デート・ア・ライブ 狂三リビルド   作:いかじゅん

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足掻き続ける者たち。それでも、今は変わらない


第八十七話『静止する未来の中で』

 

 

「え……?」

 

 それは、あまりに突然に。

 

 それは、あまりに静かに。

 

 それは、あまりに凄惨に。

 

『何よ、どうしたの?』

 

 電話口から聞こえる琴里の声にも、士道は返答をすることが出来なかった。

 

 空が、消える。月明かりを消し去る、昏い闇。蜘蛛の巣のように広がる深淵。

 

「……なんだよ、これ」

 

 呆然と見上げたそれ(・・)は、昏い闇は、闇を湛えて蠢動した(・・・・・・・・・)

 

「な――――ッ!?」

 

 その闇は生きとし生けるものを貫き、滅ぼす(・・・)

 

 

 ――――――終曲を、今ここに奏でよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けほ……っ、けほ……っ」

 

「大丈夫か、シドー!!」

 

「十香……!!」

 

瓦礫の雨(・・・・)を抜け出し、完全な霊装を展開して自身を抱えた十香を士道は見やる。見渡す辺りには、病院だった物の残骸(・・)が散らばっていた。

 闇が、降り注いだ。病院だけではなかった。何十、何百という黒い閃光が街を、ビルを、道を、全てを蹂躙し尽くした。たった数秒で、天宮市は地獄となった。

 ついで、限定霊装を展開した精霊たちが後方に降り立つ。安堵の息を吐く暇すらなく、再び闇が降り注いだ。

 

「ぐ……!!」

 

 街全体に被害が広がり続けるこの光の正体は、〝精霊〟。携帯を手放してしまう直前、琴里側が観測していたので間違いはない。兎にも角にも、この光を止めさせなければ街だけではなく、住民の命が――――――既に、手遅れになっているかもしれない。だとしても、間に合う命のために士道は空を見上げ――――――

 

 

「――――え」

 

 

 〝彼女〟を、見つけてしまった。

 

 虚空を漂う、霊装を纏った少女。昏い、昏い、闇を纏った少女。彼女を護るように浮遊する漆黒の羽。膝を抱え、外界にあるものを拒絶するかのように、その中に閉じ籠る彼女の名は――――――

 

 

「折、紙……?」

 

 

 鳶一折紙。士道の友人で、精霊になってしまった少女で、気高く、気丈で、でも優しさを持っていて、自分のような存在を生み出したくないと言っていた、彼女は。

 

 

「反、転……精霊」

 

 

 反転体。その名は、精霊の心が深い絶望で満たされた時に出現すると言われている、精霊。

 士道が聞いたのはその程度の情報。あとはせいぜい、DEMインダストリーのウェストコットが作り出そうとしている、ということくらいだ。

 

 だが、違う(・・)。言葉だけなら、その程度。士道は、知っている(・・・・・・)。二度目は、十香が。一度目は、あの瞬間だ。冥府すら及ばぬ深い絶望。

 

「何……?」

 

「な……なんだ、〝あれ〟は……ッ!?」

 

「疑念。マスター折紙……なのですか?」

 

 十香、耶倶矢と夕弦。四糸乃や美九、七罪も皆が似たような反応で言葉を失っていた。

 

 ああ、知っている。肌を焼く絶望。引っ張られてしまえば最後、喉を掻き切ってしまいそうになる黒い感情。理屈ではない。士道の〝本能〟がそう告げている。そして、折紙がそうなった事が、何を意味するのかも。

 

「――――――手遅れ、ですわね」

 

「っ、『狂三』……!!」

 

 蠢動した〝影〟から、他の精霊たちと同じように逃れた『狂三』が姿を見せる。どこか冷ややかな顔で、細めた目で折紙を見上げる彼女に耶倶矢たちが食って掛かるように声を上げた。

 

「どういう意味だ。らしくもない言葉を吐きおって」

 

「言葉通りですわ。ああなってしまっては、もうどうにもなりません――――――殺すか、殺されるか。選ぶ権利は、それしかありませんわ」

 

「失望。そのような言葉、狂三の顔で聞きたくはありません」

 

「……士道さん、あなたならわかる(・・・)のではなくて?」

 

「っ!!」

 

 異色の双眸が、恐ろしいほど冷たい。ああ、そうだ。身体に刻まれた経験が、知っている。あの絶望の深さは、怖い(・・)。鳶一折紙を絶望させる程の〝何か〟など、正直想像もつかない。その事まで考えてしまうと、今にも心が折れてしまいそうだった。

 その冷たい双眸を、士道は強い瞳(・・・)で見返して、叫んだ。

 

 

