デート・ア・ライブ 狂三リビルド   作:いかじゅん

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VSメタトロン。折紙さん、強すぎない????







第八十二話『VS〈絶滅天使〉』

 

『――――――!!』

 

 白い外装が視界から消える。同時、折紙が手を払うように輪の一部が天に光の粒子を解き放った。十香への攻撃はそのままに、天を支配する広域の光が散る。

 

「ちっ――――」

 

 翼を羽ばたかせ、超高速で飛行する〈アンノウン〉を隙間なく光が雨のように追い縋る。如何に速かろうが、折紙は少女の動きを追っている(・・・・・)

 少女は確かに速い。だが、如何に速かろうと物体として存在しているのであれば、追える(・・・)。折紙の鍛え上げられた反応速度は、精霊化した現在でも……否、精霊化したからこそ随意領域などに頼る必要もなく、その知覚領域はあらゆるものを凌駕している。

 

 しかし、少女とて捉えられるつもりはない。折紙であれば、この程度の速度追えて当然という確信があった。攻撃範囲が広かろうと、当たらなければ意味がない。そして、わかっていても避けられない速度を少女は持っている。

 神速を更に加速させ、折紙の背を取る。

 

「はぁッ!!」

 

 肉薄し、躊躇いなく刃を振るう。目で追えていようと、遅い。刀は折紙を確実に斬り裂いた――――――

 

「な……!?」

 

 驚愕を隠し切れないまま、少女はローブの下で目を見開く。

消えた(・・・)。少女の速さを上回ったわけでも、霊装の強度で刀を防いだわけでもない。色のない刃が折紙の霊装に触れた、その瞬間光となって(・・・・・)、少女の後方数メートルに再出現した。

 

「――――っ」

 

「……量子化、テレポート……まあ、なんでもいいですけど――――――まったく、羨ましい力です」

 

 心の底から、そう思う。少女の言葉を受け取ったのか、受け取っていないのか。自身が起こした現象に驚きを見せていた折紙が、己の嫌悪を吐き捨てた。

 

「――――怪物」

 

「…………」

 

 その嫌悪は、鳶一折紙にとって当然のもの――――――選ばれた者の傲慢とは、思わない。

 

「――――はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「……!!」

 

 

 

 刹那、地上から斬撃が折紙目掛けて飛ぶ。光子の光を霊力の壁で防いでいた十香が、ダメージを覚悟で放った〈鏖殺公(サンダルフォン)〉の一閃を、折紙は飛び退いて回避する。その間に、十香が地を蹴って白い少女と合流した。

 

「夜刀神十香……」

 

「来るぞ!!」

 

「っ」

 

 話す暇はない。ここは戦場であり、戦う相手は人知を超えた〝精霊〟。お互いが、そうなのだから。

 

「【天翼(マルアク)】!!」

 

 手を突き上げた折紙の意思のまま、〈絶滅天使(メタトロン)〉が隊列を変え、彼女の背に翼のような形状を作り出す。羽ばたくように動いたそれは、折紙を遥か後方へと離脱させる。

 

「不味いか……!!」

 

 いいや、離脱だけではない。翼となってもその攻撃性能は失われていないのか、〈絶滅天使(メタトロン)〉の先端から幾条もの光が襲いかかった。

 さっきまでの光粒の範囲攻撃とは違う、〝光の矢〟。少女も、十香もこれは防げない(・・・・)と直感的に判断を降す。

 

「失礼!!」

 

「ぐ……ッ」

 

 十香の速度では間に合わない。〈鏖殺公(サンダルフォン)〉でも打ち払い切れる量ではない。即座にやるべき事を認識した少女は、十香を抱えて(・・・・・・)天を蹴った。十香では間に合わなくとも、少女ならば回避が間に合う。数少ない、十香にない面を少女はフォローする。

 

 

「――――【光剣(カドゥール)】ッ!!」

 

 

 しかし次の一手は、既に放たれた。振り下ろした手と共に、〈絶滅天使(メタトロン)〉の翼が上下左右に展開。その動きは高速かつ、縦横無尽。放たれる光線に触れれば、少女自身は言うまでもなく十香の霊装すら容易く撃ち抜く事は容易に想像できた。

