蒼の男は死神である   作:勝石

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どうも勝石です。

ゆゆゆいとかで発表された五箇条の後三つってもう内容出てきたっけ?時々忘れそうになる。

今回は遠征の回で少し短め。ラグナたちが本州に向かう。それではどうぞ。


Rebel67.本州への遠征

「また四国の外へ行くつもりなのかしら、ラグナ?」

「ああ。そいつを聞いた以上はな」

 

ラグナは自身の部屋でレイチェルからある話を聞いた後に旅に出る支度を始めていた。丸亀城の戦いから数日経った3月の初めだ。

 

先日、レイチェルの元へ父のクラヴィスからの祝勝と外の世界でのバーテックスによる被害状況に関する情報が来た。それによると三重の伊勢市と呼ばれる地域でバーテックスが今でも多く生息している場所を見つけたらしい。

 

「そんなことを聞いてそこへ行こうだなんて普通はしないと思うけれど」

「普通はな。だが行く価値はあるだろ。あそこにバーテックスが大量にいるっつーことは」

「世界をここまでに変えてしまった原因があるかもしれない、と」

「ああ。何はどうあれ、確かめに行くしかねえ」

 

ラグナが一人決意を秘めていると、彼の部屋に友奈が入ってきた。どうもひなたへ大社から知らせが来たので全員に報告したいとのことらしい。それを聞いてラグナたちもすぐに下へ向かった。

 

教室で勇者たちが全員集まっている中、若葉がひなたに話を始めるように促した。

 

「それでひなた。大社からの知らせとは何だ?」

「はい。今回の神託で暫く四国に敵の襲撃がないことが分かりました。それで大社は結界の外の調査に乗り出したんです」

「アンダースタン。それでそのリサーチの目的は何かしら?」

「目的は外の世界の水質と地質の調査、他の地方との通信、そして残っている可能性のある生存者の保護です。ルートは四国から出た後に北海道を目指して北上するものだそうですよ。一番の目標としては何とか北海道にいる人々とコンタクトを取れることなんですが…」

「それはつまりあそこまで自力で行かなければならない、ということね」

 

千景が苦々しくそう言う。どの地域も海を越えねばならないため、行くだけでも相当大変だ。それはラグナも同じことを感じており、少し集団から離れて密かにレイチェルへ耳打ちした。

 

「なあウサギ、クラヴィスの爺さんはここいらのところで何か言ってなかったか?」

「あそこが神樹と同じようにその土地にいる神々が守っているとしか聞いてないわ。それでも四国に比べたらかなり危ない…ある意味諏訪に近い状況らしいわ」

「そうか…正直外の世界を見てきた身としては一気に転移で行くってのもアリだと思うけどな。街の壊れようは正直こいつらにはあんまり見せてやりたくねえし…北に行くってことは…」

「…タケミカヅチと遭遇する可能性があるわね」

「……ああ。動けねえつても野郎に会ったら何をされるか分からねえ。砲撃なんざされたら間違いなくただじゃあ済まねえぞ」

 

二度も直接戦うことになったラグナの言葉は重く、彼を助けに行った際に同じくかの巨人を見たレイチェルもそれに同意した。

 

「そうね…北海道は決して安全とは言い切れない場所だけれど人間がいるということは勇者がいる可能性が高いわ。人里に転移するならまだ安全でしょう」

「そうか」

「だけどね、ラグナ。伊勢に行くときは転移を使わない方が良いわよ」

「何でだ? テメェの転移ならそこそこ安全な場所へ移動出来るだろ?」

「あのね…人を都合の良いタクシーみたいに言わないで頂戴。平和だった頃はともかく、今外の世界、特に勇者がいない地域にはバーテックスが蔓延っているのよ。敵がどこにいるのかも知らないままいきなり転移するのは危険だわ」

「…それもそうだな。伊勢が前に見た名古屋みてえなことになってたら洒落抜きでヤベー」

 