「――――――やって見なけりゃ、わかんねぇだろッ!!」

 

「っ……」

 

「言っただろ。出来るかもしれない(・・・・・・・・・)、って。諦めるのは、やってみてからだ!!」

 

 

 だが、それでも(・・・・)と、士道は心に決めている。

 状況はあまりにも絶望的で、折紙がこうなってしまった原因すらわからない。けれど、折紙が〝精霊〟だと言うのなら、まだ希望はある。だから、反転の意味を本能的に理解していたとしても、士道は絶対に諦めない。

 

「か……かか、よくぞ吠えた。お主まで臆病風に吹かれようものなら、我らの風で吹き飛ばしてやっていたところだ」

 

「請負。……マスター折紙のところまでは夕弦と耶倶矢がお供します。士道――――――どうか、マスター折紙の目を、覚まさせてあげてください」

 

 震える身体を、しかしそれでも八舞姉妹は立っていた。全身に力を漲らせ、士道の辺りに風を纏わせる。次いで、十香が〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を手に士道の隣に立つ。

 

「道は私が切り開こう……鳶一折紙に何があったかはわからん。だが、あやつを正気に戻せる人間がいるとしたら、それはお前だけだ、シドー」

 

「……ああ。ありがとう十香、耶倶矢、夕弦」

 

 ――――――更に、皆を支援する勇猛な曲調が響いた。

 

「美九!!」

 

「うふふー。忘れてもらっちゃ困りますねー」

 

 明るく振る舞い、力を与える笑顔を見せた美九が光の鍵盤に指を踊らせる。

 彼女だけではない。想いは、四糸乃や七罪も同じだ。

 

「ち、地上の方は……私たちに任せてください……っ。〈氷結傀儡(ザドキエル)〉の結界で、少しはこの光線を防げると思います……!!」

 

「……ふん、仕方ないから私も手伝ってあげるわ。瓦礫なんて、私がふわっふわの綿にでも変えてあげるんだから」

 

「四糸乃……七罪……」

 

 視線を巡らせれば、皆が恐怖を感じながらも二の足で立っている。皆が、折紙を助けるため士道に力を貸してくれている。

 

 十香、耶倶矢、夕弦、美九、四糸乃、七罪。一人一人を見て、全員が強く笑みを浮かべている。それぞれに視線を返した士道は――――――

 

「……『狂三』」

 

「…………」

 

 最後に、『狂三』を見た。あくまで冷静に……しかし、見たことがないほど冷徹な瞳。それでも(・・・・)と、士道は叫び続ける。

 

 

「お前の力を、貸してくれ。俺は、折紙を取り戻す」

 

「無駄、ですわ。と言っても、お聞きにならないのでしょうね」

 

「当たり前だろ――――――俺は世界一強情なお嬢様を、惚れさせた(・・・・・)男だぜ。諦めの悪さには自信があるのさ」

 

 

 ニヒルな微笑みで放たれたその言葉に、流石の『狂三』も、と言うより周りの精霊全員が面食らった。その中で七罪が、呆れ気味な表情で声を発した。

 

「……呆れた。普通、この状況で女口説く?」

 

「ああ。口説くさ。狂三(・・)とは、そういう〝約束〟だからな」

 

「……それは、『わたくし』との〝約束〟でしょう?」

 

「何言ってんだ――――――お前だって、『時崎狂三』だろ」

 

 理由なんて、それだけで十分だ。

 さも当然のように語る士道に、キョトンとした表情を見せた『狂三』が可笑しそうに笑った。

 

「きひ、きひひひひひ!! ああ、ああ。『わたくし』が聞いていたら、嫉妬で狂ってしまいそうなお言葉ですわぁ」

 

「……自分自身に、か?」

 

自分自身だから(・・・・・・・)、ですわ。思ったより、『わたくし』の事をわかっていらっしゃらないのですね、士道さんは」

 

 うぐっ、と呻く士道を見て『狂三』が微笑を浮かべる。

 

 

 

 ――――ああ、ああ。そうだとも、そうだとも。誰よりも個が多く、そして他者へ嫉妬をぶつけまいと抑え込んでいる狂三だからこそ、自分自身(・・・・)へは遠慮というものがない。

 その嫉妬心。それほどまでに人を狂わせる、愛情。『狂三』にはわからなかったものが――――――今この瞬間、少しわかった気がした。

 

 

「ふん、いいですわ。そこまで仰るなら、その先へ進み――――――せいぜいその絶望を、味わってくださいまし」

 

「っ、ありがとう『狂三』!!」

 

「まったく、聞き分けのないお方。ですが、わかった気がしますわ。どうして『わたくし』が――――――あなた様(・・・・)に惚れ込んだのか」

 

 