 

「この……次から次へと、芸達者なことで――――!!」

 

 オールレンジから放たれる光線を見極め、避け続ける。回避には光子化によるテレポート。残る全ては、〈絶滅天使(メタトロン)〉による全方位をカバー出来る無数の攻撃手段。

 隙のない遠距離攻撃に特化した〝天使〟を、五年もの間、戦闘経験値を蓄積し続けた折紙が扱っているのだ。単純な話、近接戦に特化した少女と十香は〈絶滅天使(メタトロン)〉との相性が最悪だった。

 だが、まだ何とか避け続けられている。幾度目かの光線を掻い潜り――――――少女は己の失策を悟った。

 

「しまっ――――――」

 

 避けた先に、天使の〝羽〟。一方方向からではなく、あらゆる方位に置かれたそれは、正しく〝檻〟。それも、少女を確実に殺し切れるだけの必滅の〝檻〟だった。

 

誘い込まれた(・・・・・・)。たった数分間の攻防で、少女の回避の癖を見極め行動を先読みしたのだ。神速を持つ少女が、後の先(・・・)を取られた。

 

「そこ――――!!」

 

「く――――――っ」

 

 それら全てを避け切る事など不可能。捌き切る事も、光線の威力を考えれば致命傷を避ける程度が精一杯だろう。翼に蓄えられた光が放たれるまで一瞬しかない。その一瞬の間に、せめて十香だけでも逃がそうと抱えていた手を――――――

 

 

「離すなッ!!」

 

「っ!?」

 

 

 十香の一喝が鳴り響いたと同時、彼女が〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を一閃する。

 

 

「このまま――――翔べッ!!」

 

「っ、はい!!」

 

 

 翼を羽ばたかせ、放たれた斬撃の方向へ最大戦速で駆ける。迷いはなく、恐れもない。この一瞬の判断は、十香から命を預かったと同義だ。迷うことなど許されない。

 斬撃によって出来た僅かな隙間に向けて、〝檻〟からの脱出を試みる。無論、〈鏖殺公(サンダルフォン)〉の斬撃と言えど、全てを打ち払う事は出来ていない。正面から迫る光線が、十香の張る霊力の障壁を紙のように撃ち抜き、彼女の霊装ごと骨を砕く。

 

「ぐ、ぁ……ッ!!」

 

「夜刀神十香!!」

 

 腹を、足を。少女を庇い攻撃を受け止める代償は、霊装を破壊し激痛として十香を襲う。が、それに目を瞑ることなく、少女の声を振り切って十香は切り開いた道を真っ直ぐ見ていた――――――〝檻〟を抜けた先にいる、鳶一折紙を。

 

 

「構うな!! 正面――――今だッ!!」

 

「は――――ぁッ!!」

 

 

 翼を全力で羽ばたかせ、少女の手を離れる十香を力の限り加速(・・)させる。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 

 呼び戻される〈絶滅天使(メタトロン)〉は間に合うはずもない。弾き出された神速で、叫びを上げ十香は〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を渾身の力を以て振り抜いた。

 

「ふッ――――!!」

 

 が、届かない。剣の刃が届き切る前に、折紙は光となって消えた。十香は彼女のいた場所を勢いのまますり抜け、折紙は彼女の遥か後方に再構成され――――――

 

 

「――――か、は……ッ!?」

 

「と――――たぁッ!!」

 

 

 その顔面に、白い少女の蹴り(・・)がめり込んだ。

 腐っても精霊の蹴り。しかも、加減の一つさえされていない蹴りだ。顔を歪めた折紙から、欠けた歯のような白い破片が飛んだ。間違いなく、精霊化していなければ首と胴体が切り離されている一撃を、それでも折紙は吹き飛ばされながら追いついた〈絶滅天使(メタトロン)〉を使い反撃の光線を見舞う。

 

「ち――――」

 

 それでも、流石の折紙と言えどそれが限界だったのだろう。少女が光線を切り払った隙を見て、翼状にした〈絶滅天使(メタトロン)〉の力で離脱を図る。

 少女と十香は地上へ。折紙は空へ高く対空し、ちょうど仕切り直された形になった。

 