以前に訪れた名古屋では街の荒廃ぶりに驚かされたが、それ以上に別のものがラグナの脳裏から離れなかった。バーテックスの卵が何百個もビルに植え付けられている光景だ。初めてあそこを通ったときはその異様な事態に度肝を抜かれた。

 

しかも卵があるせいか、そこのバーテックスたちはかなり好戦的で卵自身も僅かな異変を察知するとすぐに孵化する。そのため、戦うのに必死でまともに生存者を探すことが出来なかった。

 

「あの後、ダンボールを被ってもう一度潜入したらどうにか生存者を見つけたけどマジで生きた心地がしなかったぜ。最初に行ったときにかなりの数を倒したはずなのに元に戻ってるなんてどんだけ繁殖能力高えんだよ」

「ダンボールで誤魔化せた方が問題でしょう…まあ、これで分かったわね。初めに伊勢へ行くなら転移を安易に使わない方が良いわ」

「ああ…じゃあ行先としちゃあ、まずは伊勢、その後に北海道と沖縄か」

「そうね。距離の面でもその方が良いでしょう」

「よし決まりだな。おいテメェら。少し相談してえことがあんだけどよ」

 

ラグナは勇者たちの話し合いに混ざって自分の計画について話した。もちろん勇者のものたちはそれに賛同したが、同時にレイチェルの身の上を知ったときはかなり驚いていた。

 

「レイチェルさんってヴァンパイアだったの!?」

「そもそも吸血鬼って本当にいたんだ…まさか!?」

「水都さん。他の者は知らないけど私を他の下種と一緒にしないで下さる?」

「う~ん、でも大丈夫じゃないかな? もし本当に傷つけるつもりだったらもうしてたと思うよ?」

「友奈の言う通りだな。実際私たちはレイチェルに一度も吸血をされていない。問題はないだろう」

「理解が速くて助かるわ」

 

何事にも報いを。それが乃木の生き様だと若葉は返す。レイチェルが何もしていないのであれば疑う必要もない。故にこの問題もあっさりクリアできた。しかしそこで球子に気になることがあった。

 

「でもさあ、レイチェル。どうして吸血鬼なのに血を吸わなくても平気なんだ?吸血鬼って血を飲むんじゃないのか?」

 

至極真っ当な疑問を球子が口にするとレイチェルが少しだけ恥ずかしそうにした。いやなんで急に照れるんだ?皆が疑問に思っているとレイチェルが漸く白状した。

 

「………あんな下賤な行為出来る訳ないでしょう…」

「いつもはツンとしていてクールなレイチェルちゃんの頬が赤くなった!?」

「吸血ってそんなイケナイことだというの!!?」

 

多くが狼狽し、ひなたはあらあらとニコニコしながらレイチェルを見ながら和み、杏はちょっと興奮気味に話題に入ってきた。

 

「レイチェルちゃん!! 吸血行動の目的って食事以外に『眷属を作るため』でもあるんだよね!!」

「ええ、そうよ。良く知っているわね、杏」

「吸血鬼の出る小説にも出てくる能力ですから! でもちょっと感動です! まさか本物に会えるなんて!!」

「私の正体を知って恐れないどころか喜ぶなんていずれ大物になるのかしら、この娘?」

「けんぞく? 何だそれ?」

「簡単に言うと自分の思い通りに動く人形のことだよ。タマっち先輩だって吸血鬼に血を吸われた人も吸血鬼になるって話を聞いたことあるでしょ? あれだよ」

「な、なるほどな。それならメシに血は必要じゃないってことか…待てよ。じゃあ昼間に出たときにいつも日傘をしていたのは太陽で灰にならないためなのか? だったら今回一緒に行くのは危険じゃあ」

「球子。私は日の下でも特に問題なく活動出来るわ。心配は無用よ」

 

レイチェルはなんでもなさそうにそう言うと、次はラグナのことが話題に上がった。ひなたがラグナの腕の力を抑えてしまう以上、彼は今までのように冒険することは難しいかもしれない。しかし彼は笑いながら

