赤くて不死身のオレちゃんのヒーローアカデミア 作:きのこの山 穏健派
ハロー、エヴリワン。みんなのアイドルのウェイドだよ☆キラッ!あれから色々あって10年経ったよ。いやーほんと時が経つのは早いね。まだおしめ履いてヨチヨチ歩きしてるぐらいしか俺ちゃんの中にはないんだけどなぁ。
“まーた言ってるよコイツ。これで何回目だ?”
‘さぁ?もう20回からは数えてないからわからんが……100回近いんじゃないか?’
まあ、そんなことは置いといてだ。ところでお二方、今日は何の日か知ってる?
“あ?知る訳ねぇだろ?◯すぞ??”
‘大方、おしめが取れた日とかオネショしなくなった日とかじゃね?’
あー惜しいなジェイソン。正解は受験3日前だ。因みにおしめが取れた日は13日前だ
‘よくもまあ覚えてんな。それと俺の名前はジョニーだ。いい加減覚えろ’
“もう諦めたらどうだ?いくら言ってもコイツには意味ないだろ”
‘それもそうだなディック。以後、気にしないようにするわ’
“おう待てや。何勝手にち◯こ呼びしてんだ?あ??”
‘オイオイ、いくら言っても無意味だって言ったのアンタだろ?つまり名前がち◯こでも気にすんなって意味じゃないのか?’
“それとこれは全くの別問題だろうが”
‘お?殺んのか?かかってこいよ粗◯ン野郎’
“久々にキレちまったよ、屋上へ行こうぜ包◯野郎”
‘あ??’
“あ??”
ほんとお前ら仲良しだよな、いっそ結婚すれば?それと式には呼んでくれよ?
‘“元凶が何言ってんだ?◯すぞ??”’
おお怖い怖い。さてと茶番は置いといて真面目にやりますか。今俺は、ジッちゃんとバッちゃんが所有してる裏山にいる。何故かって?そりゃ個性の練習もとい訓練と実験さ。あとはまぁ
“おーっと露骨にフラグを建てていくぅ。いやーほんと流石ですねぇ。コレを見てどう思いますジョニーさん?”
‘そうですねぇ。ここは慢心せずに勉強するべきなんでしょうが彼の言ってることは本当ですからねぇ。とは言っても倍率は300倍ですのでやはり勉強した方が最善だとは思いますがねぇ、なにぶん彼キチ◯イですから言っても無駄だと思いますよダニエルさん’
なーに勝手に人のことをキチ◯イ呼びしてんだ?それに関しては大丈夫だから安心しとけよ
‘ほんとぉ?’
“絶対ウソだゾ”
というより問題は筆記より実技なんだよなぁ。俺ちゃんの個性は『身体能力強化』で通されちゃってるから、不死身なのがバレたらヤバイんだよなぁ
“そう言えば一時期ヴィランに知られてハイエースされたんだっけ?”
‘あーあったなそんなこと。でもアレどうなったんだっけ?’
最終的にか?ウィーゼルから貰った試作品の手榴弾使って自爆しましたけど何か?
‘“やっぱキチ◯イだわコイツ”’
その後はヒーローに保護されて色々面倒ごとがあったけど特に問題はなかっt
prprprprprprprprprpr
お?誰だ電話してきた奴は?