「うむ、いい一撃だった。少し気分が晴れたぞ」

 

「……咄嗟の事で、足が出てしまいましたけどね。自分の足癖の悪さを恨みますよ」

 

 刀の一閃なら、霊装を斬り裂いてもう少しまともなダメージになっただろうに。光子化のタイムラグが読めず、最速で出たのが蹴りという一撃だったのは惜しいことをした。

 とはいえ、これでほんの僅かな間ではあるかもしれないが、あの反則に近い光子化の連続使用は出来ない、という判断材料にはなって一安心した。まあ、だからといって状況不利(・・・・)が覆ったわけではないのだが。

 

「さて……鳶一折紙の手札も見えて来ましたけど、何か策はありますか?」

 

「……一つだけならな。お前か私、どちらかがやることになるが」

 

「なら、あなたに選択は委ねましょう。一つ忠告することがあれば――――――私だと、鳶一折紙は確実に消滅(・・)しますよ」

 

 それを聞いた十香は、目を見開き、以前、少女が見せた力を思い起こす。なるほど、確かにあの力ならば、十香の策を使い鳶一折紙を殺す(・・)事が可能だろう――――――ならば、十香が取るべき選択肢は一つしかない。

 

 

「〈鏖殺公(サンダルフォン)〉!!」

 

 

 地を蹴り、天使を叫ぶ。呼び起こすは、己が最強にして究極の一撃を齎す力。隆起する地面から、身の丈を遥かに超える玉座が召喚された。

 

 

「――――【最後の剣(ハルヴァンへレヴ)】……ッ!!」

 

 

 王座が砕け、剣に欠片の全てが組み付き刃の鎧となる。形となった鎧は、剣を包む巨大な刀身そのもの。

 生憎、小手先の技も琴里や令音のような効率的な策も、十香は持ち合わせていない。十香に出来ることは、ただ一つ。折紙が避けた先すら呑み込む、最強の一撃を叩き込み、折紙を止める(・・・)。思い至ったのは、それだけだった。

 

「……く――――」

 

 折紙も、十香の行動から意図を読み取ったのだろう。体勢を立て直した彼女が、翼型になっていた〈絶滅天使(メタトロン)〉を王冠の形に集わせ、先端を下方――――――つまり、十香へ向けて真っ直ぐ突き付けた。

 光線一つ一つが霊装を穿ち、肉と骨を砕く一撃なのだ。それら全てを束ねた一撃など、考えるまでもなく折紙が持つ極大にして勝負を決める一撃だろう。

 

「折紙!! もう一度だけ、聞いておく。私とお前は――――――本当にわかり合えないのか!?」

 

 だから、その前にもう一度だけ、十香は対話を試みた。十香は折紙の手を取るために刃を握った。士道のようには行かないかもしれないが、だとしても聞かずにはいられなかった。

 

 

「……ッ、ふざけないで。私の意志は変わらない。私の使命は変わらない。精霊は全て――――――私が否定する!!」

 

 

 飛び出した返答は、否定。けれど、その表情は悲痛で歪んで――――――酷く、悲しげな子供のようだった。

 

 

「――――そうか。ならば仕方ない。本気で灸を据えてやる――――――覚悟しろ、駄々っ子め!!」

 

「戯れ言を――――――吐かすなぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 

 振り上げた刀身に漆黒の光が。

 

 前に掲げた両手の先、天使の先端には純白の光が。

 

 

「〈鏖殺公(サンダルフォン)〉――――【最後の剣(ハルヴァンへレヴ)】!!」

「〈絶滅天使(メタトロン)〉――――【砲冠(アーティリフ)】!!」

 

 

 各々の叫びが大地を揺らし、集う霊力が空間を振動させる。天と地。挟まれた歪なる空間は、砕け散る寸前の様相を呈し、まさに力が放たれようとした瞬間。

 

 

「――――やめろぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

 

 絶叫が、響いた。

 

「な……!!」

 

「……っ!!」

 