 

「問題ねえよ。一応こいつを鎌に変えれば魔道書が動かなくてもアイツらとは戦えるからさ。それに俺はヒナタが来た方が安全だと思うぞ」

 

バーテックスである右腕を抑制できるなら普通のバーテックスにも効果あるかもしれない。そういうことなら問題はないだろう。これで勇者たちの遠征の旅路は決まった。

 

 

また数日後。大社の決定が決まり、勇者たちの準備が終わると皆瀬戸大橋から結界の外へ向かっていた。四国には万が一のための戦力として諏訪組に残ってもらうことになった。通信にはかつて四国と諏訪の間で交わしていた勇者通信の技術を使い、これで互いと情報を交換し合う。

 

緊急の神託が来た時に備えて巫女であるひなたも同行する。彼女の身体能力は勇者たちに大きく劣るため、移動の際は若葉に抱えられることになった。レイチェルはというとシルフィードを駆使してラグナと共に移動していた。

 

ラグナから事前に聞いていたこともあって覚悟を決めていた勇者たちだったが、橋の向こうにある倉敷市に着くと無残に破壊し尽くされた光景を見てかなり来るものがあった。

 

「酷いな…ここまで壊されているとは…」

「そうですね…ラグナさんがここへ何度も来ているなら、もう助けられるだけの人間は見つけたということでしょう」

「…ならば先を急いだ方が良いな」

 

そもそも都市部のライフラインが止まっていては生存の確率がかなり低くなるだろう。長期間での食べ物や水の確保に全く向いている場所じゃない。まだ山や森の水辺にいた方がマシだ。

 

古い外観を残していた街の惨状を残念に思いながらも一行は神戸へと足を運ぶ。こちらでも同じようにバーテックスの爪痕が根強く残っており、こちらでも生存者の影が見えない。

 

既にラグナによって散策され尽くされているが、念のために勇者たちは二手に分かれて最低限の探索を行った。

 

「ここも…全滅のようね」

 

破壊された街を見ながら千景は悔しそうに言った。だが友奈は前向きな意見を示した。

 

「大丈夫だよ、ぐんちゃん。多分ここでも皆四国へ逃げられたんじゃないかな?」

「あの男も既にこの街に何度か立ち寄っているでしょうからね。それに先ほどの街もそうだけど、思った以上にバーテックスの数が少ないわ」

 

今のところ、一行は一度もバーテックスとの戦闘に巻き込まれてはいない。仮にひなたの影響があったとしても少なすぎるのだから、ラグナが先に狩り尽くしたと考えるのが妥当だろうか。

 

「でももしあの人がその日に星屑たちを全部倒したとしても…また現れるはずよ」

「そっか…じゃあ気を引き締めないと!」

「…二人とも。武器を構えなさい。お出ましみたいよ」

 

レイチェルの声に千景たちが反応すると、瓦礫の下から星屑が数体ほど現れた。友奈は当然仲間を守るために前に出るが、その前に千景が星屑たちに斬りかかる。

 

「お前たち…がッ…!!!」

「ぐんちゃん……」

 

何度も敵に斬りつける千景。乱暴に敵を屠っていく様は猛獣のそれに等しかった。その様子を見て友奈は悲しそうに見る。

 

「『アイビー・ブロッサム』」

 

だが突如千景の前に小さなコウモリの集団が放たれてバーテックスたちに纏わりついてきた。無論千景に向かうことはなく、敵も消滅した。頭にまだ血が上っている千景はレイチェルに噛み付いてきた。

 

「何で邪魔したの!? アイツらのせいで…!!」

「千景。気持ちは分かるけれど落ち着きなさい。猪のように無駄な体力を使ってしまっては救うべきものもいざという時に救えないわ」

「それは…」

「ここに敵はいないわ。これ以上戦う必要はないはずよ」

「……そうね、ごめんなさい」

 