 後半の言葉は、小さな独白。

 

 嗚呼、嗚呼。少しではあるが、わかる。全てを捨てて望んだ〝悲願〟を、思いとどまらせた彼の力――――――それを最初に知ったのが、自分(・・)でなかったのが、惜しく思えてしまう。おかしな話だ、『狂三』は狂三であるはずなのに。

 

 

 

 

「え……?」

 

「なんでもありませんわ。さぁ、決まったのなら参りましょう、絶望の中心(・・・・・)へ」

 

「ああ――――――みんな、頼む!!」

 

 それぞれが頷き、行動に移す。十香が地を蹴りあげ、それに続く形で耶倶矢、夕弦、そして『狂三』が空へ舞い上がる。八舞姉妹の風に抱かれた士道も同様だ。

 その時、無差別に攻撃を放っていた羽の一部が動きを変える。士道たちを折紙に近づく敵性と判断したのか……或いは、動くもの全てを敵と見なしているのか(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 前に出た十香と、漆黒の光がぶつかり合うかと思われた。その、瞬間。

 

「――――――困りますね。せっかくの反転体に粗相をされては」

 

 不意に聞こえたその声と共に、斬撃が風の結界を切り裂いた(・・・・・・・・・・・・・)

 

「ぐ……ッ!?」

 

「士道!!」

 

 強い浮遊感。遥か上空で八舞姉妹の風の加護を失えば、それを感じるのは自明の理。重力に従い、地上を落下しかけた士道は、しかし、一秒とその状態は保たれず紅黒のドレスを纏った少女に救出された。

 

「あら、あら。命綱なしで空中浮遊とは、命知らずは程々にすべきですことよ」

 

「好きでやったわけじゃねぇよ!! ご挨拶だな――――――エレン……メイザース!!」

 

 『狂三』の皮肉に焦りを込めた叫びを返しながら、この危機的状況を更に煽る人間を士道は睨み付ける。

 白銀のCR-ユニット。それを纏った彼女を、最強の魔術師(・・・・・・)を見るのはもう四度目だろうか。そろそろ、数えるのも嫌になってきたところだ。

 

「お久しぶりですね、五河士道」

 

「……二度と会いたくなかったぜ。今、見ての通り忙しいしな」

 

 忌々しい思いで言う士道を全く歯牙にもかけないエレンは、空中に蹲る折紙を見やる。

 

「あの時の〈プリンセス〉に勝るとも劣らない、見事な反転体です。アイクもさぞ喜ぶでしょう」

 

「……ッ、お前らはまたそれかよ……!!」

 

 なんの目的でDEMが……アイザック・ウェストコットが反転精霊を求めるのか。今は、それを理解できるとも理解しようとも思わない。折紙をDEM側に渡すわけにはいかない。

 

 緊迫した一触即発の空気が流れる中、闇夜に広がる漆黒の羽が光条を生み出した。

 

『……ッ』

 

 攻撃対象に選別などない。攻撃を打ち払い受け流す十香、士道を抱えた『狂三』、耶倶矢、夕弦、エレンの全員に街を破壊したものを遥かに上回る光線が襲い掛かる。精霊の霊装を容易く砕く折紙の攻撃は、流石のエレンも受け止めるのは避けたいのか回避の動きを取る。

 

「好機。『狂三』、士道をマスター折紙の元へ」

 

「承りましたわ」

 

 そのチャンスを、精霊たちは見逃さない。散り散りになりながらも、『狂三』は夕弦たちの声を受け高速で飛翔し折紙へ接的する。彼女に抱えられた士道は、風の加護を失ったことでモロにその負荷を受けながらも歯を食いしばって耐え切った。

 分身体では一撃が致命傷になりかねない。だが、『狂三』は無作為な攻撃に当たるようなヘマはせず羽の内部……つまりは、折紙へと到達した。

 

「折紙!!」

 

 内心で『狂三』に礼を言い、現実ではその時間すらも惜しいと彼女に抱えられながら、士道は閉じ籠るように膝を抱いた折紙の肩を掴み、呼び起こした。

 

「折紙、俺だ!! 士道だ!! 聞こえるか!?」

 

 だが、返事はない。あの折紙が、士道の僅かな動作すら見逃さないと、聞き逃さないとしていた折紙が、なんの反応もない。その事実に、どれだけ目の前の事象が困難なものかを思い知らされているようだった。

 ふと、士道を抱える『狂三』の力が強くなった気がした。

 

「……言ったではありませんの。もう、無駄ですわ、と」

 

「…………ッ」

 

 悲痛な声が、士道の心を締め付ける。まだだ。まだ、可能性は残されている。反転精霊を見たのは、これが初めてではない。あの時も、狂三の力を借りて十香を元の状態に戻すことが出来た。