 二人は揃って、戦うべき相手のことなど目もくれず絶叫の先を見る。普通であれば、正気とは思えない行為だ。特に折紙は、十香だけでなく〈アンノウン〉も相手にしているのだ。

 致命傷になりかねない隙。だとしても、その声を聞き逃す事は不可能だった。

 

「シドー!!」

 

「士道……!?」

 

 何故ならば、その声は行方がわからなくなっていた五河士道のものだったのだから。

 何故ここに、その答えは、少年の隣にいる〝精霊〟が持っていた。

 

 

「あら、あら。わたくしは任せるとは言いましたが――――――精霊同士の殺し合い(・・・・・・・・・)をしろと、言い付けた覚えはありませんわよ」

 

「……我が女王」

 

 

 微笑を浮かべる狂三とは対照的に、士道は悲痛な表情で尚も呼び掛けを続ける。

 

「何なんだよ……一体なんでこんなことになってるんだよ!! 十香、〈アンノウン〉――――折紙……ッ!!」

 

「士道――――――く……」

 

 王冠の形を解き放ち、再び翼状に組み変わった〈絶滅天使(メタトロン)〉を使い、高速化した折紙が士道に背を向け飛び去っていく。

 

「折紙!! 折紙ぃぃぃぃぃぃ――――――ッ!!」

 

 少年の叫びを耳にして、それでも折紙は止まらなかった――――――こんな姿を、見られたくない。そんな一心だけを残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 飛び去って、ひたすらに飛行を続けて、十数分。折紙は、ようやく地面に降り立ち、〈絶滅天使(メタトロン)〉を分解し光の粒子へと返した。

 

「……この、力は」

 

 それを何の違和感もなく行ってから、小さく眉をひそめて己の身体に目を向ける。

 白い〝霊装〟。誰に教えられたわけでもなく、本能的に理解出来てしまった〝天使〟の扱い方。あの奇妙なノイズのような〝誰か〟が差し出した宝石を取り込んだ折紙は、自身がよく知る人間ではない〝怪物〟に成り果てた。

 

「私が――――――精霊……」

 

 嫌悪、憎悪、忌み嫌う存在。そんなものに成り果てた自身への拒絶感――――――それを呑み込んでまでも、士道にこの姿を見て欲しくなかったのは、鳶一折紙に残された最後の甘さだったのかもしれない。

 今はそれ以上に、気にしなければいけないことがあった。そう、あのノイズのような存在の事だ。

 

「…………あれが、〈ファントム〉……?」

 

 五年前、五河琴里を精霊に変えた存在。士道が、そして〈アンノウン〉が指し示した正体不明の精霊の識別名。〈アンノウン〉が正体不明の〈ファントム〉について知っている、というのは何とも不可思議な話だ。

 こうなっては、力ずくでも彼女から話を聞くべきだった、と後悔を覚えてから首を振る。後の祭りだ。精霊の力を得た今ならばともかく(・・・・・・・・)、忌むべき精霊から得る情報など、過去の折紙が信用するとは思えない。素直にはいそうです、と教えてくれるような関係でもないのだから。

 今は、あの〈ファントム〉が五年前の精霊と同一存在なのか、という事が重要だ。もしそうだとしたら、やつは。

 

「あいつが……お父さんと、お母さんを……?」

 

 父と母を殺した、精霊。全ての元凶。取り戻せない過去の、何に変えても討滅すべき精霊。

 

「う……っ」

 

 穢らわしい、精霊という存在。そんなものに成り果てた自身と、よりにもよって両親の仇かもしれない者に与えられた力への嫌悪。迫り上がる嘔吐感を、折紙は寸前で堪えやるべき事を真っ直ぐに見据えることで、躊躇いを振り払った。

 何故、〈ファントム〉は精霊を増やすのか。何故、折紙だったのか。どうやって、この宝石を生み出しているのか。どれも断定のしようがないが――――――確かなのは、折紙が元凶の手によって、その元凶を断つ力を手にしたという事だった。

