイツ、グンつー名前なのか?」
ラグナがそう言うと少女から強い嫌悪感と絶対零度の視線が飛んできた。どうも地雷を踏んだらしい。
「…あー、済まねえ。名前が分からなくてな」
「……千景」
「あ?」
「『
「…ユーナはお前をさっき間違えた名前で呼んでなかったか?」
「…高嶋さんは、特別だから…」
「そうか…だったら俺が呼んじゃあマズイな」
「…分かればそれで良いわよ」
「へいへい…ん? なあ、チカゲ。そのピコピコいってんのは何だ?」
ラグナが気になったのは千景の持っているゲームの画面だった。長い間修行に明け暮れていたラグナからすればテレビゲームの系統は全くの無縁だ。
しかし、千景はゲームに集中しているのか、ラグナの話を全く聞こえている様子を見せない。見兼ねた友奈が千景に話しかけてきた。
「ぐーんちゃん。今どんなゲームをやってるの?」
「高嶋さん…これは格闘ゲームよ。今ちょっとタイムアタックチャレンジをやっててね。一定時間以内にたくさんの敵を倒さないといけないの」
「へえ、そうだったんだー! ぐんちゃんならあっという間にバッタバタ倒しちゃうから凄い記録が出そうだね!」
「ええ…」
友奈と話す千景の様子を見て、ラグナはなんとなく東郷に近いものを感じた。
(でもそれだけじゃねえ……何かこう…懐かしいような…どこでこいつと『会った』んだ…?)
「ラグナ? どうしたの?」
「いや、何でもねえ」
「そう? それよりさっきね! ぐんちゃんがハイスコア更新したんだって!!」
「はいすこあ?」
「ゲームでの記録だよ! 今ぐんちゃん、3分以内に10人くらい倒したんだよ! 私、同じことやって4人くらいだからすっごいことだよ!」
「た、高嶋さん…そんなに言うと恥ずかしいわ…」
「ゲームっつーのはよく分かんねえが、要は敵をたくさん倒したんだな。スゲーじゃねえか、チカゲ」
「……これくらいなんてこと無いわよ」
若干自分には冷たかったが、ラグナはそれほど気にはしなかった。毎日殺しにかかる弟やドS吸血鬼に比べれば可愛いもんである。
「ごめんね。ぐんちゃん、ちょっと人見知りで」
「そこまで気にしてねえよ。うちの妹もそうだったし」
「ラグナ。お前、兄妹がいたのか?」
若葉がその話を指摘すると、ラグナは懐かしそうに言った。
「ああ、いるぞ。弟と妹だ」
「妹さんはシャイだったのね。弟さんは?」
「…ちょっと生意気だが、頼りになる奴だ」
流石にあのブラコンっぷりを話すわけにもいかないので、取り敢えず他の人間に対する弟妹の様子で説明した。
「それではつまり、ラグナさんは一番上のお兄さんだったんですね」
「ああ。手のかかる二人でよ。一緒にいると毎日大騒ぎだぜ。特に弟は偶にゃあ大人しくしても良いんだけどな」
「あはは! そう言っているけど今ラグナ、楽しそうな顔をしているよ?」
「…そうだな。あいつらといるのは楽しいよ」
長い間会えていない二人を思いながらラグナはそう言った。全員が食べ終えるとかめやを後にし、居住している丸亀城へと戻っていった。
*
「…中はそこまで変わってねえな」
懐かしい丸亀城へ戻るとラグナは中をしばらく探索していた。見れば見る程面白いことに構造もそうだが一部の部屋は殆ど中身も変わっていなかった。
「しかも偶にウサギが俺に勉強させていた『ここ』なんて殆どあのままじゃねえか」
彼は丸亀城内の勇者たちが集う教室の中にいる。今は放課後なので他の者たちは訓練や休憩などをしているのでここには誰もいない。
「あ、そうだ。ウタノたちのところに行かねえと。アレ、まだ返してもらってねえし」
彼は諏訪組がいる畑に向かっていった。そこでは歌野と水都が丁度土を耕しているところだった。
「あら? ラグナ、貴方手伝いに来たの?」
「必要なら手ぇ貸すけど?」
「ノープロブレムよ。今はみーちゃんも手伝ってるし、ラグナも来たばかりじゃない。そこで休んでいて」
「おう。ありがとな」
脇で二人が作業している様子を見ていると、歌野が気になっていたことを話した。
「ねえ、ラグナ。諏訪はどうなったの?」
「…っ」
「そんな辛い顔しないで。あれだけの戦いがあったら大変なことが起きたのは分かってるわ」
「…済まねえ。俺は…テメェらの居場所を…」
「ラグナさん…」
「……何言ってるの」
申し訳なさそうに俯くラグナに対し、歌野は一度作業をやめて彼の肩に手を置いた。
「貴方はこうして無事に四国に戻れたことは諏訪にいた私たちにとってこれ以上ないほど素敵な知らせよ。後で他のみんなにも顔を出しなさい。皆心配していたから」
「…ああ。すぐ行くよ」
「それより聞きたいのは…アレをやったのは、なんだったの?」
「…タケミカヅチっつーバーテックスだ」
「そ、その名前って諏訪の土地神様に勝ったという…」
「…確かにそれは大変な相手ね。それで倒せたの?」
「いや、アイツはまだ生きている。また動き出すのに一年掛かるから時間はねえ。ただ他の連中に伝えた方が良いのか、分からなくてな」
「…なるべく早めに言った方が良いわね。そんな奴が相手だと前もって知らないとパニックになっちゃう」
「分かった。明日皆が教室に集まった頃に話す」
ラグナがそう言った後、水都が奥から何かを持ってきた。
「ラグナさん。これ」
「こいつは、俺が使ってた鍬じゃねえか」
「取りに戻るって言ってたからこれのために来たんじゃないかなと思って」
「ありがとな…また大事に使わせてもらうよ」
これからの戦いへの決意も新たにして、鍬を強く握りしめて自分の帰還を強く実感するラグナだった。
これで小説に登場した勇者たちは全員集合ですね。なんか原作よりもやばい敵が2名ほどちゃっかり出てくるけど気にしない気にしない。
さて本編の次回はあの温泉回。次に書くのはリクエストのあった花結い回です。それではまた