他者に指摘されて何とか我に返った千景だったが、その口調にはまだ怒りが交じっているように聞こえた。そんな彼女を友奈が後ろから優しく抱きしめた。

 

「高嶋さん…?」

「…ぐんちゃんは…本当に優しいね」

「優しいだなんて…そんなこと…」

「そんなこともあるよ。バーテックスのせいでたくさんの人が死んだり、苦しんだりしたのを許せなかったからあんなに怒ったんでしょ?」

「………」

「それだけでもぐんちゃんが優しいことの証拠だよ。でももう敵はいないからそんなに怖い顔をしないで…」

 

それを言われると千景から怒りが徐々に抜け落ちて行き、落ち着きも取り戻してきた。

 

「………そうね。高嶋さんの言う通りだわ」

「では二人とも、あそこで少し休憩を取りましょう。探索の続きはその後でよろしいかしら?」

「うん…ありがとう、レイチェルちゃん」

「…分かったわ」

 

若干騒動はあったが、彼女たちは一度休憩を取った。その後も探したが、人もバーテックスも見つけることはなかった。探索の終了を決定づけた勇者たちは次の行先である大阪へ向かった。

 

ここでもやはり多くの建物が損壊しており、かつて栄えた西の都市もその面影を殆ど残していない。看板や電柱は地上に倒れ、車もスクラップになっていた。しかし街の荒廃振りに対して、バーテックスの影は全く見当たらなかった。

 

この街もラグナが一度訪れたことがあるので、今は人間がいない可能性が高い。それでも一応市内を探索していると、杏が急に悲鳴を上げた。その声を聞きつけて球子が彼女の元へ駆けつける。

 

「おい、あんず!! 何があった!!?」

「こ…ここ…ここ…」

 

何かの店が並んだ街道で杏は涙ぐんでいた。目の前の看板には何かが書かれているようだが、今はすっかり読めなくなっていた。

 

「ここ? なんか店がたくさん並んでるみたいだな」

「ここ…有名な古書店街で…こんなの酷いよ…貴重な本もたくさんあったのに…!!」

「そ、そうだったのか…でも本なんだろ?そこまで気にしなくても良いんじゃないか?」

「良くないよタマっち先輩!!」

 

杏が球子に本のすばらしさについて力説しようとする前に別の絶叫が聞こえた。声の主はラグナだった。片腕しか使えない彼に何かあったのだろうか。

 

「なんてこった……こんな…こんな…」

「ラグナさん!! 大丈夫ですか!?」

「待ってろラグナ!! 今タマたちも加勢するぞ!!」

 

嫌な予感を感じた二人は急いで彼の元へ急ぐとそこには

 

「こんなに大量のダンボールがあるなんて!! 今回の旅はツいてるぜ!!」

『ズコーッ!!!?』

 

嬉々としてダンボールを集める一人の男の姿があった。もう宝の山でも見つけたのかと思わせるほど目をキラキラさせている。

 

どうも瓦礫が風化したことで崩れ、入れるようになった場所があったらしい。そこで元はゴミ収集場だったであろう場所に大量のダンボールが纏めてあったのだ。

 

「ちょっと何やってるんですか!? 汚いですから漁るのをやめてください!!」

「仕方ねえだろ。こいつがあるのと無いのとじゃあ本当に違えんだよ」

「どんだけダンボールへの信頼高いんだよ!!?」

 

とはいえ、ラグナも決してダンボールを探すのに時間を割いていたわけではない。当然人もきちんと探しており、このダンボールの山も探す途中で見つけたものである。すぐに彼の声に反応した他の勇者たちも集まってきた。

 

「皆無事か!!?」

「あーなんだ。ラグナの奴がダンボールの山を見つけてハッスルしてしまっただけだ」

 

それだけを球子が簡潔に言うと、彼女たちもなあんだと肩を降ろす。特に危険があったわけではないようだ。一安心をした後、ひなたがラグナに歩み寄ってきた。

 