 〈ホワイト・リコリス〉。〈メドラウト〉。人知が生み出した英知を授かってなお、足元にも及ばなかった極地に折紙は立っている。思い上がりなどではなく、神如き力を得た折紙ならばやれる。

 

「今の……私なら」

 

(たお)せる、精霊を。(ころ)せる、災厄を。

 〈ファントム〉だけに留まらない。夜刀神十香。四糸乃。五河琴里。八舞耶倶矢。八舞夕弦。誘宵美九。七罪。〈アンノウン〉。

 その、更に先。恐ろしい力を持ちながら、士道と行動を共にする不可解さを持つあの精霊。時崎狂三でさえ――――――

 

 

「…………、ぁ――――――」

 

 

 興奮で鳥肌が立つ。とは、こういう時のことを言うのかもしれない。初めてだった、精霊に対してこのような形で歓喜の感情を持つなど。

 折紙がこれ(可能性)を思い浮かべることが出来たのは、DEMから齎されたデータの中に、当然ながら時崎狂三の〝天使〟についてのものがあったのが一つ。もう一つは、折紙を同じ(・・)と語った彼女を強く認識していたこと。

 

 確証はない。保証もない。ましてや、ぬか喜びになるかもしれない。それでも、だとしても、その〝希望〟に手を伸ばそうとしてしまうのは、人間であれば誰もが持つエゴそのもの。

 

 

「もし……そんなことが、可能だとしたら――――――」

 

「考え事とは、随分と余裕ですね」

 

「――――ッ!!」

 

 

 ハッと顔を起こし、振り返った先。折紙の霊装と同じ〝白〟がいた。既に刀は、抜かれている。

 

「私の力、あなたが忘れてるとは思えないのですが、買いかぶりすぎでしたか? それとも、それほど考えたいことがあったのか……まあ、私に話す内容でもありませんか」

 

「…………」

 

 失念していたわけではない。〈アンノウン〉との戦闘中、少女の力は発揮されていた。随意領域の感知すら容易くすり抜ける、このステルスにも似た能力。常に視界で捉え、集中していなければ見失ってしまいそうになる感覚――――――少女がその気になれば、攻撃の殺気(・・・・・)すら消してしまえるのではないか、そう思わせるだけの異能力。

 相変わらず飄々としているが、不意をついて攻撃を仕掛けなかったのは何か理由があるのか。ただ単に、折紙の光子化を警戒してのことか――――――どちらにしろ、折紙が求める物(・・・・)に手を伸ばす絶好の機会が、目の前に転がってきた。

 

「さて、それでは――――――」

 

「待って」

 

「……はい?」

 

 折紙の静止が、それ程までに意外だったのか。キョトンとした表情――ローブに隠れた仕草でそう判断しただけだが――で白い少女で小首を傾げた。

 

「……なんですか。あなたが、私に何か用事でもあると? 精霊化したとはいえ、私如きとあなたが話がしたいとでも――――――」

 

「――――そう」

 

「……は?」

 

 今度こそ、理解が及ばないとばかりに動きを止める。だが折紙は、そんな少女に先手を取るわけでもなく、距離を離すわけでもなく、ただ無防備(・・・・・)に、言葉を紡いだ。

 

 

「あなたと、話がしたい――――〈アンノウン〉」

 

 

 他でもない。幾度となく出会った少女との六度目の邂逅は、時崎狂三へたどり着くための、対話(・・)だった。

 

 

 





行け、フィン〇ァンネルッ!!

別に数増えたからと言って原作から有利になるとは言ってない。速度で誤魔化してますけど、解錠された手札的に近接と0か1000かの大技しかない、更に初見というのが大きい。この辺は以前七罪編で語った気がする相性問題もあります。
ぶっちゃけると十香や折紙のような小細工なしの戦闘能力に長けた精霊相手にゃ〈アンノウン〉は勝負を避けたいでしょうね。私を止めたければ、夜刀神十香でも連れてきた方が良いとはそういう事です。折紙とはやり合うと相性悪いけど協力すると余程相性が良いという。

さてそんなわけで水入りとなってからの第二ラウンドと思いきや……? 果たして二人の行方は如何に。
感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次回をお楽しみに!!
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