ポケットから携帯を出してみると発信者は【ヴァネッサ】と表示されていた
「みんなを笑顔にするのが仕事でアイドル志望のウェイドちゃんでーす。もしもーし」
〔もしかしてだけどアンタ電話が来る度にそんなこと言ってるの?〕
「いやまさか流石にそんな事はやらないよ。思いっきり引かれたし」
〔あるんかい……〕
一度、保険会社から来た電話で先程のような事をやったのだが相手が女性だったこともあり半泣きになるまでやっていたのだ。なおそれ以降、二度と知らない人にはやらないと誓った(友人にやらないとは言ってない)
「ところで要件はなんだい?もしかしてデート?それならシャワー浴びてスーツで決めないといけないから待っててくれないヴァネッサ?」
〔なにをどうしたらそんな発想が出てくるのか気になるわ……それとちゃんと名前で呼んでくれない?〕
「あーそう。で用件はなんだ響香?」
俺ちゃんがヴァネッサと呼んでいた人物はみんなのオカズの耳郎響香ちゃんである。なお、アレから10年経ったが彼女の胸は未だに絶k
〔……いま、余計なこと考えなかった?〕
「イヤソンナコトナイヨー」
〔ほんとに?〕
「ホントヨー、ワタシウソツカナイ」
そう言うと呆れたように溜息を吐くがそれ以上は何も言わなかった。変なところで勘が鋭いからな。以後気を付けねば
〔……話を戻すけど後3日後には雄英の受験だけど大丈夫なの?〕
「大丈夫だ、問題はない。むしろワクワクしてる」
〔そう……ほんとなんでアンタ頭良いのに変なことするのかなぁ〕
「なんて?」
〔なんでもない。とにかく友達でも絶対に負けないし落ちても恨みっこなしだからね〕
「わかってるよ。ほんじゃまた会おうぜGood luck」
ピッ
そんじゃ俺も
携帯を戻し裏山の奥の方に入っていく
しばらくすると開けた場所に小さい小屋と外で作業をしてる人物が見えた
「ワリィ、遅くなっちまった」
「やっと来たか、何やってたんだウェイド」
緑色の作業着を着て作業していたのはウィーゼルだ。アレから色々あって今じゃ親友といっても過言ではないほどの俺の友人である。現にウィーゼルから貰った俺の愛用してる武器も彼に作ってもらったのだ
「耳郎から電話が来てな、後3日で受験だが大丈夫か?って」
「なるほどねぇ、そういやもうすぐか」
「ああ、でお前は勉強しなくても大丈夫なのか……って聞かなくてもわかるか」
因みにウィーゼルは模試判定でウェイドと同じくA判定かつ順位はtop5に入っているのだ(なおウェイドはtop8である)
「まあ筆記はともかく問題なのは実技だな俺は」
ウィーゼルの個性は『兵器作成』であるため問題ないと思うであろうが実際は違った。まず作成するには材料が必要であるからだ。絶対に材料が必要というわけではないがそれでも作れるのはハンドガン一丁だけであるため、決定的である。次にそれを作成する時間と調整である。もし材料が揃っていても強力な兵器を作るには時間が掛かるし、出来上がっても照準に合わせた所より全く違う所に当たったりする為、調整が必要である。つまり、これらに関しても時間がどうしても掛かってしまうのだが
「ま、実技のグループは一緒だから合流して渡す予定だけどな」
「それもそうだが相手はあの雄英だからな。ヤベぇ奴を2、3個作っとくべきだろ」
そう、なんと幸運にも実技は一緒に受けることになったのだ。もし同じグループでなければどうなるか分からなかったが最早、合格したと過言でもないのである
「……と、これで出来たぜ。一応、試射してみるか」
「おっ、そんじゃ行くか」
「正常に作動すれば
「その前に弾薬は大丈夫か?」
「ああ。今回は変形も弾頭がめり込んでない正常の弾薬を使うから安心しろ」
「使う物は?」
「M8もとい50口径徹甲焼夷弾だ」
「SLAP(50口径翼安定式徹甲弾)は勘弁してくれよ?アレのせいで暴発して腕どころか右肩から全部ぶっ飛んだからな」
「あん時は悪かったな。だがちゃんと知識をぶち込んだから安心しろ」
「そうかい。ならとっと行こうぜ」
「それもそうだな、せーの」
横に置いてあった耳当てを装着しライフルにしては
『長距離 アンチマテリアルライフル 50口径 M107』
ちなみに彼らの名前の由来とかわかった人とかいるかな?わかったら凄いと思います(小並感)