「もう、ラグナさん! ゴミを拾ってきてはダメでしょう! 元にあった場所に返してきてください!」

「ゴミじゃねえ!! 物資だ!! ここまで状態の良いモンなんて中々見つけられねえのに捨てるなんて勿体ねえだろ!?」

「そういう問題ですか!? 仮にも貴方はこの中でも大人なんですよ!? 少なからず皆さんにも影響を与えていますからそんなみっともないことをしてはダメです!!」

「みっともなくねえよ!! 立派な補充だろうが!! 使えるモンは一応取っておかねえと無くなったときに大変なんだぞ!」

「はあ…その様子だと他にも何か拾ってきていますね…何を集めたんですか?」

「街に入る途中の道路にゃあブルーシートに新聞紙もあったぞ。後なんか使ってねえ布切れも」

「勝ち誇った顔で言わないでください!!」

「おお~、流石のひなたでもラグナを説得するのは難しいのか?」

 

球子は茶化しているが、実際これには流石のひなたも頭を抱えている状況だった。彼には勇者の精神面での成長に非常に助けられている。特にこの前の問題の解決に関しても彼の存在が大きい。それもあって彼はある意味身近で最も信頼出来る大人だ。

 

だからこそこんなことをして欲しくない。何というか見ていて悲しくなってくる。まだ資源を諦めきれない様子のラグナは彼女に交渉し続けた。

 

「あー…だったらせめて乾いた奴だけでも良いか? これなら火種にも使えるだろ?」

「全く…ああ言えばこう言う…あまり使いたくありませんでしたがこうなっては仕方がありません。これ以上こんな住所不定無職みたいなことを言うようでしたら、先日秘密裏に撮影したラグナさんの恥ずかしい写真を皆さんに見せるしか」

「やめろぉぉぉぉ!!? テメェ、悪魔かぁぁぁぁ!!! つーかテメェ一体何を撮ったんだぁぁぁぁ!!?」

「うお~、ラグナが凄い顔しながらヒナちゃんを追いかけ始めたよ~」

 

ひなたが思わぬ手段を取ってきたこともあって、最終的にラグナはダンボールを持っていくことを諦めた。

 

一度落ち着きを取り戻した後、彼らは大阪の梅田駅の前に来た。ここも地下につながる入口が無理やり抉じ開けられた痕跡があった。

 

「この地下にも…人はいたんだよね?」

「……ああ。いた。でももう誰もいねえはずだ。少なくてもここにはな」

「ここにもラグナは来たの?」

 

友奈の問いにラグナは入口を悔しそうに見据えながら静かに、ああとだけ答える。このときの出来事はラグナにとっても胸糞悪い思い出だ。彼がここに来た頃は人同士の争いが起こっていて、既に何人も死んでいたのだ。

 

地下の奥には当時の争いで死んだ者たちの死体置き場があり、それが嫌でも印象に残った。元々いた世界でも死体自体は珍しいものではないが、ここではその殆どが戦えない、弱い立場の人間ばかりで見ていて不快感を覚えるものだった。

 

この時ばかりは一度見捨てようか迷ってしまったが、そこにいた姉妹と出会ったことで漸く彼らを助けることを決意し、無事に四国へ連れて帰った。弱ってしまった妹とその様子をただ見ていることしか出来ずに泣く姉を見ていられなくなったのだ。

 

だが今考え直してみればもし自分がもっと早くここに来れればあの争いも避けることももっと多くの人を助けることも出来ただろう。直面しても終わった後でもしこりの残る事件は嫌なものだ。

 

「アレに関してはあんまり話したくねえ…聞いても良い話じゃねえしよ…行こうぜ。そろそろ日が落ちる」

 

少女たちをその階段の下にある地獄から遠ざけようとラグナは彼女たちに駅から離れるように急かした。




実際ダンボールハウスってどんな感じなんだろう?某グラサンと兄さんの言う通り、暖かいのかな?

次回は夜になってからの出来事。それではまた。
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