 あの時と、同じならば。そう考え、意を決して手を折紙の顔に差し出すように当て――――――

 

 

「折……紙……?」

 

 

いない(・・・)。折紙は、そこにいない。

 

 

「お、い……折、紙……」

 

 

 人形のように美しい面は、健在だろう。でも、ああ、その、瞳が――――――死んでいる。

 

 いない者にかけられる言葉など、ない。

 

 

「――――士道さん!!」

 

 

 身体が折紙から引き離され、投げられかけた身体は辛うじて『狂三』の腕を掴む事が出来ていた。何を、と回る視線を彼女に向けて。

 

 

「は――――――ぁ」

 

 

 『狂三』の胸を穿つ、一条の光を見て、凍り付いた。

 

 真紅の血が、士道の頬を伝う。だが『狂三』は、喉元より吐き出しかけた血を抑え込んで、力強く目を見開いた。

 

 

「――――〈刻々、帝(ザフキエル)〉」

 

「っ、くる……ッ!!」

 

「――――【七の弾(ザイン)】……、!!」

 

 

 刹那、黒い弾丸が士道の真横を掠めるように飛ぶ。な、と声を上げながら振り向けば、そこには二人を狙った羽と光線が停止した(・・・・)光景があった。

 様々な混乱が頭に浮かぶ。一番は、なぜ彼女(分身体)が〈刻々帝(ザフキエル)〉の力を……。そんな疑問が伝わったのだろう。フッと力なく微笑んだ『狂三』が血に塗れた唇を揺らした。

 

「ご安、心……を。もしもの時、……のために、と……『わたくし』に……託され、ました……わ。まっ、たく、『わたくし』の先見性に、惚れ惚れ、してしまい……ます、わ……ね」

 

「っ、馬鹿、喋るな!! そんな身体じゃ……っ」

 

「え、え。ですが、……役割は、果たせました、わ」

 

「役割、って……」

 

 ――――――言うまでもない。狂三が彼女を置いた理由に、今この状況を目にして気づかないはずがない。

 士道を護るために、『狂三』はここに来たのだ。考えてみれば、折紙に対して慎重さを見せたのも……。

 

 

「お前、俺を……狂三が言ったからって、なんで、そんな……っ!!」

 

「き、ひひ。鈍い、お方……」

 

「え……?」

 

 

 気丈な微笑みを見せ、どこか困ったような口振りに眉を顰めた士道を――――――『狂三』は力を振り絞って引き寄せる。

 

「……ッ!?」

 

 血を纏った麗しい()が、額へ落とされた(・・・・・・・)

 

 

「――――――ああ、残念。本当は、その唇を奪って差し上げようと、思っていました、のに……『わたくし』が、少し、……羨ましい(・・・・)、ですわ……」

 

「狂、三……」

 

「何を、驚いて……いますの。わたくし(・・・・)を、惚れ込ませた殿方なのでしょう? 諦めの悪い、あなた様、への。わたくしなり、の、……激励(祝福)、ですわ」

 

 

 トン、と。押し出される。目を見開いた先には、微笑む『狂三』と今にも放たれんとする闇の光が瞬いていた。手を伸ばしても、届きはしない。けれど士道は、目一杯に己が手を伸ばす。届かないと、わかっているのに。

 ああ、見えてしまった。遠ざかりながら、士道を見守る彼女の、死に際の微笑みが(・・・・・・・・)

 

 

「くる――――」

 

「どうか、最後まで、その意志を――――――」

 

 

 華奢な少女の身体が、無情に貫かれ、一瞬にして影へと消えた。

 

 

「狂三ぃぃぃぃぃぃぃぃ――――――ッ!!」

 

 

 堕ちる。その悲痛も、絶叫も、絶望を揺るがすには至らない。

 

 閉ざされない少年の心と、閉ざされた少女(未来)。幾ら叫ぼうと、幾ら足掻こうと――――――この未来(せかい)は、止まって(死んで)いる。

 

 

 






分身体、本当はエレンから士道を庇って送り出すくらいのお話だったはずなのに気づいたらキャラが動いていた。反省はしている。
台詞追加分でうーんと言うか被りみたいな感じになってしまったかな、というのが先を含めてあるので構成力不足は素直に反省。

分身体に関しては本来なら狂三キラーに登場する個体がいない関係もあり、その再演の形になった気もしますね。彼女の犠牲の果てに、それでも世界は死んでいる。それでもと叫び続けて、それでも望む未来に到達することはない。このままでは、ですけれど。

次回、鳶一エンジェル編クライマックス。さあ、二人の戦争を始めよう。感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次回をお楽しみに!!

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